2006年7月。


中旬。


 もーすっかり夏ぅな感じで、クソ暑いですねえ。皆さん生きてますか? なんてことを書いてたのが前回ですが、その後雨ばっかりとかこれはこれでうんざりな感じですよなあ。

 そんな中、世間的には夏休みに突入する直前のこと。隣町図書館に行ったのです。すると珍しくカウンターに旧支配者様のお姿が。てか、別にカウンターにいること自体は珍しいことでもないんでしょうが、私が来たときにいることが少ないだけですな。他の職員さんと話をされていて、こちらに気づき、「おう」と手を挙げたので挨拶を返す。それから私は本を物色して、何冊か借りようと再びカウンターへ。って旧支配者様が何か作業をしてらっしゃる。何だかこう、金色の、あれはカブトムシ? おう、へらくれすで金色のカブトムシをノリで作成してらっしゃる。結構デカい。むう、式神ですかそうですか。「ええと、夏休みに向けたもんですかい」と問えば、雑誌だかの付録についていたものだそうで。ほうほうと頷きながら樫田思慮理をしてもらう。「こないだのだけど」といきなり。サイトについてのコメントをいろいろといただきまして、「じゃあそのこの話を載せましょうか」といったら、「いやいい書くな」ときっぱり拒否されたので、とりあえず放っておく。下手なこと書いたら、夏の夜に飛んできた金色のへらくれすなカブトムシ型式神に襲われそうだし


 やたら忙しいのは続いているのです。ここ数ヶ月は定期的に修羅場がやってきてたんですが、今はちょっと前よりややゆるめな修羅場が延々と続く感じで、これはこれでキツいなあ。そんでのたのたしている中、世話になっている人から子どもの家庭教師のバイトを頼まれる。くわー、こ、断りにくい。金もないし、本代かさむし。ってことでとりあえず週1くらいでやることになった。ちなみに中学一年。実際は下旬からなのだが、お袋さんから塾で使ってるというテキストのコピーを頂いちゃったりする。うむむ、数学の方はさらっと見たら間違っているポイントが読めたので、それを重点的に教えることに。具体的にはマイナスがからんだ( )の展開を間違えまくり。

 例 -3(a+4)=-3a+12

 とかやってるわけで。こっから連鎖的に分数の前にマイナスがついて分子がa-5とかだったりすると、分子が-a+5とせずに通分してっちゃうので答が違うものになってるみたい。なるほどなるほど。まあこの程度なら十分修正がききますわいな。


 問題は英語の方で、私がもらったのは名詞の単数複数に関する単元。問題は辞書も見ずにさらりと解けるくらいのものだったが、内容的にはBE動詞だけじゃなくて一般動詞、疑問詞は出てくるしで、中一の一学期にいきなりやるようなこっちゃない。よくよく聞いてみれば、中学になって塾のクラスがアップして、いきなりそーゆー内容になったらしい。てか、本人は英語の基礎なんてやってないのだが、元々そのクラスにいた連中はみっちりやってるそうで、そりゃついていけなくなるわいな。塾ついてくのも大変。で片手間に問題を解いていたのだが、うーん、文法つまらんのう。特に穴埋め問題とか。三語で答えろとかあるわけですよ。短縮形使ったりとかで数合わせとか考えてると何だかなあとか思う。他にも二択で

  You are (brother , brothers).

 とかあって。数秒考えちゃいましたよ。どっちでもよさそうで。ちなみに答は複数の方。何故なら、単数だったら冠詞がついてるから。くわー、つまんねー。まだ会ってもいない生徒であるが、基礎とか若ってないならいろいろ脱線がてら教えてあげた方がいいかもなあ、なんて思ってるところでございます。興味なくしたら面白くないもんね。


 などとクソ忙しいときに、ふらりと魔が差して「ウィザードリィ エクス」購入。ウィズである。しかも一部で話題になった「学園ウィズ」ですよ。硬派なウィズがどうなったのか。意外に古いウィズファンに評判がよいのと、安かったので買ってみた。忙しい中のほんの十分とか二十分とかの息抜きにちょうどよいのです。「BUSIN」などのウィズは結構面白かったがこちらは如何に、とプレイ開始。むう、アニメ絵っぽいのが出てきて、最初に来る案内人がメガネっ娘でマーフィーという名前だったりするのはどうよ。やあこの娘が死んでマーフィーズゴースト(←ウィズでお馴染みのモンスター)になるんかいな、などと感慨深く思っていたら、マーフィーズゴーストはマーフィーズゴーストでちゃんとダンジョンにいたりしてがっかり。キャラメイクやって、ダンジョンに潜ってみると、軟派なフリしてやっぱりウィズ。ただ、難易度は結構低い、かも。何より、ダンジョンのマップが使い回しで、始めて入ったところでも構造がすぐ呑み込めてしまう。何しろ、フロアの出発点と出口が対称的な場所にあるので、半分くらいの構造が見えたらあとは突っ走るだけになってしまう。慣れるまではしんどいけどねえ。あとはセーブ機能。昔のロム式ウィズだと戦闘終了と同時に、あるいは町ではワンコマンドごとにクイックセーブがかかって失敗が許されないはらはらどきどき感があったのです。それがCDやDVD式になるとセーブに時間がかかるためクイックでオートなセーブが不可能となり、ウィズの狂ったような怖さが薄れたものでした。んで、この学園ウィズはというと、DVDですがクイックセーブあります。仕組みは、一時的に本体にデータを格納するというもの。んで要所要所はメモリーカードに書き込むと。結果としてオートセーブはあるものの、ロム式とは意味が変わりました。オートセーブは「ノーマルモード」での機能で、「マニアモード」ではオートセーブではなくなる、と。ん? 逆ですやん、と首を傾げつつ、しばし説明書読みながら黙考。例えばスーファミの「ウィザードリィ5」とかだと、「マニアモード」でオートセーブとなったはず。うーん。しばらく経って、ぽんと膝を打つ。この一時保存式だと、簡単にリセットができるんですわ。しかもいざとなったらメモリーカードのデータまで戻れる。ロム式だと大元のデータが直接変わるのでやり直しが利かないのです。ははあ、なるほどねえ。やたら質疑応答がマニアックな説明書を見ながら頷くことしきり。ウィズマニアが安い制作費で作った感じのウィズですが、結構楽しめます。昨今のムービーなRPGに慣れた人だと物凄くつまらんでしょうけどね。学園ウィズは続編が出てますが、こちらがかなり評判よろしいのでもうちっと値が落ちたら考えましょうかね。夏にはウィズ外伝新作が出ることだし。


 そんなこんなでまったりとテンションも上がらない、窓の外は土砂降りのそんな朝、熟睡してたら足が攣りました。痛さで跳ね起き、よけいえらいことに。目が覚めましたよ、おかげで。うーん、運動不足なんでしょうかねえ。いやはや。とりあえず鬱陶しい時期をどーにか乗り越えんといかんですよなあ。







 購入した本:
  加納朋子『コッペリア』、シャンナ・スウェンドソン『ニューヨークの魔法使い』

 読了した本:
  ウィル・マッカーシイ『コラプシウム』、中里融司『戦国覇王伝1』


←少し過去へ    少し未来へ→

 戻る