下旬。
ついこないだまで、毎日のように猛烈な夕立でした。夕立ちゅーか、昼過ぎくらいから雷が鳴り出すわで、
熊本空港では滑走路に穴が開くし、あちこちで火事が起こるしで大変でございました。かと思えば昼晴れてて夜中に突然、といったパターンもあり、結構うんざりですな。そんな中、
冥王星は太陽系の惑星という地位を逐われることになりました。やっぱり小さい、というのと同じような立場の星があるってことと軌道とかの問題が絡んできたようだし、カロンやゼナやセレスとかも認めてたらぽこぽこ惑星認定されるのが増えそうだったというところでしょう。
無難は無難だけど、つまらん。ちなみに
冥王星は新ジャンル「矮小惑星」になるそうで。まあそれはそれで教科書の書き換えとかいろいろあるみたいで大変そう。
講談社から「げんしけん」の8巻が出るのは知っていたので、発売数日前にネット検索。私の予想では完結のはずなので、6巻のときみたいな特装版(表紙が違う上に同人誌が付いてた)が出るのかと思ったのです。確実なところで講談社BOOK倶楽部で検索。「げんしけん」と書名を入れてみる。最初に出たのは8巻で別に特装版はないっぽい、残念。つーっとバーを動かして見ていくと、
何故か「げんしけん」の間に西尾維新の本がっ。数秒考えました。ちなみに入ってたのは、『零崎双識の人間試験』……納得。そんなこんなで購入した8巻の帯後ろには「9巻へ続く」とか何とか。はえ? 近くにあった同じ時期に発売の「アフタヌーン」誌をめくってみる。見比べてみる。くわーっ、
完結が9巻になってやがります。特装版がそっちで出て、完全受注生産の予約販売? ドラマCDと同人誌付き?
やられたっ。何故完結の時期を間違えたのかも中を見てはっきりしました。8巻、
連載時になかった話が70ページほど増えてやがりました。そりゃ、続くがな。ちなみに、その日のうちに特装版予約しましたともさ。
最近、なかなかに忙しい。毎朝のように、
子どもたちが電波的体操をしているそばを原付で駆け抜け、遅くに帰宅する。考えてみりゃ、子どもたちの体操も終わりであるが、まだまだ忙しいのは終わりそうにもない。しかも精神的にもげんなりである。土日とかも関係なさげになってきているので、まあ、
わぁきんぐほりでいってやつですか?(絶対違う)
例え話である。例えば、今までアナログで日記をつけていた人がいるとする。ところどころワープロ使ったりもしているが、一貫した記録にはなっていない。それを
どこをどう間違ったのか時代の流れか、一念発起して、ネットに掲載しようと目論んでいるとする。本人「文章のプロを目指している」とのことだが、結構誤字脱字、記録の間違いとかがある。それを修正してアップしたい。書いた当時のこととかは本人が調査して、どこをどう修正したのかも記録として載せるので、添削してくれという。とにかくいい機会だし、ネットに載せたら長らく残るわけだから、
おかしいところは全部正すし、遠慮なしにツッコんでくれと、いわれたとする。とりあえずの締め切りは決まっていて、その人は着々と新しい日記をアナログで書き続けている、という設定。私が、ツッコむ方。んであちらが修正したものを最終的にテキストデータとしてアップしなくてはならないわけで。
大正17年2月30日、ファミリーマート東熊元店で「カラアゲくん」をひとつ購入する。同月31日、同店にて現金1万円を引き出す
なんていうツッコミどころ満載な文章があったりする。もちろん、こちらは小銭稼ぎでやってるわけだし、容赦なくするというのが取り決めなのでツッコみまくる。修正及び具体的な調査は本人がやることになっているので指摘のみ。
1)買い出しに行った日「大正17年2月30日」はありえない日付である。
2)買い出しの店名、「東熊元店」は「東熊本店」の間違い。
3)商品名確認(「カラアゲくん」は「からあげクン」の間違いでは?)
4)「からあげクン」はファミリーマートでは売ってない。
5)後ろの文の「同月31日」はありえない日付。
6)後ろの文の店名確認(ファミリーマートでお金を下ろせるのか?)
7)後ろの文に句点がない。
んで、全体の日記が、同じ量の他人の文章に比べると、
突っ込む量がおよそ10倍強の上、全体の量そのものも圧倒的。つまり指摘する数が多すぎる状態。途中で
あまりの量に相手が逆ギレ。「
そんなのいちいちツッコんでくるなよ! 文脈考えれば分かるだろ! そっちでデジタル化するときに修正すればいいだろ!」最初といってることがまったく違います。「店の名前とか、そっちで調べろよ」とまで言い出す始末。加えて、「何人もの人にこの文章を見せたが、
今までそんなことをツッコまれたことはない。だから間違いではないのだ」ってどんな理屈ですか! んで、げんなりしながらツッコんだ上のような例文をあっちはさらに修正してこちらに寄越してくるわけで、それをさらにチェックしなければならない。とはいえ、ツッコむだけ突っ込んでるんだから、修正はちゃんとなってるのが当たり前。スケジュール的には前もって渡された例えば8月頭までを指摘し終え、それ以降に書かれたものを少しずつデジタル化して、おかしなところを指摘すれば完了、のはず、だった。ところが返ってくる文、返ってくる文がこんな感じ。
大正17年2月30日、ファミリーマート東熊元店で「カラアゲくん」をひとつ購入する。同月31日、同店にて現金1万円を引き出す
*買い出しの日の元号を「平成」に訂正します。
*買い出しの店名を「セブンイレブン東熊本店」に訂正します
*買い出しの商品名を「カラアゲクン」に、購入数を「二つ」に訂正
*後ろの文に句点追加。
読んでみてぎょっとするわけですよ。元号を「平成」に変えたところで、2月30日が出てくるわけじゃない。だからこそ、日にちまで含めて指摘してたのに。んで、ファミマをセブンイレブンにしたことで後ろの金を引き出すくだりはよくなったが、「からあげクン」問題は解決してない上に、修正した商品名が間違ってる。で後ろの日付の問題は手もつけてない。
間違いを減らしたいのか増やしたいのか分からない修正をして寄越しやがるのです。でツッコミにツッコミを重ねた挙げ句、「もうツッコミは終わってなくちゃいけない時期なのに、何でこんなに来るのか」とまたも逆ギレされ、新しく書かれた分の日記もやっぱり同じレベルの間違いがざくざく出てきてこちらもキレそうになってるわけ。しかもあちらでやるはずだった作業が、「量が多くてやってる暇がないので、そっちでやれ」と血迷ったことをいってきやがります。だいたい元号に自分の名前つけたり(「
山田21年3月2日」みたいな)、外国の地名に自分の苗字かぶせたり(「
私の旅行先は田中韓国釜山市で」みたいな)とか地名の間違い「
親潟県」「
能本県」「
綱走市」「
茨木県」「
崎玉県」「
東大板市」「
郡馬県」「
苦小牧市」といったトチ狂った文章を自信満々で提出してくる神経が分からん。そう思ってたところ、作業始めて半年以上経ってから、実はこの日記、メモ書きを元に母国で日本語を学んだだけの日本社会に疎い外国人にアルバイトで代筆させていたと発覚。んで今もやっぱり同じような人たちが代筆してるという。
ぶっちゃけ、家に火をつけてすべてを燃やしてしまった方が世のため人のためのような気がするんだが、どうよ?
……というような心境である。念のためいっときますが、架空の話、例え話でございますよ? これ読んでる人に心当たりがあったとしても関係ないですよ。現実には存在しませんよ、多分、めいびー。ほら、よくニュースとかであるじゃないですか、
「この写真はイメージです」みたいな。
多分に疲労(主に精神的)が溜まってるときに立ち読みしてて、珍しく川上稔がサイト以外のところで長話(いんたぶー)してたので考えもせずに即購入。後々確かめてみたら、新城カズマとかあまり露出しない人たちが結構出てきてるムック。ちまちま読んで楽しむことにしましょ。
レンタルビデオ屋にひょいと寄ったら、
「MSイグルー」の最新巻が出ていた。貸し出し中だった。前巻ではア・バオア・クーの戦闘辺りの話で、その続きのはず。パッケージを眺めると、表に真っ赤なモビルアーマーが。げっ、
ヴァル・ヴァロ!?(←「0083スターダストメモリー」に出てきた赤くて速くてでっかいの) 裏返して説明書きを見てみる。「ビグ・ラング」の文字。ほうほうこれが表のやつですな。説明をさらに読む。前回少年兵たちがメンバーに加わったのだが、彼らが回収宙域まで逃げ延びる話みたいですな。「
ビグロの速度を犠牲にした補給庫」みたな言葉で、立ちくらみを起こす。膝がくがくでもう一度パッケージ表を見る。うわっ、ビグロだ。てか、
ヴァル・ヴァロの振りをしたビグロ型ミデア輸送機みたいな感じ? だいたい
モビルアーマーでもなく補給船でもなく、補給庫ってのは何なんだ。というようなことをシリーズ見ている人(最新は未見)に語ったら皆開口一番同じようなことをいった。「
速度を犠牲にしたビグロに意味ねー」ビグロといったら、取り柄1)速度、以上、という感じのモビルアーマーですよ。いったい何をしたかったのか、ビグロが余ってたのか。多分、余ってるモビルアーマーで出力が一番あったとかそんな理由か。
同じ「ビグ」なら、補給タンクにビグ・ザムつけた方がよかったかも(無理か)。ともあれまだ私も未見なんでどんなへっぽこなものか楽しみではある。
楽しみといえば。例によって例のごとく、いつもの本屋で新刊情報をゲット。ようやくって感じなんですがね。つらつら眺めてみたものの、7月のように目玉商品ざくざく、というわけではないですが、いろいろと面白そうなものが出るには出る。早川の『ストームブリンガー』『七王国の玉座X』、富士見の『〈骨牌使い〉の鏡V』、五代ゆうつながりでメディアファクトリー『パラケルススの娘5』、新潮社からは『夜のピクニック』、『八月の博物館』、『信長街道』あたり、集英社からは『サウンドトラック(上・下)』、小学館から『ドスコイ警備保障』などがチェック項目でしょうか。講談社からデミルの新刊が出るので面白そうだったらそれは図書館で借りようかな。講談社は「十二国記」のポストカードブックも出るので要注意。あ、あとリストに『
短編集シャーロック・ホームズのSF大冒険』てのがあって、マイク・レズニック他って、どっかで聞いたような企画ですな、雑誌か何かでやってたような。上下組で一冊1000円くらいってっどこの出版よって思ったら、河出。納得。だいたい河出は『
シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック』『
シャーロック・ホームズ対ドラキュラ』『
シャーロック・ホームズ対オカルト怪人』とかも出してるし。いろいろチェックする本はあるわけですが、今回はあんまし本を読めなかったし、だいぶ未読があふれてきてるので、といっても
3ケタある未読本が十冊や二十冊増えても変わらんのですが、ちまちま消化していきつつ、本屋の動向をうかがうことにしましょ。
最近ほっこり嬉しかったこと。
『クリスピー物語』をヤフオクで落としたこと。おわり。
購入した本:
川人忠明『ダークエルフの口づけ』、秋口ぎぐる『ひと夏の経験値』、矢野俊策/F.E.A.R.『ダブルクロス・リプレイ・オリジン
未来の絆』、京極夏彦『続巷説百物語』、ジョージ・R・R・マーティン『七王国の玉座W』、マイクル・ムアコック『赤い護符』
読了した本:
山本弘・植木不等式・江藤巌・志水一夫・皆神龍太郎『人類の月面着陸はあったんだ論』、矢野俊策/F.E.A.R.『ダブルクロス・リプレイ・オリジン
未来の絆』、火坂雅志『沢彦』、友清哲『作家になる技術』