中旬。
最近、追い込みで修羅場が続いとりまして、結構お疲れなのです。原付で帰っていると、以前ファストフードのお店があったところに、新しいのを建ててるようでして、その骨格に変なとんがりがパーツとして組み込まれているのです。えーと、たとえていうならば、うーん、
ちゃんぽんチェーン店のような、ってそれ比喩でも何でもないですかそうですか。しばらく後、今度はレストランだかののぼりに「食べつくし」とあって、「食べつくし」→「
今は土筆の季節じゃないよなあ」→「どっちかってえとツクツクホーシか。夏の終わりを告げる妖精だし」→「
ツクツクホーシ食べちゃいかんだろ」と思考が流れ、そこでようやく踏みとどまり、「あ、食べ尽くし、か」そのくらい疲れておりまする。
夜ちょっとお店に寄り、駐車場から出ようとしたときのこと。夜だからってわけじゃなくて、私の原付はずっとライト付いてるし(←こないだ替えたばかりだし)、ウインカー付けて、一時停止して、右から来る車が直進しようとしているのを確認してから出た。そこはそこそこ大きい道で、そのわりに通行量が少なく、なおかつ車道と歩道の間が広い。つまり、原付走りやすいのである。んで、こちらは左折だし、ぽん、と出た。すると、いきなりでっかいクラクションをながーく鳴らしながら、車が私を追い越していった。運転手がこちらを睨んだのが見えた。むう? 私車道に入ってないわけで、他に車通ってないし、いったい何が起こったのか。数秒考えて達した結論。あの車は、
ウインカーも出さず速度もたいして落とさないまま前方不注意で私に気づかない状態で左折して駐車場に入ろうとしたんじゃねえべか? 現にその車すぐ次の交差点でウインカー出さないまま左折し、駐車場の反対側の入口へ消えていった。……わし、睨まれるようなことしてないやん。しばらくして
猛烈に血中アドレナリン濃度が上がり、疲れが吹っ飛んだ。くそーむかつくー。
どうにか半日ほどのオフをひねくりだし、隣町図書館へ。駐車場に入って原付から荷物を取り出していると、
エンジンのかからない音が聞こえてきた。振り返ると、ボンネット開けた車が二台、鼻を突き合わせている。コードで結んであるのは、バッテリーがあがっちゃったのでしょうか。片方には図書館の職員風の人がいるのは、どうやら
お客のがアレしたので、自分のでアレしようとしていると推測され。ただ、エンジンかけようとする度、大きな音がするわけで、ベビーカーに乗ってる子どもが泣き出しているのはどうしたものか。といってもどうすることもできないのでやむなく館内へ。カウンターにお客がそこそこいたため、
今回は声を掛けられることもなく返却作業終了。おう、カウンターの向こうには旧支配者様のお姿が。ぐるりと迂回してこそこそと借りる本を選んでいると、先程外でアレしてた職員さんが入ってきて、旧支配者様と何やら話をしている。聞こえてくる言葉の断片からすると、外のアレをどうにかアレできないかという相談っぽい。しばらく話していたが、どうやらどうにもならないようで。うーん、
旧支配者様なら念を凝らしたりとか自力発電とかサンダガとか落雷呼んだりで何とかなるかなーとちょっぴりい期待しないでもなかったのですが。てかそれやったら車ごとイッちゃうような気もするし、多分儀式が必要なんでそう。本を選んで、持っていくと、
旧支配者様が今度はビデオテープを解体しておられる。聞けば、キッタリハッタリで修復するそうな。でも最近はテープがディスクに移行してってるから、そうした技術も次第になくなっていくんだろうなー、職人芸みたいになるんでしょーなー、という話をしたり。帰り道つらつら思うのは、そこはそれ、レンタル屋のビデオと違って、図書館って金取ってないし、テープ買い取りでしょう(テープだけじゃなくDVDとかでも一般より高い値段のはずだ)。大事に使わないといけないってことなんだろうなあ。こちとらタダで借りたりしてるわけで、それも職員さんたちの地味な働きあってのこと、ありがたいこってす。いや
もしかしたら「のび太の恐竜」のエンディングに「ゴジラ」が上陸して街を破壊するシーンをつなげてたのかもしれませんが。とむりやりなオチをつけてみる。
ヤフオクからのお知らせ(←登録してたキーワードに引っかかる商品が出た)で、ふらりと覗いてみる。ブツは『
近代劇全集25愛蘭土篇』でして。昭和2年刊行、予約限定非売品、箱付き、月報付、2000円から。画像を見ながら秘蔵のブツを引っ張り出して参照。うむ、よろしい。とここまで来て、もしかしたら話についてこれない人もいるかもしれないんで、一応、説明。
「愛蘭土」はまあ「愛の国」ってこと、じゃなくて、「アイルランド」ですね。載ってるのは、イエーツ、シング、そしてダンセイニイ(←どれもママ)。さよう、ロード・ダンセイニの戯曲です。ダンセイニの劇は大正年間に同時代劇として日本でも上演されてるし(日本ではいろいろあってアイルランドがブームだったのです)、菊池寛あたりがホメてたりするんです。んで、私は『ダンセイニ戯曲集』持ってるんですが、それに入ってないやつが今回のには入ってるのでございます。2000円。うむ、入札。こちらとしては5000円ちょいまでなら確実に、7000円だと流れ次第で、10000円だとちょい考える、くらいかな。ところが、他に入札者は現れず、2000円で落札。おっしゃっ。二日くらいでブツが手元に届いたので、ほくほくしながら開封。じゃん。弐円八拾銭。月報、おわ、西條八十ですか。近況のところに
西條八十宅に今度電話を引くことになったとか書いてある。おもしろーい。多少、年代物のせいで手が汚れるが、問題なし。
もっとひどいのを熊大で見たことあるし(おい)。や、タイトルのところに「
版出念記祭年百生誕ンセプイ」ははあ、そういう因縁でしたか。ちょいとうろ覚えですが、
イプセンといったら、ほら、「蝋人形の館」でしたっけ? って違うがな、「人形の家」ですな。むかーし、読んだ記憶があるようなないような。ともあれ、私が落札したブツの内容はイプセンとは関係ないし。じっくり楽しむことにしましょうかね。
わりに目や喉に悪っぽい環境状態にいるので、のど飴などをよく舐めている。一種類だと飽きが来るのでいろいろ試してたりするのです。ブルーベリー系が目に良かったりするのでたまにやってみたり。こないだ見つけたのは、「OA作業などに、読書、勉強などに」とか書いてある。むう、
OA作業というのは「オレ様的攻撃作業」(Oresama Attack)ですな。いや「
仕事場天使的作業」(Office Angel)かもしれません。私の場合は、堕天使ですが。ともあれ何かエキス入りとか書いてあるし、いつも買ってるフルーツがいろいろなのど飴と一緒に購入。後日食してみる。うーん、口に入れたときの味がマシュマロみたい。む、ブルーベリーです。当たり前です。ブルーベリーといいつつ、あんこ味だったらびっくりますわい。もごもごやってると、飴層が薄くなってくるんで、がりっとやった。すると中から柔らかいものが。ん? 柔らかいもの? 中に入ってるものが出てき
た第一印象、ヌガーな感じ。回りには固い飴のかけらが混じっているわけで、どうにも
ピーナッツ入りのキャラメル食べてるような食感に移行。こ、こりがなんたらエキスですか? エキス? 何のエキスでしたっけ? 袋を取り出して、眺める。ぱっと見て、「
メグスリエキス入」ちょ、ちょっと待てい。それってどうなん? よくよくボケた目を凝らして読み直してみる。「
メグスリノキエキス入」? 裏返す。原材料名にもちゃんと「メグスリノキエキス」って書いてありますよ。メグスリノキって何? や、説明書き発見。「メグスリノキはカエデ科の落葉樹で日本国に自生する植物です」……えーと、目に効く成分なの、かな、それは? てかそもそも目薬に使えるかメグスリノキなのか、メグスリノキという名前だから飴に使ったのか。後者だったらやだなあ。結構満腹感のある飴だったんですが、説明読んでると「
1日あたり13粒を目安」とか書いてあったり。すいません、1日4粒が限界でした。
もうちょっと濃縮エキス希望。ちなみに川口製菓で「
瞳はブルーベリー」ってやつです。
夜、いつもの本屋へ。加納朋子の新刊と北方謙三の『水滸伝』をゲット。19ヶ月連続刊行ですか、北方謙三。まあ今月から「後水滸」の連載も始まるし、文庫刊行が終わってしばらくしたらそっちも文庫化されるかな。溜め読みですかね。とりあえず2冊を手にしてうろうろ。やや、来月の文庫新刊情報が出ている。いつものようにヤンキー座りでチェック。いや、いつもとちょっと違うのは私の手にボールペンが。
人間は進化する動物なのです、進化するのは人間だけじゃないですが。気になるものを手にメモする。ってメモ帳使えって話ですが、そこまで進化してない私。とりあえず来月のチェック要素としては、牧野修のウルトラ、じゃなかった『病の世紀』、山本会長の『神は沈黙せず』、ウブカタ某の『マルドゥック』(3週連続刊行!)あたりを軸に、畠中めぐみ『ねこのばば』やムアコックの「エルリック」、榊ガンパレの最新刊、、ソードワールド小説をからめてGO。それにしても森博嗣の『四季 限定ボックス』って、文庫なのにボックス……『四季 春』『四季 夏』も同時発売だし、なんだかなー。粗チェックをすませて文庫持ったままレジへ行こうとして気づいた。加納朋子の帯。「
集英社文庫を読むなら、目にやさしい明るさで」何だかすごく近い過去に似たようなものを見た記憶があるんですが。ってナショナルどこまで帯をつけるのか。てかこの帯だったらいくらでも作れそうだし。「
フランス書院文庫を読むなら、目にやさしい明るさで」とかはちと難しいかもしれんですが。目に優しいのはブルーベリーだけじゃないってことですな。まあ、そんなこんなでレジに向かうと手慣れてない感じのおねーちゃんがひとり。前に客がいたので並んで待っていると、横をするりと店員さんが抜けてレジに入る。「お待ちのお客様、こちらへどうぞ」まじめな口調でいったみょーに爽やかな髪型の青年。のび太(仮名)。
うええっ!? カードを受け取り、文庫のバーコードを読みとらせ、カバーをするりと巻いていく。お釣りの受け渡しも問題なし。「お待たせいたしました。ただ今来年のカレンダーのご予約を承っております。よろしかったらそちらもどうぞ」さらりと営業トーク。
き、き、貴様、のび太のニセモノだな。のび太の皮をかぶった出木杉だな、そうに違いない。などと疲れた頭で思ったり。それにしても
人間は進化するイキモノなんですなあ、あののび太が。……ちっ。
まあそんな感じでどーにかこーにか生きてます。もしかしたら半分死んでるのかもしれませんが。んで、次回はもしかしたらちょっと更新が遅れるかもしれません。てのも、
ほとぼりが冷めるまで高飛びしてるか、
ほとぼりを冷ましに強制労働の旅に出されるかの可能性があるので。後者だったらちょっとヤかも。現に
来週あたり国外に高飛びを計画していた三人ほどが計画中止に追い込まれてるし。
いつもの花屋の前を通ったら新しい立て看板。「カワイイ
クリスマス雑貨入荷しました」って周りに飾ってあるのが
全部カボチャグッズなのは何〜っ!? ハロウィン前にようやるなあ。てか、気づいたらハロウィンも終わってるような気もしますが。
あ、後の調査で判明したこと。
めぐすり‐の‐き【眼薬の木】 カエデ科の落葉高木。山地に生え、葉は三小葉から成る複葉で、裏面と葉柄に細毛を密生。樹皮を煎じて洗眼に用いるのでこの名がある。長者の木。
「広辞苑 第四版」
購入した本:
坂木司『動物園の鳥』、花田一三六『野を馳せる風のごとく』、川端裕人『せちやん』、北方謙三『水滸伝 一』、加納朋子『レインレイン・ボウ』
読了した本:
ブルボン小林『ぐっとくる題名』、海道龍一朗『後北條龍虎伝』、坂木司『青空の卵』『仔羊の巣』『動物園の鳥』『シンデレラ・ティース』、大崎梢『晩夏に捧ぐ』、大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り! リターンズ』、加納朋子『月曜日の水玉模様』『レインレイン・ボウ』、貝花大介『佐藤家の選択1』