2007年6月。


中旬。


 前回雨が降らないで白川の水が減ってきてるというような話を書いた後、どかどか雨が降りやがりまして。あっという間にマイムマイム予定地水没。まあ、水が出たんでマイムマイムにはふさわしい状況なのかもしれません。それでもやっぱり水不足とか心配されてるっぽい。うーん、夏が思いやられます。


 そろそろ暑くなってきてるっぽいですが、ミッション中もひとりクールビズにはほど遠い格好で私行動してます。別の部署にいる前のボスがふらりと現れて、その人、半袖シャツに中の下シャツメッシュ、ネクタイなしでそれでも暑いとかいってまして、私見て「何であんた暑くないんだ!」と愕然としてましたが。ちなみに私の席、クーラーの風がまったく来ない上に南向き窓際の物件でございます。エアコンの設定は27度だったかな。私の席はもっとすさまじいことになってますが。その上行き帰りはもう一枚着てるっていう。夏の暑さ対策も兼ねてるのです(何のために?)。ところでミスタークールビズは石田純一と小泉のおっさんに決まったそうですな(→ここ)。私が定期的に読んでるサイト(→ここ)でこの話に触れ、「石田純一がアリなら江頭2:50こそがクールビズの王者だと思うぞ」というのが載ってまして、笑わせてもらいました。たしかにそーだよーなー。でも江頭はクールビズ通り越して寒いような気もしますがね(それで落ちたのかもしれん)。


 先日文芸部の新部長様らと食事してましたところ、「そろそろゆとり教育の世代がやってくる」というような話になりまして、ははーんそういうシーズンでありますかとか思っておりました。んで、ある朝大学前を通りましたところ、こんな立て看板が。「『ゆとりある大学院教育』シンポジウム」とかなんとか。うはー。すいません、私勘違いしてました。大学院って「教育の場」なんですな。勝手なことですが、「学問の場」とか「研究の場」ではあっても「教育の場」というイメージはのは私の中にはなかったもので。ゆとり教育世代を迎える準備なんでありましょうか。といっても、研究進めたりするはずのところで教育ぶちかましたりしてたら、新しいことはやれないんじゃないかなあ。


 夕方てくてくてくてく歩いていたところ、とある会社の駐車場の前に差し掛かった。おっさんとケバい感じのねーちゃんとダンボール箱抱えたにーちゃんが何か話をしていた。多分、この会社の人だろうなあと意識の片隅に思いつつ、通り過ぎる。すると、「すいません、すいませーん」と後ろから声だ。連れがいないときの私はデフォルトで早足になってるときが多い(散歩してるときは別)。そのまんま肩越しに振り返ると、さっきのケバいねーちゃんだ。んん? ちなみに私が移動してる真っ最中なんでねーちゃんも移動しつつ。「すいません(ぜえぜえ)」何か息切れしてませんか? 「この近くに、こないだ、お店を出したんですけど」はあはあ。視界の片隅で前方を把握しつつ、そのまま進む私。「お店の、宣伝を、させてもらえませんか」「いや、すいません、急いでるんで」って見れば分かるだろうに、すでにねーちゃん小走り。「そうですか、すいませんでした」とようやくねーちゃんを振り切って私はもちっと進んだとこにある駐輪場へ。さて原付を準備し、駐輪場の外にごろごろと押して出たとき。「すいませーん」横合いから声を掛けられた。「こないだ近くにお店を出したんですけど、宣伝をさせてもらえませんか」顔を合わせたまま、すらすらといってのけた後、ねーちゃんは首を傾げた。後ろにはダンボールを抱えたまま汗だくになってるにーちゃんがいる。多分宣伝素材が入っているのだろう。「えーと、さっき聞きました」途中まで。ようやく数分前のことを思い出したらしく、多少引きつった感じでねーちゃん撤退。何のお店なのか知らないけれど、あーゆー鳥頭だかタイミングの悪さだかを持った人のとこには行きたいとは思わないなあ。


 ゲーム雑誌を眺めていて、KOEIから出る次の「無双」シリーズの速報を見て愕然とする。「戦国無双2猛将伝」い、いまさら。「OROCHI」の評価がわりと低めで、その前の「エンパ」のバランスの悪さが無茶だったシリーズの最新作がこれかー。新キャラで紹介されてるのが柴田勝家と前田利家。とっしーはまだいいとしよう(よくない)。「無双2」で操作できないNPCとして登場し、「無双2エンパ」で操作できるようになったものの他のキャラのつぎはぎモーション、だった彼である(やたらと「甕割り柴田ーっ!」と吠えていた暑苦しいおっさん)。今更感UP。しかも柴田、武器が両手に一本ずつ斧って。「1」のメイン舞台が信長の時代(本能寺あたりまで)で、「2」のメインが秀吉・家康の時代(メインは関ヶ原)になり非織田系の武将が増えたのに、めちゃめちゃ織田系武将2人追加ですか。どの辺をメインにするのか知らないが、追加するなら例えば中国、四国辺りがいいんじゃないかのう。黒田官兵衛とか組み込めば中国系の争いなんかにもからめられるし。実際のとこ、柴田と前田入れても、他のキャラとストーリーがカブりまくるわけだし。公式サイト見たら、「利家VS柴田」という展開みたいですなあ。新武将同士のストーリーがかぶるってどうよ? うーん、もちっと、こう、燃えるもんが欲しいんだけどねえ。やるとしたら「無双OROCHI」のキャラ(つまり「三國」と「戦国」のキャラ)で「エンパ」だと思ってですがねえ。


 あるお休みの日、図書館に行った帰り道。信号停車でふと前を見ると、黒いバイク、黒い服、黒いメットの人がいる。楽器のことは詳しくないが、薄かったんでエレキなんですかね、ギターのケースをリュックのように背負っている(もちろん黒)。よく晴れた日です。んー、と視線を上に向けると、青空を背景に、発射しそこなったようなお茶のペットボトル。ギター袋は順当に細い方が上になってるんですが、ファスナーを調整して、一番天辺で挟み込むようにしてペットボトルが半分くらいちょこんと顔を出してるんです。黒と青の狭間で緑色のペットボトル、な、なんかシュールな感じ。てか、ミサイル発射ってことにならないかちょっち心配。信号が青になり、バイクの人は颯爽とギター袋withペットボトルを背負ったまま走り去っていきました。翌日、朝原付でとろとろ走っていると、前に警備系の服を着たおっさんon原付。そりゃ別にいいんですけどね、後ろに荷台にすっぽりと缶コーヒー。水平に走ってるバーの隙間にジャストフィットですよ。下に支えるもんなんてありゃしません。で缶の4/5くらいがバーの下にあるんですな。妙にへこんだりしてて。つーか、前日のペットボトルがミサイルなら、こっちは爆弾ですよ。後ろにいる者の身にもなれってんだー。至近距離で爆弾落とされたらよけられないかもしれない(渋滞中の隙間を縫ってるんで)。どきどきしながら走り、前の原付がでこぼこ道でがたんとやるたびにびくびく。違う道に端っていったときにはほっとしました。あんなとこに缶コーヒー入れるなよー。


 文芸部の院生様と御飯食べてたら、「あののび太の話を読んでから、誰がのび太なのか本屋に行くたびに気になる」という話を聞かされてうれしくなったり。のび太っていったらもちろん、いつもの本屋にいる彼ですよ。成長の跡著しいわけですよ。ぎこちなさもないし。もちろんその分面白みもなくなりましたが(おい)。まあでもあれですよ、のび太はどこにでもいるものですよ。だってほら、歌でもあるじゃないですか。「きみーのくらすの、いちばんうしろ、いーちばんうしーろー」ってね(「ビリからにばん、ビーリからにばーん」でも可)。ってそりゃマンガ違いですかそうですか(「パーマン」だ)。


 GONZOの新作が過去分無料配信されてたので1〜7話までをちまちま見る。御題は「ロミオ×ジュリエット」初めて文芸部の飲み会で当時の部長さんから聞いたときは冗談かと思いましたが。でもGONZOは「厳窟王」もやってるしなあ。と調べてみたらホントに「ロミジュリ」ですやん。舞台になるのは空中浮遊都市ネオ・ヴェローナ。そこを治めるキャピュレット家は、モンタギュー家の謀叛にあって壊滅。たったひとり残った姫ジュリエットは行方不明。十年くらいが過ぎて、ネオ・ヴェローナはモンタギュー家が大公として牛耳る形になって独裁政治絶賛展開中。ヒロインのジュリエットは自分の生い立ちを隠されたまま、民衆を助けるヒーロー「赤い旋風」として活躍。そしてモンタギュー大公の嫡男ロミオと出会ってしまう、という形。まあ誰もがいろいろと突っ込みたくなるとこ満載なんですが、例えばジュリエットの髪はロングなんですが、カツラをかぶって男装すると髪の毛がすべてカツラの中に入ってしまいます。どうやらネオ・ヴェローナの人たち、髪の毛の長さで男女を区別してるようで、目の前にいるジュリエット見ても男だと思っているのにカツラを取って髪が長くなっただけで「女」と認識するんですな。多分、その辺りは「記号」なわけで、全体が舞台劇を意識してるようなもんなんかなーと思ったり。ちなみにジュリエット一味が潜伏しているのは劇場で、そこの座付作者はぴえーるな感じてんこ盛りのウィル(フルネームはもちろんウィリアム・シェイクスピア)で、らぶなセリフを吐いたり、「お気に召すまま」書いたりしててこっそりお気に入り。


 まだ途中までしか「ロミジュリ」観てないんでアレなんですが、感想をば。やっぱ「サムライ7」の方が私の趣味かなー。「ロミジュリ」の方はわりに穴が目立つので。例えばジュリエットの身代わりとして「赤い旋風」に化けた人が出頭するシーン。罪もない民衆が捕縛されて檻に入れられ火あぶり準備されてるシーンですよ。周囲にはどっからでも火をつけられるように兵士が火矢で狙ってるてなとこ。ニセ「赤い旋風」が檻の上に出現し、緊張に耐えきれなくなった兵士のひとりが火矢を射ます。ニセ者に刺さります。シーンが直で継続し、兵士たちが映るんですが、火矢が一本もありません。そんなわけないだろう。だってシーンとしても展開としても火矢を消す必然性も時間もなかったし。別の場面。大公の不興を買って追放になった市長一家が門のところで馬車から「荷物を改めるっ」と外に出されるシーン。市長の息子ペンヴォーリオとロミオは仲がいいので、ロミオがそこに出現する。で二、三、何かあったらいつでも来い的な言葉を交わす。でロミオの見ている前でペンヴォーリオはさっさと馬車に乗り、馬車発進。っておい、先に降りた市長はどこへ行った? 荷物改めはそんなすぐに終わるのか? てか兵士はどうしたよ? などとマジ突っ込み。このシーン、市長が貴族位を剥奪され、落ちぶれていくと同時に、大公の高圧的な力を見せつける荷改めになったはずだが、ロミオの登場で何だかよく分からないぐだぐだの場面になってしまいました。もちっと見せ方とか、納得させるような展開がほしいところ。穴ってわけじゃないんですが、舞台を空中都市にした意味がまだないので、この先舞台設定にからめた展開を希望。この空中都市、見てるとかなりでっかい。山とか見えるし。地上とのやりとりはあるのか、地下資源や水資源はどうなっているのか、とか気になるところはいっぱいありますが。多分、城から降りれる地下にでっかい飛行石があって、ロミオとジュリエットが墜落していく都市を制御しようとするってのがクライマックスですかな(妄想)。ちょびちょびこれからも見ていくことにしますかね。


 「ロミジュリ」にはリューバ(竜馬)という羽の生えた馬が出てきまして、それが多少なりとも上下の感覚を出してるんですが、それは別に空中都市でなくてもいいよなあと思うわけで。んで、前回ちょこっと世界設定に関してテキトーなことをいってた関係で、ちょこって考えてみました。御題は「ペガサスが存在する世界」ってことで。


 切り口はどっからでもいいと思うんですけど。アドリブでひとつ。まず何故ペガサスが飛べるのかってとこから行きますか。「何故って羽があるからやろう」という人もあるかもしれないが、馬が飛ぶのにどれだけの筋肉と羽が必要なのかって問題がある。「竜は竜の羽で飛べない」という解釈はTRPGの世界ではある意味常識なわけですよ。馬って結構デカいよ? じゃあどうするのか。もちろん「コスモで飛ぶのだそうに決まってる」という説もある。ディープに設定していってもいいんですが、テキトーしましょう(あとで詳細を決めてもよい)。

 設定1「ペガサスが飛ぶのは内部にあるペガサス袋のペガサス物質によるものである

 うわっ、ホントにテキトーやん。ではテキトーついでにその謎のペガサス物質はどういう感じで作用するのかって考えていくことに。ここでふとアニメとか映画のペガサスって空中を駆け下りてきたりしてるイメージがありますなあと思い浮かべる。でも羽で飛ぶ、飛行する、ならば駆ける必要ないどころか、足は動かさない方がいいに決まっておる。空気抵抗が増えるし、バランスが悪くなるだろう。ここでペガサス物質を考える際、選択が起こる。足を使うかどうか、だ。使ってみることにした

 設定2「『ペガサス物質』はペガサスの蹄に作用し、空中を走れるようにするものである」

 うみゅー、多分、こないだ読み返した「JOJO」辺りが効いてますな(第五部辺りで空気を固定するスタンドが出てきたし)。んで追加。

 設定3「空中を移動する際、ペガサスの羽はあくまで補助器官である」

 ははあ、バランスの制御をしたり、離着陸の手助けをするわけですな。この流れからすると、ペガサス物質は蹄付近にしか作用しないってことで、

 設定4「ペガサスが空を『踏み外す』こともありえる

 一度バランスを崩したら、一気に落ちそうですな。蹄が上を向いたら上側に空気が固定されるっぽいし。って、ん? そこまでやると、ペガサス走れないんじゃないか? 空を蹴った蹄は後ろに伸ばされ、その間、馬体はズリ落ちないもんか。いや、アレだ歩き方のヤツがあるじゃないですか、乗ってる人のバランスがよくなるやつ。その辺を工夫すれば何とかなりますか。これでペガサスは空中を走る動物である設定になりました。

 ちょいと視点を変えまして。こうなると人がペガサスを利用して空を飛ぶためにはどうするかっていったら騎乗がメインですな。間違っても馬車じゃない。だってペガサスは飛べても馬車落ちますし。最初はペガサス物質を羽の方に流してみようかと思ったんですが、その場合、「馬というより鳥」に近くなり、下にカゴぶら下げて飛ぶというのもアリかと。でも上走ってる状態ならちょっと難しいかな、しかも「落馬」の可能性があるなら。あ、思いついた。馬車の部分が浮かんでればいいんだ。ばるーんな感じで。馬車の側でイチニシアチブを取って高度を変更、ペガサスを手綱で上下左右の移動で導くって感じ。んー、でもこうなると御者はペガサスを制御する役目と馬車の高度を調整する役目が必要で面倒そう。人数でフォローしますか。てことで、

 設定5「ペガサス曳きの馬車はカボチャの馬車である」

 い、いやあくまでも見た感じですよ。ちなみに離着陸用に車輪がついてるってとこですか。ふーん。ペガサスを用いた空中戦なんてどうでしょう。まずペガサスナイトVSペガサスナイトといった状況だと、同じ高さに置いて有効なのはランスチャージで相手を叩き落とす、あるいは横からの体当たりといったところでしょうか。上から何か落とすというのもいいかも。ただ上を押さえたからといって斜め上からのランスチャージってのはどうか。ぶっちゃけ急な坂を下りているようなもんですから、重心が前に行きすぎるとペガサス転倒、落馬という可能性も高いかな。絵的にはかっちょええんですけどね。落ちたらえらいことになるという点からも騎手はペガサスにがっちりくくりつけて置いた方がいいでしょう。「ドラゴンナイト」がベルトで身を固定しているような感じで。城攻めとかはどうでしょう。斜め上からの突撃は訓練次第でしょうが難しいとして、メリットはどこにあるのかっていったら、空中からモノを落とす、障害物が苦にならない、敵の後方に回り込める軌道性といったところですか。地上兵力が城壁とかめぐって攻防してる最中に城壁軽々越えたり、本丸に攻め込んだりするのが可能ですから。


 とまあ、こんか感じで世界設定やってたりするわけですよ(実際は同時多発的にいろいろとやってる)。結構楽しそうでないかい? とかなんかつれづれなるままに考えてったらそろそろ眠くなってきました。今回このくらいで。続きはまた次回、やる、かも。やるなら、ペガサスのいる社会をメインに、といった方向ですかね。ちなみに今回「蹄」ルートだったんですが、「羽」ルートだったら、多分ペガ公どもはカラダをどんどん小さくして体重を軽くし、羽周りをどんどん大きくといった進化になった可能性大。







 購入した本:
  六塚光『レンズと悪魔V』、井上堅二『バカとテストと召喚獣2』、花田一三六『大陸の嵐』、大塚角満『「モンスターハンター」プレイ日記 本日も逆鱗日和』

 読了した本:
  万城目学『鴨川ホルモー』、井上堅二『バカとテストと召喚獣1、2』、小路幸也『空を見上げる古い歌を口ずさむ』、久住四季『トリックスターズC PART1、2』、岡本吉起『ゲームの巨人語録』、クラフト・エヴィング商會『テーブルの上のファーブル』、大沢在昌・石田衣良・今野敏・柴田よしき・京極夏彦・逢坂剛・東野圭吾『小説こちら葛飾区亀有公園前派出所』、大塚角満『「モンスターハンター」プレイ日記 本日も逆鱗日和』



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