2007年8月。


中旬。


 そういえば。諸々の事情等により、最近になってこのペエジを読み出した人もいるかもしれません。うぇるかむ、うぇるかむ、うぇるかーむ。私の暗黒面へようこそ。って暗黒じゃないサニーサイドはどこにあるのか私も知りませんが。というのはさておき、そろそろネタも蓄積されてきたし、ガイドペエジでも入れようかと思うのだけれど、どうよ? 今回更新で無事叩き込めたかどうか分からないので(まだ書いてないし)、念のためここでも。このペエジは平凡な日常をつつましやかに描いたものです。登場人物は私以外は皆変人の類ですが、気にしないように。私も気にしてませんとも。基本的に自分から名乗らない限り、実名は出してません(ただし有名人とか作家とかは別)。掲示板に書き込みする場合は、私の実名とか出さないように、伏してお願いする次第。更新は毎月1日、11日、21日が基本。時々遅れます。すまん。


 てなわけで、今旬の話のはじまりはじまり。


 いきなりだが、ふと思いついて、母に尋ねた。「今年はどこも旅行とか行かないの? たしか去年は行ったっしょ」んで、最終日に一緒に留守番してたばーさんが病院に行って、延々私は待合室でグインサーガ読んでたよなあなどと回想してみる。私の問いに母親は「え、明日から行くよ」っておいーっ。初耳ですよまいまざー。「どこ?」「人吉。温泉。一泊」で、帰ってきて私にお土産をくれたのです。「ぷりんどら」どら焼きの中にプリンが入ってますよ、むにむにと。それはそれとして、えーと、何故この袋「ゆふいん」とか書いてありますか? 人吉行ったんじゃなかったんかーと突っ込んだら、「まあいいじゃないか」とワケの分からぬ反らし方をされる。何なんだ。


 去年くらいに引っ越しました、といったきり新住所の連絡も寄越さなかった東京方面の卒業生の人からメールが。やっと教えてもらいました。何でもすぐにまた引っ越すつもりだったので連絡してなかったとか。例によって私の文章読んでくれてる人なんですが、「相変わらずだねぇ(中略)なんだか様子が目に浮かんできちゃいます」とか何とか書かれている。その後で新住所公開して、いきなり「想像に難くないと思いますが、苗字が○○に戻りました」とカミングアウトしやがりました。想像もしてなかったのでびっくり。披露宴の二次会で写真撮りまくるようにと命じられたことが遠い昔のようです。この人とは別に、研究室の卒業生の方から残暑見舞いを頂く。この方もやっぱり私の文章を読んでくださってる人で、「忘れかけてる大学生活の香りがするよ」などとおっしゃる。基本的な仕様が変わってないのかのう私、などと思ったり。


 歳取っても変わらんのうと思ったのは、こないだゲーム雑誌見てて、「ソウルキャリバーW」のキャラ絵にのけぞったときでした。「V」のときもやっぱり「うわあっ」ってかんじだったんですが、今回もさらに。さよう、ヴォルドです。回を増すことに変態っぷりが増幅されてる人ですが、今回目が飛び出しました。前回は主にアクションの変態度が増してたわけです。ベルト拘束で紫のボディースーツとかはまあいつもの通り。今回はそのコスチュームがパワーアップです。まず目玉飛び出しスコープ装着。しかも両眼に加えてデコの第三の眼まで飛び出しスコープ。さらにヒモ拘束衣やプロテクターのあちこちに眼の模様が描かれてまして、まごうことなき変態ルック。しかも年齢50歳……!! 死ぬまで変態は変わらぬのだと思ったり。



 そのヴォルドに似ているクレイトス先生の新作「ゴッド・オブ・ウォー2」発売が待ち遠しいのですが、公式サイトの惹句は「全てを終わらせる戦いが、今始まる」で神殿っぽい建物を前にしたクレイトス先生の後ろ姿。燃えさかるBlades of Chaos両手に構えていると、どう見ても変態の放火魔みたいなんですが……。今回は空中アクションが増えているそうで、おう、高さの描写がまた一段と楽しくなっているのかなあと想像力を膨らませてみたり。グリフォンナイトに飛び乗って敵を叩き落とし、グリフォンの翼をもぎ取るとか、Blades of Chaosを引っかけて、スパイダーマンのように移動するとか、外国版のレビューに書いてあったりすると、ますます楽しみに。


 こないだ隣町図書館に行ったら、雑誌コーナーで日経マネーか何かだと思うのですが、表紙の文字が「スパルタ! 株相談」とか書いてありまして、「GOW」に侵されてる人としては、クレイトス先生が株やってる姿がぱっと思い浮かんだりして、どうしたものか。


 いろいろ忙しかったり暑かったりで、ほとんどゲームしてない。唯一やってみたのが、「メタルギア」である。こないだ記念ボックスで買ったやつですな。そのオリジナルMSX版をやってみたわけです。20年前のゲームかあ。MSXのロゴがキツいが、内容もキツいぞ、結構。先行した隊員が行方不明になり、新たに主人公である特殊部隊隊員コードネーム・スネークが敵基地の潜入作戦に投入される、というのがいつもの展開なんであるが。装備がタバコと無線機のみの新米隊員をいきなり突入させて、「必要なものは現地で調達」「ただしこれは潜入作戦である。敵に見つからぬようにせよ」「弾丸は敵から奪え」などと一方的に命令してくる。ひどいやビッグ・ボス。ゲームの背後にいろんな思惑が透けて見えますよ。実際、最初の方で手に入る拳銃には弾がなかったり、やっと入手してぶっ放してみたら、銃声で敵がわらわらと集まってきたり。ぐわー。結構シビアよ。匍匐前進もできないし。も、もうちょっと頑張ってみようかなー、と思いつつそのまんま。


 桜庭一樹の本をちらほら読んでみる。この人の本は、あらすじだけ読むと私に合わないので、読んでなかったのである。ただ、前に『桜庭一樹日記』というウェブ日記をまとめたものを読んで、面白おかしい人間だとは思っていた。はて、このような状態はどこかで見たような聞いたような。と考えてみた。分かりました。サギサワだ。日記とかエッセイとかはすごい好きだけど、小説はほとんど読んだことがない、という。ためしに、今回一冊読んでみたら、あら、あんまし悪くない。ちょっと食い足りないところもあるけど。まあ、『読書日記』とか『日記』を見る限り、読書領域が重なっている部分もあるので、完全に拒否反応が起こるわけじゃないとは思ってたけどね。もうちっと読んでみようかな、と思ってみたり。


 などと思っていたところ、実にとーとつに「夏だ、沖縄、池上永一キャンペーン」がスタートする。『夏化粧』→『ぼくのキャノン』→『レキオス』と、文庫版を購入したが読んでなかった(単行本は何度か読んでる)を片付け、『シャングリ・ラ』に取りかかったところ。うーん、池上永一、すげーなあ。面白いなあ。とりあえず月末に『やどかりとペットボトル』が文庫化されるので、『シャングリ・ラ』をそれまでに片づけておきたいなあ。さすがに『風車祭』などまで再読している余力はないと思うが。


 文芸部の部長さんの日記で玉虫を初めて見たという話が載っていて、私の初見を思い出してみたり。中学生くらいの頃だったろうか。私が当時住んでいた家の周囲には竹藪がありまして、近くの「猫屋敷」と呼ばれるとこにオババがひとり住んでいて、時折そのオババが竹を一本ひっかついでずるずる引きずりながら歩いているという日本全国いたってどこにでもあるような町でござんした。私の家に遊びに来てた友達と一緒に出かけることになって竹藪に覆い被さられるような道をチャリで併走。話題は「玉虫色」から「玉虫厨子」になり、やはり高く売れるのだろうかとかいう話に。でもお互い実物を見たことがないので、「どんなんだろうねえ」「あ、こーゆーやつじゃない?」と友達がチャリの左下前方を指さし、「あ、そうそうこういうやつ」と私がチャリの右下前方を指さした。『……え?』相対的にチャリの間をするーっと移動していった物体がまさしく玉虫。わたわたと私たちはチャリを停め、ダッシュ。たしかにそれはどっからどう見ても玉虫で、しかも二匹、生殖活動にいそしんでいらっしゃるところであった。私らは交尾真っ最中の玉虫二匹を捕獲、友人が持っていた筆箱(空気穴確認済み)に投入。そのまま移動再開。今度の話のテーマは「玉虫のエサは何か」とかその手のことに。で、車道を渡るためにタイミングを測っていると、友人があるものを見る。彼方に飛んでいく玉虫。「や、三匹目!」と叫び、ふと気付いて友人の筆箱を出して見てみたら蓋が開いてたとか(一匹逃げた)。その後どうにか一匹だけ友人宅に護送したんだと思うんですが、この辺からちょっち記憶曖昧。もしかしたらもう一匹にも逃げられたのかもしれないなあ。てかタイミング良すぎる遭遇にインパクトがあったので他の記憶が飛んでるのか。なんとなく懐かしくなったり。


 お盆の最中は、本屋とか古本屋とか図書館とかぐるぐる行ってたんですが、ふとテレビでなんたら倉庫が新しくオープンするという情報をゲット。本もジャンルに含まれているようなので、こりは早速行って荒らし、もとい早い者がち発掘をしなくてはなりません。町の名前と店の名前しか聞いてなかったが、多分あの辺りだろうといつものようにテキトーに原付でごー。出た途端、ぱらぱらと雨が降り出す。む、や、この程度はお湿りです。暑いしちょうどよろしい。んで走っている最中考えてたのは、「雨というのはどっからどこまでがお湿りのレベルなのか」ということで、実際なんかヘルメットばちばちいってるんですけど。ううむ、どうしたものか、と思っていると推測通り店と遭遇。うむ、雨宿りじゃないですよ、雨に負けたわけではありません。戦略的行動であります(実際目的地のひとつだし)。入って、目に付いたゲームコーナーを眺めていたが、あんまし安くないなあ。うろうろしていると、ちっちゃなお子さんが私を指さして歓声をあげる。はっ、私、何かした!? おそるおそる背後を振り返ったが誰もいない。よくよくお嬢ちゃんの行動を観察してみてようやく分かりました。私の後方上空3メートルちょいのところに金属網にからめとられた巨大プーさんのぬいぐるみとかがうじゃうじゃと。あれはどうやって取るのだろうか? と改めて店内を見回してみたら、天井近くに実物大スパイダーマンの人形が逆さに張り付いていたりとかしてるし。でお嬢ちゃんに手を振って(おい)、さらにうろうーろ。そこで分かったこと。「本とはマンガである」という事実。がーん。カードとか靴とかいろいろ売ってんだからさ、小説とかだって置いていいじゃんよ。いや、怪獣のソフビとかは危なかったけど(←手に取ってみたりした)。うろうろしながら壁際。ふと上を見ると、箱無しファミコンのソフトがビニールに包まれてずらりと鱗のように並んでますよ。あれ見るだけでハシゴがいるなあ。……いや、何か見てたらあれ射的の的のような気がしてきましたよ。多分下の方でちょっと傾いで目立っている「バンゲリング・ベイ」あたりは「何だよ、狙ったのこれじゃねえよ」というトラップに違いありません。結局何も買わずに撤退。タイミング良くお湿りタイムも終わっていたようで、めでたい。そのまま別の古本屋に行ったら、何故かライトノベルの棚通路を縦と横と前後に大きなゴス服のおばちゃんが物理的・精神的に塞いでいたりする。他の棚をじっくり覗いて、ふと見てみたら、ちょっとずつ移動しているみたいだったが。何だか大変なものを見た気がして、いっぱいいっぱいで撤退する私。ぐう、暑い。


 お盆にタイムリーに墓ができたので、海辺の本家にいるじーさまを移動させる話が急遽まとまる。本来は一族郎党集いて、本家の棟梁なども招いて盛大かつ豪快に儀式など執り行うべきだったが、父が多少びくつきながら本家の親分に事情を説明し、骨だけでも移動させる旨を納得させたようだ。骨肉の争いは回避。この親分、父の従兄にあたる人で、死んだじーさまの一番上の兄貴の長男さん。私は名前の響きがやや似ていたのでかわいがってもらっていたが、反骨精神満々で下には面倒見の大変いい親分肌の人なんである。世話好きで、イトコ会を結成するわ、ガッコの同期とは何十年も毎年集会やってるわの人で、じーさんの舎弟。ついでにいうと、新婚旅行初夜にひとり抜け出して酒盛りし、喧嘩して帰ってきた、じーさんそっくりのエピソードを持ってたのもこの人。てことは、この親分とただひとり生き残ってるじーさんの末弟がもっともじーさんの墓に関しては発言力があったりするのです。って書いているうちに、ふと気付いた。じーさんは、その本家の親分をより強化したような性格であった。父も世話好きとかだったりする。振り返ってみるに、私も何だか似たようなことしてないかえ? これは一族の呪い、じゃないや遺伝なのかもしれんと本気で思ったりする。ただし私も父も新婚旅行で暴れてはいないが。ともあれ、海辺の墓からじーさんの骨を奪還してきて、再納骨。最終的にじーさんの死因がアレだったせいで、いろいろとお金がもらえ(←アスベスト絡み)、じーさんの墓地代、墓石代、管理代まですべてまかなえたのである。死してなおさすがじーさんというべきか。できた墓に初めて行ってきたのだけれど、周囲に竹藪があったりして、どことなく昔住んでいた家を思い出させて落ち着く。ささやかな儀式が行われ、読経があり、竹藪に響く木魚のぽくぽくぽく。みょーに風情があったりする。うむ。写真など撮影したりして、納骨完了です。


 納骨の儀式終了後、車で中華料理屋へ行く。弟の友人の兄貴が開いたとかいう、私には大したゆかりもないところである。たしかこっちの方だとテキトーに道案内をする母、「いやこれはそうではない」と方向感覚を総動員して否定してかかる私黄昏時、ライトアップもまだされてない濃い焦げ茶色の看板に真っ黒な文字を通った瞬間私が読み取ったおかげでどうにか到着。さらに家族の無軌道っぷりはいかんなく発揮されつつある。「ラーメンにギョウザでどうだ」という父を「弟の友達の兄貴であるぞ。連絡が行くぞ。恥をかかせるわけにはいかんではないか。第一ラーメンがメニューにない」と私がなだめ、ランチコースを熱心に眺めている母と祖母に「ページが違うだろう」と突っ込みを入れ、軌道修正にかかる。よさげなものを決め、タイミングを見計らって次々に注文していく。父の奢りということであったから容赦なし。どうやら弟の友人の妹さんも一緒に働いているらしく、わざわざ挨拶に来られた。会話して離れた後、別の店員さんを捕まえた母が、「あなた、お兄さん(→弟の友達の方)は今どこにおらすと?」と真顔で尋ねており、「いやいやいや、この人違う人」と母を説得し、困惑した様子の店員さんを私が解放。ビールをあおりつつ、うまいチャーハンとか肉とか食べて満足満足。って最初から最後まで私が仕切ってたような気がしてなりませんが……はっ、一族の呪い。家帰って弟に電話して、「や、○○くんにツケといたんで、ごちそーさまと伝えてくれたまえ」「鬼か、貴様」「ははは、嘘に決まっているだろう。ちゃんとお前さんと○○くんに折半でツケておいたわ」「ますます、鬼だ、貴様」などと和やかな会話を交わす。これにてお盆イベント終了。ビールジョッキ4杯程度でほろ酔いになる。ううむ、弱くなってる。


 盆明けにミッション場に戻ってみれば、次から次にお土産をいただく。皆さんあちこち行ってた模様。お返しをと思ったが、考えるまでもなくブックオフの先着100名でもらった缶ジュースくらいしかない私はただ食すのみ。もらったもの。「東京いちご」→冷やしてあったのでうまかった。「日向夏みかんサブレ」→ふつー。「日向クッキー」→某県知事のイラスト付きだが裏に描いてあるモアイ像は何なのか? 味はフツー。「北の想い出 夕張メロン」→丸く巻いたクッキーにメロンクリーム。暑さでとろけていたが冷やせばもっとうまかった気がする。「東京ばな奈パイ」→新種?  ナマモノより保ちはいいのだろうが、バナナの味がしない。ノーマルが一番いい気がする。感想終わり。「北の想い出」の菓子名下に「KITA NO OMOIDE produce by○○」と書いてあったのはともかく、「夏みかんサブレ」の「Miyazaki no tokusan, hyuganatu no sawayakana kaori wo omeshiagarikudasai.」は日本語でいいんじゃないかと思う。「白い恋人」がブラックなことになっているので、それがあればもっとネタになったのになあ、とこの時点では思っていた。


 前回ちょこっと触れた高校のクラス会のことの、その二日前から。ミッション場でのお仕事がちょっと手狭だったので、別ミッションやってる部屋の片隅を借りてお仕事。異性の相方と二人っきりで倉庫に閉じこもること一日半、地獄でした。ミッション場によって室温がまったく違う設定なんですね。別ミッション場は機械類が多いのでクーラーが22度設定くらい。それでも暑そうなんですが、そのクーラーシステムが倉庫の方にも及んでおりまして、違う点は機械がない、人がいない、つまり熱源体がないんすわ。外の気温が上がるとクーラー設定を下げたはずなので、多分、20度切ってたっす。1日半、ひたすら座ってチェック作業。その状況で、「あ、土曜日別の仕事ヘルプ入ってくれんですか」と頼まれる。「えーと、飲み会なんですけど、夜から」「あ、じゃあ、ちょうどいいじゃないですか」何が? 流れから引き受ける羽目になる。ちょほほ。しかも実際もっとつらかったのは、倉庫ミッションが終わってからだと気付かされちゃう私。低温部屋にいた一日半の後、半日、いつものミッション場に戻ったのですな。例の、室温設定27度、窓際陽当たり良好南向き物件の席で、熱源体多数のパソ部屋。しばらくは平気だったのが、だんだん冷たいいやーな汗かいてることに気付く。やべえ、体温調節がちとおかしくなってる。くらくらー。休み休みどうにか乗り切る。


 クラス会前夜。卒業アルバムなど引っ張りだして、名簿と照らし合わせながら、予習復習。なにしろ高校一年のクラス会です。そんな昔ってわけじゃないですけどねえ。しょーとしょーとたーいむ、あごー。同性は完璧に名前と顔が一致。異性は9割方問題なしでござんした。ただ、どうも、問題は私の記憶の方にあるようでして。ピラミッドのように一年>二年>三年、と覚えてることが減ってる。ものすごく正直に申しまして、結構びっくりだったんですが、私、自分が何組で卒業したのかまったく覚えてなかった。クラスメートとかは覚えてるんですが、クラスナンバー欠落。ぐわー。顔と名前が一致して結構余裕があったので、一年のクラスメートがどこに配置されたのか、自分も含めて大雑把に把握しておくことにする。ここでちょっとしたことに気づいて、血の気が引きました。ああそうかそういうこともあるんですな。リアル(ぴー)が来る可能性があるんだ。(ぴー)はK大のキャラなんですが、クラスメートと同姓同名なんすわ。完全に別キャラに組み上げてあるんですけどねえ、ちっとアレかもしれません。クラスメート関係者につきましては見逃していただけるとありがたい。てか、(ぴー)につながる連絡ルートが私の方になかったので、一言断ることもしてないしなあ(おい)。とりあえず本人が来たら謝る方向でひとつ(←結局連絡つかなかったみたい)。いやあ、でも誰が来るのか結構楽しみになってきたり。とりあえず主賓というか口実というかそういうメンツが3人、幹事の人は来るだろうから、私入れて5人は確実か。連絡が急だったのとお盆を過ぎてるから、ジモティ(地元民)以外は難しいかもなあ。ついでにネットで名前ブチ込んで何人か検索かまして、動向を予習しておいたりして。男連中は写真出てる人もおるのだなあ。変わってない人もいたり変わっている人もいたり。いや、楽しみ。


 クラス会は午後7時予定だったのですが、クーラーの結構効いた部屋で朝8時から夕方6時までみっちりミッションが入り、6時過ぎに放り出される。そっからてくてくてくてくてくてく歩いて街の方へ。汗かくのは分かってたので、予定としてはしばらく本屋で涼んで体温調整をしてからお店にという作戦。栄通にお店があると調べていたので、蔦屋や喜久屋書店よりも紀伊国屋で冷却して、時間前に移動すればちょうどいいか、と目論見、下通をとことこと。6時20分、紀伊国屋発見できず。しばらく街に来てないうちに、紀伊国屋消滅したようです、マジで。何てこったー。しょうがないので、そのまま汗だくで栄通へ。ネットの地図だと紀伊国屋跡の後あたりから出ればいいはず、が、ない。えー!? うろうろしつつ、途中で道端の地図みたりして、ようやく銀座通り挟んだ反対側だと判明。6時30分、現場到着。さすがにまだ幹事も来てないだろう、と店の前の椅子に座る私。ビル内の店の前はほのかに外より涼しかったのである。ここで誰が来るのか観察する、というより、体温調節に励む作戦でございます。つーか、今まともに店内入ったらまたいやーな汗発動必至だし。手足を投げ出すようにふんぞりかえってたのは、偉そうにしてたわけじゃありませんよ。研究室とかでは先輩によく「あんたは偉そうにしすぎ」とか「初めての発表のとき先生の前で脚組んで座っててはらはらした」とかいわれたこともありますが、基本的に私はケンキョでケンソンでインギンブレーなのです。そういうことにしといてください、ぷりーず。体温調整のため表面積を広げていたのです、そういうことにしておきましょう。6時40分過ぎくらい。幹事到着。目が遭うと名前を呼ばれたりする。「変わってないねえ」などといわれる。うむ、覚えてもらっていて嬉しかったり。幹事さんは中に入り、私は50分くらいまで体温調整に励み、ようやく店内へ。幹事さんはハガキのチェックとかしてたので、誰が来るのかとか話をしたりする。何と、主賓3人のうち2人が欠席(しかも1人はドタキャン)っておい。「いやー、みんなに会うの楽しみー」とかハガキに書いていたせいか、幹事に謝られたりして、「いやいやいや気にしないで」と。聞いてみるに、全体の半分くらいが戻ってきてなかったのかな。それに宛先不明で戻ってきたのもあるし。10人集まればまあ上等でしょう。中にはハガキが来ず、反応なかった人たちに電話しまくったらしい幹事の連絡で出席した人もいたし。そこまでやれば1回目としては上出来ではないでしょうか。


 そこそこ人数が集まったところで乾杯し、ダベる。敬語を使ってる人がいて「タメでしょうが」とツッコまれる。そりゃそうだわな。多分久々すぎて距離感がつかめなかったのでしょう。私たちは二階席にいて、そっから下がよく見えるのだが、ふと気づくと遅れてきた、どっかで見たような人がうろうろしている。店の人に聴いたりしているようだが、いっかな上がってこない。ううむ何をしているんだろう、いや人違いかもしれん。などと思いながら観察していたが、クラスメートだった。トイレを探していたとか何とか。そんな感じでメンツも増え、参加者がフルメンバーになったところで近況報告など盛んにする。結構既婚者が多いのねと思って聞いていたら、「バツイチになりました」などといきなりな発言にのけぞる。てか、他の人も知らなかったみたいで。本人はにこにこしながら語ってましたが、まあ本人がにこにこしているならいいかと思う。主賓の人が会社だかに北海道のお土産「白い恋人」を配った話とかタイムリーで笑っちゃったり。他には、誰それに会ったとかそういう話も噴出して、これって来たメンツを軸にして辿っていけば、結構人数揃うんじゃないかと思う。次また近いうちに集まりたいなあ。あと参加者がアルバムとか当時の時間割とか持ってきてて、話のタネになる。省略形で書かれた時間割の「Gはグラマーで、Rはリーダーだったよね」「じゃあCって何だ?」などと謎が残る。食べ物は次から次に来てたわりにみんなあんまし食べずにしゃべってたなあ。で私は例によって人の話ふむふむ聞きながら、グラスを下げたり注文したり、皿を下げたり渡したりとお世話係のような、いつものこと。だけど、多分このメンツでは初めてのこと。それが結構新鮮だったり。結構印象的だったのは、二年、三年のときより一年の方が面白かったみたいな、私と同じようなこと考えてる人がいたってことでしょうか。ううむ、進学校の弊害じゃろうか。とりあえず皆の衆ぼちぼち元気にやってるようで、ほっこり幸せな気分になる。


 二次会でそのままほぼ全員がカラオケに流れる。部屋に入ってまたダベる、ビールを飲む。幹事の人が高校時代くらいのメドレーを入れたりしたが、それしなかったら、多分一曲も歌わなかったかもしれんくらい話に花が咲いておりました。卒業アルバムみたり、電話つながったのがいたので全員でケータイ回したりとか。誰と誰が結婚したとか、誰が何やってるとか。そのうちひとりが結構飲み過ぎたのかふらりと姿を消したまま戻ってこなかったりしましたが(幹事の人が様子見にいったりしてた)。そうこうするうちに時間が来て解散。私の性格として、高校時代は異性とあんまし話す方ではなかったような記憶があるわけで、一次会二次会合わせて、多分、高一時代と同じくらいしゃべったかもしれん。もっと話したかったなあ。同じ方向の人とタクシー同乗して帰る。結構酔いが回ってたのは、疲労とビールと楽しかったせいざんしょ。どのくらい酔ってたかっていったら、帰り際ケータイの番号交換した人がいるんですが、私が自分でその人のケータイに私の番号打ち込んでコールしたんですな。しばらくして気づいたのですが、違う番号でした。どっかの似た番号の人、正直すまん。あ、しかも人のケータイで間違いかよ、私。そのくらいの酔い。うち帰って、幹事の人に電話して、途中フェードアウトした人の様子など尋ねてみたり、あとバラけたこちら側のことを報告する。で、連絡先として私のメアドを伝えた。と思う。ケータイだとあんまし使わないし、連絡取るならパソのメアドが一番確実なのです。が、その後ばたんきゅー、だったので、正確に伝わったかどうか自信がない。ケータイ番号とメアドどっちが伝えるの難しいんだろう。


 翌朝、休みだというのにいつもの時間に目覚めちゃったので、部屋を片づけたり水分補給に努めたりする。一年のときのスキー旅行の写真とかばかすか見つかって、「うわー、昨日持ってくべきだったー」と頭を抱える。ま、ええか。家のそばにあるバス停にふらりと近付いて時刻を確かめる。バスまであと10分ほどだったので身支度整えて原付の回収にごー。乗ったバスの冷房がおかしな感じだったのと酔いが残っていたせいでくらくらする。原付回収して図書館とか回っている途中、前夜の模様を脳内プレイバックしていたのですが、ふと閃く。「Cってクラブじゃん!」たしか週に一回強制的にクラブ活動やらされてたような記憶、てか中庭でソフトテニスみたいなんやってたシーンが脳裏をよぎるのですが、この中庭テラスは間違いなく高校だ。ってことで「C=クラブ」で間違いないかと。いや、急に連絡せねばならんことでもないような気もするので、ここに書いてみたりする。また機会があれば欠席したメンツも含めて集まりたいなあ、と正直に思った。


 そんなこんなで結構リフレッシュしたのですが、月曜日になってミッション場に戻って体温調整でくらくらしてたり。もちっと自己防衛せんといかんですよ私。


 てことで日常から一端離れまして、いつものペガ話へ。7回目なんで、よく分からない人は過去分を見てみるとええかもよ。テーマは「ペガサスが飛べる世界をどう設定するか」という創作話。



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 ペガ話、7回目でーす。と見せかけて、ここで切り替えが入ります。って切り替えって何さ? いやあ、ぶっちゃけそろそろ飽きてきたというか、このルートで突き進むのも、他の設定(ミノだけじゃなく他の種族や文化とか)絡ませないと展開しにくくなってきたんで、ちょっとルート変更です。B面です。オートリバースなのです。


 これまでの設定ではペガは「メリグリン2」という物質を蹄から排出することにより、空気中に瞬間足場を作り上げて空中を走る、という設定でした。今度は趣向を変えて別の設定から作り直していこうかな、と。それによって、どの程度違いが出てくるのか楽しめればいいなあ。


 今度のルートの基本設定は、ペガサスは体内内蔵の謎物質で空を飛ぶ、というもの。……あれ? 一緒じゃん! いやいやいや、今度はラピュタ的飛行石で行ってみようかなと思ったり。前回までのルートが「蹄で駆ける」のを再現しようという趣旨だったので、今度は「翼でごー」をメインにしてみましょうかね。


 本格稼働は、次回からなんですが、そのプレ段階としまして、「ラピュタの飛行石」の効力等に関して考察してみましょう。前に文芸部の部長さんにアドリブでぶちかましたものを思い出しつつ考えていきませう。これによって、どこをどうするとどうなるのか、完全に同じものになるのか、ちょっと違うものにするのか、ちょっと違うものになるのか、見定めてみましょうかね。ああ、ちなみに設定資料とか一切見たことないんで、ホントかどうかはマユツバ理論ってことでひとつ。


 てことで、「天空の城ラピュタ」を観てない人、あるいは忘れた人そっちのけで進めていきます。興味があれば映画をそのような観点から観てみても面白いかと。てかこれやるために私DVDでまた観ちゃいました。


 基本的な設定から。

 ラ1−1 飛行石は自然状態では結晶化しない。
 ラ1−2 飛行石を結晶化させる技術はラピュタ人が開発した。
 ラ1−3 ラピュタ人は飛行石の力を他にも引き出すことができる。
 ラ1−4 ラピュタの力を引き出す鍵は「飛行石のペンダント」である。
 ラ1−5 「飛行石のペンダント」の力は通常封印されている。
 ラ1−6 「飛行石のペンダント」の力は封印解除により呪文や動作を知れば誰でも使えるようになる。

 1−6については確定ではありませんが、こうしておかないと、ヒロインであるシータと「滅びの呪文」を一緒に唱えた主人公パズーがアホみたいになるんで(だって一緒に唱えるという行為に意味がなかったことになりかねない)。あ、あとポム爺さんのシーンから飛行石は共鳴する、という特性もありますな。

 とまあここまでは、おおよそ観てれば分かることで。問題は、「飛行石の力とは何だったのか」という点。この辺りを解読しておかねば、飛行石の力の本質や限界、そこから導き出される現象に言及できますまい。

 まずキーになるのは、

 ラ1−7 飛行石の持つ力は「何かを飛べるようにする」ものではない

 という点。「え?」と思われる方もいらっしゃるでしょうね。しかしよくよく観れば分かるが、飛行石の力が思い切り発揮された際、何かを自由に飛び回らせるシーンはひとつもないのである。どころか、OPテーマの古い絵みたいなものが出てくるシーンで、天空の島はすべてプロペラで浮いて、プロペラで飛んでいたりするわけでして。まあそれは伝承みたいなもんだとしても、実際問題、飛行石のペンダントってすんごい力を持っている設定なわけですよ。しかし、長年石を見てきたポムじいさんが「初めて見た」といいビビり入るくらいの結晶がですね、14歳くらいの小娘を持ち上げることすらできないんですわ、あれ。さよう、最初の方でシータが飛行船から落ちて飛行石が力を発揮するんですが、シータは飛ぶんじゃなくて、落ちてるんですよずーっと。一時も停まることなく。

 ラ1−8 飛行石の力は、上向きの浮力を与えること

 ではないかと仮説を立ててみたり。どの程度の浮力が与えられるかは、石の大きさとかに関係するのではないか、と。ということは、都市ひとつまるまる浮かべて、釣り合いを取って浮かべたままにしていたラピュタの飛行石はどれほど化け物だったか分かるというものです。

 ラ1−9 飛行石の力は所有者(命令者)を中心に発揮される。
 ラ1−10 飛行石の力は接触により伝達される。

 ちと分かりにくいですかね。仮に飛行石の力が飛行石にしか及ばないのだとしたら、ペンダントの飛行石って力を発揮した段階ですっ飛んでしまいそうですし、首から下げてて所収者に力が及ばないなら、ヘタすりゃ首吊りです。あと接触による伝達は、二度目のフリーフォール時(線路から鉱山跡に落ちるとき)に分かります。最初抱き合ってたシータとパズーは浮力を得るんですが、手を握っているだけでパズーの落下速度も大幅に減るのです。廃坑に入ったとき、パズーが手を放した途端、パズーはシータより早く自然落下で着地しますし、手が離れた瞬間、シータの落下がさらに遅くなります。


 さて、ラピュタの飛行石が映画後半では出てくるのですが、この力は、「ラピュタを浮かべる」「ラピュタの雷」「ロボットの起動」辺りとして展開してきます。飛行石が持つ力を「上向きの力」とすれば、ラピュタを浮かべている飛行石は尋常じゃない力を持っているわけですが、ここでふと疑問が。飛行石の力とラピュタの重量って釣り合ってますよね? 計ったように? 何で? 飛行石のペンダントの力はシータの重さよりも小さなものだったから、力を発揮しても落下は防ぐことはできなかった。もし逆に飛行石の力が大きければ、飛び去ってしまったでしょう。ラピュタの飛行石がラピュタを浮かべているという事実は、そこに住む分にはかまわないんでしょうけど、例えば、ラピュタを上下させる必要性が出てきたとしたらどうなるんでしょう。力がイコールであるとしたら、飛行石を備え付けたままラピュタを地上に降ろすためには、重しを載せるくらいしか思いつきませんでした。じゃあ高度を上げるには? そうしたことをつらつら考えていると、

 ラ1−11 ラピュタの飛行石は力をコントロールすることでラピュタを浮かべている。

 のではないかな、と。つまり本来飛行石の力>ラピュタの重量がデフォルトで、それを飛行石の力=ラピュタの重量になるようにコントロール、というか制限。余った力を別のところに使っているというのはどうよ? 上向きの力は力ですから、エネルギー変換ができるわけですわな。蒸気機関は蒸気がモノ持ち上げる力を利用してエネルギー変換するし、内燃機関はモノが燃えるときの爆発力をエネルギー変換するわけですな。飛行石の余った力を別のところに向ければ、例えばロボットの動力源、例えばラピュタの雷、例えば気圧を下げる、などといった行為ができるのでは。ラピュタの科学力は世界一いぃぃ!

 ロボットの動力源が飛行石のエネルギーであったとすれば、いくつか説明できることが増える。要塞のシーンで、壊れたと思われていたロボットが動き出しますね。あれはシータが飛行石を発動させたことを契機に再起動するわけです。ロボットがシータに対して礼をしてみせる場面があるんですが、あのとき、ロボットの胸にあるラピュタの紋章に向かって、飛行石のペンダントから光がびーっと飛びます。あれはいったい何だったのか不思議だったんですが、ありゃあエネルギーの補充だったのでは? ロボットはシータを守るようにビームをまき散らして要塞を火の海にするのですが、シータと会う前と会った後では、その活動量がまったく違います。飛行石から光を受けるまでに、直接攻撃をばしばし受けてたにもかかわらずロボットが放ったビームはたしかたった3発です。閉じこめられていた部屋の入口を壁ごと吹き飛ばす、縦穴の蓋が閉じられたときにそれを吹き飛ばす、シータがムスカに捕まっている橋を一閃して焼き切る、です。飛行形態にしても、縦穴を最初から飛べばいいのに、実際に飛んだのはシータ(と飛行石)を確認してからです。それが途中からビームは乱射しまくりですわ。ということは、ラピュタから墜落したロボットはシャットダウンしていたものの、飛行石の力を感じて再起動、中に残っていた少ないエネルギーで飛行石とその持ち主への接近を企てたのではあるまいか。

 てことで、

 ラ1−12 飛行石のエネルギーはいろいろ変換できる。


 さて、飛行石の効果が「接触発動」だとすれば、クライマックスでのラピュタ崩壊はどうなるか。滅びの言葉を唱えると同時に、巨大飛行石は上に向かってカッ飛んでいきます。その際、ガラスが割れるような描写があるんですが、これって飛行石を固定していたエネルギーフィールドが砕けたのでは? 上の推測設定を元にするなら、エネルギーフィールドを作り出して、そこからどんどこ余剰エネルギーを吸い取って活用していただけでなく、それによって「接触」が発生し、上に向かう力がラピュタの下部に伝わっていたと思われます。滅びの言葉によって飛行石が解放されたのならばどうなるか。具体的にいうならエネルギーフィールドとの接触が断たれたならば。まず飛行石が本来持っていたはずの上向きの力が復活します。膨大な力をエネルギーフィールドが支えられず、フィールドが崩壊(フィールドが耐える可能性もあったかも)。そこから押さえつけるものもなく、飛行石が飛び立つ、といったことになります。同時に、飛行石と接触する形で浮力を得ていたラピュタ下部が次々に落ちていきます。巨大樹に引っかかった飛行石がそれを持ち上げる形で上昇を続け、巨大樹と根っこに接触していなかった部分は次々に落ちていったわけですな。


 ところで。「ラピュタ」に限らず、映画とか小説等で、「私ならこうするのに」ということってあるわけでして(ない?)。そういうのは不満からだったり、何故こうなるのか、という疑問からだったりするのです。「ラピュタ」に関していえば、後半ラピュタが何故海上で大暴れしているのか、ということがどうも。ラピュタの雷ぶっ放すのも、将軍たちを落っことすのもすべて海の上。もしラピュタのダークな面、破壊力等を効果的に示すのであれば、海で爆発起こすより、地上を吹っ飛ばした方が強烈でしょう。それをしないのは、ジュブナイルだから? ちっ、私もスレてしまったということか。


 後半の展開をちょっとイジってみると。ラピュタ移動→ラピュタの雷で山ひとつ吹き飛ばして威力を誇示→将軍たちは地面に叩きつけられる(が、そこまでは映さない)という流れにし、抵抗しようとするシータとムスカの会話。

 ムスカ「ははは。聞き分けのないお姫様だ。あの街に見覚えがないかね」
 シータ「……え」
  ト、シータ、顔色を変える。

 いつの間にかラピュタは鉱山街に接近している。空中戦艦とラピュタの戦い。ロボットたちの出撃。それを見上げる鉱山街の人々。空中戦艦撃墜。鉱山街の外、谷の上辺りに墜落する。

 ムスカ「もう少しで街に落ちるところだったな」
  ト、ムスカ、にやりと笑う。
 ムスカ「君の聞き分けがよくないと、あの街は新生ラピュタによって最初に滅ぼされる街になるだろう
 シータ「そ、そんな……」
  ト、シータ、息を呑んで、街の映像を見る。

 隙を見てペンダントを奪い、シータが逃げる。逃げ回っているうちにパズーと接触。
 シータ「パズー、これを。海に、捨てて。街が……」
  ト、シータ、ペンダントを渡す。


 後はしばらく通常通りに展開。ムスカが鉱山街を人質に脅迫してくるのがポイントで、「鉱山街を救うためにムスカにラピュタを自由にさせる」と「鉱山街を見捨ててラピュタを滅ぼす」という二択が発生するわけです。シータとか気にしそうだし。うーん、これで結構難しい問題になりました。こんふりくとです葛藤です。街の上空をロボットが飛び回るとこなんて入れたりして。


 場面が流れて、パズーがシータと合流。「シータと話がしたい」で3分間の時間をゲット(オリジナル通り)して抱き合う少年少女。

 パズー「おばさんたちの縄は切ってきたよ」
  顔をあげるシータ。
 パズー「街の人たちもみんな避難してる。大丈夫。鉱山の人たちは強いんだ」

 という流れにして、合流するまでのシーンで、街のカットを入れておくと。最初はドーラ一家が街の人を誘導するかと思ったがちとふさわしくない。ので、街の人たちは親方や鉱夫たちに導かれて避難するシーン。どこへか? 前半で出てきた廃坑ですわ。ポム爺さんが案内するわけでございます。ペンダントを持っていたパズーは、その場面を何となく分かった、とファンタジー設定。


 オリジナル通りに滅びの言葉でラピュタが崩壊。ラピュタのパーツは鉱山街に降り注ぎ、洞窟がぐらぐら揺れるわけです。同時に、フルパワーの飛行石に共鳴して、廃坑内の飛行石成分が力を発揮、上向きの力全開で洞窟を支え続けるのです。もちろん、中では星空めいた光景が乱舞してるシーン。


 でエンディングは、ドーラ一家と別れたパズーたちが街にゆっくりと降りてくる。洞窟から出てきた街の人たちが手を振って迎える、みたいな感じですかね。あ、ちなみに、落下したラピュタパーツとかを使って街の復興もしちゃいますが、これは後日談(おい)。

 などとオレラピュタを嘘理論で展開してきたわけですが、どんなもんだったですかね? 上でいってた推測理屈にはでっかい穴とかあるんですが、その辺をどうしたもんかなあ。無視。ちなみに、穴はロボットに関して。地上に落ちたロボットはラピュタとの接続が途切れても再起動が可能でした。なのに兵士たちを襲っていたロボットたちはいきなり壊れてしまうわけです。この違いはどこから来たのか。もうひとつ、何故花摘みロボット(仮称)は動いていたのか。まあこじつけるなら、ラストで飛び去るラピュタに幻を見た、ということもできますがねえ。


 まあラピュタの飛行石に関してはこんなとこでしょうか。ここら辺の設定を生かしたり殺したり無視したり抹殺したり発展したり転がしたり転がったりしつつ、Bルート「翼でペガサスは飛ぶのよ」に進みたいなあ、ということで次回へ続く。めいびー。





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 パソで遊んでいたら、お役場からの放送。何だか翌日映画だかの上映会があるそうで、その案内。みなさんお誘い合わせの上ご来場下さい、みたいな締めの数分後、別の人の声で、「先程の上映会の案内は、間違いでした」と通告。はあ? 間違い? 何が? どう? 全部? 何か圧力でもかかりやがりましたか? それでいいのか? と初耳ちっくな放送の後、ひとりくすくす笑ってしまった夏の夕方。もうちっと暑いのは続きそうですなあ。頑張って乗り切りましょう。






 購入した本:
  佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』、山本幸久『笑う招き猫』、倉知淳『日曜の夜は出たくない』『幻獣遁走曲』、北方謙三『三国志 九の巻軍市の星』『三国志 十三の巻極北の星』、雑賀礼史『ですぱれーと☆サマー』、野尻抱介『魔法使いとランデヴー』、久保田悠羅/F.E.A.R.『迷夢のコントラスト』、田中天/F.E.A.R.『さらば愛しき快男児』

 読了した本:
  桜庭一樹『桜庭一樹日記』『桜庭一樹読書日記』『青年のための読書クラブ』、池上永一『夏化粧』『ぼくのキャノン』『レキオス』、坂木司『ワーキング・ホリデー』、紺野キリフキ『キリハラキリコ』、小川一水『ファイナルシーカー』



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