中旬。
さすがに12月になると寒くなってきました。
そろそろ秋ものの装いを改めねばいかんなあと思います。こないだ原付で朝っぱら走って信号待ちしてたら、目の前で停まってる原付のおにーちゃんが、どうも
手編みのせーたーなぞ着ているのですよ。彼女からもらったのかもしれませんが、一番上がセーターってむちゃくちゃ風通しますやん、特に原付とか。上に何か羽織るかすればいいのに、おにーちゃん、手編みのセーターのままがっくんがっくん震えておりました。ううむ。
新聞を読んでいると、
スタジオジブリの新作が「ゲド戦記」とか書いてある。
ハウルの次はこれかい。ジブリよどこまで(以下自主規制)。監督は宮崎ジュニアだそうで。
親は反対してるそうな。ええ年こいてなあ。さらりと紹介を見たところ、どうも私の好きな第一部『影との戦い』ではなさそうです。だってゲドのこと大賢人とか書いてありますもの。どうなることやら。あんまし期待できそうにないですが。それにしても「指輪」「ナルニア」「ゲド」とざくざく映画化されますねえ。
恩田陸の『ねじの回転』を購入。恩田の作品中でもかなり好きな部類の話でございます。同じ2.26事件を扱った宮部みゆきの『蒲生邸事件』あたりと比べてみるといとおかし。で来月の文庫新刊らいんなっぷを眺めていると、ようやく、
池上永一の『レキオス』が文庫化ですよ。うーん、だいぶ待たされたが、楽しみです。でも出版が角川だったりして、また池上永一出版社ともめたんか、って感じですが。あとマーセデス・ラッキーの新刊も来月発売です。楽しみなんだけど、社会思想社が第一部で止めちゃったシリーズもどっか新訳で続きが出ないもんか。
川上稔の『終わりのクロニクル7』読了。本棚に並べると川上稔コーナーはボリュームが違うんですが、『7』はまた別格です。
あとがきが1090頁目ってのは電撃文庫としてはどうなのか。内容は二転三転の展開で面白かったです。というか、フツーの川上本の二冊分くらいなんで、当然緩急の数も多いわけですが。「クロニクル」は今までのシリーズの集大成という感じで、だいたいキャラも既刊のものとカブってるのでした。設定上、
「都市シリーズ」の四つくらい前の世界で、この後さらにキャラたちは転生を重ねていくはずなのです。例えばダン・原川とヒオ・サンダーソンの二人は、「機甲都市伯林」のベルガーとヘイゼル(キャラの性格や口癖や関係や会話が似ている)になるんだろうし。風見は『閉鎖都市巴里』におけるベレッタだし。「クロニクル」が一段落したことだし、次は「都市シリーズ」復活させてほしいなあ。
最近、諸々の事情で今まで借りそびれていたCDやらを図書館やレンタル店から借りていたりするのです。最近レンタル店で借りることが少なくなっていたから、結構見落としとか発見とかあったり。そんなある休日のこと。朝から雪だか雨だかが降っていて明らかに空は曇り。でも私は日頃の行いがよいから、
出かけるときには晴れてるだろうという、多少根拠レスな自信の下、お出かけの準備をしておりました。で、昼頃にはホントに晴れてきました。なるほど
準備のときに行った雨よけの結界の効果が出てきた模様であります。でほかほかな日差しの中、レンタル屋に赴きました。そこでCD棚やDVD棚を眺めていると、
どっかで見たような巨体が練り歩いている。ささっと私は棚の間に身を隠し、
隙を見ていきなりぼでぃーぶろー。相手は、しばらく前に遭遇した
糖尿の呪いを受けて沖縄から強制送還された魔王ですよ。とにかく悪人面です。しばし歓談。「いやあ、血糖値がだいぶ下がったんだよ。ドクターストップで就職できないとかいうレベルじゃなくなってきた」ほほう、とテキトーな相槌打ちながら私は腹をぽむぽむと叩いた。「前よりもだいぶ成長しているようですが? 何ヶ月?」「いや血糖値下がったら体重増えちゃって」おい、
絶対貴様何か騙されてるぞ。「で今ゲームって何が面白いの」と私に話を振ってくる太っちょ魔王。あしらいつつ、いくつかオススメを示す。値段との折り合いが結局つかず何も購入しない魔王。私のお薦め努力はいったい……。「今からもっと安い店行って、ゲーセンとか行って競馬のゲームすんだけど、一緒にどう」としつこく誘われる。が、私はCDレンタル店とか古本屋のハシゴをするのです。せっかく晴れた、もとい晴らしたんですから。太っちょ魔王と別れようと背後を振り向いた途端、私は立ちすくんだのです。
外が猛烈に吹雪いてやがります。や、やられた……。太っちょ魔王にいつの間にやら「凍てつく波動」(←有名RPGに出てくる特殊効果を打ち消す攻撃)を浴びせられたようです。
私の雨よけ結界が解けてやがります。猛吹雪の中、次の店に飛び込み、態勢の立て直しでございます。別店でCDを探索しつつ
、棚の間を細かく歩き回って歩法で結界の準備です。念を凝らして術を完成させ、外に出るとあら不思議、雪が止んでおります。どころか太陽が顔を出しているじゃありませんか。
さすが私。そこまでやってようやく再出撃です。遠くを見れば、暗雲が垂れ込めてる場所が見えます。……むう、あれは太っちょ魔王が行くといっていたショップの辺りでーす。どうも雪嵐とともに行動してるんじゃないかと思われます。その翔子に、私が次の店から出たときには、魔王が行くと宣言してたゲーセンの辺りが真っ暗でありました。
それからさらに冒険は続き、最終目的地は隣町図書館でした。ところが隣町図書館に入った途端、空がにわかにかき曇り、気温ががくんと下がりました。くわっ、忘れてました。
隣町はこうなのです。私の結界など通じない異世界なのです。旧支配者様がいらっしゃるせいか、隣町のシステムがそうなのか分かりませんが。がくがくしながら図書館に辿り着き、本やらCDやらを借りまくる私。幸か不幸か旧支配者様はいらっしゃいませんでしたが。隣町から退散し、境界線を越えると天候が回復しました。ところが私の家に近付くにつれ、またちらほらと雪が。こりゃあ、
太っちょ魔王が帰還しやがりましたな。ご近所だし、しかも吹雪きそうな案配なのは、
競馬ゲームで負けやがりましたか。ともかく本降りになるより前に帰宅。魔王に勝ちましたよ。もっとも
やつが糖尿の呪いで弱っていなければ、ちと苦戦したかもしれませんが。それから借りてきたCDやらをパソに取り込んでいきます。所蔵CDでデータ取り込んでなかったやつとかもどかどか入れていきます。ネットのライブラリにユーザーフィードバックのデータがあればそれを引っ張ってきて非常に楽なんですが、どういうわけか私のCDとか入ってないことが多くて(マニアックだからか?)、ひたすら手打ちで入力していく羽目になりました。フィードバックのデータ自体がおかしいこともあって、「あずまんが大王」のサントラとか、何故かVol1の半分くらいがVol2のタイトルになってました。チェックして打ち直しです。洋楽とかもデータがなかったのでCD2枚分50曲すべて手打ちだったりとか。まあ無事取り込めたのでよしとしましょう。何かバトったりして充実した冒険の一日でございました。
寒いと動きが鈍くなったりしてイヤですが、いろいろイベントもありますし、まあ心はあったかいのでどうにかなるって感じですか。これで忙しくなければもっといいんですが。ともあれ、今回はこのくらいで。前回の宿題だった去年の12月分を葬らねばなりませんので。
購入した本:
小林めぐみ『食卓にビールを5』、友清哲『作家になる技術』、恩田陸『ねじの回転(上・下)』
読了した本:
成田良悟『バッカーノ! 1932』『バッカーノ! 2001』『バッカーノ! 1933(上・下)』、小林めぐみ『食卓にビールを5』、上月司『カレとカノジョの召喚魔法5』、川上稔『終わりのクロニクル7』、北方謙三『水滸伝 十九
旌旗の章』