上旬。
先月、「次巻完結」のカッ飛んだ帯の話を書いた川上稔の『終わりのクロニクル』であるが、最終巻が出るので買いに行った。分厚い上下組とかがデフォルトだったこのシリーズ、まさか最終巻が一冊で終わるとは信じていなかったのだが、書店に行ってみたら、ホントに一冊だった。おう、と
手に取ろうとして、失敗。何か変な感触ですよ、と横から見てようやくことの事態を悟った。
何故京極夏彦の本(しかも旧版)が電撃の表紙をかぶっておるのですか? いや待て待て待て。またやりやがりましたね、川上稔。また電撃文庫の最高ページ数更新です。今まで彼が持っていた600ページ弱の記録を大幅に塗り替えてしまいました。てか、
電撃文庫でページ数4ケタってどうよ? 正直非常に持ちにくいでーす。本の新刊平積み台でもやたら置いてあるように見えるのは錯覚でしょうな。一般電撃が山ひとつ、人気シリーズ新刊が山二つ、川上稔のブツは山四つですよ? 多分、
書店の人は平積み山二つくらいのつもりで注文したら、結果として山四つになったのでしょうな。
帰宅ルートをちょこちょこ変更して本屋に立ち寄っては西尾維新のキャンペーン箱を探すしおりクエストを続けていたときのこと。とある店で新種のしおりを捕獲して、原付で信号待ちしていたのである。すると、横に停まっていた車の窓がするすると開き、
「ねえねえどこ行くの?」「何してるの?」と声をかけられた。しおりのおかげで機嫌の良かった私は、「今帰るとこなの」とにこやかに応じた。運転席にいた人が「止めなさいって」などいってるのが聞こえたが、助手席の彼は「帰るってどこ?」と質問を続ける。「家なのよ」「いえ?」「お・う・ち」やがて信号が変わり、私は原付を走らせた。ミラーで見れば窓から顔を出して、
「ばいばーい」といいながら手を振る幼稚園児くらいの少年の姿があった。その後私は別の本屋兼ビデオ屋に寄って、西尾維新キャンペーンを発見できず、多少気落ちして外に出た。するとどっかで見たような少年の姿が。どうやら親子連れはビデオか何か目当てで来たらしかった。少年は顔を覚えていたらしく「ばいばーい」とまたしても手を振られる私。何となくほのぼのしてしまったことよ。
その週末、ようやくまとまった時間ができたので、これまでの経験を基にしおりがありそうな店を一気に回ることにする。狙いは某チェーン店である。それまでに100%のしおり捕獲率を誇っている。が、
しおりハンターが狙っているという情報が敵方に漏れたようで、5つ回ったがひとつもなかった。内訳は以下の通りである。キャンペーンやっているところでは、専用箱とブックレットとしおりが講談社から届いている手はずである。ひとつは、箱とブックレットはあるが、しおりはない。ひとつは箱はあるが、ブックレットとしおりがない。ひとつは、別の店になった上に移転の貼り紙がしてあった。ひとつはデパート内にあったはずが、がらんとしたスペースのみ。ひとつは店の建物そのものがなかった。うぬぬ、
そこまでして私にしおりを渡したくないのか。結局その日得たしおりはチェーン店でないお店で一種類のみ。
そんなこんなでしおりクエスト、全9種類中、自力で7種までは集めましたよ、お客さん。で同盟組んでた後輩が私の持ってないやつを1種ゲットしてくれてたので、あと1種類になりました。てか、主人公の
赤い人のしおりが足りないのは痛いですが。まあぼちぼち回りながら探すことにしましょうかね。
一年くらい前、有名RPGに対するコメントをしてたような気がしますが、同じ製作会社の新作発売です。「ローグギャラクシー」です。買ったんですが、忙しくてほとんどやれてないです。「ガンパレードマーチ」の新作が来年に延びたので、それまでのんびりやってればいいかってとこでしょうか。
ふと気が付いたらもう年末ですな。文芸部の忘年会にも顔出したし。寒くなってきました。正月も近いです。原付で移動していると、こんな看板が。「
杵付き餅実演販売」と筆で書いたような文字。ははあなるほど、これは
餅を買うともれなく杵が付いてくるってことですな。なるほど
食玩みたいなもの? てか餅つきの「つき」は「搗き」(←辞書で調べた)でわ?
というわけで、今回もばたばたしてて驚きのぼりゅーむですよ「旬な話」が。去年の分をまとめるのも時間なくてやれなかったし。来旬こそはまっとーにひとつやり……たいなあ。。
購入した本:
宮下あきら『民明書房大全』、川上稔『終わりのクロニクル7』、成田良悟『がるぐる!(上)』、上月司『カレとカノジョの召喚魔法5』、沖田雅『先輩とぼく0』、栗本薫『風の騎士』、榊涼介『ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常Ⅱ』、テッド・チャン『あなたの人生の物語』、池宮彰一郎『受城異聞記』
読了した本:
川上稔『終わりのクロニクル6(上・下)』、山本一力『おらんくの池』、松野秋鳴『青葉くんとウチュウ・ジン』、成田良悟『バッカーノ!』『バッカーノ! 1931鈍行編』『バッカーノ! 1931急行編』、京極夏彦『妖怪狂言豆腐小僧』、木村航『ぴよぴよキングダム』、林譲治『ウロボロスの波動』