上旬。
あけましておめでたいのかどうかいまひとつよく分からないのだが、とりあえず世間的にはおめでたいとされているので、そういうことにしておこう。
さて、長らく中断していた「旬の話。」であるが、そろそろHPを新たにしようと考え、書いてみることにした
(*1)。
暇な方はおつきあいいただければ幸いである。
先日昼食を作りながらテレビなど観ていたところ、次のようなニュースが流れた。市内(←というのは、熊本市における繁華街の通称である。熊本市内に住ん
でいようが「市内」といえば一定区画を示す)に近いところに大きな駐車場ができたそうな。聞いてみれば、なるほど、たしかに工事をしていたしていた。なる
ほどオフィス街もあるし、駐車場だらけなんだが、まあ、増えて悪いことはあるまい。元々二階建て駐車場だったとこを破壊して、建て直したようで。
「大型自走式駐車場」というらしい。
じ−そう【自走】外部の力によらず、それ自体に備わった動力で動くこと。(広辞苑第四版)
うおうっ。
これはあれか、つまるところ、
駐車場が動き回ってるわけで。一定の周期で市内を大型駐車場がぐるぐる回
り、利用者は時計を見ながら「駐車場停留所」で待っていて、「お、そろそろ駐車場来る時間だな」とか、走ってきた人が「うわっ、駐車場間に合わなかった
よ、あと15分待たなきゃ」といったり、時刻表確かめながらサラリーマンが「すいません課長、渋滞で駐車場が遅れてまして」といいわけしたりするわけであ
る。
恐るべき科学の力。そのうち、
合体したり変形したり七つの力を持ったりした駐車場が現れるだろうな
(*2)。う
むむ。
年末年始は、
冬籠もり用の本(図書館等から集めてきたもの)をこなしてぬくぬくとしていた。今回の自分
的ヒットは恩田陸の『ねじの回転』。恩田陸の本は、どこか懐かしい感じがする。『ねじの回転』は、2.26事件を再現する話である。過去をやり直す技術が
開発され、すでに物語が始まった段階では改変が行われている。しかし、この改変が人々を突発的に老化させる治療法なしの疫病を流行させることになる。この
病は、時間の改変による影響が濃かったところにもっとも多く発生している。んで、国連主導でもう一度歴史を元に近い状態に戻そうということになる。んでい
くつもの事件が元に戻され、最後に、2.26事件を再現することになる。その協力者として3人の現地人が選ばれるが、彼ら決起軍人たちは彼らの思惑で決起
を成功させようとする。元の歴史から大幅にズレると時間が止まり、また巻き戻して再現することになる。しかし、死ななかった人物が死に、時間がそのまま確
定しだし、ズレが生じてくるのだが。というもの。
ストーリーも面白いのだが、私的にキたのは、クライマックスで出てくる一文。何の変哲もない、シンプルな文章なのだが、ズンと来る。この感覚は久々。
京極夏彦の『魍魎の匣』以来。
中旬。
昨年から飽きもせずプレステ2版の「三國志[」をしている。4回目か5回目のプレイである
(*3)。
他の武将に話しかけると、狩りに誘われることがある。断ると好感度が下がったりするので、たいていは同行することになる。
あるとき、こんなことがあった。太守になったマイ武将(女性)が、部下魏延に話しかけた。セリフはうろ覚えだがだいたいこんなものである。
魏延「今から狩りに出るところなのですが、一緒にいかがですか?」
狩りに出てしばらくすると、髪ボサボサで蛮族面した武将に出くわす。
魏延「おや、あそこにいるのは、三江の沙摩柯どのではありませんか」
太守「たしかに沙摩柯どのですね」
沙摩柯「おお、これは魏延どのに○○どの。こんなところで会うとは奇遇な」
狩りで他の武将と遭遇すると、どちらの好感度も上がる場合がある。まあ良しとしよう。
翌月、また魏延に話しかけた。
魏延「今から狩りに出るところなのですが、一緒にいかがですか?」
狩りに出てしばらくすると、髪ボサボサで蛮族面した武将に出くわす。
魏延「おや、あそこにいるのは、三江の沙摩柯どのではありませんか」
太守「たしかに沙摩柯どのですね」
沙摩柯「おお、これは魏延どのに○○どの。こんなところで会うとは奇遇な」
まあ、なんと珍しいことであろう。
さらに翌月、魏延に話しかけた。
魏延「今から狩りに出るところなのですが、一緒にいかがですか?」
狩りに出てしばらくすると、髪ボサボサで蛮族面した武将に出くわす。
魏延「おや、あそこにいるのは、三江の沙摩柯どのではありませんか」
太守「たしかに沙摩柯どのですね」
沙摩柯「おお、これは魏延どのに○○どの。こんなところで会うとは奇遇な」
そんなわけあるかい。
ストーカーか、ストーカーだな!?
さて、そんなこんなで楽しくプレイしているわけだが、やりながらいろいろなことを考えるわけで。
上旬で触れた駐車場の近くまで行ったので、見物に。ををっ、たしかに大型自走式駐車場、とある。しかも上の階に行くほど料金が安い。きっと自走の仕組
みに関係しているのであろう。残念なことに、今回は走っていなかった。そのうち、走っている駐車場に遭遇するのだろうな
(*4)。
(*5)
(*1)結局このときはサイトは復活しなかったのはい
うまでもない。
(*2)鉄腕少年生誕の年だったのだが、結局合体変形する駐車場はま
だ登場していないようだ。
(*3)その後追加パック付きの[が販売された。追加パックだけのは
ないのか? いまだに納得行かない今日この頃。
(*4)その後何度か近くに行くが、なかなか走ってい
ない。そうこうするうちに周囲に大きな駐車場が次々に建設され、どうやら表の道に出られなくなってしまった様子である。
(*5)諸々の事情により、ここで執筆がストップ。ネ
タはこの後も蓄積を続けるが、まとめる余力がなかった。