中旬。
お盆を過ぎ、だいぶ秋めいてきましたね。こないだなんて、窓全開で寝てたら、朝方肌寒さで目が覚めちゃいました。ファンヒーターの温度表示を見ると……29度。どーりで寒く感じるわけです。
ってだまされるかーっ。何か夜でも常夏気分が味わえる部屋にいると、感覚がズレてくるようです。
島人属性がもうちょっとでゲットできそうな気がしてどうしたものか。こないだ外歩くのに
長袖のシャツの上から一枚薄手のジャンパー羽織ってたら、知り合いにばったり遭って「
暑くないのか、つーか、暑苦しい」と文句をいわれたり。原付だとこれくらいでちょうどいいんですけどねえ。もっとも、このままいくと、私、冬に常温で凍死しそうなんですけど。
先日、とある本屋に行ったときのこと。本棚ひとつをまるまる使って、フェアをやっておったのです。こう書いてありました。「
がんばれ郷土の作家」棚は縦に五つ。一番上の棚には梶尾真治がずらり。「クロノス」なんちゃらや「黄泉」なんちゃらが並んでいます。二番目の棚には梶尾真治がずらり。「クロノス」なんちゃら(以下同文)。三段目の棚には梶尾慎治が(以下略)。ここまでカジシンをフィーチャーせんでもええやんか、と思いつつ、やや雰囲気が違う四段目。そこに並んだ郷土作家は、というと。宮沢賢治? 志賀直哉? ど、
どすとえふすきぃ? どこの郷土の作家ですか。よくよく見れば、四段目、五段目は「心に残る名作」というポップが立っていて、ようやく納得。それにしてもこれでは郷土作家がカジシンだけみたいじゃないですか。頑張れカジシンフェアでいいじゃんかよう。他に郷土作家つったら、例えば田中芳樹とかたつみや章とか岡崎弘明とか三崎亜記とかぱっと出てくるでしょうにねえ。
こないだ帰ろうとしたら猛烈な夕立が来てまして、カッパとか持ってたんですけど、それ着るのも何だったので、
やむなく結界を張ることに。ところが隣町の旧支配者様などと違って覚えたての結界だったせいか、生真面目なやつだったのか、
移動速度が制限速度程度。とろとろと原付で走ってる分には雨が止んでるんですが、ちと速度を出すと雨が降り出す始末。結果として、信号待ちしてるところに追いつく先行者はずぶ濡れで、私を追い抜いていく人たちもずぶ濡れという状態。多分、鳥瞰すると私のとこだけぽっかり光が当たってるような感じだったのでしょう。
素晴らしい。もちろん私が家に帰り着くと同時に土砂降りになりました。
という話を前フリにしまして、週末、古本屋回りを敢行。ちょっと曇りがちでしたが原付でゴー。途中、
「発信作業中」という変な立て看板を見たり。んで、めったに行かないブックオフに赴いたところ、突然土砂降り。危ういところで難を逃れました。その後、予定としては隣町図書館に行くはずだったのです。やや小降りになってきたのでまた結界を張り、発進。しばらくは大丈夫だったのですが、隣町に入った辺りからアヤしくなりだし、雨が降り出しました。
隣町の呪術師が相手ですから、念のためにカッパ着ててよかった、ちゅうくらい降りましたよ。結界は瞬時に破壊され、カッパ透してずぶ濡れになりました。うぐう。もちろん、借りてた本は濡らしませんでしたけどね。ああ、後で通ったら、
「発信作業中」の看板にはぺたりと「作業終了」というフダが貼り付けてありました。いったい何をやっていたのだろう。
先日からちまちま読んでいる本がある。前から読みたかったのだが、すっかり忘れていた本である。図書館で借りてきた。
歯医者さんが書いた『バルタン星人はなぜ美しいか』という本で、ウルトラ関係の形態学というかデザイン分析という内容である。まだ半分も行ってないのだけれど、まあ一番個人的になるほど! と思ったのは、
チブル星人のネーミングだったり。バルタンが当時デザイナーが聴いてたラジオからたまたま流れてきた歌手の名前だというのは聞いたことがあったが、チブル星人の由来は知らなかったのである。チブル星人とは、でっかい脳みそをデフォルメした本体の下に顔と長い足みたいなんがついてるデザインであるが、それについてあっさりと沖縄語の「頭」から来てると書いてあったのである。ああ、「
たっちゅーちぶる」とかの「ちぶる」であったか! と膝を打った次第。
そんな感じでデザインとかの本を読んでるんですが、こないだ後輩から鳥山石燕が角川から文庫化されたらしいという情報を入手。う、セキエンでありますか。
昔の妖怪デザイナーですね。たしか京極夏彦とかが前に復刻されたとか何とかで騒いでたなあ。それが、角川から出てるとは。
角川でソフィアなんてまったくノーマークでした。京極がいってたのは国書刊行会から出たやつで、国刊といえば私の中では
マニアックでアヤしくて変な本を出してる三大出版社のひとつですよ(あと二つは筑摩と河出)。でも国刊は高いのです。セキエン、8000円くらいします。それが角川ソフィアだと600円くらいですよ。検索かましたキ/クニヤでは広島店と熊本店にあると出ましたが
無視して探索の旅に出かけます。……17くらい店を回ったところで、キ/クニヤに嫌々ながら入ることに。いや、どんなものか見るだけなんである。買うんじゃないですよ? が、見当たらない。検索ましーんはどうしたわけか鳥山石燕にまったくヒットせず、店の人に「角川文庫」と前置きしてるにもかかわらず、「ありました!」とわざわざ別の階から国刊のやつを持って来られたりと
相変わらずな対応をされる。どうやら角川でソフィアでセキエンは置いてないらしい。翌日ネット検索してみたら、ちゃんと熊本店の文字が消えてしまってました。ネットだとあったんだーと主張したせいでデータ消されたのか、当日売れちゃったのかは
キ/クニヤなんで不明。以後捜索を続行する予定でございます。
今月は宮本昌孝の『夏雲あがれ』が文庫化されるということで手持ちの本を読み直してみたりしてたのですが、来月は『ふたり道三』も一挙文庫化されるそうで、ほくほくであります。他にも来月はダンセイニが出たりと楽しいことがございます。うーん、楽しみ。てか、まだ今月発売の『リアルバウトハイスクール』最新刊も残ってるんですが。
前にサークルの院生に売りつけた本の評価が、その人のサイトに載ってて、「まあ、暇つぶしくらいにはなります」などと書かれてて、何だか申し訳ない気分になる。「私には必要のないものだが」といって半額以下で処分したわけだが、もうちょっと安くしてもよかったかなあ。すまんね。
前回の更新で掲載しそこねた過去の作品のひとつを改めて読み直してみる。文章がカタいしクドいなあ、と思いつつ、それでも前に別のサイトで掲載したときには期間限定だったにもかかわらず評判よさげだったので、またこちらでも載せることにしました。まだてぃーんずのときに書いた話でございます。よろしければどーぞ。
購入した本:
栗本薫『ヤーンの朝』、小川一水『老ヴォールの惑星』、クリス・ウッディング『魔物を狩る少年』、清水義範『ピンポン接待術』、北方謙三『三国志
五の巻八魁の星』、井沢元彦・中津文彦・高橋克彦『歴史ミステリー作家養成講座』、宮本昌孝『夏雲あがれ(上・下)』、永田泰大『魂の叫び』
読了した本:
森博嗣『森博嗣の浮遊研究室5』、栗本薫『ヤーンの朝』、成田良悟『ヴぁんぷ!』『ヴぁんぷ!U』『ヴぁんぷ!V』、西澤保彦『腕貫探偵』、宮本昌孝『夕立太平記』『北斗の銃弾』、川上稔『終わりのクロニクル1(上・下)』『終わりのクロニクル2(上・下)』