2007年1月。


下旬。


 前回書いた納豆信者の人、その後。ダイエットねつ造が発覚して、こりゃあショックだろうと思ったら、やっぱりしょんぼりしちゃってまして。「これで納豆が品切れにならずに買えます」と力なく笑っていたり。ううむ。


 ねつ造は納豆だけじゃなくて、レタスとかみそ汁とかもらしいですなあ。その製作会社の名前にどうも聞き覚えがある。テレワーク? ………ちらりと脳裏をよぎるガチャピンの顔。はっ、野田大元帥の会社じゃないですか。そういや元フジの社員が作った会社だとかいってましたし。一線からは退いてるらしいですけどねえ、うわー。一部の本屋では「あるある大事典」の本の撤去を行ってるらしいですね(この記事)。まあどこまでがホントなのか信用できないわけですし、イメージダウンにもなりかねないってことなんでしょうけど。「データ間違っててもいいから売ってくれ」といってくる客もいるとか。そりゃあいったいどーゆーことよ? (1)話題の本だから買っておこう、(2)データが信用できないが使ってみたいギャンブラー、(3)トンデモ本として楽しみたい、のどれかかなあ。


 対ウイルス用のソフトをバージョンアップしたら、猛烈にパソが重い。うみゅー。こりゃどうしたもんか。搭載してるメモリが256M。調べてみたら、400M以上使ってる。足りない分はハードディスク上に仮想メモリが作られてスワッピングだかやってるわけで。そりゃあ重くなるわ。なので、ちょいとパソ屋へ偵察。ビスタ発売前ってことで、売ってるパソやメモリ売場ではそれっぽいことが書いてあるわけでして、見てたら1ギガとか2ギガとかありますですよ。まだ3年くらいなのに、時代はどんどん進んでるなあ。ビスタ入れても動きませんよ、絶対。とりあえず、500Mほど購入。家に買ってパソを解体し、メモリスロットにメモリを突っ込……あれ? 入らない。ぐいぐいとやる。ぎゅーっとやる。途中までは入るんだけど、ストッパーがかちりと鳴るまで行かないですよ。ぐいぐいぐい。こりゃ商品間違ってるんじゃないのか、いやいやいやパソ屋で機種から確認してもらったのだからそれはあるまいて。はっ、そういえば、先代パソを増設したときにも同じようなことが。あのときはたしか「メモリ割れるんじゃないか?」と思うくらい押し込んだような記憶がある。そんな思い出がいっぱい。今は思い出よりメモリざます。指に指紋以外の溝がくっきりできるくらい力入れて押し込んでやっと「かちり」と鳴りました。め、めでたい。が、もう少し何とかならんもんかなあ。


 メモリの増設はしたわけですが、パソ自体が時代的についていきにくくなってるというのもあるなあ。勧められたゲームとか弟が「一度見てみるとよい」といってたグーグルアースとか、3Dが表示できません。ビデオカードとかどうしたもんじゃろう。そんなことを考えてたらCPUがってことになって、いっそ買い換えた方がいいんじゃないのか、などと思わないこともないが、贅沢しないなら当分使えるしなあ。

 お昼時に原付でとろとろ走っていたときのこと。田園ちっくに開けたところに出た。視界に入ってきた電線に何か引っかかっている。ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。や、あれは人ですな。そういやこの先にネオ鉄塔が建設されたのでした。その調整だかでしょう。電線四本にひとりずつ乗ってるみたいな感じで、セカンド感想は、一本少ない五線譜? ファースト感想はというと「人がまるでゴミのようだ」でしたが。いやホントにそう見えたんだってばさ。でもあれですな。こーゆーのを見てるとぷろふぇっしょなるーな気がするのです。まあどんな仕事でもそういう面があるんでしょうけどねえ。高いところとかの作業は結構私にとって縁がないので。あ、でも高校のときだったかビルの壁磨きやったことありますわ。たしか建設ラストスパートのビルで、やたら揺れる非常階段に板載せて飛び込み台みたいになったその上に乗ってタイル磨きだったような気がします。あとビルの周囲に巡らされた鉄骨みたいな作業用のやつを伝ったりとかしてたなあ。そういう影響もあるんでしょうかねえ。前に奥阿蘇とか行ったりしたことがあるんですけど、「どーやってここにこんな橋を架けたのか」とかびっくりしたりするわけですよ、そういう技術が分からないと。プロの仕事っていいなあと思ったり。


 ある日のこと。原付で走ってたら、横合いの道から飛び出てきた車に引っかけられそうになりました。その道、駐車場へと続く道でして、建物がすぐあるんであちらから出てきた車にはなかなか確認ができません。ミラーがないんで、そこに誘導員が当然いるわけですよ。三人いたんですがね、道の脇でダベってました


 ある日のこと、の同日。年度末が近いせいかあちこちで工事してますわな。片側一車線で、片方を完全に工事してる場所でのこと。結構距離が長い工事現場なんですね。工事してるのは反対車線だったし、車来てるようには見えなかったので、そのまま走ったわけです。その瞬間気づいたこと。手前にいた誘導員、工事柵の中でこちらに背を向けてダベってました。ほぼ同時、先の方でやっぱりこちらを見ないで誘導してた人が、車を通しました。徐行してたのと脇に避けたのがなければ、正面衝突するとこでしたな。あっちは速度緩めてなかったし。


 ある日のこと、の同日、の同日。ビデオ屋にDVDを返却しにいったのです。道路に面した駐車場の入口に誘導員が立ってたんですが、明らかにぼけーっとしている。とろとろと私が入ってきたときもほとんど動こうとせず、おざなりに赤い棒を一回腰の辺りで振ったのみ。店の前にバイクとか停まってるんですが、そこに並べて停車。降りて、手袋とマフラー取って、カゴからリュック取って、ヘルメット脱いで、メットイン開けてDVD入った袋取り出して、鍵掛けて、さあ入店、というところで声を掛けられた。「あのー、バイクはあちらの駐輪場に停めてください」さっきの誘導員である。まっとうな誘導員であれば、駐車場に入った時点で、駐輪場へ誘導するはずだ。現にそーゆー人に遭遇したことだってある。それにだ、私の周囲に10台くらい停まってるのは何? このにーちゃんがいわなかったとしたら職務怠慢だし、いったのに聞いてもらえなかったとしたら(入場時も仕事してなかったわけだし)いてもいなくても同じである。つまり、給料ドロボー、さらにはイメージダウン。もう少し機嫌が悪かったら絶対に名前を聞き出してクレームねじ込んだだろう。私はにこやかにいった。「そーゆーのは入口でもちっと早くいってくれませんかね。仕事でしょ?」何故かビビったように後ずさってにーちゃんが撤退した。私はもちろんリュック置いてヘルメット持ち上げてビデオ袋カゴに入れて原付をはるばる建物のものすごく見にくい陰にあるバイクが一台も停まってない駐輪場に持っていきましたともさ。


 どーしてこーもまっとうに仕事をしない誘導員にばかり遭遇するかなー。ちなみにこの三つ、同じ地区の違う場所です。具体的には「闇の森」近辺で、ビデオ屋ってのはGE○ですがまあ伏せ字にしときます。てことできわめて不愉快になったので、もう当分この店には行こうと思いませんな。てかそーゆー客だっているわけだからまっとうな仕事をするやつを雇えっちゅー話ですわ。


 夜勤シフトが続いているので、午前様で帰宅したりするわけで。こないだ真夜中をとうに過ぎた頃、市立図書館の前を通ったと思いねえ。図書館がライトアップされてるわけもなく、ガラスの向こうにある非常灯の光とかでぼんやりしてますが、その入口前に一台の車が停まっていて、ライトで入口を照らしている。はて、何事であるかと思いつつ横を通ったのです。すると、真夜中過ぎの図書館自動ドアの前で車のライトに照らされツイストを踊る二人組の姿が。なんですか、妖精の輪でも見たような気分でした。よくよく見たら、どうやら彼ら、スケボーだかやってたみたい。なんでこんな場所で。世の中には変な人がいるもんだなあと不思議に思った真夜中の遭遇。


 勢いに任せて茅田砂胡を読み進めている。「デルフィニア」を突破し、未読であった「暁の天使たち」シリーズに入り、「クラッシュ・ブレイズ」シリーズでようやくリアルタイムに追いついた次第。それにしても、これは、いったいどーしたもんだろうか、と読んでて思った。というのも、「デルフィニア」は異世界ファンタジーで、「スカーレット・ウィザード」はスペオペでして。この二つは別シリーズで、「暁の天使」たちは二つの直接の続編なんですわ。続編てか完全な続き。シリーズが違ったりすると、他のを読んでる人はにやりとしたりするような設定などを盛り込んだりすることはよくあるパターンで、つながってたりとかね。そういう場合でもシリーズが違えば、そのシリーズから読んでも分かるようになってるのが普通。ところが「暁の天使たち」は「デルフィニア」と「スカーレット」と「スカーレット外伝」を読んでないと、話の半分以上についていけないような気がする。知ってるとにやりとする、というのは知らなくても十分面白いというのが前提にあるわけで、でも「あかてん」は知らないと分からない上に時系列が結構変な風に展開するときがあるので。さらにその「あかてん」が完結し、外伝が出るんですが、その外伝が「あかてん」の直接の続きで、新シリーズである「くらぶれ」はその後の話です。登場人物が同じでエピソードが続いてたりします。これがすべて同じシリーズならそーゆーくくりにすればいいのに。区切りとかタイトリングとかがいまいちな作家さんです。全体通して読んだら面白いんだけどねえ、レーベルが軽いせいか、いまひとつ重みに欠ける。冊数があるわりには展開してるエピソードが短くて少ない。時間がないってのに一日2冊とか3冊とか読めるし。これは面白いからというのもあるんだけど、やっぱり短い。一冊1時間くらい? 「デルフィニア」に似た話としては、田中芳樹の「アルスラーン」や「マヴァール」が思い浮かんだが、これらよりリアルさとか登場人物の重みが少ない。まあ、この手の話で私の好みは「グイン・サーガ」なのでこりゃ仕方がないところか。

 てなわけでここんとこ茅田砂胡キャンペーンだったので、他にはあんまし読んでない。借りてきたり買ったりした本も溜まってるのでそちらも読みたいなあ。時間がー。







 購入した本:
  山田正紀・恩田陸『読書会』、北方謙三『水滸伝四 道蛇の章』、安田均編/水野良・山本弘・友野詳『賽子(ダイス)の国の魔法戦士』、細音啓『イヴは夜明けに微笑んで』、坂照鉄平『太陽戦士サンササン』、岡田剛『準回収士ルシア』、海猫沢めろん『零式』、厚木隼『僕たちのパラドクス』

 読了した本:
  茅田砂胡『デルフィニア戦記 第W部伝説の終焉2〜6』『大鷲の誓い』『暁の天使たち』『神々の憂鬱』『海賊王の帰還』『二人の眠り姫』『女王と海賊』『天使の舞闘会』『舞闘会の華麗なる終演』『天使たちの歌劇』『嘆きのサイレン』『スペシャリストの誇り』『ヴェロニカの嵐』『パンドラの檻』『オンタロスの剣』『ソフィアの正餐会』、山田正紀・恩田陸『読書会』



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