2004年5月。



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上旬。


 以前、他人のサイトに居候するようにして活動していたのだが、そのサイトが消滅したり何だりで身を退き、はや幾星霜。
 そろそろマイサイトを復活させたいものよのう、と思いつつずいぶん時間が経ったような気もする。いい加減具体化しようと思い、とりあえず「旬の話」(*1)を再開してみんとす。


 とはいえ、以前の「旬の話」(*2)なぞ読んだことのない人が ほとんどであろう。が、まったく問題ない


 元々は覚え書き日記風味にしようと毎日書いていたのだが、あんまり面白いものになりそうもなかった。第一、私は日々平穏平凡に人生を送っているいたって まっとうな常識人なのである(*3)。そうそう毎日波瀾万丈なイ ベントだったりフラグが立ったりしているわけではない。多分。どうしたものかと思っていた矢先、 ハードディスク様がクラッシュされ、データが吹っ飛んだので、これぞ天啓、とばかりにもう少しアバウトな形態にしたのである。おかげで、だいぶ楽だ。何し ろ旬である。10日でひとくくりなんである。


 てなわけで、要はたいして脈絡もなく、日々の出来事をテキトーに書いていこうというページなんである。


 さて、先日、祖父の納骨に行ってきた。200年だか続いているお寺だそうで、柱や天上画や門などはそのままにあちこち改修されていた。
 読経してもらい、納骨。これまた新しい納骨ルームの納骨スペースを開くと、祖父の兄だか姉だか妹だか両親だかの骨壺。その前に置かれたパフェの形をしたキーホルダー。うむ? いったい誰が置いていったものか、青いグラスに盛られた形のパフェ(*4)である。誰もそのことに は触れずに納骨は済み、戸は閉められた。どうやら我が一族の口に出せないような奥深い事情があるものらし い。


 納骨の帰りに伯父の家に立ち寄る。メロンを供される。身内でいう赤メロンを次々に出され、処理する羽目に。「いや、うちではメロンなんて食べるやつが俺 しかおらん。子どもたちはメロンなんぞ見向きもせん」と伯父。しかも「そんなに綺麗に食わないでいい。メロンなんて真ん中を一口二口食えば終わりじゃ」と、豪快にコメント。メロンは儲からないので、あんまり作らなくなったと聞くが、伯父は「こないだ北海道に行ったが、あそこで夕張メロンなんて少ない少ない。とうてい、夕張だけじゃまかなえなん。熊本メロンが夕張メロンとして一切れ数百円で出回って売られておる」と憤慨(*5)。その赤メロンを腹いっぱい食わされた私たち。しかもお土産に山のように持たされる。よほど余っているらしい。しばらくはメロン処理に追われそうな予感。伯父の家と違って、中身を食べ終えたら、皮は漬け物でござるよ。 


 ロード・ダンセイニの短編集発売! 見つけ次第買おうと思っていたのでとっとと購入。購入してから中身を見て、邦訳未読のものがあるのを確認。よっしゃっ。さらに近いうちに別の未訳本が出ると知り、ますます嬉しくなる。
 某書店の検索でロード・ダンセイニと打ち込んでも出ないのはどうかと思う。調べてみたら、ダンセイニの書籍関連、すべてペンネームではなく、本名でデータ入力してあった(*6)。本名で発表されたのはないはずなんだがなあ。貴族としての自分の呼称をそのままペンネームにしてたわけで。ダンセイニ卿、ダンセイニ男爵、ロード・ダンセイニ、ダンセニイ、なんてのは訳本で見たことがあるけどね。エドワード・ジョン・モートン・ドラックス・プランケット・ダンセイニってトールキンより長いわっ(J.R.R.Tの方はジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン)。
 まあ、近年絶版だったのも復活したり、アンソロジーに組み込まれたりしてるんで、これでダンセイニ読みが増えると個人的に嬉しいんだが。


 ここしばらくライト系で一押しのレーベルは、電撃文庫だという持論は変わらないが、たまに面白いものを出すところがあるので侮れない。最近読んで良かったのは、田口仙年堂の『吉永さん家のガーゴイル』(ファミ通文庫)だったり。ほのぼのというかまったりというか、ふわふわしていてよい。1冊目と2冊目を一気に読んだ。木村航の『ぺとぺとさん』(これもファミ通文庫)も読む。キャラは面白いが、キャラの立ち方に格差が大きい気がした。お気に入りはぬりかべ娘のぬりえちゃんと妹のこぬりちゃん。話自体は浅め(*7)


 私の巡回ルートに菓子屋があるのだが、ここの手書きの幟やポスターの商品名が以前から心にスマッシュヒットしている。過去の名作(←食べたことはない)では、「乳味白熊ロール」「欧風抹茶どら」やさつま芋の中にリンゴの絵が描いてある「スイートポテリンゴ」や、何故かみかんの絵が描かれた「まるごとグレープ」などなど。最新作は「冷珈大福」(←れいこーだいふく)である。う〜ん。このネーミングセンスは相変わらず侮れない。まあ、我が熊本には「ラーメンパイ」だの「馬刺パイ」だのあるらしい。やっぱり食べたことがないのだが、これもまたすんごい商品名ですわなあ。


 本屋で宮本昌孝の『陣借り平助』を見つけ、購入。やっと文庫落ちですか。んで、勢いで本棚の奥から引っぱり出し、第4回宮本昌孝キャンペーン開始。読んでたら、山田風太郎忍法帖フェアもやりたくなる。


 さて、ようやくサイトのアドレスを確保し、昔作ったファイルを見ながら更新作業をしていたら、いきなりパソコンの電源が落ちた。すわクラッシュか!? 昔やっぱりこういうことがあったよなあ。ひょっとしたらサイト作るの呪われてるんじゃないか?


 翌日、どうにか起動させ、更新作業。無事アップできるのだろうか(*8)



(*1)「旬な話。」である。
(*2)繰り返すが、「旬な話。」である。自分で間違えてどうするのか。
(*3)私の周囲の人間はみな同じことをいう。
(*4)結構大きなものである。一年経ってもまだあった。
(*5)真偽のほどは不明である。メロンの人、気を悪くされたら申し訳ない。なお、伯父の家では何年か前までメロンを実際に作っていた。

(*6)その後見てみたら、ロード・ダンセイニでちゃんと検索できるようになっていた。やっぱり問題あると思うぞキ/クニヤ。
(*7)印象としてはファミ通文庫はみんなそんな感じである。
(*8)アップはできましたが、以後、えらい目に遭ってるわけです。詳細はこの後の部分を。



購入した本:
  ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』、宮本昌孝『陣借り平助』、成田良悟『ヴぁんぷ!』

読了した本:
  木村航『ぺとぺとさん』、陳舜臣『小説十八史略(一)(二)』、先崎学『一葉の写真』、池波正太郎『幕末新選組』、宮本昌孝『夕立太平記』『北斗の銃 弾』『陣借り平助』、畠中恵『しゃばけ』『ぬしさまへ』、坂木司『青空の卵』『仔羊の巣』
 




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中旬。


 やっぱりパソコンの調子がおかしい。使ってるといきなり電源が一瞬落ちる。んで、点く。シンプルなオンオフ行動をひたすら繰り返す。電源スイッチを連射しているような状態で、チェックするたびに、システムのエラーが増えていくぅ。


 よしここはひとつOSの再インストールだっ。私のパソコンで使ってるのはWindows95である。早速インストール。よし。次はドライバ類を突っ込む……最中に思い切り電源が落ちる。点く。うがー。以後、ドライバをひとつ入れるたびに、電源が落ちる。どうやら連続起動時間というか活動限界が30分くらいになっている模様。ケータイのバッテリーより切れやすいでござるよ(*9)


 とりあえず、パソコンは放置プレイ、HP計画は棚上げ(*10)


 ネオパソ購入の資金繰りのため、親戚のやってる町工場(*11)へアルバイトに。土砂降りの中、水没しかかった道路を突っ切り、強い風に吹っ飛びそうになりながら、一時間半くらいかけて原付で行くと、「無理して来なくてもよかったのに」といわれて、ちとヘコんだり。翌日、晴れた中をやっぱり原付で。通常、四輪だと一時間くらいなのだが、原付では65分ほどだと判明。雨だとしんどいか。


 従妹が以前はデータを作ったりしていたようだが、今はパソコンを使える人がいないようで、取引先等が変わったためデータ入力をしてくれとのこと。中を見て驚いた。ドリアンでもエイリアンでもないグレイの写真やら音データやらが結構入ってる。従妹め、何をしておるのか。さらにそうしたデータや年賀状の文面やらととかるちょの文書やらが同じタイトルの通し番号で入っていてびっくり箱のようだ。てなわけで、私が最初にやったのは、中身を片っ端から開けて確認し、分類することだったわけで。頼むよぅ、従妹どの。


 どうでもいいわけではないのだが、私はExcelなぞ使った記憶がほとんどない。Wordもプライベートでは使ったことがない。Excelを立ち上げても訳分からんので、以前作りかけて放置されたままだったとおぼしきデータやパーツを勝手に流用し、その場で研究しながらでっち上げる(*12)。Excelで宛名書きがしてあったり、文書が書いてあったりするのは面倒なので、これまた勝手に一太郎を立ち上げて、そちらを使って即席の文書を組み上げる。Excelにしろ、使えるパーツが途中までとはいえあったのでずいぶん助かった。さすがだ、我がイトコどの(*13)
 んで、ひたすらデータ入力。同じ部品名、部品番号、製図番号でも、値段が違ったりすることもある。データに用いるのは工場への発注書や請求書の山で、こっから部品を洗い出していく。打って打って打って、合間に伯父夫婦の旅行日程を聞かされ、飛行機の予約やJRの予定を調べる(*14)
 三日ほど手伝いをしたのだけれど、以前は月末が忙しいと聞いていたため、「また手伝いが必要なら呼んでくだされい」と頼んでおく。つーか、呼んでくれ、ぷりーず。我がパソコンのためにも。 


 バイトの日の夕方、サークルの新歓コンパに呼ばれていたので、熊本大学へはるばる赴く。雨なのにばーべきゅーですか? サークル棟近くの自転車小屋占拠して設備を整え、新歓開始。飲んで食って、てきとーなことをしゃべる私(*15)。終わってから、はたと気づく。新入生に名前すら名乗ってないような……(*16)。いいのか、これで。


 パソコンがまっとうに使えない状況なので読書に励むべし。突発的成田良悟祭り開催。未読本二冊を含めて、今までの著作を一気に読む。よし。




(*9)秘術の運用により、私のかなり古いケータイの電池はやたら保つ。
(*10)ありがちな話である。
(*11)上旬に出てくる伯父のところである。前からちょっと手伝ってくれないかといわれていたのを思い出したのだ。
(*12)一日目の終わりに図書館に寄って古いバージョンのExcel本を借りてきて二日目から読んでいたような記憶がある。人間やればできるもんだ。
(*13)「ガンパレ」の芝村準竜師風にひとつ。
(*14)実際に検索しない人にアバウトな注文をされると困る。出発日と帰着日、目的地しか検索事項を告げられなかったので山のように候補が出て絞り込むのに時間がかかった。
(*15)いつものことである。
(*16)いまだ名前を知らない人もいると思う。





購入した本:
  二宮隆雄『雑賀孫市』、沖田雅『先輩とぼく』、マサト真希『スカイワード』

読了した本:
  成田良悟『バッカーノ!』『バッカーノ! 1931鈍行編』『バッカーノ! 1931急行編』、『バッカーノ! 1932』『バッカーノ! 2001』『バウワウ!』『デュラララ!!』『ヴぁんぷ!』、鎌池和馬『とある魔術の禁書目録』、田辺忠幸『将棋、ヨーロッパを行く』、牧野修『楽園の知恵』、唐沢俊一『近くへ行きたい』、先崎学『まわり将棋は技術だ』、柴村仁『我が家のお稲荷さま。』、沖田雅『先輩とぼく』






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下旬。


  どうやら先日の親戚筋のアルバイト、やりすぎたらしい。データ入力はきっちり終わらせ、書類のフォーマットもすべて作り上げ、中のファイルも分類し、私がいないときにどうすればよいかのマニュアルまで勢いで作ってプリントして壁に貼っていたのがマズかった。結果、私がわざわざ行かなくてもどうにかなる模様(*17)。ひーっ。


 我が家にはもう一台パソコンが存在している。父のものだ。知り合いがパソコン教室をやっていて、そこに搬入される機材で余った分を二年くらい前に安く買ってきた(*18)。OSはXP。デスクトップなのにフロッピーディスクが読めないイカしたマシンである(*19)。USBは使えるが、機材がない。しかもOSのバージョンアップなどやっていないためか、ネットにつなぐと回線がぷっちんぷっちん切れる(*20)。んで、再起動する。快適ネット生活にはほど遠い。

 一方、私のマシンはといえば、OSは95。フロッピーもCD−ROMも読めるが、DVDは駄目だし、CDへの書き込みもできない。USBの穴は開いているが、多分使えない。ネットはつながって切れることはないが、電源が切れることがある。

 結論:現状では私のマシンから父のマシンにデータを直接移せない。

 よって、少ない金をはたいて、USBのフロッピーディスクドライブを購入。ついでに40枚ほどのフロッピーディスクを購入。ドライブは父のにつなげ、余っていた10枚ほどのフロッピーも使って、私のマシンにフロッピーを突っ込んでピストン輸送のごときバックアップ開始。


 計算してみると、私のマシンに入ってるデータが多分5ギガくらい。フロッピー4000枚くらい? 私のパソコンから騙し騙しサルベージ。どうやらしばらく使わないうちに活動限界が伸びていた様子。50枚分のデータを落とし込むのに要した90分ほどの間、電源は落ちず。さらにそれを父の書斎に持ち込んでパソコンに移す。これが2時間。70メガほどのデータを移すのに3時間半です。140メガだと7時間かかります。

 ひたすらバックアップを取って、気持ち悪くなる。さらに重要なことが判明。父のパソコンでCD−ROMに焼いているわけだが、そのCD、私のでは読めません(*21)。うがー。


 研究室の先輩(*22)からたまたま電話があり、苦境を訴えると、「それは気の毒である。今は使っていない外付けハードディスクなどあるので、それを使えば楽になるのではあるまいか。貸してやらんこともない」とのお言葉。交換条件も持ち出されたが、どうにか攻守同盟を締結(*23)。近いうちに押し掛ける予定に。


 他には大したイベントもなく、ひたすらにフロッピーを抜き差しする日々だったり。




(*17)考えるまでもなく当然である。
(*18)どうもインターネット喫茶だかマンガ喫茶だかに入れる機材だった模様。店舗の関係で入りきらなかったらしい。
(*19)最近のマシンは、こういう傾向があるらしい。フロッピーが時代のメインではなくなってきている証拠だろう。が、父のパソコンは三年くらい前のものである。最先端行き過ぎだったのだ。
(*20)その後ちまちまと弟が帰熊するたびに手術を施し、いつの間にか修復されたっぽい。私は確認してないが。
(*21)どうもCDの規格が合わなかったみたい。他のやつは読めたので。
(*22)その後何度か登場する某放送局の人である。
(*23)何に対して攻めたり守ったりするのかいまだよく分からない。




購入した本:
  菊池たけし/F.E.A.R.『紅き月の巫女』『黒き星の皇子』、田口仙年堂『吉永さん家のガーゴイル3』

読了した本:
  小川一水『ハイウイング・ストロール』、二宮隆雄『雑賀孫市』、村上元三『戦国風流』、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『ダイアナ・ウィン・ジョーンズ のファンタジーランド観光ガイド』、田口仙年堂『吉永さん家のガーゴイル3』、米長邦雄・羽生善治『人生、惚れてこそ』、坂木司『動物園の鳥』、菊池たけ し/F.E.A.R.『紅き月の巫女』








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