2005年12月。


下旬。


 まだ年内ですが、更新でございます。大してここに書くべきことがあと何時間かで起こるとも思えないので。って去年と同じパターンですな。まあ大晦日にここ見てる人もそんなにいないでしょうが(いるかもしれん、そうそこのあなたです)。


 先日原付で走ってたら対向車ワゴンのフロントに「ライト点灯中」のプレートが。昼間でも安全のために点けてるってことですね。もっともライト点いてませんでしたけど。自動車学校の送迎車としてはどうかと思うぞよ。


 去年のこの時期、突然両親が旅行に出るとかいって北海道に出かけた話は去年のこのペエジに書いた。今年もいきなり旅行に行くから、ときたもんだ。今度は金沢ですよ、まったく。ちと病気がちな祖母と私は留守番です。てか、私だけじゃいない時間も多いし不安ってことで、祖母はしばらく病院にあずかってもらうことになりました。そのため、私は三日ほど自炊とか外食とかでつないでいくことに。まあ一日目は外で人と会う約束があったので、その帰りに御飯食べて帰るかーとか予定を立てておりました。


 というのを前置きにしまして。


 先日、太っちょ魔王との吹雪を呼ばれたりしたバトルなどを書いた翌日のこと。日本は猛烈な寒波に襲われたのです。こ、これは変なこと書いたのが、魔王の逆鱗に触れましたか。ってそんな力はやつにねー。でも我が町の路面が凍り付いたのは、やつのせいかもしれん。ちっ、ローカル魔王め。前日からかなり雪が降ってまして、こりゃ積もるぞ凍るぞって感じだったのです。ついでにいえば、この日、両親は旅行に出発するはずでございました。しかも早朝に福岡空港集合。朝四時にタクシーを予約してあったのですが、これが無理だとキャンセルの電話がかかってくるわで大変そう。で結局朝3時に起きて、チェーン巻いた車で熊本駅まで彼らは出かけました。そっからJRで博多方面へ。で空港まで辿り着いた、と。


 一方、私の方はというと、原付だし路面凍ってるしで家から出ように出れない状況です。しかも祖母もすでにいないので、私ひとりですよ。とりあえずテレビ見て情報確認。なるほどJRは動いてるが、バスは山間部で休校、空は全滅っぽいですね。てか、私の家の周辺はバスまったく動いてませんが、ここは山間部なんでしょうか? この情報を熊本方面に来ようとしてる向きにメールしてさしあげる。両親はどうやら福岡まで辿り着いたそうな。


 バスは動いてないものの、どーにか出かけるのが可能かなという具合になった。その日会う予定だった相手に出発しますとメールする。もっともまだあちこち凍ってるのであれですが。原付を引っ張り出して、エンジンを掛けようとして、気づいた。ブレーキレバーが動きません。ううむ、凍り付いてるようです。力入れてどうにかちょっぴり動きまして、そんでエンジン始動。出発です。とろとろとふっとぶれーき(足で止める)がかかる程度の速度で移動開始。ちょっと行ったとこで角を曲がったら、道路の状態が一変。雪が積もってるとかじゃなくて、道路完全凍結。太っちょ魔王の隠れ家が近いからでしょうか。ここまで来たら、ブレーキが凍ってるのなんか関係ありません。つーか、下手にブレーキが効くと危ない。てことで原付にまたがったままとろとろと移動。危ないのは信号とかで停止した後の発信ですね。足下が凍ってると、動かした途端後輪が横滑りしますんで。何度かそーゆー目に遭って学習しました。とりあえず氷が溶けかけてぐちゃぐちゃになってるところの方がマシ。一度などは、車の列に入って停車してたら、何もしてないのに後輪が横につーっと滑り出しまして、ついでに前まで滑り出しちゃって。足で踏ん張ってもつるつるだし、止まらないしで焦りました。前輪後輪に付着してた雪が、停止したことによって再度凍り付きだし、下の氷の上で滑り出した模様。前輪後輪ともに氷のボードに乗ってるようなもんなんで、ブレーキが動いても役に立たなかったでしょう。飛び降りて靴をつるつるさせながらも原付を傾けて無理矢理停止させて、氷を蹴り払いました。


 などといったちょっぴりでんぢゃらすな地域を抜け、我が町の境を越えた途端、道路の状態が凍結からところによりシャーベット状に変化。やはり魔王の力はやつの近辺にしか及ばないのか。安全運転に気を付けながらも、だいぶ楽になってこのまま行けるかなーと思ったら、甘かった。道中最難関だと思ってた部分にさしかかりました。数百メートルくらいの緩やかな坂道なんですが、完全に山陰なんですね。しかも、隣町で司書をされてらっしゃる旧支配者様の家がこの先にございます。関係あるかどうかは定かではありませんが。でこの陽の当たらない坂道がどうなってたかってえと、完全に凍り付いたスライダーになってました。そこを進む車もかなりの車間距離を取っています。んで、戻ることもままならず、私はそこに突入。ハンドルもブレーキもほとんど意味なしなので、加えて靴で速度調整も凍り付いてるので効果が薄いです。車の通った跡が多少でこぼこして引っかかりがあるので、アクセルを完全に戻し、靴で踏ん張りーの、体重移動しーの方向調整しつつなるべくゆっくり下っていきます。ミラーを見れば、後方の車が尋常じゃない車間距離を保っていました。一度侵入したら先に行くしか道がない(登れないから)ので、そのまま壊れたボブスレーみたいな感じで出口へ。何度かひやひやしましたが、どうにか到着。


 旧支配者様の家にほど近いその坂道がやはり難所だったようで、そこを抜けたらだいぶ雪も溶けてる道になりました。そのまま走って目的地到着。通常30分かからない距離なんですが、1時間半かかりました。途中でブレーキも動くようになりました。ようやく落ち着いてケータイを見れば、親から留守電が入っている。聞けば飛行機が飛ばなかったので、旅行自体が中止になったらしい。どーにかして熊本に帰ってくるとのこと。あと、出がけにメールした相手に、無事到着したことを知らせてちょっと安心する。昼過ぎ、親からまたしても電話がかかり、何とかいう熊本市内の温泉施設にいるという。旅行がつぶれたため、湯にでも浸からねばやっておれないということだろう。


 夕方、だいぶ雪も溶けた頃、約束の相手とお茶を飲んだりして話をして別れる。帰りがけ、ゲーム店に寄り、「ガンパレード・マーチ・オーケストラ」の限定版予約をしようと目論むがすでに予約枠満員だとか。ちなみにこれで十軒目。とほほー。原付でてれてれ帰りながら思う。親が帰ってきているなら、外食しなくてもいいのでは? 家に飯くらいあるだろう。本屋に寄り、加納朋子の文庫新刊を購入。ほくほくしながら帰宅。すると明かりがついていない。どころか、私が朝開けていった雨戸がまだ全開です。いやーな予感に襲われる私。案の定鍵までかかったままです。父母、帰ってねえ。てことは飯も用意されてない。そのまんま原付をUターンさせて、近くのハンバーガー屋に。まあファミレスとかでもいいかなとも思ったんですが、何となく。んで、レジんとこに店員がひとりしかおらず、前に客がいたんですが、この客(家族連れ)がまずもたもたしてやがります。しかも店員ももたもたしてます。クーポン券のようなものを客が使ってたんですが、カバンから出すのにもたもた、しかも切り取らずたくさんついたままクーポン券を差し出しやがりました。店員のねーちゃんがそれを切り取るのにまたもたもた。その後ろで結構私いらいらしてました。そうです、思い出しましたよ、ここはいろいろとたわけた対応を見せて散々「旬な話」でもネタにされたお店ですよ(今年の5月下旬と6月上旬あたり)。そこに新たな一ペエジでございます。ようやく親子連れが待ち席に移動したものの、おねーちゃんはあれこれ動き回り、後ろの方でバーガー包んだりしてる人たちはまったくフォローもなく、私はレジの前ですぐそばにあった時計で観測してると3分以上放置されていた。やがておねーちゃんが戻ってきたものの、そのまま家族連れの方に注文の品を持っていっただけであった。そちらで対応をしてからまたレジに戻ってくるおねーちゃん。「大変お待たせしました」まったくじゃ。前のたわけた対応と違って、今度のはあんまし笑えないですよ。客に対応するシステムがおかしいんじゃないですかねこの店。店内はほとんど客がいなくて、ドライブスルーに特化しつつあるんじゃないですかこの店。ようやく注文を終えて、テイクアウトで帰宅。まだ親は帰っておらず、ひとり持ち帰りバーガー袋を開く。ポテトがぶちまけられていました。好意的に考えれば、原付で帰る途中に振動やらでこーなったってことなんでしょうがねえ。ふー。ちなみに、親は温泉施設で飯まで食ってきたらしく、夜遅く帰ってきましたとさ。やれやれ。まあネットつないでメールとかしてたら多少機嫌もよくなりましたが。


 さらに翌日、ニュース等で確認。金沢、大雪。停電。例え飛行機が飛んでもまともな旅行にはならなかったでしょうね。ついでにいえば、福岡までの高速バスチケットとかは安売りのを買っていたそうですが、バスが走らなかったので定価で全額払い戻しだったそうでちょっぴり儲かったらしい。それにしてもこのときの雪で熊本では400件を遙かに超えるスリップによる事故が起こったとか。チェーンはめてなくて立ち往生してる車も結構見ましたしね。まったく。今年の二月くらいにも雪が積もりましたが、そのときの経験がまったく生かされてないようですねえ。って人のことはいえませんかそうですか。それにしても台風とかには反応がいいのに、雪には弱いようです九州。


 こないだ新聞の新刊案内を眺めていて、ふとある本のタイトルが目に留まった。「ズッコケ中年三人組」……はてどっかで聞いたような? と惹句を詠めば「28年を経て、不惑の歳を迎えた、あのズッコケ三人組がかえってくる!!」ぐわっ、やっぱり、ズッコケ三人組といったら、あのズッコケ三人組ですか! ハチベエ、ハカセ、モーちゃんですよ。しかも不惑。これは「ど根性ガエル」の面々が胃腸薬のCMに出てきたときよりインパクトがあります。てか、どの辺を訴求対象にしてるんでしょうか、ポプラ社。で、でも読んでみてぇ(←訴求対象にされている)。後日、作者のインタビューで、どうやらこれは小説で、大人がメインになってるけれども子どもも読めますよということが書いてあった。それより驚いたのは、「ズッコケ」シリーズが50巻をもって去年だか完結したという事実の方ですが。いつの間にそんなことに。


 暖かいんだか寒いんだかよく分からない冬ですが、年末です。「ドラえもん」なぞテレビで眺めながら、この原稿ぷちぷち書いてたんですが、笑ったセリフ。のび太が池にボートのラジコンを浮かべるシーン。のび太:「浮いた、浮いた!」ドラ:「そりゃあボートだもん、浮くのは当たり前でしょ」のび太:「だって僕が作ったボートだぞ。浮くのは奇跡だ」くわー、自覚してますよのび太。すいません、マジ笑い。あと、今度の映画は「のび太の恐竜2006」だそうですが、この予告編も眺める。ぎょっとしたのは、タケコプターで飛ぶドラえもんやのび太たちの描写。ドラえもんのヒゲが風で猛烈に揺れてる! 隣を飛んでるのび太は髪がぼさぼさになって後方へばたばたしてるし! ドラえもんが高速移動のシーンで歯茎むき出しににして顔がぶれてるとことか。今までにない感じですよ! いやすんげー面白そう。


 てなわけで、南方から帰還した弟が料理した宮古そばも食べたことだし、今年ももう年越しモードですよ。いろいろ今年もお世話になりました。文字メインのまったりサイトですが、ぼちぼち読んでくれる人もいるようですし、面白いといってくれる人もあったり。いやあ、ありがとうございます。来年もこの調子で行くような気もしますので、よろしくお願いいたしまする。って、新作とか載せろって話もありますがそこはそれ。そのうち何か載せるかも(←かもって何?)。


 では、皆様よいお年を。









 購入した本:
  加納朋子『虹の家のアリス』、藤澤さなえ/グループSNE『トライアル・トラブル』、白石昌則『生協の白石さん』、東郷隆『戦国名刀伝』、長谷敏司『円環少女1』、古橋秀之『超妹大戦シスマゲドン1』、木村航『ぺとぺとさんV』、菊池たけし/F.E.A.R.『白き陽の御子』、林トモアキ『お・り・が・み 正の闇


 読了した本:
  西尾維新『零崎双識の人間試験』、藤澤さなえ/グループSNE『トライアル・トラブル』、白石昌則『生協の白石さん』、沖田雅『先輩とぼく0』、佐藤大輔『信長新記 一本能寺炎上』『信長新記 二天下普請』『信長新記 三家康謀反』、菊池たけし/F.E.A.R.『白き陽の御子』



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