下旬。
夕方7時頃帰宅したら、ばーさんから「宅配便が来たよ」といわれる。ほう、たしか……と脳内検索する。ぽく、ぽく、ぽく、ちーん。なるほど講談社BOOK倶楽部で注文してた「げんしけん9巻特装版」ですな。ドラマCDとか付いてて、着払いだったはず。「払っといてくれたかね」荷物を探すが玄関先には見当たらない。「いや」「……は? 何故?」「払おうとしたのだが、配達の人に『
本人さんが受け取った方が嬉しいでしょう』といわれた。また来るといってた」初めて聞きましたよ、そんな断り。てか、また来たときに私がいなかったらどうするつもりなんでしょうか、配達の人。結局8字半頃来たのでどーにかこーにか受け取ることができました。中身は最終巻にふさわしい濃さで、コミックの半分以上は描き下ろしで、なおかつ「ここまで来たらこのネタが分からんやつはいないだろう」的ネタ全開。てか、アニメとかマンガのセリフを次から次に展開していくキャラが出てきたり。まあ有名どころも多かったのでほとんど分かりましたが。
毎年のことながら、クリスマス直前。我が両親がのたまう前におうかがいを立ててみる。「今年はどこかに行かないのかね?」「もちろん!」と取り出されたのは温泉のパンフレット。「今年は温泉なのである」雲仙の模様。一昨年が北海道、去年が金沢だかの北陸(大雪)、だったわけで、だんだん近付いてきてるような。ともあれ、年取ったばーさんひとり留守番させとくわけにもいかず、クリスマス近辺の予定を操作して家にいることにする。クリスマスイブイブ、母親が
23日期限のショートケーキ(チョコ系)を四つ買ってきた。今の家族人数分である。24日、今度はばーさんが
ショートケーキ(いちご系)を二つ買ってきた。当日の家族人数分である。さらに24日夕方、母の知り合いだかばーさんの知り合いだかが
シャンパンとケーキ(ホールサイズ、いちご系)を持ってきたらしい。んで、私は帰りがけにビデオ屋に寄って、ばーさんが好きそうなビデオをレンタル。おまけで
子ども用シャンパン一本をもらった。クリスマスイブ、ショートケーキ6つ、でかいの1つ、シャンパン1本半。家にいるのは年寄りがひとりと私。ついでにいうなら何をトチ狂ったのか、私の父はイブイブに
鶏二羽分のローストチキンと大量の軟骨の唐揚げを持ち帰っていて、その大半がまだ残っている。その状況下で、ばーさんが残ってた米を使った
渾身のオムライスを食う羽目になる私。ノルマ分のケーキも食った。ノルマ分のシャンパンも飲んだ。ノルマ分のチキンも倒した。チキン一羽とホールサイズのケーキとかは両親のノルマということにした。
ばーさんにビデオを見せてる間、私は私でパソ使ってDVDをぼけーっと見る。こないだ「げんしけん」読んだので、元ネタを見たくなったので、某宮崎アニメなどセットしてるのである。うーん、
これはこれで名作よな。最近のじゃないし。い、いや、別に他意はありませんよ。最近の宮崎作品まったく見てないだけですから。ともあれDVD見てると電話が鳴る。ばーさんしかいないので、私が出る。何やらものすごいナマったしゃべりのおばさんである。私の母の知り合いらしい。いるのが当然、自分を知ってるのが当然といったしゃべりをされると対応したくなくなるひねくれモノの私。しかも自分から名乗らない人である。が、正直にいった。「
えーと、風呂に行ってます」「じゃあ、上がられたら」「いえ、今入ってるかどうか分かりませんが」「は?」「島原の風呂に行ってて明日しか帰りませんので。
ところでときにどちら様でしょうか?」「ああそうですか分かりました。また電話します」最後まで名乗りもしねえ。まあ、ロクな人間じゃありませんな。
話は突如として変わるが、世の中には小学校区とか中学校区なんてものがあって、たいていどこの家にも近くに小学校や中学校のひとつもある仕組みになっている、多分。昔私が住んでたとこは走れば秒単位で到着できるような距離に小学校があったりしたのです。まあ今住んでるとこも、朝出かけると小学生がてくてく歩いていく風景が見ることができるわけで、つまるとこそうした距離に学校がある。回りくどいか。で、その小学校だか中学校だかもしかしたら高校かもしれんが、一斉に冬休みとやらに突入するわけですよ。そうすると、いつも流してたチャイムなど無用になる。変えるとこもあるし、変えないとこもあるような気がしますが、統計取ったわけじゃないです。で、いきなり、
夜明け前4時にチャイムで住民を起こすのはどうかと思うのよ。「
まーよなかにーベルがなあた、おじーさんのーとけいー」な感じでひとつ。過去にもそうした記憶があるので、多分、時間変更のからくりがうまくいってないんじゃないかなあと思う。次の日からは夜には鳴ってませんでしたが。
原付でとろとろと昼間走っていると、はるか前方で信号が黄色から赤になる。車の流れも前から詰まっていき、横を通り抜けることもできない幅だったので、私も停止。で、気づいた。目の前の車が豚の運搬車。むう、毛並みのいい豚であるよな。そういや、昔私が住んでた家は借家で、その大家さんてのが町はずれで養豚場と廃材置き場やってたんでした。町はずれなのは、臭いがするからだったんでしょうか。なんてことを思い出したりしていると、や、真ん中辺りにいる豚が勢いよく放尿開始。凄い勢いです。この運搬車、そうした排泄物はどうしてるんだろうと首を傾げる私。信号が変わり、車が走り出しても多少よろめきつつも放尿続行。追い抜けないので、数メートル斜め後方からその光景を見る私。そのまま車が進み、再び信号停止してもまだ続いていたり。さすがにもうしばらくしたら止まりましたが。うむ、豚の平均放尿時間というのはどのくらいなのだろうかと、専門家でないと分からん難問にしばし思いを巡らせてみたり。
レンタル屋とかに行くと、ポスターだか垂れ幕だかが貼ってあって、新作映画の宣伝をしている。
「X−MEN」の新作ポスターがどうにも「デビル・メイ・クライ」の新作みたいに見えて仕方がない今日この頃。別のポスター
「ウルトラヴァイオレット」を見て反射的に「ちょー紫」と脳内翻訳しかけて踏みとどまる。あ、あぶねー、いろいろと。辞書的には「ultraviolet」は「紫外線の」が正しい、はず。まあ内容的にはよく知らないのですが人間と人間じゃなくなった人たちの戦いみたいでして、「ウルトラヴァイオレット」は人間サイドの殺し屋っぽい。んー、いっそ「ウルトラ」の人みたいな感じで訳してもよかったかもしれん(そうか?)。
夏頃、知人の息子さん(中学一年)の勉強を小遣い稼ぎに教えていた。このペエジでもちょこっと書いたが、教えたのは数学と英語。状況は中学になって塾のAクラスからSクラスに上がったが勉強について行けずAクラスに戻った、という感じ。4回くらい教えて終了したのであるが、2ヶ月後、無事Sクラスに上がったそうで(私のおかげという説あり)、甘い母親からニンテンドーDSを買ってもらったらしい。で、先日、知人が「こないだ子どもの学校に呼び出されて」といいだした。聞けば、プチいじめみたいなのがあってて、息子さんはそれに介入、ツッパった感じの連中に前に立ちはだかって一歩も引かなかったどころか、後で連中に呼び出されても挑発的な言葉を逆に吐いたとか。そっからいろいろと話を聞かされた私。息子さんは家では
掃除と洗濯が好きで、にこにこしながらやってるらしい。
料理も興味があるそうな。で、勉強は「
二学期の成績がオール5でして」学校に呼び出されたときも「どうやったらこんなに育つのか」と先生にいわれたらしい。おわっ、
どこの完璧超人ですかそりゃ。本人は医学部目指してるそうで、逆に高卒の両親がとまどっているみたい。勉強教えてるときはプラモデルとゲームとマンガと映画の好きなメガネ君だったんですが。まあ個人的には、勉強教えたことよりも家から15分くらいの距離に図書館があることを教えてあげたことの方がタメになったと思う。親御さんが本を読む人ではないので、本を読まない人の平均家庭みたいな環境なのです。私とかからすると人外の地ですが。あ、ちなみに「オール5」のご褒美に甘い母親がWiiを買ってあげたようで、「ゼルダが凄い」という伝言をもらった。うーむ。
29日夜。東京にいたらしい妹が帰熊。「やあ、帰ってきたね」といって出迎えた私に、
開口一番「よいお年を」というのは人間的にどうかと思う。まあ
去年は同じシチュエーションで「うるさい黙れ」だったので、多少の進歩は見られるが、反射的に殴りたくなることに変わりないわけで。ともあれ、上(私)や下(弟)と違って場の空気が読めない、会話の流れを読まない、相手の気持ちを想像すらしない、自分の意見を押しつける、都合の悪いことはすべて他人のせい、とコミュニケーションに不自由な人で、もはや変わることはなかろうなあと思う。人間もっと謙虚にいかないとねえ。で前述のセリフに対して「貴様もな」といって背中を向けた私。以降
自分発言の責任を取るべく、年内一切の交渉なっしんぐ。
大掃除に取りかかったのが30日。始めた段階からすでに年内決着は諦めた私。今年はamazonで本買ったりゲーム買ったりが多かったので、段ボールが結構溜まってる。使えないものはバラし、使えるamazon箱は文庫を入れて簡易本棚にする。ひたすら本の整理をし、ゴミを片づける。本棚に入れっぱなしだった雑誌を捨てる決意。中でも古いSFマガジンを泣く泣く処分すればかなりのスペースになる。いくつかの山に積み上げて、ヒモで縛る。で初めて気づいた。
SFマガジン、めちゃくちゃ重いわ。他の雑誌がずしり、だとすると、
ずしりと来る。多分
これがSFの重さなんでしょう。で、時折、外出して気分転換。電気屋に行って空気清浄機のパンフレットをひたすらもらってくる。友人の出産祝い関連ですよ。なかなか機会がなかったので年末年始ひとつ研究してみようかと。で戻ってパンフ読む余裕もなく掃除、掃除、掃除。
30日夜。掃除中断。ぐったりしたまま、冬ごもり用に借りてきてた今年のファンタジーノベル大賞『僕僕先生』を読み出し、読了。うむ、何というか「しゃば系」、じゃない『しゃばけ』系な感じですか。何か淡々としてますが。もっとこう、くわーっと盛り上がるもんの方が私の好みだったり。
で大晦日。延々片付け。途中気分転換に外出。いつもの本屋でCDをレンタル。目をつけてた「ペルソナ3」のサントラと「ルパン三世 ジャズ」です。でうろうろしてたら「宝島」がDVD化されてるのを発見。
すぃるばぁー!! 迷わずまとめて借りる。見る暇あるのか私。帰って片付け再開。CDはどっちもいい感じ、掃除のときには「ペルソナ3」の戦闘シーンとかがいいです。DVDはまだ。で片付けは予定通り終わらず、や、誤解招きそうな表現ですな、
「終わらず」が「予定通り」ですよ。年明けに帰還する弟を巻き込んで、今回届かなかった第11本棚以降の敵拠点(敵?)をどうにかする予定。
てなわけで、今年最後の「旬な話」でした。てか、ぶっちゃけた話、個人的かつ主観的には時間が飛びまくった一年だったので、まだ年明けてから4ヶ月くらいの感じなんですがねえ。ううむ。ま、来年はもちっとのんびりやれたらいいなあ、と思います。そんなこんなで来年もよろしくってことでひとつ。私はこれから弟の彼女が沖縄から送ってきてくれたソーキソバで年越しざます。
購入した本:
水野良『鋼の国の魔法戦士』、山本弘『死者の村の少女』、篠谷志乃/グループSNE『Walts1』、藤澤さなえ/グループSNE『スカイ・ステージ』、谷原秋桜子『龍の館の秘密』、伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』、菊池たけし/F.E.A.R.『合わせ鏡の神子』、北方謙三『水滸伝 三』、宮崎柊羽『神様ゲーム5』、ジョセフ・ギース/フランシス・ギース『中世ヨーロッパの城の生活』、チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』、ルイス・サッカー『穴 HOLES』
読了した本:
藤澤さなえ/グループSNE『マリン・マーベル』『レイド・レボルト』『スカイ・ステージ』、篠谷志乃/グループSNE『Walts1』、加納朋子『モノレールねこ』、安部龍太郎『天下布武(上・下)』、恩田陸『中庭の出来事』、クラフト・エヴィング商會『ないもの、あります』、仁木英之『僕僕先生』