2008年1月。


中旬。


 新年も10日を過ぎ、やけに歯ごたえのある柿をかぷかぷ食べながら、「隣のガキはよく客食うガキだ」と「隣の客はよくガキ食う客だ」のどちらが風情があるか考えたりする今日この頃皆さんいかがお過ごしでしょうか。って、年明けの風景かこれ。ちなみにどちらも風情なしでひとつ。


 久々にいつもの花屋のとこで立て看板に注目。まあフツーは世間よりも一ヶ月先を行ってる(9月にハロウィンになり、ハロウィン過ぎるとクリスマスの宣伝になる)ので、1月中旬ってことはそろそろ卒業シーズンのはずですが、どうやらタイムリーな内容。さよう、こんな感じ。

 成人おめでとうございます
     これからの人生に
 がたくさん咲きますように
 お部屋にを飾りませんか

 うんうん、たぁいむりぃ。なのはいいんですが、成人の日前とか雨が降ってまして、立て看にビニールラップされてはいるんですが、どうやら隙間から入りまくったようでございます。その結果、赤い文字がみんないい感じの血文字に(特に画数が多い=インクたっぷりな「成人」と「花」あたり)。いやもうおどろおどろしいというか、20禁の世界へようこそってことですか。


 そんで成人の日。お休みだったので、図書館へ行く。行きながら図書館のそばに体育館があるのを思い出し、「うわ、成人式やってるかもしれん。混んでるかもよかもよ」と後悔する。がもう終わっちゃってたらしくて、ちらほらと晴れ着のおねーちゃんたちとかスーツな野郎どもがいるくらい。中にひとり、真っ赤な髪の毛を逆立て、白黒縦ストライプ上下のおにーちゃんがいて、図書館に行く親子連れのお子様から「赤い人だー」などと指さされていました。新成人なんでしょうねえ。後日見た新聞などでは新成人の人たちが年金問題やら何やら意見をいったりいわなかったりしてましたが、赤いおにーちゃんだったらどう答えただろうかと思ったり。


 その成人の日。晩御飯を食べながらテレビを点けると、ヤッターマンが放送されていた。成人式帰りの通行人がいたりするのがタイムリーというか。公道を走るヤッターワンは道交法違反だろう(ナンバープレートついてないし)とミョーなことを考えたり、東京タワーロボを透視するオモッチャマの機能はどうよとか。まあそんな細かいことはどうでもよろしい。ポイントは、ドロンボーの声優さんが変わってないということでしょう。いや「ドラえもん」は世代交代したわけですよ。「ドロンジョ様」の中の人は「のび太のママ」だし、「トンズラー」の覆面の下は「ジャイアン」ですわ。「ヤッターマン」ももしやと心配しましたが、聞いてみたら何のこたあねえ。昔のまんまですな。ちゃんと爆発するし、三人乗りチャリもお仕置きも出てきます。しかも途中で出てくる石像がハクション大魔王だったり、街頭のテレビにグズラが映ってたり、泣いたらアメリカンクラッカーみたいに涙が揺れてたり。こりゃあ見そびれたオープニングは山本正之だったのかのう。後日、ネットでニュース見てて、そのオープニングに強烈な非難が出るわ、山本正之は裏側を暴露してるわ。いや、何かスゴいよ。テレビ局がコメントしたりしてるし、実際公式サイトの掲示板は検閲状態にあって肯定的な意見しか書き込めないとかいう話だし。ううむ、次の放送、どうにか見れるようだったら見てみないとなあ。


 ネットでニュースを見てたら、またソニーがやってくれてますな。今月いっぱいで旧型プレステ3の出荷を打ち切るそうで。えーと、つまるところ「PS3の売れ行きが順調なんでそっちメインにしますわ」ということなんですが、今後は完全にPS2との互換機がなくなるってことですわいな。去年出た新型PS3のデカい仕様変更はそこだったわけでして。今後PS2のゲームをやりたければ、新型のPS2(ってまだ出荷してるのか?)か中古のPS2か旧型PS3の中古を手に入れるしかないってことだ。でもなあ、PS3売れてるか? PSPはDSに負け、PS3はWiiに負けてる気がするぞ。特にエリザベス女王がWiiにハマってるなんてニュースが出るご時世ですぜ。それに任天堂のスゴいとこは、過去のソフト資産を生かしまくってるところですな。つい何年か前までファミコン製造してたとこだし。ファミコンのゲームをゲームボーイアドバンスに移植したり、ネット配信したりとかやってましたわ。ゲームウォッチですら、DSでプレイできるのでして。PS3にプラットフォームが完全移行したら、完敗するんじゃないすかねー。などといってる矢先というか同じ記事の中にやってくれてますバンダイナムコ。PS3で発売されたゲームをPS2に移植! ソニーに逆行するところがイカす。ソフトは「ガンダム無双」で2月下旬発売で、シナリオが増えたりとかしてるらしい。んー、時期的にナイスタイミングな発表でしたな。いや、PS2ユーザーとしては、移植できるんならバカスカやってほしいところ。


 夜原付でとろとろ帰っていて信号停止。目の前の横断歩道をスーツ姿のOLなおねーちゃんが歩いていき、渡りきらないうちにいきなりアキレス腱の運動を始めた。例の片足を後方に伸ばして、ぐっぐっとやるやつだ。しかもミョーに捻りまで入ってますよ? これは何をしているのかと見ていて、ようやく分かった。道路の割れ目にヒールがホールインワン。で右足置いていった状態で抜こうとして腰を捻ったりとかしてるんだすわ。私はヒールのごついのは履かないので事態をなかなか見抜けなかったのでした。信号が点滅して、うわ、大丈夫かなと心配になってきたとき、すぽんとヒールが道路から抜け、おねーちゃんは何事もなかったかのように横断歩道を渡りきりました。ヒールが欠けたりしなくてよかったなあ。でも欠けてもこのおねーちゃん、何となくそのまんま平然と歩いていったような気がしないでもない。


 まあ、そんなこんなで、前回予告していたように、研究室の卒業生の人の披露宴に行くことになりました。当日、ちょいと曇り空で、博多の天気予報見たら翌日雨だってんで、念のため傘を持っていくことに。んで、どーにかこーにか、センター試験当日、特急有明を捕獲して一路博多へ。朝早かったせいで、もぐもぐとサンドイッチなどを食しつつ、本を読んでいると、前の席、窓とシートの隙間から顔が覗いた。やや? 見ると幼いボーイがこちらに向かってにこにこしている。むう。少年は手にしていたちっちゃな黄粉持ちを差し出すように見せびらかし、「おいしそうでしょう」などとのたまう。こちらもにこにこ返しをしてみんとす。しばらくして隣のお母さんが寝たせいか、お母さんのケータイをいじり回す少年。窓の外に向けてかしゃり、車内に向けてかしゃりと、写真を撮ってます。はあ、結構幼いのに写真の撮り方が分かるですか。それはそうとして、ぼっちゃん、被写体にケータイ画面向けてボタン押しても保存されるのは自分の顔のアップとかなのでわ? こちらに画面を見せてかしゃりとかやってるけど、ボタン押しにくそうだし、カメラ自分に向いてるし。いやまあでもにこにこ楽しそうなんでよしとする。


 さて博多に到着してホテルまでの間に本屋をふたつ、ブックオフをひとつさまよう。収穫なし。残念。んですったかすったか歩いていく。披露宴会場のすぐそばに父親がビジネスホテルを予約してくれたのです。披露宴会場への地図にそのホテルの位置を書いてくれたのですが。

            川
 道道道道道道道道道橋道
   道 バ  道  川
   道    道  川
   道H   道  川
   道    道 ○川
 道道道道道道道道道道橋
   道    道  川


 まあ、こんな感じ。○が会場で、バがバス停、Hがホテルと思いねえ。ちょっと文字がズレてるかもしれんが気にしないように。で上の道を橋の方から歩いていくと。道をまっすぐ行ってバス停通り過ぎて左折。無事ホテルに到着。チェックイン時刻まで余裕がありすぎたので、探索がてら、披露宴会場である料亭を探すことに。ホテル過ぎてすぐあった交差点を左折、ぽてぽて歩いて川までたどり着いたが、料亭ありません。地図には橋の名前が書いてあったんですが、それも違います。や、こりゃもうひとつくらい先の交差点で曲がるべきだったか。と次の橋を確認して、メンドーだし川沿いにてしてし歩く。途中、川辺に咲いてた花をざくざく採集しているチャリンコのオバちゃんがいて、こちらを見て、「これ採ってええんかねえ」私に聞くな私に。どっちが地元民やねん。で次の橋に到着。しかしまだ料亭が見つからない。んーんー。しょうがないので右曲がって確認しつつ、元のホテルへ向かう。途中犬に飛びかかられそうになったり、交番を発見したりしたが、すべてスルーしつつ。時間より早くチェックインさせてもらって、荷物を置き、準備してしゅっぱーつ。の前に、フロントで地図見せて、どこの交差点を曲がればよいのかと確認です。フロントのおにーちゃん、困惑したように、「まず玄関を出られて右に曲がられまして、しばらく行きますと、セブンイレブンさんがございますので、そこの道を右に曲がられるとすぐですよ」……え? ようやく分かりました。父の書き込んだホテルの位置がそもそも違っていたのです。そういや途中にコンビニがありました。三軒。ホテルの近くにあったらちょっとした買い物ができるのうと思って確認してたので知ってます。結果、判明した現実は以下の通り。


           川
 道道道道道道道道道道道
   道 バ  道 川
   道    道 川
   道    道 川
   道7   道○川
 道道道道道道道道道道
   道    道 川
   道F   道 川
   道道道道道道道道
   道    道 川
   道    道 川
   道C   道 川
   道    道 川
   道    道 川
   道H   道 川
   道    道 川
 道道道道道道道道道道
   道    道 川


 何かコピペして表示したら字がズレまくってるのでテキトーに脳内補完よろしく。「橋」は「道」に変えました。「7」=「セブンイレブン」、「F」=「ファミリーマーケット」で「C」は「Coco!」で。つまるところ初期状態の地図では、もっとずーっと下の方にホテルは位置しているべきであった。いやあ、教えられた通りに歩いたらあっさり到着。今回、研究室から呼ばれてるのは私だけだと聞いているので、これはカメラの人兼報告者としての役目であるなと理解しているわけで。だいたい年賀状に二言「待ってるぜ! デジカメ持参せよ!」と書いてきた人だし。早速料亭の玄関をぱちり。受付を済ませて、新郎側控え室に紛れ込む。テーブル中央付近に和服のおじーさんがいて、私に気づくと、「まあこっち着て座りなさい」と元気なご隠居風に呼ばわれる。お茶などいただきつつ、話し相手を務める。「いや、昨日まではあんまし天気がようなかったんだけどな」「そうですねえ。でも今日は晴れて良かったですね」「これも○○(←新郎の名)のおかげだな」かっかっかっ、といった風に高笑いするご隠居。後に新郎の父と判明。「今日はみんな倒れるまで飲むからな」という声が一族郎党からあがっている。「ウコンの力」が回ってます。さてようやく披露宴が始まり、読み上げられたプロフィール以外はほとんど新郎新婦がアドリブでイベントを乗り切るという綱渡り式。どちらも進行をあんまり聞いてなかったようで。そんなもんなんすかねえ。イベントが起こるたびに出ていってぱちり。座ったままぱちり。ただ使ってたのが父から借りてきたデジカメで、慣れてなかったせいか、そういう仕様なのか、フラッシュが弱い、というか、オートフォーカスでやたら手前にピントが来る。フレームの端っこでもブツがあればそこに合わせるような感じでいやーん。それでも頑張って撮りまくる。あと、酒を飲み、食らい、周囲の人とも話をする。不思議だったのは、そういや半年くらい前にも似たようなことがあったのだが、話したこともない新郎の知り合いの大半が私を知っているという状況。何か見た瞬間、私だと分かったそうで。ううむ。目立たず騒がずがモットーだったのだが。そうこうするうちに、新郎新婦の会社同僚が演奏したりとかが済み、最終イベントご隠居の歌へ。事前にいきなり渡されてた漁協のハッピと団扇持ってステージで踊るご友人方。新郎一族が歌い舞い、舞台の片袖でひたすらリズムを取りつつ写真も撮る私。終わってステージを降りるなり新郎はご友人方にとっつかまって胴上げになり、それもぱちり。ちなみにホテルで入れ替えたばかりの電池がもうほとんど切れかけてました。その後、二次会、に行く途中で乗ったタクシー(カーナビ装備)が道に迷うとか写真撮影のことを考えて新郎がよく見える上座向かって左手に陣取ったりとかしつつダベり倒し→三次会→四次会まで付き合い、そこそこ飲み倒しました。悔いが残るとすればラーメン屋に行きそびれたことでしょうか。四次会が終わった頃には新郎の魔力、もといおかげさまも切れたようで、雨がぱらつきはじめ、翌日もずっと雨でした。以下略で、無事帰り着きました。めでたしめでたし。


 恩田陸の『いのちのパレード』を読んだ。短編集。彼女の作品は一作一作趣向が異なっていたりするので、読者によって作品の好き嫌いがはっきりするのです。今回はテーマが「異色作家短編集」で、より分かる人に通じるいいかたならば「奇妙な味」とかシェクリーとかダアルとか早川の単行本なのです。面白いことに、ホントに、その手の短編集の味わいになってるとこが恩田陸。今回は私好みでした。


 一方、西尾維新の『刀語』12冊を読破。毎月一冊ずつ単行本で出していく形式であり、伝説の刀を12本12ヶ月かかって回収する時代小説。最初読んでいて、ちょっと山田風太郎がライトノベル入ったような感じ。ところどころ作者のコメントが入ったりしてるし。んで、問題の4冊目。ネットとかでも評価ががたがたになったやつ。ネタバレになるとアレなので詳しく書かないが、こりゃたしかに怒る人がいてもおかしくないなあ。何といいますか、殊能将之『黒い仏』のラストに似たインパクトがありました。あれもミステリといいつつ、ミステリを期待してたら猛烈などんでん返しがある作品でした。んで、12冊読み終わった感想。私は『化物語』の方が好み。なんつーか、この形式、西尾維新に合ってなかった気がする。1冊あたり4章くらいの編成でまるまる1章近く「これまでのあらすじ」だったりするときがあるし、2で前の続きから状況説明、3で敵登場、4で対決して終わり、というパターンを踏襲。出て片っ端から読んでいくならともかく、まとめて読むと密度が薄いし、戦闘シーンが金庸を薄めたような感じでどうしたもんか。もう少し濃く、ぎゅーっと詰まったような感じにした方がよかったと思います。12本じゃなくてせめて半分くらい、冊数も半分にして、1冊辺りのページ量を増やす。それで西尾維新になると思う。


 というわけで、いささか乱雑な構成ですが、今回こんなとこで。


 んでわいつものやつを。


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 第22回ユニ公のエロい話。……いや、別にエロくなくてもいいんですが、こないだちょこっと話がソードワールドの引用から。テーブルトークRPGのリプレイなんで、行の頭にあるのが発言者の名前になります。GMはゲームマスターね。密輸団を倒してユニコーンを入手した冒険者たち、ユニコーンは王宮に預けられ、体力の回復を待って、隣国ラムリアースに送り返されることになります。その護衛を依頼された主人公たちが王宮に招かれて、というとこ。


 バス そうですぞ、タダでさえこの王宮内では「ユニコーンの世話をしろ」といわれて、働く女性たちにセクハラ問題が大蔓延。次々に女官たちがサボタージュを始めるという大騒動が起こったばかりだと聞いております!
 GM いつの間に!(笑)
 ヒース となると、このユニコーンを今まで世話をしていた女性たちは、一体どういう身分なんだ? 事情を知らない連中に任せられるような仕事じゃないだろうし、貴族の娘さんたちは、もともと厩舎になんぞ近寄らんだろう。
 バス それに加えて、貴族の娘さんがたには、後暗いことが一杯でしょうからな(笑)。
 GM 騎士団長のディーターさんの歳の離れた妹さんとかに、お願いしていたようです。だから、そのまま彼自身が依頼の仲介に来たようですね。
 バス 「私の娘にさせようとしたところ、できなかったので、一家が崩壊しいました」なんてこともありそうですな(ぼそ)。
 一同 (大爆笑)
 ヒース こ、こええ! それはマジでありそうだ!(笑)
 エキュー 「こんな厄介なモノは、とっととラムリアースへ返品してしまえ!」と(笑)
 バス きっと、今、城内は素晴らしく微妙な空気に満たされているはずですぞ。「××伯の娘は、近づけなかったようですぞ」「何と! お相手は一体……」「■■侯の……」とゴシップ大蔓延中。
 ヒース 史上最悪な生き物だな、ユニコーン(笑)
 エキュー 最初は美しい生き物だから大切に置いておこうと看病していたけど、そういう弊害が出てきたから、とっとと熨つけて返してしまえと(笑)
 ヒース 騎士団に任せると、家庭崩壊した騎士にばっさりやられてしまう危険性があるから、俺たちへとお鉢が回ってきたのか! これで納得したぞ、ユニコーン!
 GM いや、納得されても〜〜(涙)。
 バス いやー、最近城内での刃傷沙汰の噂が多いなあと気にしてはおったのですが、これで納得ですぞ(笑)。
秋田みやび/グループSNE『走れ! 神秘の大森林』


 いや、これって結局「ユニコーンに触れられるのは乙女のみ」という辺りから出てきてる話なんですが、フツーの小説などだと絶対出てこないような展開ですよなあ。でも実際問題として考えると、外せないことでもあるはず。


 でもまあ、とりあえず今度設定するユニ公どもがそんなナマモノであるかどうかは分かりませんが。


 あんまし時間もないので、今回駆け足で行きまする。最初に設定したペガさんず、次のミノ吉たちと、まっとうに仕込んでいくつもりで変な生き物になった気がなきにしもあらず。なのでユニ公は最初から変な生き物にするつもりでいこうかと思います(おい)。


 ざくざく思いついたことを挙げてきます。解説しきれなかったら次回持ち越しで。

 A22−1:ユニコーンの特徴は回復能力にある。
 A22−2:ユニコーンの回復能力のキモは角にある。
 A22−3:ユニコーンの角には生命力が蓄積される。
 A22−4:角に蓄積された生命力は螺旋効果(レンバス効果)によってユニコーン自身に戻ってくる。


 前回触れたユニコーンの一般的特徴では「癒し」というのがあったわけですが、基本的にそれが自分に働くような感じで。螺旋効果とかいってますが、アドリブで作ってますよレンバス効果も。


 A22−5:ユニコーンの角は内部が螺旋状に構成されており、中を生命力が走り抜けることでどんどん増幅され、還元される仕組みになっている。
 A22−6:蓄積された生命力がより多く、より強くなってくると、角が成長して大きくなる。
A22−7:一般的に角の大きなユニコーンほど蓄積される生命力は多いが、だからといって常に満杯になっているわけでもない。


 まあ電池くっつけてるような感じでしょうか。あるいは「こぶの中に水が入ってる」というラクダのイメージ。んじゃ、実際どうやって蓄えるのかってえと、


 A22−8:生命力を角に回す方法は基本的に運動をすることである。
 A22−9:例外的に外部から取り入れることもできるが、かなり効率が悪い


 どういうことかと申しますと、運動をする→疲労する、という流れがあるんですが、それとは別に運動をする→活性化した生命力が角の螺旋に取り込まれるという流れ。これが増幅されて戻ってくるとどうなるか。

 運動による疲労>回復量:すなわち回復ができず疲労していく。
 運動による疲労=回復量:すなわち疲労することがない。
 運動による疲労<回復量:すなわち運動するほど元気になる。


 なので、そこそこの運動をしているユニ公は疲れることがあまりない。この辺りは最近読んだ酒見賢一の本で太極拳とかその辺に喚起されたものですな。なので内心このユニ公が運動して生命力を蓄積していく状態を「クンフーを積む」とかいってますが。

 あ、ちなみに外部から取り入れる方法ですが、ぶっちゃけ、角で何かを殺す、傷つけることで生命力を吸収ってやつ。でも殺っても効率が悪いので自分で運動した方が健康になれます。逆にいえば、自分で運動できない場合、有効になる方法でもあるということ。例えば老いぼれたり病に倒れたりしたユニ公に食事を与えるような感じで。


 また、クンフーを積んでいる状態に慣れてるわけですから、角が折れたとき、相当なダメージがあります。


 A22−10:角を失ったユニコーンは、短期間で衰弱死、または過労死する可能性がある。


 まあそれまで元気だったわけですから、回復しないのに前のまんまで動いたりしたらヤバいってことで。


 A22−11:ユニコーンの角は基部が残っていれば生えてくる可能性がある。


 多分、複数ある場合が考えられるというのはこの理由でいいでしょう。根本は一緒で、別々の電池を積んでる状態。


 あと考えるとしたら、その回復力は他者への癒しとして作用するかどうか、ですが、これはどうしようかなあと迷っております。ま、次回までの課題にしておきましょうかね。


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 ふいー。やっと終わった。でもアレですな。これからまた上で書いた博多行き辺りをもっとディープな方向にして、毎月恒例のお勤めをしなくてはならないのです。研究室の人間に見せる文だしねえ。写真の整理して、CD−Rに焼いて、新郎新婦のとこに文も同封して送らねばならないのです。ううむ。



 購入した本:
  酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』、ロイス・マクマスター・ビジョルド『影の棲む城(上・下)』

 読了した本:
  恩田陸『いのちのパレード』、酒見賢一『中国雑話 中国的思想』、山本弘『MM9』、西尾維新『刀語 第一話〜第十二話』



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