2006年1月。


下旬。


 さて、私の周りにいる人のことである。この人、突然皆の前に姿を現さなくなった。自分がやらなければならないことを放り出しである。んで、電話をかけた。出ない。出ない。出ない。たまに出ると「寝てた」という話。とりあえず顔を出せというと「来る」という。が結局来ない。夜電話をすると「寝てた」という。そういうことを繰り返し、週休6日みたいな状態をしばらく続けていた。たまに出てくるのは何故かと問うたら「ゴミを出す日だったから」だそうで。つまるところそいつの中では、「ゴミ出し>寝てる>自分の本来やるべきこと」という優先順位が成立しているわけで、親にも勘当されているらしい。お前そりゃあビョーキじゃないのかと指摘されるとムキになって否定する。が、私としては某桜玉吉の日常漫画に出てくる人物たちのように鬱病の気があるんじゃないかと思うのよ。だってホントに無気力状態で寝てるっぽいもの。結局まったく顔を出さないまま、そいつがやるはずだったことは私とか別の人がやるはめになり、そいつがそれまで何をどのようにやっていたかの引き継ぎもないので大混乱である。ストレスフルである。たまらんなあ。


 今年に入ってから本を買ってないなあということもあって、人と待ち合わせてともに本屋回りなどする。新刊本とかをぽこぽこ買いながらラーメン城下町の階下にある本屋へ行く。そこで山田章博の画集を見つけ固まる。結構好きな絵柄だったりするわけで。3000円近い。買うべきか買わざるべきか5分ほど硬直したまま迷い、結局見送り。他の文庫本を持ってレジへ。レジではおねーさんが本を購入していたのだが、私とおねーさんの間にベビーカーがあった。子どもがにこにこしながら私の方へ手を伸ばしたりしてくるので、わきわきと手を振ったりとお母さんらしき人が精算をしている間にこっそりコンタクトを試みる。何だかやたらと喜んでた。うむ、子どもは人を見抜くのであるな。まだ私の方に手を伸ばしながら去っていく(ベビーカー始動である)子どもを見ながらもレジで本を購入する。やはり日頃の行いのせいだろうか、ポストカードとか入った袋を文庫と一緒に詰められる。てか、こりゃ新文庫レーベルができるってんで宣伝用でみんなに渡してるのかもしれませんな。まあよい。ぽじてぶしんきんぐである。


 ラーメン城下町でラーメンを食した後、さらにあちち回り、正月くらいから続いていた咳がやや治まってきたこともあって、ストレス解消にとカラオケに赴いた。去年はそういやカラオケに行った記憶がかけらもない。もしかしたら記憶が飛んでるだけかもしれませんが。ともあれ歌うぞー。って、すいません、選択に重要なミスがあったようです。結果として、高い音、大きい声を出すと猛烈に咳き込む。ひー。まあ多少はすっきりしたし楽しかったからいいのだけれども。


 カラオケに行った帰り、某子飼バス停のとこで歩行者用信号が青になるのを待っていたときのことである。バス停の横にある横断歩道なので、バスが滑り込むようにして停まる。すぐ後ろから来たバスは横断歩道のとこでちょうど停車した。ふ、とバスを見上げると、どっかで見たような顔が。って以前お世話になり、すでに退官されちゃった大学の先生じゃん! 今はたしか福岡方面に単身赴任だったのでは……? とりあえず手を振ってみた。気づかない。両手でやってみた。まだだ。背伸びをするようにして不思議な踊りをしてみた。おう、やっと私の動きが視界で認められたらしい。先生はこちらを見て、「おぉ」→「やぁ」→「どうもどうも」という流れで表情を変化させた。こちらも「やった」→「ご無沙汰しております」→「お元気そうで」と動きで表現してみたり。というアイコンタクトだか何だかやってるうちに信号が変わり、バスは去っていった。うむ、何となくほのぼのした気分になった。


 正月明け早々、院生さまに「ズッコケ中年三人組」のことを吹き込んでたら、買っちゃったらしい。素晴らしい、私の洗脳作戦!(←違う) ともあれその院生さまは「ズッコケ」50作のほとんどぜんぶを読んでるらしく、いろいろと話を拝聴する。ついでに「中年三人組」も借りた。めでたい。がまだばたばたしてて読んでない。すいません。


 忙しい中、ちょっとずつ「青森ガンパレ」をやっている。前作との違いはまず戦闘でしょう。「熊本ガンパレ」が敵の動きを予想してコマンドを先行入力するシミュレーションだったのに対して「青森ガンパレ」の方は照準を合わせてボタン押すアクション系になっている。マニュアルもまったく読まないまま始めてしまい、あまりのギャップに訳が分からないまま勝ってしまった。「熊本」にはあったいろいろ教えてくれるキャラ的人物がおらず、チュートリアルもない上、世界観とかそーゆーものに関する説明もほとんどなし、一見さんお断りな雰囲気が強い。あとキャラクターは20人くらい全部でいるのかな? 説明書読んでないんで正確な人数分かりませんが、その中から一周目はランダムに十人くらい(主人公と部下7人、先生、ペンギン)が登場する。出てこないメンツは部下とかが死んだら補充要員として登場。つまり、一周目でどうあっても全キャラが出てこない仕組みになっているっぽい。でそのキャラの個性が薄い。いまだに名字や名前で呼ばれると誰のことやら分からない。しかも外見で区別しにくいんだこれが。実際、「熊本」の方は20人近いメンバーがすべて遠景で識別できるデザインになっていた。識別のポイントは、髪型と髪の色、体型、服装、動きである。これらがすべて一致するキャラがいないので、小さく表示されても判別できた。「青森」の方は一般生徒とキャラでは制服の色が異なっているので区別できるのだけれど、肝腎のキャラたちが校舎外では同じ色のコートを着ているため、識別しにくい。うーん、もうちょっとデザインなんとかならなかったんだろうか。他にも訓練したときのセリフが成功時と失敗時でまったく同じ(どちらも成功っぽいセリフになる)だとか、デバッグ面の甘さも目立つか。などと思いながらもちまちまやってしまうのが「ガンパレ」なんである。面白い面白い。情報を脳内補完しながらやっていく楽しさがあるのです。すでに「広島ガンパレ」も予約したのです。でもやる時間があるかなー。


 冒頭に出てきた傍迷惑な人物の穴埋めのせいで(といってもそいつを穴に埋めるわけではない、埋めたいところだが)、猛烈に忙しいというかふらふらになってるという感じである。しかも、風邪がぶり返したものか、体調が悪く、時折立ちくらみを起こしたり。うーん。外界の気温がやけに高かったり寒くなったりしてるのも身体に悪そうである。いやはや。


 てなわけで、今回もネタが少ないというか、ネタ仕込む余裕もあんましなかったり。このくらいで終了でございます。2月はもう少し何とかなんないもんか。







 購入した本:
  安田均編『ぺらぺらーず漫遊記』、賀東招二『燃えるワン・マン・フォース』、豪屋大介『A君(17)の戦争9』、石踏一榮『電蜂』、三浦良『逆襲の魔王』、葵せきな『マテリアルゴースト』、安部龍太郎『生きて候(上・下)』、池上永一『レキオス』、鳥羽亮『三鬼の剣』、ローラ・ヒレンブランド『シービスケット』


 読了した本:
  北村薫『朝霧』、安部龍太郎『生きて候(上・下)』、恩田陸『エンド・ゲーム』、高畑京一郎『クリス・クロス』『タイム・リープ(上・下)』、鳥羽亮『三鬼の剣』



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