下旬。
前回のあらすじ:モジオ他2名。
ということで、モジオの続報である。前回事故って多少は懲りたらしく、
駐車場への車入れはケータイで社員をビルから呼び出してやってもらうことにした模様(モジオはパート)。毎度呼び出されるのは、前回ぶつけられた社用車の運転手で気弱な納豆信者の人である。こないだ昼飯食いながら、「何で私がいちいちしなくてはならないんですかねえ」とこぼしていたのですかさず「でなきゃぶつけられるからですよ」と突っ込んだ私。「自分で出し入れできんのなら車で来んなっちゅー話ですわ」んで、ある日、モジオ魔が差したのか調子に乗ったのか、自分で駐車場入れ。
いきなりバックして、左後部を社用車にぶつけ、ハンドル切りつつさらに下がって左前部を同じ車の違うとこにぶつけ、そっからギアチェンジしてアクセル踏み込み、左前部を同じ車の違うとこにぶつけるという快挙を成し遂げる。ちなみに、納豆信者の人の車。その話を聞いて、説明されても事情がよく分からず、「そりゃわざとじゃないんですか」と当然抱くであろう感想を持ち、内心「
昇竜拳の三段ヒットみたいじゃのう」だいたいである。狭い駐車場内で、つい最近ぶつけといてですよ、三度ぶつけるまで動きを止めなかったわけですから。フツーしますかねえ、そこまで? おかげでその後は複数の社員が呼び出され、いちいち車を出し入れすることになった。その間仕事が止まるわけで、いい迷惑である。
別室で私がミッションを遂行していると、モジオが入ってきた。自分のカバンからケータイを出す。モジオや他の二人は後先考えないで作業台や棚に自分の荷物を置くので、あちこちで「邪魔っ」とたらい回しにされてるのだがそれはさておき、私は、一緒にミッションしてた人とアイコンタクト。「何故こいつここにいるのか?」「仕事はどうしたのか」ちなみに休憩時間でも何でもないことがすぐに判明。モジオはにやにやしながらケータイを操作し、カバンにしまい、カバンを投げ出し、そのまま戻っていった。「やつ、メールとか来るんかのう」「いや送ってただけかもしれまんせんよ」と私。「ところで」と相手の人はいいました。「彼の趣味って聞いたね?」趣味、趣味、モジオの趣味かあ、マニアックそうだなあ、としばし考え思いついた答は何のひねりもなく「
全身黒タイツで人文字とか?」「いやあそれは似合いそうだが違う」聞けば、その人、遠方でミッションがあって出張した際、モジオもそれに参加していたのだという。「ああ、聞いたことありますよ。たしかやつが研修でアホなこといったって」半日に及ぶミッション説明の最後質疑応答のときモジオは真っ先に手を挙げて「自由時間はいつからいつまでですか。現地で解散ってことでいいですよね」周囲の者は痛い視線をぶつけていたのだがモジオ構わずに「あ、大丈夫です、
僕、その辺行ったことありますんで」えー、ちなみに送迎バスとか用意されてて、結構時間タイトだったようです。最終日は多少時間ができるという話もあったらしいですが、ミッションガイダンスで何をいうのかモジオ。現地に行けば行ったで
失敗するたびに「僕、花粉症なんで」とそのときだけ鼻をぐすぐすさせ、仕事が終わると同時にどこかへ姿を消していたそうな。それはさておきモジオの趣味。「
彼の趣味はエレベーター」……は? 「何かねえ、趣味らしいよ、エレベーター。遠征したときも
エレベーターに乗るなり、にまにましながら内部の写真を撮ったりしてたし」どうやら自由時間はエレベーターの乗り比べとか行ってたらしい。世の中にはいろんなコレクターがいるし、趣味が存在しているのも分かる。鉄ちゃん(←鉄道マニア)も共感できるかどうかは別としてありかと思う。しかし
エレベーターマニアって、予想外のジャンルですよ? 上昇率とかデザインとかボタン配置とかカラーリングとかどのメーカーがいいのかとか周囲とのマッチングとかそーゆーのを楽しんでいるのかなあ。
「エレベーター マニア」でぐぐってみたら結構ヒットして私の知らない世界を垣間見たり。
エレベーター道とか。検索してヒットした見出し見てるだけでディープっぽい世界への踏み込みはしませんでしたが、いや、私もまだまだよのう。趣味に口出しするつもりはないが、きちんと仕事はしてほしいなあ。
真夜中に帰宅途中、市立図書館の前。これまで二度ほど踊ってるグループがいたわけである。今度は車はなかったが人影。
二組のカップルがくるくると社交ダンスっぽいことをやってました。ふむー、今度はこうきましたか。前の二組とは別ですかな。市立図書館前いろいろあっている模様。
小遣い稼ぎとしてパソのキーボードをぱしぱし折檻していたところ、モジオとイワオが入ってきた。どうやら荷運び人足として連れてこられたらしい。フロアからフロアへ台車に箱積んで移動するというシンプルなミッションである。が、大丈夫かねえと私なぞ内心思っていた。というのも、12月に引っ越しがあったのだが、その際モジオもイワオも役に立たぬことがすでに判明している。イワオは例によって例のごとくぼーっとしてたし、モジオは
台車を押そうとしてまったく動かず、思い切り引いたら自分が轢かれそうになったりと奇行を繰り返していたのである。だからこそ、今回ヘルプで呼ばれたときに「3人で1人前」という勘定がなされたのだ(甘かったが)。モジオらに指示を出しうる社員の人は四人いて、仮に大ボス、中ボス、小ボス×2とすると、常日頃彼らに指示を出して失敗させてるのが小ボスである。ちなみに私は大ボス、中ボス、小ボスの片方からまったく別の指示を受けるので忙しいんである。ともあれ、荷運びは中ボスの指示だったようだ。しばらく出入りしていたが、やがて入ってきて動きが止まった。
私の二メートルくらい後方で二人してぼーっとしておる。その位置は入口から入ってすぐ右にあたり、出入りする人たちのものすごく邪魔になる。私以外の他のパートの女の子さんたちはモジオらのことなど知らぬため、
怪訝そう→不審そう→不気味そうと視線が変わっていくのがありありと分かったり。だいぶ離れたところに中ボスの席があって電話を受けたり掛けたりしているのだが、彼はモジオらに気づかない。んで、
20分後、ようやく席を立った中ボスが「あれ?」という顔になり、そこで「終わりました」とモジオらが報告をした。近くにいた私も「なるほど
ミッションが終わったので指示待ちだったのね」と納得した次第。って納得できるかーっ。モジオたちはパートであるから、ぼーっとしている間も給料カウントされてるわけで、
仕事してないなら時給を停止するか息の根を止めるかすべきだと思うぞ。それにしても、やることないなら指示を仰ぐなりさっさと報告すればいいのに。どーなんざんしょ。
モジオらのアオリを受けたが、私のところまで実害が及ばず、珍しく夜中前に家路に。市立図書館の前を通ると、車が三台停まっている。お、またしても、ですか? 入口のところに銀色の返却ボックスがあるのだが、そこにもたれかかって座ってる三人の人影。あれ? どうやら休憩中? いや、この雰囲気は、前々回見たふぉーめーしょんだんしんぐの人たちですか。ひとり足りない、一台足りない。や、メンツ待ち。
うぃーくでーないとでひーばーするにはちょっち来るのが早かったみたいです。残念。夜中を過ぎないとダメっぽい。
というわけで、やっぱりいろいろ疲れてるっぽい。
どのくらい疲れてるかってーと、安かったからと「有名RPGV(リメイク版)」を衝動買いするくらい。せっかく買ったんでちまちまちまちま合わせて数時間ほどプレイしたんですわ。でふと気づいたことがある。
出てくるモンスター出てくるモンスターに顔がある。……あれ? きっかけは植物系モンスターに目と口がついてることに気づいたためであるが、有名RPGシリーズのモンスターで目や口がついてない(目や口に見えるものがない)のって、とっさに思い出せなかったのである。
シリーズを代表するような粘液系モンスターにも顔があるし。
モンスターのデザインといったことを考えるならば。何かを増やす、何かを減らす、何かを大きくする、何かを小さくする、何かと何かを合わせる、ないものを付ける、あるものを削る、といった方法論が出てくるわけだ。これらは「異形」のものの表現であり、差別にもつながったりするので要注意なわけであるが、それはそれとして、鬼には角があり、ケンタウロスは馬+人であり、モスラは大きな蛾であり、ドワーフは小さい人であり、ヘカトンケイルは頭と手がたくさんあって、サイクロプスは一つ目である。無機物に目や口がついてるのもモンスターに通じるものであり、布に目や手がついてたら一反木綿なんである。もっとも、そんな真面目だか何だかよく分からないことをいう前に、有名RPGシリーズモンスターデザインの絵師は
マンガじゃ太陽とか排泄物に顔があったりしたわけなんで単にそーゆーセンスだったとか少年少女向けのデザインだったのだということも考えられるが。
じゃあ他のファンタジーなRPGはどうかというと。もちろんテーブルトークRPGやった人なら、目や顔というのはモンスターの条件ではないことをよくご存知であろうが、コンピュータRPGでは、結構少ないような気がしてならないがどんなもんか。
ぱっと浮かんだのが「ウィザードリィ」の「クリーピング・コイン」だったりする私もどうかと思うが。などとゲームそっちのけでつらつら考えて、ふと「ガンパレード・マーチ」に辿り着く。かの世界設定では、人類の敵である「幻獣」ってのが出てくる。幻獣の特徴として死んだら消滅とかいきなり現れるとかあるんだが、他に目が真っ赤で消化器系がないため口がない、というのがあったと記憶している。捕食のために襲ってくるのではなく、人を敵として認識して襲ってくるところが幻獣のポイントなわけだが、そーゆーモンスターのデザインも他の凡百なRPGに比べると秀逸だったかなあ。
などと
目の前の有名RPGから現実逃避してたり。だってあのデザインで静止画だと違和感ないんだけど、
うにうに中途半端に動いてると結構気持ち悪い。絵師的にはイメージダウンじゃないのかこれ……? 昔ノクターンでマニアクスな「女神転生」やったとき、
金子一馬的悪魔が3Dでうにうにしてるときには「おぉ!」と感動したのだけどなあ。てことで、多分、クリアまで行かない気がするリメイク版有名RPGVな話でした。
活動時間がけっこー不規則になって、世の中の昼夜の気温の変化なんてのもあったりして、母親が風邪でぶっ倒れたり、私も何かしんどいなーと思っていた頃、。真夜中過ぎに帰ったら、親戚が亡くなったといきなり聞かされる。そういや、昼間何年か前の祖父の葬式のこととか思い出してたんだが、虫の知らせだったのかなあ。今回亡くなったのは、私から見て、1)叔母の義母、2)従妹弟の祖母、3)母の妹の夫の母、といった人物。つまり、血はつながってないが、昔かわいがってもらった記憶はあるわけでして。家の中バタバタで、翌日通夜で、夜勤を早々に退散したりとか。うーん、みなさんも体調にはご注意あれ。
購入した本:
花田一三六『八の弓、死鳥の矢』、北方謙三『水滸伝五
玄武の章』、川口忠明『ダークエルフの口づけU』、田中天/F.E.A.R.『熱き夕陽の快男児』、力造/グループSNE『悪魔憑きの学園』、米村圭伍『風流冷飯伝』『退屈姫君伝』『面影小町伝』『退屈姫君 海を渡る』『退屈姫君 恋に燃える』、北森鴻『花の下にて春死なむ』、ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上・下)』、デイヴィッド・ウェーバー『反逆者の月』、野尻抱介『沈黙のフライバイ』
読了した本:
友野詳/グループSNE『ユエル・サーガ・リプレイ 1〜3』、田中天/F.E.A.R.『東邦の快男児』『熱き夕陽の快男児』、力造/グループSNE『悪魔憑きの学園』、安田均編/水野良・山本弘・友野詳『賽子(ダイス)の国の魔法戦士』、冲方丁『マルドゥック・スクランブル The First Compression−圧縮』『マルドゥック・スクランブル The Second Conbustion−燃焼』『マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust−排気』