2007年1月。


中旬。


 なんだかとーとつにヤキンシフトに入ったせいで、ちょっち生活サイクル狂い気味でーす。おかげでテンションも妙だったり。


 先日のこと。原付でとろとろ走っていたら、はためく何本かのノボリが。ぱっと目に入ったのは、「総入替」の文字。はて、こんなとこにパチンコ屋があったかしら、とよくよく見れば、「漫画総入替」でした。総入替するようなもんなんですかね、漫画って。それに、これってラーメン屋のノボリとしてはウリになるんざますかね? こーゆーのがありだったら、いっそ「メニュー総入替」というのはどうか。メニュー表にはポテトとかドリンクとかチーズバーガーとか書いてあるのはどうよ。ってそりゃもはやラーメン屋じゃないですかそうですか。


 やっぱり原付でとろとろ走っていたら、前を進む車が揺れている。運転してる女性が助手席の男性にミブーリ・テブーリな感じで具体的には左手と首の動きで何だか熱心に説明だか話だかしている。そりゃ別にかまわんのだが、左手がですね、上に動くと車が右に、下に振られると車が路側帯にぶつかりそうな勢いで左に揺れる。見事なくらいに手の上下と車の左右が連動しちょります。追い抜くことも並ぶこともできず、後ろからさらに観察していると、左手の動きにハンドルに固定された右手が連動しとるんですな。だって左手完全に離れてるし、それも指先がバックミラーにぶつかりそうなとこにあるし。こりゃあれっすよ、中で右手と左手がつながってるんですな、きっと。左手を動かすと右手が下がり、よれたのを戻そうとすると右手が上に左手は下に行くんですな。シートでよく頭部分かりませんが、カッパでしょうきっと


 さて、カッパ女の車をどうにかかわして、というより別の道に消えていったんですが、またとろとろ走ってると、私を追い越していった車がある。「何人たりとも俺の前は走らせねえ」なんていうつもりは毛頭ないケンキョな人間なので、すんなり追い越されてやったんですが。三人くらい男女乗ってまして。左側の窓が全開。で抜いた途端速度が落ちた。さらにすーっと左側、原付とかが通るラインを開いた。抜くかなとも思ったが、速度を落としたってことは左折するかもしれんので、ちょっち警戒。ほぼ同時に助手席と後部座席左側に乗ってたアホウどもが窓からまっすぐ左手を正拳突きのような勢いで突き出してきた。もちろんぐーで。抜きにかかってたら殴られる形になるとこでした。ちなみに、右折左折のサインじゃないですよ。二人して突き出したまま、ずーっと速度上げて直進していったんで。いやはや。


 年末年始の大掃除でいろいろ本が発掘されたのでこないだから茅田砂胡をまた読んでいる。『スカーレット・ウィザード』をさらりと読み、『デルフィニア戦記』(←18冊)は文庫を基本的に中古でぼちぼち集めることにした。冊数が冊数だし。で、古本屋目指してオフの日に原付でお出かけ。何軒か回りつつ、ビンゴゲームのような勢いで揃えていく。第一部がものすごくあっさり揃ったので、読み出したら残りも全部すぐに集める気になってしまった。でさらに古本屋回り。まあすべてがすんなりコンプリートするとは思ってなかったし、実際売ってない店も多かったのだが、残りはネットか書店でと考えていたわけです。本格的古本屋巡りの最初、ここなら、と思ってアテにしてた古本屋がエステかなにかの店になってたときは目を疑いましたが。あー、こーゆーの前にもありましたなあ。行く先々で店がつぶれてたりするパターン。最近あんまし行ってなかったせいでしょうか。さらにまた大きい道を走ってたら、「あれ、ここに古本屋があったはず」と思ったところに何もなかったのでぎょっとしました。と一瞬そっちに気を取られたのが失敗でした。「時速30キロ以上でやわらかポールの根本にトゥーキック技能(左)」(Lv1)に+15の経験値追加です。しかも「当たりもう一本」で経験値+15。ちっともうれしくねー。そこへ探してた古本屋はもう少し先にちゃんとあったというオチ。くわーっ。


 つぶれる古本屋もあれば回転する、じゃないや開店する古本屋もあり。いや、別に本が回る寿司みたいだってかまわんのですがね。あんまし行かない南高江の方に繰り出したら、前方にどっかで見たようなでかい看板に「本」の一文字。ぶっくおふ。そのちょっと先、道渡ったとこにはマンガ倉庫があり、その対面には漫遊書店。という古本屋トライアングルが形成されていたり。一辺が歩いて数分の距離です。何故こんなとこにブックオフは新店舗出したんでしょうかねえ。もっとも、漫遊書店入ってみたら結構品揃えが悪い上に、店内の本棚が相当分かりにくくなってて、こりゃ客筋が遠のくかもしれんのう、と思ったり。だって、文庫とか作家別に並べた棚と去年の新刊の棚と売れスジのブツがある棚とラノベの一部が入ってる棚が店内のあちこちに散らばってるんですよ。目的のブツがある棚を見つけるのにどれだけ手こずったか。


 『デルフィニア戦記』の前半が連鎖したものの、後半はあんまし揃わなかった。そもそもあんまし古本屋にこのシリーズ自体が流れてないっぽい。ううむ。やむなくネットで検索。amazonとかで中古を見つけて、値段を比べていく。新刊だと650円くらい。amazonの中古は手数料送料込みで340円かかる。とすると中古本体の値段が300円越えるとアウトですな。新刊で近所の本屋回って買った方が安い。まあ1円とかで売ってるのもいくつかあったんでそれらを組み合わせつつ、どーにかこーにか『デルフィニア戦記』こんぷりーとでございます。


 いつもの本屋でヤンキー座りしつつ来月の新刊情報を見て驚いた。田中芳樹「銀河英雄伝説」が東京創元社から文庫で出る。「銀英伝」は徳間ノベルス(新書)→愛蔵版(ハードカバー)→徳間文庫(文庫)→徳間デュアル文庫(新書)と徳間内でぐるぐる回ってたんですが、とうとう輪廻から解脱してしまいましたか。田中芳樹の版権があちこち移ってるんですかねえ。何年か前に、『マヴァール年代記』が角川書店→東京創元社、「アルスラーン戦記」が角川書店→光文社と移ったわけでして。するってえとそのうち、講談社あたりのシリーズも移るのかもしれませんな。


 新聞を見てたら講談社BOXで新展開。何でも、二人の作家で毎月新作を発行していくらしい。今年は西尾維新と清涼院流水。で見出しに「世界初! 2作家12ヶ月連続刊行!」みたいな感じの文が踊っていて笑う。はっはっはっ。そりゃそーゆー表現するしかないですわな。複数作家による小説なら世界には「ぺ」の付く小説とかあるし(毎週1冊出版でしたか)、日本では北方謙三の「三国志」が文庫版は14ヶ月連続、今文庫化されてる「水滸伝」は19ヶ月連続刊行の予定ですから。北方のはあくまでハードカバーの文庫化ですがね。後発がウリとして挙げるとしたら「複数作家の新作」が「連続刊行」ということくらいだったんでしょうな。


 小遣い稼ぎしてるトコで昼食とか晩飯とか食べるんですが、一緒にメシ食ってる人がしきりに納豆トークをするのです。元々納豆好きな人のようですが、近頃テレビで特集があったらしくて、「納豆ダイエット」とか近所のスーパーの売場ですぐ売り切れてるとかそーゆー情報が流れてくる。全日本納豆教の信者なわけですが、私はというと全日本納豆嫌い同盟の会員でありますから。話すべてスルー。信者の人は熱心にダイエットの話などされるんですがねえ。とここまで読んだらオチは分かるでしょう。そのテレビ番組発の健康話、ねつ造だったそうで。1月20日付けで関西テレビが文章を出してますんで、詳細はここをクリック。いやそれにしてもヒドいですなあ。えーとなになに、痩せたことを示す比較写真に被験者とは無関係のものを使い、なんたら教授が発言してもいないことを発言したことにし、中性脂肪値が高かった人がみるみる正常値にという実験ではコレステロール、中性脂肪、血糖値を測定もしてもいないのにやったことになってて、ミニ実験では比較調査もしておらず調査結果は架空のもので、DHEAの年齢による変化は測定もせず架空のものを出し、グラフは許可を得ず勝手に引用、研究結果は別の人のものだと取れる内容になってたとか。こりゃあいくらなんでもいかんじゃろう。ひでえ話ですよ「あるある大事典」。あ、この製作会社、過去にも同じようなことをやってて、そんときは番組が打ち切りになったとか。これ、地道に納豆作ってた納豆職人の人とか全日本納豆教の信者の人とか単なる納豆好きの人とか、大打撃ですよ。もちっと影響とかモラルとかそーゆーの考えていただきたい。てか前述の私の知り合いとかしょんぼりしてるだろうなあとか思うと、あんまし会いたくないですね。


 年末あたりからちらほら書いてた知人への出産祝い。太宰府に転勤になった途端、上の子が小児喘息になったとかの話ですわ。年末もらってきた空気清浄機パンフを見て、ネットで調べてたんですが、もらったパンフすべて夏モデル。ネットで探して見つかるのが秋・冬モデル。いろいろ迷った末、機種を選択。当初持ってた判断材料は、加湿、イオン、プラズマ、静音、フィルター長持ち、サービス、チャイルドロック、もちろんいろんなウイルスとかハウスダウストとかもやっちゃう、といったところ。小さい子どもがいるわけだから気を遣う。プラズマのやつはお高いものっぽいので断念。加湿清浄機を中心に探す。フィルターとか何年か持つものもあるし、短いものでも初期状態で7枚くらいセットになってくっついてきてるのもある。いろいろ各社アイディア出してますなあ。基本的なトコはあんまし変わらないみたいだけど。以前触れたように想定予算の15000円前後の商品は在庫切ればかりで、1万円を切るものか2万円オーバーのものが多い。消費者の意見とかも聞きつつ2万ちょいのを選定し、本人に電話してみんとす。「ネットで注文して送るわー」「ありがとー。でも私、今太宰府おらんとー」「は?」「上の子が小児喘息かかったっていったでしょ。病院通わせるにも、下の子を見てもらう人がいないから実家に戻っとる」「ははあなるほどねー」「いつまでおるん?」「1月終わりくらいまでには帰るつもり」「ブツどうしよーか?」「ダンナはいるからあっち送ってくれても大丈夫」てことで、無事終了。後日メールが来て、ダンナから写メール送られてきて見たそうで。今は、今回空気清浄機送るハメになったきっかけの二人の子どもと知人が現物を見てない状態で、あんまし空気清浄機の御利益がいらないダンナさんだけが空気清浄機使ってるそうな。ともあれ元気に育ってもらいたいもんです。


 前回ちょいと触れた「ガンダム無双」追加情報をぱらぱら読んでたら、ははあなるほどパイロットとモビルスーツが成長するんですな。シナリオとかどーするんだろうと思ってましたが、こりゃあ「真三國無双3」みたいになるんじゃないですかね。「無双3」は魏・呉・蜀それぞれのシナリオがあって、各章に数ステージが存在し、その時点で選べる武将をプレイヤー武将として選択して出陣するという形でした。これが例えば「シャア・アズナブル」のシナリオだったら、初期に選べるのは専用ザクだったり、ステージ進むとゲルググとか選べるようになったりで、各モビルスーツも使ってるうちに強くなる、みたいな。そんな感じなのかなあ。あくまで想像ですが。てか、ビグ・ザムとかの巨大モビルアーマーとか出てくるんでしょうか?


 てことで、いろいろ忙しかったり、本読んだりで、今回はPS2のスイッチも入れてません。「三國志9」どうしたもんかなー。







 購入した本:
  茅田砂胡『デルフィニア戦記 第I部放浪の戦士1〜2、4』『デルフィニア戦記 第U部異郷の煌姫1〜3』『デルフィニア戦記 第V部動乱の序章1〜3』『デルフィニア戦記 第W部伝説の終焉2〜6』『桐原家の人々1〜4』、小太刀右京『暁の戦士たち』、浅沼広太『魔王、始めました 覇を唱えればサドンデス』、マイクル・ムアコック『スクレイリングの樹』、マイケル・ムアコック『杖の秘密』

 読了した本:
  三雲岳斗『アスラクライン6』、小太刀右京『暁の戦士たち』、茅田砂胡『デルフィニア戦記 第T部放浪の戦士1〜4』『デルフィニア戦記 第U部異郷の煌姫1〜5』『デルフィニア戦記 第W部伝説の終焉1』、畠中恵『みぃつけた』



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