2005年8月。


上旬。


 昼食は朝買ってきたパンなどですますことが多いのです。んで、よく行くコンビニがあるんですけど、こないだふとパンコーナーに人気商品のポップが立ってることに気づきました。何とはなしに眺めていました。第4位がバナナスペシャル。第3位がクリームパンで第2位がソーセージのダブルのやつです。ふむふむ。じゃあ気になる第1位はというと……あれ? 第1位のポップだけありません。いったいソーセージの、しかもダブルを越える人気商品とはいったい。こりは人気商品だけに売り切れたのでポップが立ってないのかと思ったのですが、いつ行ってもなかったり。うむむ。さらに昨日のこと。新製品の棚に置いてある紫色のパンが目に留まる。えーと、巨峰果汁入りメロンパン。生地に練り込んであるそうで、朝っぱらからメロンパンの定義について深く考えさせられる。もちろん買いましたよ、買わずにいられません。味はぶどうっぽかったです(当たり前だ)。


 前から話題にしてました某スーパーの建物がとうとうなくなりました。夏空を背景にガレキの山です。夢の跡って感じです。……ん? ああ、ガレキといってもガレ・キと切るのではなく、ガレキですね。説明するまでもないですかそうですか。でも前者のガレキの山が夏空をバックに広がっているというのもシュールな感じで夢の跡という気もしますが。分からない人は「ガレキ」で検索でも何でもしてください。私も趣味のテリトリーじゃないのでよく分からないことにしときます。ところで、新しく開いたはずのお店はいったいどこに? 道路からはガレキの山が見えるくらいですが。やっぱり地下活動でありましょうか?


 土曜日の夜、ちまちま古い作品眺めたり、ネットサーフしたりしてたんですが、某作家の日記読んで、世紀のイベントを見逃したことを知り非常に悔しい思いをする。野々村真パーフェクト。まさしく不思議、発見。もう今世紀中にはないでしょうね、こんなイベント。あぁ観たかった。ちなみにその作家さん、早くもこの夏最大の思い出にそれを挙げてました。


 ある本屋へ行ったときのこと。習慣に従って、新刊文庫の棚を眺めたのです。当然のように目立つ場所にあるその棚の三分の一を平積みで室井佑月の本が占めてました。ポップも飾ってあります。それ見た瞬間、私が思ったこと。室井、死んだか? どうやらその店でフェアをやっていただけらしく、ただ何故新刊台にという疑問は店員も抱いたようで、数日後、新刊じゃない普通の文庫のコーナーにまとめて移動させられていました。ふむ。でも、書店手作りの帯が六種類くらいの平積みの本一冊一冊に巻かれていて、その帯がシンプルに「室井佑月フェア」と書いてあるのみ。何で手作りだと判断したかというと、派手な出版社の帯をわざわざ地味な帯で完全に覆ってあったりするし、他に宣伝文句も一切書いてなかったからであるが、ポップ作ったり帯巻いたりと、いったい何がそこまでして彼らに室井を推させるのか? それにしても日本人作家と外国人作家を棚で分け、時代・歴史小説も別にしたのに、クーンツの最新刊が日本人作家の方にあったり、SF系日本人作家の本が外国作家と並んでたりするのはどうにかしていただきたいものである。分けるなら分けるできっちりとしてほしいなあ。栗本薫とか三カ所くらいにまったく同じ本が分散してたりしますよ。



 最近読んで個人的にヒットだった某新聞記事。悪いとも思わないがそのまま引用する。

 郵政民営化関連法案が否決された8日、参院で「ノー」を突き付けられ衆院解散というカードを切った小泉首相の政治手法について、九州・山口の有権者10人にアンケートした。賛否ともに4人で、評価は真っ二つに割れた。

 その後、記事はひとりひとりの意見を見ていくのであるが、10人って何よ、10人って? この隣のページには反対票を投じた議員のコメントが一覧になってたりするんですが、それよりもさらに大きい扱いでこの10人の表とコメントが書かれています。フルネームで、年齢と住所、意見が。住所は博多区とか大分市とかまでなんですが、それにしても、正直にいうが……あんたら誰? ローカル紙よりよっぽどローカルな話になってきてないか? 有識者とか知識人とか有名人とか関係者とかでもなく、有権者ですよ有権者。アンケートするんだったら母体をもっと大きくし少なくとも100人規模とかでやるべきでしょう。10人のアンケートで見出しも大きく「賛否真っ二つ」とか書かれてもねえ。学級新聞じゃないんだから。コトの翌朝の新聞だったからなのかもしれんけど、例えばネットでアンケートするとかの方法だったらすぐに10人以上集まるだろうし、、結局こりゃ明らかに、怠慢。おおよそ1ページの1/4近くをこの10人ネタに割いてますが、よっぽど記事が足りなかったのでしょうか。さらに翌日も同じ手口で、長崎のイベントに参加した人たちのうち五人だったかに意見を聞いて表にしてましたが、それってどうなの? てゆーか、その新聞にまったく信頼感を抱いていない私は、アンケートで載ってる人たちって各地にいる新聞配達の人じゃないかと疑ってるんですけど。


 そんなこんなで、あのクールビズにはほど遠いおっさんが「国民の審判をあおぐ」みちあなことをいっとるわけですが、私、まったくあのおっさんの言葉を信用してませんからねえ。公約を速攻で破っては党首自ら「大きいことをやるためにはこれくらい仕方ないことだ」と放言し、支持率が落ちれば民主主義国家の首相として「世論の多くが間違っていることは歴史が証明している」と悪びれもせずにいってのけ、説明責任を果たしてないとマスコミにいわれれば小学生未満の理屈で「自分はちゃんと説明している。いっても君たちが書かないじゃないか」と逆ギレし、痛みを分かち合うといいつつ痛みを感じているのは弱い者たちだけだったりするのである。きっと今回も選挙で勝てば「自分が正しかった」というだろうし、負ければ「国民は間違っている」というだけだろう。結局他人の意見は存在すら認めない上に、弱い方には自分の意見を押しつけ、強いものにはへいこらして平然としてる人ですからねえ。あれに取って代わる人がいないというのが問題なんでしょうけど。まあ意見立場はいろいろあるでしょうが、私は、あのおっさんは嫌いである。公人としては信頼できないし、人間としては信用できない


 それにしても暑い。私がよく通る道に電光掲示板(というか柱)があって、気温が表示されたりするんですが、山の合間で陰もあるのにこないだ朝っぱらから34度とか表示されてたりするのです。30度くらいで涼しいと感じていると、いったいここはどこの南方だと思ったり。


 ところで、私の部屋にファンヒーターがまだ出してあるのです。手頃な高さなので本置く台にしてるんですが、デジタルで温度表示が出ます。昨夜寝る前にちらりと見た、私の部屋の温度表示。36度夜だっちゅーねん、12時前だっての。にもかかわらず、鹿児島の最高気温と同じくらいあるんですけど。いや、ネタでも何でもなく。これ書いてる今は、夜10時前くらいですが、試みにちょっと見たら35度でした。あははは。どうも最近熱帯夜というわりには、外えらく涼しいなあと思っていた私でございます。


 話ちょっと飛んで、一年前ネオパソを購入したとき、思ったこと。意外に音がデカいなあ。牛印の旧パソもやたらデカい音だったんですがね。それよりましとはいえ、結構うるさい。で半年くらいすぎて、音が気にならなくなってきて、おう人間とは慣れるイキモノであるなと思っていたのですが……間違ってました。7月くらいに判明したこと。放熱ファンの音が室温の上昇とともにガンガン大きくなっていくのです。ギアチェンジするように唸りがデカく。てことは、それだけ豪快に熱放出してるわけで、これにディスプレイ、ルーター、起動しているときはプレステ2、さらに扇風機。虫が入ってくるのを防ぐためにドア閉めて、窓は網戸。室温ぐんぐん上昇です。時折換気のために電気消してドア開けて風を入れるのですが、焼け石に水。だいたい風通しの悪い部屋なのです。去年はプレステだけ別の部屋にあって、そっちで涼みながらゲームやったりしてたんですが、今年はパソでテレビ観るし、ゲームするし、ビデオ録画もしちゃうわけで、必然的に高熱源体起動時間が多いです。まあ、ソニー製だし、いわゆる、ヴァイオハザード? そのうち熱中症にかかるかもしれません。こまめに換気とかしないと、局地的に熊本の最高気温記録を塗り替えてしまいそうな勢いでファンが動いています。ひぃ。夏の暑さには負けるつもりはありませんが、部屋の暑さには負けるかもしれません。


 ゲーム雑誌を眺めつつ、今年後半は購入希望のゲームが多いなあ、と感じる。まず9月半ばに「真・三國無双4 猛将伝」が出る。まあ殴って楽しいゲームなんで、こりゃ買い。で、10月後半に「ワンダと巨像」が出ます。「ICO」作ったトコのゲームですが、巨像につかまるのが楽しそう。その前後に今ハマっている「SSX3」の続編「SSX4」が出ます。「3」は純粋に滑って飛んでというのが気持ちいいゲームでしたから、続編にも期待。さらに年末、レベル5の「ローグ・ギャラクシー」が登場。「ダーククロニクル」以来のオリジナルRPGですよ、レベル5。ああ、去年も何か出してたような気もしますけど、製作時期重なってるし、注文主厳しかっただろうから、こっちの方が本命でしょう。インタビューでも力の入れ方が明らかに違いますしね。楽しみでございます。


 で、もひとつ本命。アルファ・システムの「ガンパレード・マーチ」の続編が年末に出ます。今度は三部作になるそうで、そのひとつめ。「ガンパレード・オーケストラ 白の章」でございます。記事は電撃系にしか載ってなかったのは、おそらく「GPM」のときの掲載が影響してるんでしょうね。あんときひたすら編集者が自発的に記事にしまくってたのはあれ一誌だけだったわけで、多分今回他のとこには情報があまり回ってないんじゃないでしょうか。まあ、「白の章」は青森の話だからその色なんでしょう。多分来年以降になるだろう「緑の章」は、予想ですが、甲斐・信濃、日本アルプス系がクサいのでは。「GPM」が熊本で、「GPO白」が青森なんで、次はやっぱり本州でしょう。で、「GPM」のエンディングのひとつで、主人公のひとりである速水が「青の速水」となって軍隊の総司令官として、敵である幻獣の巣窟である黒の月に攻め込むというのがあったが、三部作のラスト「青の章」では「M」「白」「緑」の人物が入り交じって出てきて、黒の月攻めがメインになってくるんではないでしょうか。オーケストラですし。「青」は陳腐ですが地球ってことで(速水らの「青」とダブルミーニングかも)。と勝手に妄想してます。ともあれまずは「白の章」です。「GPM」の後で二つほど実験作(と勝手に思ってる)挟みましたし、期待したいところです。



 前回ちらりと触れた永井真理子アルバムクエストですが、準備期間中(週末に本クエストを予定していた)に何軒かお店を回り、あっさり見つかりました。うひゃあ、自分とこのレーベル作って、しかも一年前に出たもんだからこんな簡単にゲットできようとは。やっぱり日頃の行いが良いからですね、私。只今自画自賛キャンペーン実施中です。キャンペーン期間中自分を褒め称えますと、もれなく自己満足とささやかな空しさがゲットできます。……すいません、何事もなかったようにゲーム話とかアルバム話書いてましたが、ちと暑くてげんなりしてきました。まあ、アルバムはとろけないうちにじっくり聴いて楽しみたいところです。


 和風異世界ファンタジーについて早足で。まず確認。問題にしてるのは、「異世界ファンタジー」の「和風」であって、「和風ファンタジー」の「異世界もの」ではない、ということ。根っこは異世界ものの方にあるのでよろしく。だいたい日本をいじったものとか日本の世界にファンタジーぶちこんだものだったら山ほどあるし、それをいい始めたら川上稔とか山田風太郎とかがっつんがっつん挙げますよ、私。でもまあ、ずらずらと自説を書くだけのゆとりがないので、作品名を列挙するに留める。

 ○岸本斉史「NARUTO」:コミック。若い忍者たちの物語。ストーリー的にも盛り上がる。
 △雑賀礼史『龍炎使いの牙』:小説。格闘ゲームの世界をそのまま小説にしたような感じ。夢枕獏に似ている。ちょっと違うような気もするが、和風っぽい。
 ●友野詳「カルシファード」シリーズ:小説。こてこてのライトファンタジーだけど、まあ日本の戦国時代っぽい。
 ◎井上純弌ほか「天羅万象」:TRPG。多分これが本命。和風でありながらマップ、社会情勢、世界構成、独特な世界観、有名キャラクターなど延々と作り込んであります。


 ……現在気温は36度。夜11時を回ったところです。そろそろ熱源体を休ませたいので、今回ここまでにしとうござりまする。とっととUPして、これから部屋のクールダウン開始です。





 購入した本:
  林トモアキ『お・り・が・み 獄の弓』、菊池たけし/F.E.A.R.『オーディンの槍』、北方謙三『三国志 六の巻陣車の星』、木村航『かえってきた、ぺとぺとさん2』、田口仙年堂『コッペとBB団 その1』、成田良悟『ヴぁんぷ!V』、七飯宏隆『座敷童にできるコト2』


 読了した本:
  雑賀礼史『龍炎使いの牙(上・下)』、池宮彰一郎『本能寺(上・下)』、有川浩『海の底』、安田均編『へっぽこ冒険者と緑の蔭』、米澤穂信『クドリャフカの順番』『氷菓』『愚者のエンドロール』、菊池たけし/F.E.A.R.『オーディンの槍』、林トモアキ『お・り・が・み 獄の弓』、田口仙年堂『コッペとBB団 その1』



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