中旬。
先日のことなんですが、ジモティ(地元民)の評判は相変わらずな
「闇の森」(仮称)の近くに交番が新規オープンしました。あまりの事故や暴走や違反の多さに、さすがの日本警察も重い腰を上げた感じなんでしょうか。思い返せば、去年の夏だったか、私が別の町の交番前で事故ったときも、交番の人たちは皆「闇の森」に出張ってて30分以上かかったのでした。ともあれこれで多少は混沌とした状態が回復するのかなあ。
と話変わって、
暦的には11日の、一般的には10日の、主観的には9日くらいの夜、土砂降りの雨の中を原付走らせての帰宅途中、闇の森近辺を通りがかったのです。車線変更をしようとして、バックミラーを覗き、ぎくりとしました。
夜です。午前です。雨です。土砂降りです。すぐ後ろに、ノーライトな車がぴたりと。何で分かったかというと、私のテールランプ、ウインカー反射でというよりも、背後にあった闇の森の明かりでシルエット切り抜きって感じだったのです。慌てて車線を変更して逃げようとすると、敵もゆらりとコース変更をしようとします。もちろん、ウインカーなんてついてませんぜ。曲がるために速度を緩めると追突されそうで、ものすごい不条理を感じつつ、
くだんのニュー交番の前を通り過ぎ、やや敵を離したところでいきなり曲がってどうにか逃げ切りました。去って行く車の後部ランプもまったくついておりませんでした。つ、疲れた。そんなわけで家に帰り着くなり、ぐったりして、着替えて、歯磨いて、水飲んでばたんきゅー。
暦的には同日、一般的には翌日、主観的にはいつだか分からない朝、どうにか最後の気力を振り絞り、「旬な話」更新予告(というより更新が遅れる告知)をする。ふらふら〜。ちなみに、その後出かけて、同じ日には家に辿り着けませんでしたとさ。
さて、ニュー交番ができた効果といえば、朝からパトカーがうろうろしてることでしょうか。「闇の森」近辺の通学路などで、多分春の交通安全なんちゃらでもあってたからでしょうが、やたらとぽりーすめんとパトカーを見かける。こないだまでの3倍くらい(当社比)。んで、小学生が群れをなして登校し、パトカーも警官もPTAもいる交差点での朝のこと。信号が赤になったので私は停まったわけです。ところが、何をとち狂ったのか一台の車が私の横をすり抜け完全信号無視で交差点に突っ込み、横断歩道の小学生の群れに突撃しかけてようやく急ブレーキ。ところが当然のように次のステップで左右の車からクラクション、警官は棒を振り回して笛を吹く。すると第三ステップとして、急激なバックをしやがりました。
バックした先にあったのは、もひとつの横断歩道だったりするわけで。そこにも小学生がいて、ついでに私の目の前だったり。あわや大惨事というところでどうにか車を斜めに突っ込ませることで事故にはならなかったのですが。危ないですよねえ。交差点ごとに警官を常駐させんといかんですわ、「闇の森」よう。
雨の土曜日。オフだったので、とろとろと原付を走らせてお出かけ。道端に小学生低学年くらいの少年少女が歩いていて、こちらを見ると、わっと少年がおどけて歩道の兵際に避けてぴたりとへばりついた。少女が続く。うむ
ここは年長者としてひとつ期待に応えねばなるまい、速度を調節し、華麗なハンドルさばきで、大きな水たまりをかすめ、しぶきを避けた少年たちにぎりぎり届かない程度で水を飛ばしてやる。案の定、すんごい喜んでいた。何となくほのぼのした気分になる。んで、隣町図書館へ。その頃やっぱり雨は降っていて、屋根付きの駐輪場に原付を入れ、カッパ脱いで傘差して図書館方面へ。すると、入口付近に図書館の制服であるところのエプロンをつけた人がたらいのようなものを持って出てきた。遠目だったし、すぐに植え込みの陰に隠れて見えなくなったのだけれど、
ありゃあ旧支配者様では? いってえ、たらいなんかで何してるだ? 私が入口に到着する前にはその人はまた館内に戻っていったのでした。推測1)
雨漏りなど欠陥の始末。推測2)
盟神探湯など儀式の始末。推測3)
油風呂など名物の始末。すでにとりあえず入口近辺にお姿はなかったので、トイレに行く。雨で濡れた手を洗い、いざ館内へ。新刊コーナーを眺め、おう、これを借りるかと手にして
振り返るといきなり「よぉ」と旧支配者様。おわっ、出たっ。しこたま驚いてる私に向かって、旧支配者様はこうおっしゃった。「子どもの本の読み聞かせ会が本日ございます(大意)」いや私にそれを拝聴しろと? 残念ながら出席することはできませんでしたが、まあ近況などを話して満足でございました。
雨の土曜日の翌日はからりと晴れて、祖父の三回忌の法事でした。まずは墓参りをするということで、朝6時に出発。前日、前々日から愚妹愚弟が帰熊してきており、こやつらも行く予定でした。とにかくそうした朝からイベントの際に問題になるのは、妹でありまして、年始参りのときにも朝から行くはずが、昼になったりとか当たり前だったので、スケジュール的には、
6時出発で、私は5時45分、弟が5時半、妹が5時起きという予定でございました。それでも危ういと妹以外の皆が考えていて、妹に対して、「
あんたは着替えた状態で車内泊をしていろ」という始末。これに対しては「いやいやそうすると、墓参りのときにもぐーすか寝てて、家に帰り着いてもまだ寝てる可能性大」という意見もあったりして。ともあれ私は例によって予定時刻よりやや早めに起床。すると、ほぼ同時刻に起きていた父がいいました。「あいつらは明日墓参りなんで放っておけ」どうやらやっぱり起きれないと判断されたらしく、どうせ月曜もいる予定だったので、そんときに行けという話になっていたらしい(その時点で本人たちはそんなことは聞かされてない)。
6時になってもぐーすか寝てる愚妹愚弟はそのまま放置され、私と父と祖母で墓参り。
骨とパフェの置物を拝んで帰宅したら、すぐに法事の準備や親戚の応対。法事が一段落したら、酒や食い物が出て歓談。父や母が
いかに佐渡で金を採ったかが英雄譚のように語られ、あちこちからツッコミが入る。まあ楽しき集まりではありました。
何だか休んだような気がしないまま月曜日。珍しく夜になる前に外に出られたので、熊大文芸部の部室に赴く。多分そろそろ新年度の部会があるのでは、ということで借りたものを返したり、貸す予定だったものを貸したりする予定。行ってみたら部長がいたので、マンガやゲームの話をする。「マスターキートン」を買い集めだしたのだがなかなか売ってないらしい(というか絶版)ので、部長の帰宅路近辺にある古本屋をひとつふたつ教えてさしあげる。うーん、それにしても「マスターキートン」ですか。個人的には三大キートンのひとつ(あとの二つはバスター・キートンとキートン山田)ですな、いや懐かしい。教えた古本屋で見つからなかったら、こちらでも探してみることを提案しておく。そうこうするうちに、院生様登場。「愚痴聞いてくださいよ」といきなりな話。ほうほう珍しいですねえ。「実は今度ウチの研究室でコピー機を導入することになりまして」おう、大所帯は違いますなあ。「先生から、見積もりをしろといわれまして」……は? 「
ええと、それは業者とかがじゃなくて、院生にコピー機の見積もりをしろ、ということでありましょうか?」事実その通りで、院生様はネットでリース業者を捜したり、コピー機の価格を確かめたりとかで見積もり出したらしく、でも
それって、院生の仕事なんじゃない気がする、とぐったりした院生様には悪いが笑わせてもらった。
ある朝新聞のテレビ欄を見ていたら、「ポンキッキ」が新番組として登場していた。ほうほう、最近はこの手の番組には疎いのであるが、
ガチャピンは息災であろうか。そっからの連想で野田昌宏宇宙軍元帥(←ガチャピンのモデル)はお元気なんだろうか。などと思いながらも首を傾げる。午後3時だかの放映時間帯は、いったい誰を対象にしたものなのか。「ポンキッキ」の後に「ケロロ軍曹」があったりするわけで。文芸部に行ったときにその話をしてみたら、「幼稚園児などは、その時間帯には帰宅しているのでは」と部長にあっさり謎解きをされる。ううむそうであったか。どうも
最近忙しくて童心とか子どもの事情とかを忘れていた気がする私でありました。
何度か本屋に行くものの、一度としてのび太(仮称)と遭遇せず。てなわけで、今回のび太観察記録はお休みであります。おそらく、犬に追いかけられてるか、ジャイアンに追いかけられてるか、ドブにハマっているかしてるのでしょう。ピー助を連れて大昔に行ってるのかもしれません。それにしてもネタを提出しないとは、
のび太のくせに〜。
購入した本:
久住四季『トリックスターズD』、大森望『特盛! SF翻訳講座』、米澤穂信『夏季限定トロピカルパフェ事件』、恩田陸『黒と茶の幻想(上・下)』、御伽枕『天使のレシピ』
読了した本:
宮本昌孝『風魔(下)』、東野圭吾『さいえんす?』、大森望『特盛! SF翻訳講座』、矢野徹『矢野徹・SFの翻訳』、芦辺拓『少年は探偵を夢見る』、米澤穂信『夏季限定トロピカルパフェ事件』、西澤保彦『キス』、小河正岳『お留守バンシー』