2007年8月。


下旬。


 何だかいつの間にか夏が過ぎようとしておりますねえ。こないだネタのために部屋に温度計を持ってきて眺めていたのですが、夜寝るときの室温36度、朝起きたときの室温32度。いやあこの夏は40度突破したところもあるそうですから、私の部屋なんざ涼しいもんですわ。てか、外の方が明らかに涼しいんですけどどうしたものか。同じ朝原付で走っていると道路の気温表示が27度とかだったりするし。そんな中、いつもの角の花屋では例年のようにカボチャバルーンが吊られたりして、気分はすっかりはろうぃーん。ああ、なるほどハロウィンまであと2ヶ月ですなあ。んで実際ハロウィンの頃には、この花屋クリスマスと混淆開始するわけですがね。


 月末近くになると毎月恒例の儀式のため郵送をしなくてはならないのです。何かっていったら、そう、いうなればこの「旬な話。」の別バージョンみたいなものを送りつけねばならん相手がいるのございます。かれこれ149ヶ月ほど続けてますが。そこそこの重さなら前もって切手をコンビニなどで買ったりするんですが、微妙な重さだったりすると郵便局へ。ミッションで遅くなったりすると、大きい郵便局へ行ったりもしますです。「森」のそばにある大きな郵便局に回り道して寄る途中でのこと。信号待ちしててふと空を見たら飛行機が飛んじょるわけです。暗くなってきてるので両翼でライトがちかちか。……ん? よくよく見たら左翼の先端にライトがもひとつずーっと光ってます。点滅しているのとは別みたい。右翼では何故光ってないのだろう、と首を傾げていると、ぐいーんと左に方向を変えて曲がっていく飛行機。分かりました! ありゃあアレですな。自転車とかバイクとか自動車とかでもたまにやる手信号みたいなもん。左手を伸ばせば左折、左手を曲げれば右折。右手だとその反対みたいな。なるほろー、飛行機にもそういうのがあるんですなあ。と納得しそうだが、真実はどうか知らない。感心しつつ、郵便局へ。遅くに行っても大丈夫というのは心強いです。西の空は真っ赤で、東の空は真っ黒で、郵便局は黄昏時でごじゃります。黄昏時というのは魔が出る時刻でございまして。郵便局の出入口に営業時間とか書いてある立て看板があるのですが、何か南米系みたいなオバちゃんが熱心に立て看板の写真をデジカメでぱちりぱちり。立て看板の部分部分は白い紙で目隠しみたいなんがされてるっぽかったんですが、それをいきなり引っぺがそうとしてみたり。な、なんなんだろう……? ともかく局内で郵送の手はずを整え、外に出ると、南米系のオバちゃんは今度は郵便局の職員出入口とかそうしたとこのプレートをぱちりぱちり。異世界に迷い込んだような気分になってたんですが、通り過ぎる人たちも気にしてないのか無視してるのか見えてないのかさらさらと流れていきまする。とそこへ、「こっちは撮ったや?」と怒鳴る土方系のおっさん。原付のロック解除したりしながら耳にした情報から察するに、オバちゃん、どうやら業者の人のようで。立て看とかの状態を撮影していたようだ。南米系怪しい儀式とかじゃなかったんですなあ。


 ネットでいつものように松本ぷりっつ「うちの3姉妹」見てたら第5巻が9月発売だそうで。限定版を反射的に予約。って、「3姉妹」がちょうど5冊入る3姉妹トートバックなんてどうするつもりなんだ私。しばらく後。成田良悟原作のアニメ「バッカーノ!」のDVDが10月に出るそうで。初回生産版には成田の書き下ろし小説がつくそうな。反射的にやっぱり予約。って、「書き下ろし小説」が「連載」って書いてあるんですけど。他の巻もってことだよなあ。「バッカーノ!」に関しては、アニメがネットで第一話のみ無料配信されてたので視聴しました。面白くできてるじゃん。元々たくさんの登場人物がいてそれぞれの話が絡み合いながら進行していく作品なんで、だいぶ混線模様。第一話が何だか予告編みたいになってます。雰囲気がどことなく「カウボーイ・ビバップ」みたいな感じでどきどき。13話で果たしてきっちり収まるのか不安だったり楽しみだったり。DVDは16話って話ですが。別話でドラマCDがまた出るそうだし、サントラと一緒にチェックかなあ。


 前回、高校の同窓会の話など書きました。その後、朝っぱらから母校の近くを通ったときのこと。見たような制服の学生諸君がチャリに乗って信号待ちしておりました。さては夏休み課外(後編)が始まったのかと思ったり。さらにてれてれ原付で走っていると、前方に煙があがっている。高校のすぐそば。その手前でポリスメン二人が置かれたパイプ椅子の上で書類のようなものを記入している。んん? そのちょい先でバイクと車が停まっていて、そこにもぽりーす。さては事故ですな、朝っぱらから。などと観察しつつ、横を抜けていって気付いた。事故車のすぐ脇に畑があり、そこでオバァが何か燃やしている。……事故と煙は無関係だった模様。そのすぐ後、車道脇をリズミカルにしゃかしゃか走っているチャリと遭遇。なんつーか、折りたたみチックな自転車ウィズおっさん。よし一気に抜きませう。と思ったものの、なかなか距離が縮まらない。メーターを見るとこちらは時速40キロ越えでぴったり同じ車間距離継続中、しかもあっちは妙に余裕のある様子だったり。どうしたらあげなチャリで40キロオーバーなんだ。って前にも同じようなことがあったようななかったような。45キロでほぼ併走まで行き、どうにか追い抜きました。ぜいぜい。


 先日お休みに、大きい道を原付でとろとろ走っていたら、もくもくと雲が迫ってきて、ぱらぱらとお湿り。雲は行く手にあるので、うむ、とひとつ頷き、歩道に入ってカッパを取り出す。「ちょっと降り出しましたねえ」と通行人Aのオバァ(初対面)が話しかけてきたので、世間話のひとつも軽妙にしつつカッパを着る。「これでちょっとは涼しくなるといいんですけどねえ」テキトーに話しつつ、カッパ装備で車道に戻る。2秒後、雨が激しく降り出す。ミラーで見ると、お湿りとスコールの境界辺りでオバァが大きな袋から折りたたみ傘を取り出していたり。結構、そういったスコールが多いなあ。てか、にわか雨に遭遇する確率がまだ高いですよ、私。


 キ/クニヤが街から消えたという話をミッション場の隣人にしたところ、「ああ、そうですね」とあっさりいわれる。「いつ頃なん?」「6月くらいですかね」ははあそういうことですか、6月6月。うむ、許せる範囲内ですよ(何が?)。それにしても6月かあ。もひとつのキ/クニヤでSFマガジン見なくなったの、7月なんだよねー。合体して入荷しなくなったのかなあ。まあ、いまだに恩田陸を男性作家、北村薫を女性作家コーナーに分類してたりすることがある本屋ですから、いろいろと仕方ないのかもしれません。


 いつもの本屋に行き、文庫本を買う。カウンターに文庫新刊リストのコピーがあったので、ちらりと見るが8月分。すると書店員さんが即座に「申し訳ございません。来月分の新刊予定は25日過ぎくらいになります」と頭を下げた。私、何もいってませんよ? いや、他の人にはフツーに積まれた8月分のリストあげてるじゃん。てか、覚えられてますか、私、もしかして(毎月聞いてるし)。よし、次は「新刊リスト、新しいの入荷してますよー」と声を掛けられる人を目指すべし。


 読んだ本の話。桜庭一樹『紅朽葉家の伝説』から。『青年のための読書クラブ』を読んだときもそうだったが、過去から始めて作品内現代につながる書き方をしている。後者は恩田陸の学園物をちとドライにしたような感じで、前者はやっぱり恩田陸の「常野物語」をもっと緊密連鎖したような印象か。ただ『紅朽葉』は、「サーガ」の風味が強い。本来、「サーガ」って主人公の何代か前から始めるのが作法(?)だし。ただミステリとしての味付けは薄いので、そっち方面で期待するとどうか。一族史とか流れとかを見ていると結構イケる。他の本も読んでみるかなー。


 読んだ本の話2。前回に引き続き、池上永一フェア続行。エッセイ集『やどかりとペットボトル』の帯「この本に解毒剤なし! 過激でかわいい初エッセイ」という文句はどうよ? かわいいか、これ? 毒っていってないか、おい? いや毒だけど。元々池上永一の小説って、マジックリアリズムの匂いが強い。あ、マジックリアリズムってのは、南米系の現実と幻想の境界が曖昧になってるようなやつ。オキナワンマジックリアリズム。エッセイもどことなくそんな匂いがしていて、もっとも、小説のように物語ではないので、原液という感じがする。んで、その文庫の前に『シャングリ・ラ』をようやく読む。前々から読みたかったのだが、タメに入ってたのです。『レキオス』の発展系みたいな形で語られることがあるんですが、連続して読むと、別物ですな。『レキオス』の混沌にして破天荒なパワー(キャラ・ストーリーともに)と『シャングリ・ラ』の異様な世界と異様なキャラと少年漫画のようなストーリー起伏。多分、後者がアニメ誌の連載であったためなんだろうなあと思う。もちろんそれぞれにいいところがあるし、物足りないところもある。『レキオス』の現在と過去を結んで魔法を使う通詞ベッテルハイムと米軍のキャラダイン少佐、怪獣のようなレキオス発現と沖縄が返還されなかったという歴史改変の盛り上がり、基地の中と外の差、混血の問題、外交の話。『シャングリ・ラ』の地球温暖化と炭素経済、熱に反応して種を撃ち込む植物、東京に建てられた巨大階層都市、森に沈む旧東京、固体はおろか液体にまで化ける擬態素材、世界中を混乱に陥れるコンピュータ「メデューサ」との戦い、熱いキャラクターたち。何より、池上永一は変なキャラを書かせたら一級なのです。『風車祭』のフジオバァや異人兄弟、『レキオス』のコスプレ女科学者サマンサとバイオコンピューター「ろみひー」等々。『シャングリ・ラ』ではやっぱり主人公國子の側近中の側近モモコでしょう。元最強の武闘家にして國子の姉役・母役・父役・兄役・教育係・武術師範・護衛をこなす万能キャラにして最強無敵のニューハーフ、読顔術で相手の秘密を暴くし。無茶苦茶なキャラですが、彼女が出てくると話が盛り上がる盛り上がる。個人的名場面は階層都市アトラス突入戦で輸送機の翼に乗ってブーメランを使って飛んでくるミサイルを撃墜する國子のシーンと、國子が擬態戦車に囲まれて絶対絶命の危機に陥ったときに颯爽と現れて戦車をぶった切るモモコのシーンでしょうか。常に台風の楯をまとって擬態空母ペルセウスを倒したメデューサを滅ぼすために國子がメテオストライクをぶちかますシーンも好きですが。おしむらくは、物語る人である池上永一がアドリブで語ったような構成のため、強烈なキャラである無敵キャラのひとり涼子の登場が唐突でしかも後半だったり、ラストバトルでモモコ姉さんがあんまし出てこなかったりといったところですかねえ。いやあ、でも面白かったっす。


 読んだ本の話3。佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』について。ドラマ化されたやつでしたっけ? お盆にブックオフ105円で購入したもの。落語家の二ツ目の青年が主人公で、噺を習いたいという訳ありの人たちを抱えて右往左往する話でございます。訳ありの人たちってのは、関西から東京に転校してきて関西弁の抜けずイジメられてる生意気小学生、吃音癖があって指導ができなくなったテニスコーチ、堅苦しい生真面目なOL、しゃべれなくなった野球解説者の四人。感想としては、悪くない。がメチャメチャはまるというほどでもなく、さらりと読める感じ。主人公は血の気の多いキャラなんですが、国分太一はうまいことやれたんでせうか。落語やお笑いを扱った作品としてはいろいろありますが、また読み比べでもしてみるかなあ。思いつくままに挙げると、北村薫「円紫さんと私」シリーズ、竹内真『粗忽拳銃』、田中啓文「笑酔亭梅寿謎解噺」シリーズ、山本幸久『笑う招き猫』、大倉崇裕「季刊落語」シリーズあたりを中心にしてみますかあ。


 読んだ本の話4。雑賀礼史『ですぱれーと☆サマー』について。「リアルバウトハイスクール」シリーズの外伝ですが、すげー面白かったっす。シリーズでは時折出てくるお馴染みの「お面男」が今回は毎回登場。それだけで嬉しいのに、過去最強の「お面男」まで再登場するってんですから。シリーズ未読の方のために説明すれば、「お面男」ってのは身長2メートルのマッスル男で、規格外のパワーと強さと行動力を持ってます。ビルとビルの間を三角蹴りで屋上まで跳躍したりとかするし、今回の第1話ラストでは自分の投げた丸太に飛び乗って去っていったりするし。。主人公である無敵教師南雲慶一郎の2P仕様とか散々いわれてますが、正体は不明です。今回の短編シリーズは、作者もあとがきに書いてますが、だいたい50枚くらいの短編で40枚までが高校生の夏休みが描かれて事件に巻き込まれ、最後10枚で突如乱入してきた「お面男」がバイオレンスな解決をして去っていくパターン。しかも今回は本編でも出てない「変身シーン」付き。うひゃあ。以下ネタバレ。第1話では五メートルの丸太(「如意棒」と言い切る)を持ったDB男が最後には何たら波をぶっ放す。第2話ではワゴン車を素手でボコボコにする新造男、第3話では症状を見立て、触診(「拳」)で確認する無免許医師BJ男、第4話では割れた海(本編で出てくるシーン)のせいで溺れた生徒を助ける超能力少年の手下的海神男が登場し、第5話は「バケラッタ」の一言でヤンキーをぶっ飛ばしていくオバケのO男、第6話では空中から出現した怪物(丸で構成されたシュールな顔の)に対して紫色で一本角の福音男が大暴れし、とうとう第7話で秘密道具をひっさげてあの男が登場します。生徒たちが悪い人たちに捕まるという以前登場したのと似たシチュエーションで、秘密道具「ドコでもドア」(ドコでも出入口にしてしまう道具)でコンクリの壁と鉄筋を四角くぶち抜いて再登場。ポケットから取り出す道具は「かんきのうはかいパンチ」、物理的に人間を折りたたむ「スモールハンド」、前回出てきた「ヒトコプター」も健在です。さらに致命傷にならない位置にひたすら銃弾を撃ち込む「アテテモシナナーイ」、見かけは小さいが人間五人が入れる「四次元ロッカー」が登場。もちろん最後は詰め込まれたロッカーに「アイアンメイデンの刑」が発動するんですが(「ドラドラドラドラ」の咆吼とともに)。いや、やっぱ青猫男は力の入り方が違います。いやあ面白れー、けらけら笑いながら読みました。本編も早く続き読みたいなあ。


 読まなかった本の話。機本伸司『スペースプローブ』について。彗星に近付いた無人探査船の失敗と謎のメッセージにからめて、日本の有人月探査チームが裏ミッションを欠航する話。裏、というのは、表は月面着陸ミッションで、なおかつ資金等の面から次が最初で最後の着陸になるとされている状況だから。資金を出している基金や月面に持っていく折り鶴を折った人たちなどを裏切る形になるため、延々それでモメてる前半。ヒロインであるはずの香凛がやたら人を非難しては自分の意見を強硬に押しつけてきては他人の迷惑や感情をまったく考えないのに「私の気持ち分かる!?」みたいな逆ギレする自分勝手さで鼻につき、話自体は嫌いじゃないのにムカついて3分の2で断念、読み進めることができなかった珍しいパターンでした。感触からすれば、あれだ、小野不由美の「十二国記」の最初の話で、陽子に大層ムカついたときに似ている。陽子の場合は、後でひっくり返すための伏線だったわけだが、機本の方は確かめるまで保たなかった。ううむ。


 月蝕があると聞いていたので、ちょっと早めにミッションを切り上げて帰途。満月で、月の出のときにはすでに始まっているというので、東の方を眺めつつ原付でりたーん。が、東の方って、山があるんすよね、いん熊本。しかもその辺り妙に曇ってるし。見えるかなあ。などと心配しつつ、帰宅して部屋の窓からちょくちょく空見てたんですがなかなか雲が切れず。パソいじりつつ、時間を確かめ、「そろそろ蝕最大だなあ」と思ったら雲が薄くなってまして、ばっちり見えました。赤いというか黒いというか赤褐色というか、新聞とかでは無愛想に「赤黒い」と書いてありましたが、うん、なかなか見れない色合いでしたな。また雲に隠れたので、とりあえず風呂にでも入る。湯上がりで見たら、雲が切れてるじゃないですが、日頃の行いですよばっちりでーす。すでに半月くらいに戻ってたんですが、さっきの赤っぽいのとはまったく別ですな。お、そうだ、と思いつき、冷蔵庫から持ってきた缶ビールをくぴくぴやりながら月見で一杯。ほふー、いい感じでござます。そういや、私って夜昼限らず空見るのが好きな人なんでした。だから、んなHNつけてるわけですがね。「景」には「ひかり」と「かげ」の意味があるし。『宙の名前』も『空の名前』も好きだし。高校のときに引っ越して今の家に入ったんですが、南向きの窓から空が見えるんで、時々ぽけーっと見てたなあ。前に住んでたところは木立とか竹林とかで家から出てしばらく歩かないと空が見えいないっぽいとこだったんで。なんてことを月見ながら思い出したりする夜。ニッポンのあちこちで同好の士とかも見てたんでしょうなあ、この時刻。それにしても、戻るのが早いよ、月。終了時刻は9時半過ぎくらいだって話でしたが、9時過ぎくらいにはほとんど戻りつつあり、雲がまた出てきたし、缶ビールなくなったしで、月見終了。なんかいい感じでした。


 ある日帰宅してみたら、母親がいきなり「電話が壊れた」とおっしゃる。「はい?」「電話が通じないのだ」という。「だからお父さんに電話して、今日帰ってくるかどうか聞いてくれるか?」どっから通じてる「だから」なのかいまひとつはっきりしないが父のケータイに電話を掛け、固定電話が壊れた旨及び帰宅するのかどうかを聞く。出張中なのでそのことを母に伝える。ついでに電話の症状を聞けば、受話器を取ってもうんともすんともいわないしベルは鳴らないのだが、外から掛けてみると呼び出し音はしているらしい。ついでにいうと、私、普通にネットはできたのです。ネットできるし、ケータイあるし、で個人的にはまったく問題なし。まあ祖母とかは電話掛けるのに昼間隣家に行ったりしていたようだが。「相談窓口に掛けるのでケータイで掛けろ」といわれるが、結構遅い時間帯だったので、「今やってるとも思えぬ。明日掛けてはどうか」と諭す。だいたいどこのミカカが夜間に受け付けやってるというのだ(偏見?)。翌朝6時。起きたとほぼ同時に父からの電話がケータイに入る。母の友人が三人ほど前夜何度も電話をしたが出ない、ということで父の方に回ってきたらしい。しかもうちひとりはさっき父のとこに掛けてきて、今まさに電話待ってるので私のケータイから掛けるようにと命じられる。母のところに行って事情を説明する。母はケータイを使わないので、私が代打でプッシュする。母がいうナンバーをせっせと入力して手渡す。延々コール音が鳴ってるがなかなか出ない。待機しているわりには出ないなあと脇で思っていたところようやく反応があった。間違い電話であった。朝6時に他人のケータイで間違い電話掛けさせるかおい。ナンバーを確認したら局番も番号も間違ってました。……って前回私も似たようなことをした記憶がかすめる。はっ、もしやこれも一族の呪いか。今度はどうにか電話が通じてほっ。んで日が暮れて、帰ってきた私に母が報告。出先から昼間、電話を掛けたらしい。ウチに掛けて呼び出し音が鳴るのを確認して、業者に電話。すると事情を聞いた電話の人はのたまった。「そーゆーのは現場から掛けてください。状態の確認とか指示出しができないので」いや後半はもっともな話ではあるが、電話の人よ、電話が通じないのにどうやって電話しろってんだい。母もそう思ったらしい。噛み合わない会話の後、「あの、携帯電話を持ってないんですけど」とようやく話が通じたと思ったら、電話の人愕然としたらしい。いくら台数が固定電話を抜いたとはいえ、固定電話しかない人とかもまだ結構いると思うぞ、電話の人よ。ケータイを皆持ってると思って仕事してるんですかねえ。んで帰ってきた私に母がのたまった。時間はいつでもいいのでといわれたので、電話を掛ける、ケータイに番号を打ち込め。打ち込みました。何か黙りこくったまま、母は時折番号をプッシュしたりしてます。多分、自動ガイドに沿って操作をして、担当者につながるようにしているんでしょう。たらい回しにされつつ5分後、電話が混み合ってるので掛け直すようにとテープにいわれてぷりぷりしてました。まあそりゃ最初からいえやーって感じですが。さらに翌日、今度は父がケータイで業者に掛け、何だか分からないうちに電話が治っていた。うむ、理由がよく分からないまま、直ったというより治ったって感じですかねえ。何だったんだいったい。ちなみに、その間ずっとネットはまっとうにつながってました。


 最近、ゲームもあまりやれてないのです。「戦国無双2 猛将伝」は結局買わず、たまにゲーム屋行ったときにデモ見たりする程度。てか、「猛将伝」すごいことになってますよ。店頭でもちょい古のプレステ2では読み込み失敗になる可能性が高いとか、新しいのでも状況によっては読み込み不可になるかもとか書いてあります。ネットでの評判も激悪。「戦国無双2」との連動が可能なんですが、まず「猛将伝」自体を立ち上げるのに数十回読み込み失敗、ようやく起動させて連動のために「戦国無双2」のディスク差し込んでデータ読み込み、再び「猛将伝」のディスクで読み込み失敗すること数十回で、奇跡的に連動成功したら、たいして面白くない、という。片面複層ディスクだからって、ヒドすぎねえかえ? しばらく前に書いた「ゴッド・オブ・ウォー」も片面複層で読み込みにくいんですが、そこまでヒドくないし、ネットで不満ぶちまけてる人って、他のディスクはちゃんと読めてるっぽいしねえ。メーカーの対応もないのですよ。サイトにレンズクリーニングのススメと、それでもダメなら本体の点検を推奨って。店頭で出てる機体番号からするに古いレンズの劣化も問題なわけだし、読めないなら買えっていってますか、コーエー。だいたい、PS2買い換えるくらいなら金貯めてPS3買うっちゅーねん。というか、他のソフトは普通に使えるのだから、「猛将伝」のために買うってのもアホらしいですよなあ。「猛将伝」自体買ってないんで、私にはその辺関係ないですが。まあ、「ゴッド・オブ・ウォー2」がちゃんと読み込めれば問題ないかと。って、外国版のレビューとか見たら、どうやら「3」が続くらしく、そっちはPS3だそうだから、そろそろ検討しないといかんかなあと思ったり。


 んでわ、そろそろペガ話8回目を始めますか。



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 てことで8回目というか、Bルート1回目。前回は幕間ってことで、「ラピュタ」に関してトチ狂ったことを延々語ってましたが、まあそういう過去には捕らわれずごー


 さて、このルートの基本方針は、「何とか翼使ってペガサスを飛ばそうよ」ってことをまず確認。前のAルートは「空中で走るペガサス」の再現だったので、翼を使ってペガサスが飛ばないという結果になったのでした(翼は姿勢制御等のために用いる)。


 翼を使って飛ばすとすれば、やっぱりネックになるのは体重。羽ばたきに使う筋肉を増やして翼を巨大化するか、逆に馬体を軽量化するかですね。鳥の筋肉の大半は羽ばたきのためにあるわけでして、それを考えると、馬一頭浮かすにはかなりの肉がいりますか。というか、そこまであんまし翼に肉回すと、馬のように走ることが難しくなるような気もしてきますが。じゃあってんで軽量化に励めば、前脚いらんよなあとか後脚の肉いらんよなあとかどんどん鳥ちっくになっていきそうで。なんてことを考えていくと、ペガサスじゃない別のイキモノになりそうなんで、やはり「飛行石」の導入ですか。


 自由に空を飛べるアイテムを導入すればそりゃ別に翼なんていらんわけでして。やはり「飛行石」のような感じで重さを打ち消す方向でどうよ?

 B1−1:ペガサスは体内に体重を軽減させる謎物質を持っている。

 この辺が基本になりますかねえ。で勝手にふわふわ浮くほどではないという制限を設けて、羽の意味を出しましょう。

 B1−2:体重の軽減したペガサスは羽を使って浮遊及び飛行が可能になる。

 おう、目標達成。Bルート、完。って終わらせてどうする自分。もちっと細かく詰めていきましょうか。

 謎物質を固形物にしてみましょうか。体内にあって作用すると。んでわ、その作用範囲はどんな感じになるのかな。「ラピュタ」だと作用は接触によるものでしたが、ペガサスが飛ぶことに関しては、接触だろうが範囲だろうがあんまし違いはないんでしょうがねえ。とりあえず効果を範囲にしてみます。ペガサスの謎物質を中心に、そうですねえ、馬の大きさを考えてみるに、物質が馬の中心にあったとして、単位はメートル法換算で半径1メートルくらいあればペガサス入りますかね。範囲が狭いと、ペガサスの首だけ入らなくて肩が凝るとかあるかもしれません。

 B1−3:ペガサスは謎物質を中心として半径約1メートルの重量軽減フィールドを形成する。

 ふんふん、とイメージしていくとここで問題発生。例えば人が乗った場合、どうなるんでしょう。フィールドから上半身だけはみ出すと影響は? また、半径1メートルってことは、乗馬せず左右に立ってるだけ人にも作用しますわな。てか、乗らなくても飛べるんじゃ?

 また、例えばそのフィールドは、子馬と親馬では大きさが違うんでしょうか。大きさが同じなら子馬の方がたくさん入る余地があるってことになりかねません(動けるかどうかは別として)。うーん、その辺は、

 B1−4:謎物質のフィールド形成力及び重量の軽減力は成長等で変化する。

 とするのが無難ですかねえ。あと、ぱっと思い浮かんだのは、「親から子にどうやって謎物質は伝わるのか」ってことでしょうか。つまり、後から自然発生する器官なのか、母から枝分かれするように(例えば体液のような感じで)形成されるのか。生まれてからできるのであれば、生まれたてのペガサスは飛べないことになりますわな。親の体内でどうにかして形成されるのであれば、ヘタすると、普通のペガサスよりも孕んだペガサスの方がフィールドが大きいことになるかもしれません。んーと、

 B1−5:謎物質は母馬の体内で分かれ、子馬の中で育つ。

 にしてみましょうか。するってえと、子馬産んだばかりの母馬はフィールドが不安定だったりちょっと小さくなったりしてるのかなあ。

 B1−6:子を産んだペガサスはしばらく飛行が不安定になる。

 うーん、なかなかだと思うんですが、どうにも近くにいるだけで浮かぶ、という効果:範囲のイメージがワタクシ的にはいまひとつだなあ。いろいろ利用はできそうなんですが。

 ちょっと巻き戻して、「効果:接触」を考えてみますか。接触で体重が減るのであれば、半径1メートルとか考えないでいいから、乗ってる人込みで肩凝りの心配もありませんな。

 B1−3’:ペガサスは謎物質を通じて接触を媒介に重量を軽減させる。

 これでもやっぱり軽減させる量とかが多分フィールド制にするよりももっと具体的なイメージになりそうですなあ。

 B1−4’:謎物質の重量の軽減力は成長等で変化する。

 以下略で、

 B1−5’:謎物質は母馬の体内で分かれ、子馬の中で育つ。
 B1−6’:子を産んだペガサスはしばらく飛行が不安定になる。

 てゆーか、1−5と1−6って一緒やん。うーん、あとどっちのルートでも成長等で能力変化があるってことは、人工的に強化できる可能性があるってことで。

 B1−7:重しをつけたりすることで謎物質の力をアップさせたりできるかもよ。

 うわ、何かまた変な方向に行きそうな予感。……あれ? 「効果:接触」ルートでも、馬に乗らず横にいるだけで浮かぶことが可能なんだ。触ってればいいんだから。

 てことは結論:効果が接触でも範囲でもいまいち

 おぐうっ。このルートダメっぽい。いや、もっと違いを考えていけば突破口があるかも。「接触」と「範囲」の違いで何が起こるのかとか。どうにかならんか。ぐぐう。しかしどうも私の勘がダメダメといってるので、とりあえず思考停止。この二つをまた進めるにせよ、他の方向性も考えておかねばなりますまい。どこまで巻き戻せばいいかなあ。くるくる(←巻き戻し中)。

 1−2くらいまでは問題なしですかのう。やはり「飛行石」をどうするかってことかなあ。……はっ。思いついたざます! 「翼」3番目のルート、ぶらーっど。というところで、下旬が終わって月が切り替わりましたので、今回ここまで(おい)。続きは、次回また、多分、めいびー。いや、まあ、全然違うものになってる可能性がなきにしもあらずですが。そんときはそんときっすよ。



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 ミッションがそろそろ忙しくなってきた、というか、そろそろ全力出しても問題ない状況になりつつあるのです。てか、全力出してかないと消化できなくなりつつある。じゃあ今まで全力じゃなかったかといえば、結構セーブしてたと応えるぞ私。だって量的な問題から本気の本気でやったら仕事がなくなるもん。その上、修羅場ってるんなら多分ブッ倒れるまでやるぞ私。大きな流れの一部なんで、私のとこだけ急に速度が上がっても、他の部署が困るのです。ついでにいうとブッ倒れて抜けても困るし。仕事がなくなるとそれまでの部分を延々繰り返し繰り返しチェック作業に入り、しかもたいていが空振り(だってそれまでに何人もが何重にもチェックしてるし、その後もチェックが散々入るので)。これが他の例えばチェックやってるパートさんとかだと仕事がなくなる→しばらく来なくていいとかいわれる状態になるのです。去年は今とは逆で、全力でやってもやってもネタが尽きない状況だったんですな。今年は健康に気をつかいつつぼちぼちやってきてたんですが、そろそろ忙しい感じになりつつあるっぽい。集中してがしがしやってると時間飛びがちになってきてるし、家帰って電池切れるように寝たりするし。修羅場が近いかなあ。ここしばらく、去年と比べると3〜5倍くらいの量を展開してた「旬な話。」ですが、もしかしたら9月からしばらく少なめになるかもしれません。そうなったらごめんなさい。ああ、「旬」ガイドとかも作りたいんだけどなあ。うみゅー。






 購入した本:
  池上永一『やどかりとペットボトル』、北方謙三『水滸伝 十一 天地の章』、殊能将之『キマイラの新しい城』、斉藤純『銀輪の覇者(上・下)』、北野勇作『ウニバーサル・スタジオ』、井上堅二『バカとテストと召喚獣3』、菊池たけし/F.E.A.R.『神薙ぐ御剣』、友野詳『バカバカRPGをかたる』、桜庭一樹『君の歌は僕の歌』『学園都市ヴァラノワール』

 読了した本:
  田中天/F.E.A.R.『東邦の快男児』『熱き夕陽の快男児』『さらば愛しき快男児』、久保田悠羅/F.E.A.R.『迷夢のコントラスト』、雑賀礼史『ですぱれーと☆サマー』、桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』、佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』、野尻抱介『魔法使いとランデヴー』、池上永一『シャングリ・ラ』『やどかりとペットボトル』、井上堅二『バカとテストと召喚獣3』



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