2006年4月。


上旬。


 いやー申し訳ない。珍しく更新が遅れました(1日ですが)。まあちょっとばかり事情があったんで、その半分くらいは後で書きます。残り半分は、次回ってことで勘弁ぷりーず。


 ところで、私は外出する際は、たいてい本を携帯している。時間が空いたときに読むためなんですが、重さの関係や好みで文庫のことが多い。むきだしで持ち歩くのではなく、袋に数冊入れております。その袋ですが、いろいろと試してみた結果、今のところ、一番適しているのは某書店のものだと判明。といっても、DVDやCDを買ったときに入れてくれる黄色いやつじゃあなく、雑誌とか入れてくれる大きいのでもなく、文庫サイズの紺色のものがそれである。堅さがほどよいというのがポイントで、黄色いのはあっさり伸びたり破れたりするので機能的ではない。紺色のだって長く使っていれば破れるのだけれど、まあ元が本買ったときにもらうやつなので、次のを用いればよいだけのこと。ただ最近その袋をもらってなかったりでストックがなくなってきたのである。


 という話を前振りにしまして。先日のこと。とある本屋に行きました。さよう、のび太(仮称)のいる本屋であります。ただ入店した際、のび太めはコミックの新刊をもたもたと並べてはふとした表紙に手をぶつけて崩したりしてる最中でございました。ああこりゃ今回接触はないかなあと思いながら本を探して二冊手に取りました。じゃあとっとと購入して帰るかとレジに向かったら、レジにのび太。いやでももうさすがにのび太もネタが尽きただろう。だって初めてネタにしてから2ヶ月近く経つわけですよ。成長するってもんでしょう。……と思った私が浅はかでございました。カードを渡してのび太がチェックしてある間に、私は代金を皿に入れたのです。「カード、お返しします」と差し出した表紙に、のび太の手は代金皿に接触してひっくり返しやがりました。おたおたしてるのび太にはドラえもんはおらず、ヘルプもなかったのですが、硬貨の数が少なかったおかげでとりあえず代金回収。例によってゆるゆるのカバーをかけるのび太。観察していると、まずカバーの折り曲がってる端を本に引っかけるが、これが甘くてかなり余りが出る→緩くなる。さらに背中の部分を締めずにくるりと巻いてしまう→緩くなる。たるみが出る状態で伸ばしもせずに目分量で反対側の端を折り曲げる→緩くなる。そりゃあダメダメなはずである。ともあれカバーに関してはすでに諦めているので、巻き終わったのび太に一言。「袋お願いします」さあここでようやく前段のフリが生きてくるのである。文庫サイズの袋だ袋、私はそれが欲しいのである。「承知しました」のび太は答えて、文庫二冊にに輪ゴムをかけた。え? と思いながら眺めていると、のび太は袋を取り出し、それに文庫を放り込み、テープを袋の口に貼ったのである。のび太が取り出した袋、雑誌サイズのデカイやつだったんである。ああなるほど、と納得した。そりゃあ輪ゴムがいるわな。ちっ、役に立たない上に、環境に優しくないのび太であった。今回の観察記録終了。


 休みの日にとろとろと原付で国道を走っていると、追い抜いていったトラックがある。後ろの扉には「JAFドライビング・シミュレーション・カー」とか何とかそんな感じの文言が書いてあった。信号待ちのときに追いつき追い越して横っ腹を見たら今度は感じで「模擬運転体験車」とある。うむ? シミュレーターを運搬する車、じゃなくて、この車がシミュレーターってことかいのう。中に乗ってる人は、仮想空間を運転してるつもりなのだが、実際は公道をどかどか走ってるわけですよ、きっと! どことなく『エンダーのゲーム』を連想してみたり。シミュレーターじゃあ事故っても大したことないが、実際に事故ったら問題ですわなあ。


 ゲーム雑誌を見ていると、「戦国BASARA2」の記事を発見。ほう、新キャラであるか。前作はゲームとしては好みが分かれるところでしたが、イカレたキャラデザはインパクツがありました。バカパクって感じで。つらつら思い出してみるに、槍のフリしたドリルを装備して、空は飛ぶわ、目は光るわ砲塔はついてるわ、登場シーンはひとりだけ「起動」の文字がついてるわの本多平八郎とかが強烈でした。今回はどんなやつがと思ったら、いきなり秀吉。秀吉といえば一般的なイメージは、小兵のサルというものであろうか。大河ドラマの竹中直人の動きとかを思い出す人もいるかもしれん。「BASARA2」の秀吉、サルじゃありません。どっちかっていうとゴリです。デカいし、素手で敵兵つかんでるし、大暴れといった感じのデザインになってござる。その隣のページにはどうも変なキャラが掲載されていた。青を基調としたマントとかで、目元は覆面で隠している。細い剣(ムチにも変化するっぽい)を振り回すその姿、色は違えど、三刀流じゃない方(「快傑」とか「マスクド」とかの方)のゾロ、そのキャラの名は……竹中半兵衛。そんな前面に押し出されたら、「秀吉の二兵衛」のもう一方黒田官兵衛(黒田如水)はどうなるよ? やっぱ御輿に乗って出てきてほしいが、秀吉系のキャラが増えるのはバランスが悪いだろうなあ。他にはどんなキャラが登場するのか、買わないだろうが、楽しみではある。


 本屋をうろついていると、「ボンジョルノ!」という旅本を見つける。瞬間的に怪しいエセフランス人家具デザイナーの顔が脳裏に浮かび上がる私。連鎖的に「ボンジョルノ」→「ハンチョリーナ」→「白鳥沢レイ子」と展開し、思わず文芸部に置いたままになっている「ツルモク独身寮」を回収したくなる(したけど)。とりあえず旅本を眺めてみる。折り返しに、「ボンジョルノ」が挨拶の言葉だとか書いてあった。ああ、と電撃的に「ボンジュール」と同じなんだと理解。なるほどなるほど。でも「ボンジョルノ山本」は何故「ボンジョルノ」だったのか、という疑問も浮かんだり。


 日曜日に、ちょいと時間が空いたので、院生様にお借りしたファイナルなんちゃらでもやってみようかと気の迷いを起こす。オープニングムービーを観る。いやあたしかにキレイですなあ。ゲーム自体が始まってから一層強くなったのですが、これって「スター・ウォーズ」ですよなあ。いろんな種族が入り交じって平然と暮らしていたり、空中戦艦から戦闘機らしきものがぼたぼたと落とされたりとか、どっかで見たようなシーンが延々と続く。導入部分は重厚っぽいファンタジーのオープニングとしてはまあまあで、ゲームのチュートリアルとしては操作方法を小出しに教えていくいい感じ。30分くらいやって、またムービーを観てる最中に、玄関のチャイムが鳴る。「郵便でーす」家には私だけだったので、やむを得ず受け取りに。やってきたのは通販で注文していた怪しげなブツだったのでとりあえず満足。自室に戻ってみたら、たらたら流れてたムービーはとうに終わっており、こりゃあどうしたもんかと思う。そこらの流れ自体は大したもんじゃないので、容易に脳内補完しつつプレイ再開。1時間を越えたところで、プレイ終了。トールキンの信奉者としては、セカンダリー・ユニバースのリアリティについていろいろと考えさせられる内容ではあった。それについてはまだうまいことまとまっていないので、後日。ただ、物凄く章軸名感想を述べさせてもらうなら、……わくわくしなかった。てことは先を続けようという気力も起こりにくかったわけでして、だから1時間くらいで止めたのであります。続きはいずれ。


 レンタル屋で中古ゲームのコーナーなど見る。某有名RPGの枝葉的ガンシューティングだか何だかがどかっと並んでいたり。そういやこれ、新品で半額くらいで前に売ってるのを見たことあるなあ。中古には何やら貼り紙がしてある。ほう、何々、「中古だとオンラインでプレイできません。ああ中古でもオフラインはできますよ。でもオンラインでやりたければ新品買ってください(大意)」ってどういうことよ? まあ多分、オンライン登録とかの問題なんでしょうけどねえ。オンライン対応のゲームって、メインはオフじゃなくてオンって場合が多いような気がするんですが。


 前にちょいと話題にしたのだが、某隣町図書館が新体制になった。それにともなって研削機、じゃないや検索機が新しくなって、薄型ディスプレイになったと思いねえ。さらにこれまでなかった大人・子どもの表示切り替えも可能になったと。そりゃあ別にいいことなんだが、ある日私が見た光景。元々一般コーナーと児童コーナーにそれぞれ検索機はあった。表示切り替えができるようになったということは、子どもが一般コーナーでも使えるようになったわけで。鉄棒に乗ってるような感じで机に上体を持ち上げ、足をぶらぶらさせつつ、思い切り手を伸ばして画面にタッチしてる子ども。また、小学校低学年くらいの女の子が弟を持ち上げて、検索機を押させてたりとか。こりゃあ危ないんでないかい? と旧支配者様にメールで意見をいってみる私。どうやら元々あったおっきいディスプレイに合わせて机は傾斜していて、薄型導入に対処するために固定するパーツを組み込んではいたらしい、旧支配者様が、開館前夜にナイト大工して。そんなことなどつゆ知らず生意気なことをいって申し訳ないことでございます。それでもまあ足りなかったようだってんで善処するとのメールが来た。後日隣町図書館に赴いたら、一般コーナーの二台並んだ検索機のひとつに、小さな椅子が添えられていた。背の低いお子さんがそれに乗ってぺちぺち検索してるのをちょうど見て、ほっこりといいことをしたような気分になる私。いや別に、私が何か細工とかナイト大工したわけじゃないんですけどね。……とここで終わればいい話なんでしょうがね。さらに後日。某FFを止めて、隣町図書館に行ったら、検索機のところに椅子がなかったり。ううむ、旧支配者様がメールで心配されてたように、一般台にはプリンタがついてるので、子どもががしがし面白がって出したりしたのかもしれないなあ。あるいは子どもがコケたとか。とほほーん。


 てことで、冒頭で更新遅れた理由の半分を書くとかありましたんで、一応書いておきます。理由の半分は、ズバリ、「10日の朝出かけたら、その日のうちに帰り着けなかった」でした。ちなみにフライングして書けば、残りの半分は「11日の朝出かけたら、その日のうちに帰り着けなかった」でした。その辺の事情はまた次回、書く、かも、しれない。








 購入した本:
  六塚光『タマラセ 幼馴染はドラゴンを喚ぶ』、長谷敏司『円環少女3』、栗本薫『流れゆく雲』、スティーヴン・ブルースト『策謀のイェンディ』

 読了した本:
  高瀬彼方『天魔の羅刹兵 一の巻』『天魔の羅刹兵 二の巻』、六塚光『タマラセ 幼馴染はドラゴンを喚ぶ』、成田良悟『バッカーノ!1931? 回送編』、宮本昌孝『ふたり道三(上・中・下)』『風魔(上)』


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