2005年10月。


中旬。


 けえかほおこく:前回いつもの花屋に関する記事を書いた直後、看板が変わっているのを発見。内容は「ナチュラルなリネンバスケット入荷しました」で、いまひとつナチュラルなリネンバスケットがどんなもんか分かりにくいですが。リネンってシーツとか枕カバーとかの布や亜麻で作ったものですか。バスケットは籠ですな。それのナチュラルなやつ。バスケットがナチュラルなのか、リネンバスケットが自然にできたものなのか、とアホなこと考えてた数日後、看板が変わりました。今度は「X'mas雑貨入荷しました」といいつつ、「’」のとこにカボチャのアクセサリーがかかっていたり、店内店外の装飾がやっぱりカボチャだったり。ううむ。


 こないだ修理した原付がまた調子悪し。朝信号待ちとかしてると、エンストします。気を抜くとエンストします。速度が上がらなくなります。おかげでアクセル開けっ放し、気の緩むヒマもありません。だもんでこりゃマフラーではないかとバイク屋で再び修理。交換に2万円。修理が終わってきた翌日、快適に走っていたらいきなり速度が0に。ぶちんだかぶつっだかそんな音が聞こえました。前に3号線を走っていて同じ目に遭った経験があったのですぐに分かりました。ベルトが切れましたなこりゃ。すぐさまバイク屋を呼びつけて見てもらうことに。つーかドライブベルトって5万かかったときに交換したと領収書に書いてあります。たしかに真新しいベルトがエンジンの中でバラバラになってました。原因:部品のかみ合わせが悪かったか何か。交換したばかりだったのでタダで修理させた翌々日、何かにタタられるようにエンジンの音がおかしくなりました。家まで辿り着くこともできず、途中で迎えに来てもらうハメに。だいぶヘコんでたんですが、ふと空を見たら月蝕でちょっと癒される。さすがにキレたのでバイク屋でことこまかに調べさせ、エンジン内じゃなくて外の部品のグリースが切れかかり、スピードを上げると該当箇所が振動して、ギアに伝わり、調子が悪くなるんだとか。これもタダで直させました。ちなみにこの過程、最初から最後まで代車がすべて出払ってるので移動がすべてバスかバイク屋の軽トラ。マフラー代とバス代がバカにならずやっぱりヘコむ。


 前回落ち武者顔の人から奇襲をくらった話を書きましたが、落ち武者顔で通じてしまうところが、的確な描写だったのか、一発で誰だか分かってくれた方もいらっしゃったようで。文芸部の院生の方から情報をいただきました。かの熊大落ち武者顔コンテストで上位入賞しそうな人は、将棋部にも出没したらしいです。散々ウンチクを垂れたけど、口先だけだったようであっさり撃退されたそうです。やっぱり大学には変な人が出没するのか。


 変な人といえば、最近見た観察して面白かった人たち。歩道橋を歩いていたらいきなり背後から「今何してんの? どこ行くとこ?」という声がした。新手の20世紀懐古的ナンパかと振り返ると、変なおっさんがケータイ電話で話しながら通り過ぎて行きました。似たようなネタでトイレに入ったらとある個室から物凄い大声で何かしゃべる気配が。トイレで「声が小さい」とか怒鳴られてもねえ。また、私の家の近くにバス停があって、窓から見えるのですが、そろそろ寝ようかとふとそちらを見たら、夜中バス停で座ってフランスパンのような棒状のものを黙々とかじる角刈りの男性がいました。こりゃどうも酔っぱらったか何かでバス停を乗り越してここで放り出された様子。観察しているとケータイでタクシーを呼んだものの、バス停の名前を間違えたせいでさらに待たされ、ようやく来たタクシーで失せました。さらには、とあるコンビニで朝買い物をして入店後数分で出たら、コンビニの前にちょっとした人だかりが。高校生のカップルとおっさんが対峙しておりました。カーブのとこにあるコンビニなので出会い頭にチャリンコ同士が接触したようで。でチャリンコが二台転がっている、と。私がそれを見て取るとほぼ同時女子高校生が口を開きました。足を地面に叩きつけるように鳴らしつつ「すいませんっていってるでしょう!!」いやおねーちゃんそれ謝ってる態度ちゃうぞ。彼女とおっさんがにらみ合い男子高校生はおろおろとする構図をたっぷり堪能して、私は青信号で移動をしましたとさ。何か周囲にこうした変な人の影がちらついてますが、どうしたものか。


 諸々の事情でバス移動の日が続き、バスから世界を観察しとったわけですが、そこで見た変な広告。通り道に屋内プールがあるのです。水泳教室だかやっとるのです。外に面したスケルトン壁にいろいろ書いた紙が貼ってあるわけですよ。バスから見たのは「プールの水が変わりました」変えてなかったんかーっ、と思わず心の中でツッコミを入れる。まあよくよく見れば、髪や肌に優しい水がどうのと小さく書いてあるんですがね。ああびっくりした。


 びっくりした、といえば夕食を食いながら新聞のテレビ欄を見たら、11年ぶりに「まんが日本昔話」が復活とか書いてあります。時間を見ると5分くらい前だったので慌ててテレビを点ける。「い〜まもむかしもかわりなく〜」というテーマソングがすべてを語っております。家政婦が語っております。絵柄も音楽も一緒。変わったのはオープニングの塗り直しとスタッフロールくらいですか。一回目は「かぐや姫」だし。こうやってあらためてみると、結構面白い番組ですな。2話目が終わるといきなりスポンサーは、とか始まったのでエンディングがないのかと思ったら、CM後に「いーいーないいなーにーんげんっていいなー」とか始まったので、ああこれこれと懐かしくなる。うむうむ。いいよねにんげん。変な人も多いけど。最近。


 洋もののファンタジーを後輩に紹介するってんで選んでたんですが、楽しいですなこういう作業は。いくつか選んだのはいいけど、人に本を薦めたり貸したりするときは、ふとその本を読み返したくなるものですな。途中まで何冊か、いくつかは最後まで読んでしまいましたよ。こういった機会があると読み返すことがあるわけですが、何度読んでも楽しい本があるのは幸せなことなんでしょうねえ。


 ぴーえす:となりまちのちゅうしゃじょうにはいつものくるまがいつものようにとまっていまちた、いつものようにちいさなものもちらばってて。いりぐちはしまてまちた。





 購入した本:
  西澤保彦『黒の貴婦人』


 読了した本:
  三雲岳斗『アスラクライン2』、成田良悟『世界の中心、針山さん』、古橋秀之『ある日、爆弾がおちてきて』、宮本昌孝『藩校早春賦』『夏雲あがれ(上・下)』、米村圭伍『退屈姫君恋に燃える』、倉知淳『猫丸先輩の空論』、メルセデス・ラッキー『女王の矢(上・下)』



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