上旬。
ゴールデンウィークは、パソ内に溜まった録画の消化につとめてました。そのため本をあまり読まなかったのです。で面白かった番組は片っ端からDVDに落として削除し、ハードディスクの整理に努めました。具体的にいうと40ギガほどすっきりー。
ビデオ鑑賞の合間を縫って飽田の図書館に遠征。いい天気の下、原付でゴーです。金峰山の南は土地勘がまったくないので、テキトーにさまよい、ビニルハウス畑を縫うようにしてとろとろと。そうしたら飽田じゃなくて天明の図書館にたどり着いてそりゃちと場所ズレてるぞと思いつつも、人に尋ねることもなく、ふらふらと。
道をテキトーに選んでりゃそりゃ迷うわな。でもそういうのがまた楽しいわけで。つまるところあれですよ。
知らない道を見ると、そこを行ってみたくてたまらなくなる。君たちはそんなことがないのか?
田中芳樹『マヴァール年代記』
そんな感じでひとつ。まーどーにか飽田図書館に辿り着いてみれば、リサイクル図書の配布をやっていたのでちょいと眺めてみました。中にすんごいアヤしげな本を発見。早速ゲットでございます。入手したのは、ファミコン中年団著『お父さんに捧げるファミコン講座』、昭和61年発行ですよ。中で触れられているゲームはといえば、ゼビウスとかチャンピオンシップロードランナーとかツインビーとかポートピア連続殺人事件とかですよ。こういう当時のブンカとかニュース的なものを読むのって楽しいわな。
そもそも、今回飽田まで遠征するハメになったのには理由がある。例によって市立図書館の処理の悪さというか遅さに由来する。ゴールデンウィーク前のこと。新着図書には掲載されてない新着のとある作家の新刊が見つかったのでまずネットで予約したと思いねえ。全部で三カ所にあり、飽田以外の二カ所は貸出中。受け取りを本館に指定しており、予約者は他になかったので、待っていればすぐ「(飽田での)貸出可能」→「他館確保(つまり飽田で押さえた)」→「移送中」→「(本館での)利用可能」になるはず、だった。市立図書館での予約枠はひとり6つである。他のリクエストで5つ使ってるので、早いトコひとつ空けたいところである。にもかかわらず、いっかな「貸出可能」から変化しない。数日掛けてブチ切れた私は、「
じゃあ直接取りに行ったらぁ」と飽田への遠征をすることになったのである。ちなみに飽田で借りた場合、自動的に予約は解除されます。
ちなみにそこに行く途中、前回ちょろっと触れた「森」を突っ切ったのですが、連休中ということもあってか、こういう車がありました。問題です。あなたが後ろを走っていたとして、前の車がこんな反応をしました。どうしますか?
設定1:直線です。もうすぐ交差点です。信号青です。
設定2:すぐ前を走る車が右ウインカーを出しました。右折レーンはありません。
「森」が油断できないのはこういうところです。問題の車、右ウインカーを出したまま交差点に進入、速度を緩めずに直進していきました。で交差点を過ぎたところでウインカーを消した、と。じゃあ次の問題。
設定1:直線です。片側一車線じゃありません。
設定2:あなたは一番左側のレーンを走っています。
設定3:前を結構な速度で走る車が左ウインカーを出しました。左にはお店とか並んでいます。
多分通常だったらこちらも速度を緩めるか、車を右から抜く、が正解に近いはず。「森」では違います。
この車、左ウインカーを出した後、右にいきなり車線変更しました。んでウインカーを消した、と。右の車線を走っていた車は日本人が運転していたらしく、すんごくビビってました。うーん、
でんぢゃらす、列島危険地帯です。
かような危険をくぐり抜け、飽田で本をゲットしたんですが、まだ読んでません。くー。読むつもりだった『神狩り2』も読了できず、隣町図書館で
びくびくしながら延長しました。
ところで。時折近所を巡回しているリサイクルの車があります。「壊れて動かなくなったテレビ、冷蔵庫、ファックス電話機、コンポ、カーステレオなど、その場で無料で回収いたしております」とか何とかいってるわけです。毎回思うんですが、どうも「ファックス電話機」が「
発掘電話機」に聞こえてならない今日この頃であります。何かいいと思いませんか、発掘電話機? いきなり我が母上がその車を呼び止める。で私に宣告した。「あなたの機械、邪魔だから持っていってもらいなさい」というのは、先代のパソを牛模様の段ボールに封じ込め、屋外に放置していたのである。そういやすっかり忘れていた。リサイクルのおっさんがいうには、古いので1500円だそうで。
無料やなかったんかコラ。まあ、持っていってもらいましたが、箱はデカいので断られ、マニュアルの束も置いていかれてしまいました。そういや先代のパソには様々なアヤしいデータが格納されていました。いくら電源が入らなくなり、OSがなくなったとはいえ、人に見られてはいけないものもあるわけです。といってデジタル的にデータを完全消去することもしておりません。だいたい電源が入らないっちゅーに。ので、物理的に排除しました。たしか本体の中に残ってるのは、CDドライブとFDドライブくらいですかね? マザボもHDもRAMも抜いたんで。多分価値あるのは、ディスプレイくらいでしょうな。すまんね、リサイクルの人。
連休中、どうにかライバーを2冊ほど読めました。「ファファード&グレイマウザー」のシリーズであります。そうそうそうこの感じ、懐かしいです。今風のファンタジーとは味が違いますよ。どろっとした原液ってところでしょうか。
「名探偵」でも「未来少年」でもないコナンがこういう感じでしたね。ただ、読みやすさとか波瀾万丈さとか技巧的なものは、例えばマーセデス・ラッキーなどの方がウマいわ。もっともラッキーの「血の姉妹」シリーズもライバーのコレを明らかに意識してるわけですけどね。またメイン舞台のひとつである都市ランクマーには盗賊結社があるんですが、ファンタジーに出てくる盗賊ギルドのモデルになっていて、またこれはファイティングファンタジーに出てくる盗賊都市ポート・ブラックサンドや、日本だとソードワールドのドレックノール市にも影響を与えている。そういう源流としても面白さなのかなあ。
源流、といえば先月ウェルズの『宇宙戦争』が早川から新訳で出ました。映画化ですかね。いわゆる
タコ型の宇宙人を作り出した作品であります。また本作では火星人のイギリス侵攻を扱ってるのですが、侵攻は世界中にあったことになっているので、他の作家にこの作品は取り込まれ、例えばクリストファ・プリーストの『スペース・マシン』は『宇宙戦争』の裏側を主人公が見る話ですし、誰だったか忘れましたが『シャーロック・ホームズの宇宙戦争』なんてのもありました。時代的にはホームズと同時代なんで問題なし。日本では横田順彌の『火星人類の逆襲』が明治の日本を扱ってますし、梶尾真治の短編「清太郎出初め式」は明治の熊本に来た火星人に立ち向かう少年の話で泣けます。ところで去年アイザックの“I, ROBOT”の話を書いたが、あのときは二社からほぼ同時に翻訳が文庫で出たのでした。今回は
四月に早川、五月に角川と東京創元社から文庫で登場です『宇宙戦争』。たしかウェルズの短編は岩波にも入ってましたが、『宇宙戦争』はなかったはず。もし岩波まで来たら四つ巴だったんですがねえ。もうちょっとどうにかならんもんか。
連休明け、文芸部の部会に顔を出してみた。ちょっと前まで院生しか来なかったのに、何と新入部員さんがいらっしゃるではありませんか。あらびっくり。部長やらも新体制になったことだし、まああと一年くらいは滅びずにすむんじゃないでしょうか。何やら五月下旬はサークル棟の掃除当番になってるらしくて、そのお知らせを部長様がホワイトボードに記入される。「
サークル等の掃除当番です」みたいな。いやたしかにマナーがなってないとかやかましいとか片づけた方がいいサークルがありますからねえ。誤字を指摘された部長、書き直し。「
サークル塔の掃除当番です」わははタワーですか。三度目でようやく正解。その部会でいろいろと大学の現状を聞きました。マナーが悪くてゴミ捨て場にフェンスがあったりするんですが、そこに
監視カメラまでつけられたとか、サークル棟全体の
電源が夜10時には落ちるとか。まあ家のない人たちがメシ食ったり寝てたりしたこともあるし、そーゆーのも絡んでるんでしょうね。でも、電源切れるのは残念ですね、遅くまで残ることも飲み会もできません、くそー。
その席で、後輩に探している本があるのに見つからない、という話をされ、流れから私が探すことになってしまう。うひゃあ。去年も別の後輩に頼まれて何か本を汗だくになって探してたような気がするぞう。ともあれ、出された条件は以下の通り。
1:富野由悠季の「ガイア・ギア」シリーズである。
2:上限5000円。
3:途中が抜けてもいいが、1はなくて2はあるというような形は×
ほう、ということはアレですな。
5000円分「ガイア・ギア」を買って来いと。ほら、テレビとかで前やってたじゃないですか、いくつかの商品を組み合わせて設定値段に近付いた方が勝ち、みたいなゲーム。それですね、あいしー、分かりましたですよ。まあ安請け合いをしたわけだが、二、三軒古本屋を回ってみた。その結果、
どこにも売ってねえ。えーと、この
「ガイア・ギアで5000円ゲーム」は熊本で流行ってるんでしょうか? てか、まだ本格的に回ってないんでアレですが、
イデオンにまからんか?
購入した本:
なし。
読了した本:
フリッツ・ライバー『魔の都の二剣士』『死神と二剣士』、金子修介『ガメラ監督日記』