中旬。
朝いつもの時間に家を出ると、みょーに明るい。時間を間違えたわけでもないけれど、ははあそういえば、夕方早めに帰るときとかも明るかったりするようになりました。これは日が長くなったというやつですな! ということで
「夏色」など口ずさみながら走る朝、途中のデジタル気温計−6度。さすがに夏じゃないと気づく。口ずさみソングを「早春賦」に変えてごーざます。はるーわなーのみーのー。駐輪場に原付置いて、てくてく歩いていると太陽が見えそうになる。うわ、平日の
太陽を見ると「URYYYYYYAAAA」などと叫びながら塵に還りそうになるローカルルール、はないですが、何となく落ち着かないので、たったか急ぐ。無事太陽を見ずに到着。ミッション場に入るとコピー機の電源入れたりエアコンのスイッチ入れたりするんですが、設定温度が30度になってたので、「や、妙に高めに調節してあることよ」と思うが、まあ朝だし、−6度だし、とエコとか関係なしにすいっちおーん。ところが、いっかな温かくならないことに気づいた30分後。もしやと思ってみてみると設定は「
冷房30度」(フィルター洗浄)。いや、だーかーらー、冷房ってのはその温度まで冷やすわけでして、それ以下の温度なら単なる送風では? つまり外気温−6度の室内で送風状態。しかも私の席直撃。さーむーいー。
ところで。こないだ文芸部の人たちと御飯を食べに行く途中、夜だったせいか、後輩の人ががちがちと震えていた。ほう、
人とはこういうものか。というか、私、
高校のときのバージョンアップで身体の震え、止められるようになったんで。結構この機能は今でも重宝してます。元々はチャリンコ通学してるときにがっくんがっくん震えるのを抑えるためのものでした。運転してるときに震えてたら危ないじゃん。なので
内部スイッチを切り替えると、こわばった筋肉が弛緩し、震えが止まります。まああくまで熊本市近辺くらいの気温であって、他の雪の土地でやったことはないのでそこで機能するかどうか分かりませんが。もっとも不便な点もありまして、身体が固く縮こまってるってのは熱を外に逃がさないように、身体が震えてるのは震えることで発熱してるわけですわ。寒い中それがなくなったら、めちゃめちゃ身体が冷えます。寒さ→痛みへの変換がされたりもしてます。チャリンコならものの10分もすれば暖まってきますが、原付だと冷える一方です。ううむ、機能のさらなるアップデートが必要です。ということでしばらく前ですが、達成しました。
イメージ的にはこれまでのオン−オフから目盛りをいじる感じに。運転するのにヤバくない程度の震えに抑える方向でひとつ。ちなみに、
震える度合いを示すメーターは以下のようなところ。上から下にだんだん強くなります。
無:人体に感じない程度。
↓
微:静止している人や特に注意深い人だけに感ずる程度。
↓
軽:大勢の人が感じる程度のもので障子などがわずかに動くのがわかる程度。
↓
弱:
家屋が揺れ、障子がガタガタと鳴動し、電灯は相当揺れ、器内の水面の動くのがわかる程度。
↓
中:家屋の動揺が激しく、花びんなどが倒れ,器内の水はあふれ出る。また歩いている人にも感じられ、
多くの人々は戸外に飛び出す程度。
↓
強:
壁に割れ目が入り、墓石などが倒れたり、石垣などが破損する程度。
↓
烈:
家屋の倒壊は30%以下で、山くずれが起き、地割れを生じ、多くの人々が立っていることができない程度。
↓
激:
家屋の倒壊が30%以上、山くずれ、地割れ、断層などを生ずる。
以上、震えの度合いでした。
この手の知識は理科の教科書に載ってたもんですが、今はどうなんでしょうか。ゆとり教育はどうよ? とりあえず「微」くらいまで震えのレベルを落とせば運転はできますな。早いとこもちっと暖かくならないものか。そういやミッション場では自分の活動を手書きでまとめねばならないのだが(前いたとこではパソ入力だった)、ついつい
ナチュラルに「7月」と書いてたのが数日続き、「いやいかんいかん」と無理矢理「2月」に修正したりするそんな日々。
そのミッション場では、連休明けなどにお土産が結構振る舞われたりしてます。あんまし私は連休とかもないんですがね(他の人は違う、らしい)。まあ、
お土産交差点の恩恵にあずかるのはよしとします。こないだフランスパンに塩とバターで焼いたようなやつをいただきまして、袋に「
王様のおやつ」とか書いてありました。ほうほう。さくさくと香ばしくそれはそれでおいしくいただいたんですが、ふと「
『王様のおやつ』と『おやつの王様』は違うよなあ」と思ったり。「おやつの王様」は「おやつのトップ」という意味合いでしょうが、「王様のおやつ」だからといってゴージャスだったり最上級だったりするとは限らないし、そもそも王様がピンキリだ。もぐもぐ。他にも
季節柄チョコ系のものが飛び交っていたのでいくつか捕獲。チョコマドレーヌをもりもり食う。食うのはいいんだが、下についてるアルミがみょーにぺらぺらですぐ破れる。がぶっとやったら銀紙食べそうになっちゃったよ。ちょほほ。あと、
ミッション場でウイスキーボンボンを振る舞うのはどんなもんか。
夜てこてこと歩いてて、いつもの花屋の前。立て看の新しいのがあったので眺めてみる。「
あなたの人生に花がたくさん咲きますように。お部屋に花を飾りませんか」……あれ? どっかで見たようなって、あなた、成人式の前にもこんなやつじゃなかったですかや? 前は「花」とかが赤で書いてありましたが(そして雨で血文字のように)、今度は真っ黒おーるぶらっくす。むう、
花屋的には名文句だったのでしょうか。前回の反省を踏まえて、しっかりビニールラッピングで夜露も防止中。翌朝通りかかったので見てみたら、字も崩れてなかったので、技術的な進歩の跡が見えました。やるのう。
別の夜、ててててと中途半端なBダッシュで歩いていると(←それはダッシュじゃない)、通りがかった駐車場、通る私のすぐ横で黒塗りの車がいきなりエンジン起動。ぎょっとするが、中に誰か乗ってるようには見えない。にも関わらずエンジン起動。そこで私は考えた。
1)見えない人が乗ってる(小人さん?)。
2)遠隔操作(電波?)。
3)
ないと2000(はいマイケル?)。
謎は謎のままの方が美しいこともあります。あんまり気にしないことにして、そのまま歩き去ったのですが、どうも駐車場から動いたような気配もなく。
単に近くを通った私を威嚇しただかなのかもしれませんなあ。
とある夕方、ミッション場を移動していると、近くの公園で遊ぶ少年少女たちが見えた。トレンドなのか、前回やってたような感じでドッジボールをやっている。夕方まで明るくなったせいか、よく遊んでるなあ。今回は
大きい人はいなかったので、ある程度勢力拮抗しているようです。と、中に女の子がいて、片手にハンカチを持ってひらひらと振っている。何をしてるのかと首を傾げたら、どうやら
少年を挑発している模様。敵方の少年がボールを投げつけるが、
ハンカチひらひらのまま華麗にかわす少女。ううむ、もてあそんでます。恐るべし。また別の日、同じ公園を見たら、今度は男の子だけでやってまして、ボールがずいぶん小さくなってました。輪になって、ボールを投げてます。グローブで受け止めて、また別のオトモダチに投げる、って
そりゃドッジじゃねえ、キャッチだーっ。ブームは去ったのか、はたまたメンツが揃わなかったのか。続報を待て(待たなくともよい)。
といいつつ続報(待つまでもなかった)。どうやら私が見かける時間帯は小学生の下校タイムのようで。帰りがけにその公園で遊んでいく輩がいるのですな。キャッチの翌日くらいに見たら、今度は時間が早かったのか、二人くらいのボーイズしかいなかった。この二人がちょうど遊び始めるところで、今日は何をやるのかと思ったら、フリスビー、フリスビー、サッカーボール。うむ、
二枚のフリスビーをお互い投げ、足下ではボールを蹴りつけるすんぽー。てか、ちょっと複雑ですぞ。数分ともたず、思った通りの展開に。すなわち、
片方が二枚のフリスビーとサッカーボールの連続攻撃を食らう。しかも上段攻撃(フリスビーその1)、中段攻撃(フリスビーその2)、下段攻撃(ボール)のコンボ。上段攻撃を受け止めたところで直撃、直撃。その後どうやら
物事にはルールが必要だということは学んだようでボールは近くに放置され、フリスビーは1枚になりましたとさ。
しばらく前にゲーム雑誌を読んでいて、広告で「
ガチャ橋名人の冒険島」というゲームのことが載っていた。どうやらケータイのアプリだかサプリだかのようです。「冒険島」といっても、かつてファミコンとかで出てた(「5」まであったと聞く)高橋名人を単純にガチャピンに置き換えたというのではなく、
高橋名人とガチャピンが融合しちゃったガチャ橋名人が主人公。うわあ、何でもあり度が増しているのは高橋名人なのかガチャピンなのか。なんてネタをいつか書こうと思ったまま忘れていたのである。んで、先日作家五代ゆうのブログを読んでいて驚くべき記事を発見し、「またまた冗談じゃろう」と思ってたがリンクが貼ってあったので辿ってみてあんぐり。どうやらしばらく前から企画展開していたようなのだが。
「科学忍者隊ガッチャピン」である。ムック博士以外みんなガチャピン。タツノコがちゃんとからんでるようでマルシーついてるし。べ、
ベルクカッツェピン見てえ。このページ見た翌日、本屋に行ったら500円くらいの付録がついた本があるじゃないですか、「世界の城」とかあんな感じの。それで「科学忍者隊ガッチャマン」が出てたがもはやガチャピンにしか見えず。
もーすと何でもありはガチャピンだった。
このところ、
アタリな本が続いていて気分がよい。一発目。
近藤史恵『サクリファイス』は自転車レースの話。自分が主役になることよりも他人のアシストを選んだ男が主人公。チャリンコに関しては曽田正人「シャカリキ!」や竹内真『自転車少年記』(ただし単行本)とか好きなんで、『サクリファイス』も楽しんで読んだ。分量的にはちと少なめかなという気もしたが、チームのエース石尾の笑顔のエピソードとタイトルの意味が重なって、ぞくぞくするような気分になる。彼女の本は何冊か読んできたがどうもイマイチだったが、これは好き。川西蘭の『セカンドウィンド1』もチャリンコの話なんで、図書館で予約中。楽しみ。二発目。
葵せきな『生徒会の一存』である。人気投票で選ばれる生徒会、その中で特別枠で入った主人公(副会長)。自分をエロゲーの主人公に比して、ハーレムルートを目指すと公言するエロ野郎。もちろん他のメンツは美少女揃い。という環境で行われるダベりんぐ小説。生徒会長のどっかの本から影響された一言から始まり、生徒会室でのダベりに終始するお話。ストーリーよりも類型化されたキャラよりも、キャラ同士の掛け合いとか呼吸とかノリがひたすら楽しかった。デビュー作『マテリアルゴースト』はちょっと読んで肌に合わなかったが、今作はすごい好き。にやにやしながら読んでました。次に出るであろう『生徒会の二心』も楽しみ。三発目。
高遠豹介『藤堂家はカミガカリ』は今回の電撃で賞を獲った作品のひとつ。タイトルもストーリーも盛り上がりもいまひとつで、物語手としてはスニーカーを昔獲った吉田直『ジェノサイド・エンジェル』に劣る(←何となく連想した)が、ひたすらキャラの掛け合いがよい。笑った。ストーリーとかじゃなくて、キャラで獲った賞だと思いました。四発目。
竹内真『ワンダー・ドッグ』は、拾われた犬「ワンダー」が高校のワンゲル部で飼われる話。竹内にしては珍しく「場所が固定された話」である。これまでの作品では場所はキーワードのひとつになることはあったが、たいていはそこを去って思い出す、とか成長する人たちの物語であったりした。今回は全体が三分割されているような感じで、ワンダーが拾われてきた当時の部員たち、その部員たちがいなくなった後で入ってきた部員の話、さらに三年経って最初の部員たちが伝説になってる状態での話である。読んでて思い出したのは桜庭一樹『青年のための読書クラブ』であったり、もっと雰囲気的に似ているのは室積光『都立水商!』あたりだろうか。分量的にやや不足していて、むしろ「ここからまた物語が始まる」という途中経過のお話であった。でも楽しんだ。楽しめた。
熊本市立図書館の話をしよう。また新たな手口である。いつものようにいくつか本を予約しているわけですよ私。で、そうですねえ、
仮に『悶絶スパイラル』という本があったとしましょう。これを予約してました、と。カウントが進んで待ち人数が3、私の後に7人並んでる状態です。待ち人数3てことは、うまく回転しても2週間くらいかかりかねません。そんなときにたまたま別系統の図書館でフツーに発見『悶絶スパイラル』、しばし考え、「待ってる人もいるんだし、こっちで借りて、あっちキャンセルするべい」という結論に至ります。家に帰って、予約キャンセルの手続き。ネットでつないで、予約リストを呼び出し、書名をクリック。「予約を取消しますか?」などと聞いてくるので「はい」→「取消完了」となる。もっとも、実際に取り消されるのは翌日以降である(予約と同じく翌日受付になるので)。んで、リストには上の方に『悶絶スパイラル』待ち人数3で、一番下に『悶絶スパイラル』取消しという行が追加。取り消しの方も件数にカウントされるので、他に4冊予約を入れていると、6冊上限に引っかかります。で取り消しの作業が行われると、二行が相殺されて消滅する手はず。もっとも時々数日にわたって残ったりするわけですが。今回それをやったのが日曜昼。月曜朝、予約状況を調べてみました。月曜は休館なんですが、日曜夕方までに戻ってきた本があれば利用可能に変化している可能性もあったんで。やあ『悶絶スパイラル』は当然まだ二行ありますな。ミッション行って夜帰宅してもういっぺんちぇき。休館中でも新刊情報が更新されることがあるので。ついでに予約もちぇきー。や、他館確保になってるのがあります。週末までには届くなあ。
『悶絶スパイラル』の取消し行もちゃんと消えてますな……なのに何故『悶絶スパイラル』待ち人数3。相殺されてませんなあ。新たな手口です。返却スルー、貸出スルー、予約スルーに続いて、
今度は予約キャンセルスルー。かちーんと来たので、もっぺん書名クリック。ふつーに取り消しメッセージが出てきやがります。てことはちゃんと予約状態のままなんだ。「予約を取消しますか?」→「はい」→「取消完了」でまた一行追加。熊本市立図書館にも困ったもんです、というかシステム的な欠陥か? とここで済んでればまだよかったんですがねえ。火曜日。夜帰宅して、ネットつないで、ちぇきー。ものの見事に取消し行のみが消えてます。
二日連続で予約キャンセルスルーされる私。夜なんでクレームも届きません。むきー。
こっちが悶絶すぱいらるに陥ってますよ。くりっくー。三度目の取消し行追加。こ、今度は大丈夫、だよね。……と思ったらまだまだすいーと、甘かった。20日水曜日。またしてもすぱいらる。頭の中で「
むしろ喜べ。俺ならワクワクするね」という宮田一郎のセリフ(by「はじめの一歩」)が浮かんできたのでそうする。ネタになるし。というわけで、
現在4回目の予約キャンセル申請中。どこまで続くのか。とりあえず週末がタイムリミットです(予約本を回収に行くので)。なお別に三浦しをんに含みがあるわけではありませんよ念のため。それにしても
市立図書館の「取消し」という表記と「取消」が混ざってるのはそこはかとなく落ち着かないのは私だけ?
相変わらずちまちまDSをやっている。前回まではパズルにハマってましたが、今回はちょっと違いますよ。RPGってんですか? ジャンル的には何になるのかよく分かりませんが、まあポケモンみたいな感じ。とはいえポケモンやったことありませんけど、何となくイメージとして。モノは
バンダイナムコの「ガウストダイバー」。モンスターをコレクションし、バトり、トレードしたりプレゼントしたり、育成したりする類のやつだ。ぶっちゃけゲーム会社としてのバンダイは私あんまし好きじゃなくて、逆にナムコは好きな会社。しかし、このゲームはバンダイのいい点とナムコのいい点がうまいことマッチしてる感じがした。
だいたいにおいて、私はモノゴトの枠組みをいじったり、もてあそんだり、玩弄したりするのが好きである。新しい技術が出てきて、ゲームなどに応用されると、それを利用したゲームが出てくるのが楽しみで仕方ない。やったことがあるかどうかは別問題ですがね。例えばケータイ機では「コロコロカービィ」なんてのはどうよ。ゲームボーイを傾けて、中のカービィを転がす。他にも太陽の光を感知して吸血鬼を退治する「ボクらの太陽」とか。最近ではWiiが面白そうなのはこの辺りにある。DSの特徴はケータイ性と二面スクリーン、タッチパネルであろう。こうした点をうまいこと生かしたゲームというのはやっていて新鮮であるし面白いと思う。
ということを踏まえて、「ガウストダイバー」である。ゲーム内容の大雑把なとこは先に書いた通りである。世界設定としては、現実世界とは別に異世界である「磁霊界」があり、そこの住人がガウストと呼ばれるモンスターたち。ときどきガウスホールが開いてガウストが現れたり、元からこっちに住み着いていたりする。ガウストたちは人間たちによくイタズラをする。目が赤く写真に写るのはエメランタンのイタズラだし、女性が韓流メロドラマにハマるのはメロメイドの仕業である。一方で、ガウストを狩ったり保護したりして人間を守る組織があって、それに所属するのがガウストダイバー。
ダイバーチップと呼ばれるカートリッジをDSに差し込むことによって、DSをガウスト捕獲装置兼通信端末にしてしまう。ダイバーチップは「ガウストダイバー」のゲームカートリッジの形をしているわけですが。ううむ、メタ。
ガウストってのは大雑把に二種類。「浮遊ガウスト」と「地縛ガウスト」である。浮遊ガウストはDSをレーダーにすると勝手に近寄ってくる。一方地縛ガウストは場所に縛られているため、勝手に寄ってはこない。しかもレアなガウストが多い。なので
地縛ガウストを捕らえるにはこっちから出向くしかない。何のことをいってるのかこれだけではよく分からないだろうが、
このゲーム、ゲーム内にマップがありません。通常の意味でのランダムエンカウント(マップ上を歩いていて敵に遭遇→戦闘というやつ)もありません。DSの通信機能を入れて、その辺を歩いていると地縛ガウストと浮遊ガウストが釣れるのです。つーか、
家にいたらガウストが集まらないという引きこもりには優しくないシステムです。すなわちマップは日本全国。
ゲーム内容はいくつかのモードに分かれてまして、
1)サーチモード
2)スキャンモード
3)キャプチャーモード
4)アミフィールド
こんなとこかな。サーチにすると、ガウストが釣れます。釣ったガウストは一時的にDSに閉じこめた状態。スキャンモードにすると釣れたガウストの分析開始。具体的に何が釣れたのか判定してくれます(操作不能)。そっからキャプチャーに入りますが、強いガウストとかは釣っても捕まえられず速攻で逃げたりします。ともあれ写真撮るような感じでボタンを押してキャプチャーしていくと、捕まえたガウストはアミフィールドというとこに移行されます。アミフィールドでは99匹までキープできるガウスト保管所。ここに移したガウストに対しては、売り払う、戦う、のいずれかが選べます。戦う場合、どのガウストを使用するか、どのガウストを相手にするか、何匹相手にするかを決めることができます。つまり、
自分のペースで戦闘プランをひねりだすことが可能になるわけです。戦闘においては敵を撃破するか捕獲することができます。捕獲した場合、そのガウストはアミフィールドからイケースという場所に移動し、戦闘・育成・フーダ化(←強化アイテムに変える)・売却ができるようになります。ただし、撃破した場合の約半分の経験ポイントしか入りません。ただし売却をする場合、アミフィールド内にいるときの数倍の値段で売れます。ここでもプレイヤーは「経験(成長)を優先させる」「お金を優先させる」というのを自分で選ぶことができますな。さらには「こいつは相性が悪いし、戦うとダメージがデカい、だからアミ内で売り払う」とかもやれます。
どうもサーチに関しては通信を使ってるようで、ゲーム内の説明ではガウストは人間のいるところに集まる性質がある、ということで、住宅地や人が大勢いるようなところにたくさんいる、と。多分電波をキャッチしているんじゃないかと思ってるんですが、よく分かりません。通信を使ってる点で面白かったのは、ゲーム内のショップを起動する度に通信が起動するんですよ。「何やってるんだろう」と思ってたんですが、これがナムコ直営店やDSダウンロード端末であるDSステーションの有無をチェックしてるんですね。それが引っかかると、珍しいものやガウストを売ってる特別店が開きます。これに関しては、「今週の賞金首」なんてのもそうなんですが、ゲーム内にリアルタイムでメールが届きます。ネットのホームページにも同じ情報が載るんですが、ゲーム起動して日曜ごとに賞金首が変わるのを組織からのメールとして受け取ると、一層ゲーム世界=現実世界というのが強められますな。
もうひとつ。このゲームでもっとも感心した点。
クドいくらいの安全配慮。ゲームを起動すると最初に出てくるのが「ダイバー5箇条」でボタン押すまで消えません。他人に迷惑をかけないとか安全な場所で遊ぶとか知らない場所に行かないとか。それからゲーム起動させ、ストーリーを進行させていくと次第に機能がオープンされていきます。機能の説明とかガウストとは何ぞやとかから始まって、ダイバーの「仮ライセンス」がもらえます。これで一時的にサーチ機能がオープン。浮遊ガウストのみがサーチできます。サーチのチュートリアル、戦闘の説明が入り、次に来るのがライセンス試験。
15問くらいの試験に全問正解しないといけません。問題は交通安全・防犯・マナーから出ます。「知らない人に『レアなガウストのいる場所に連れて行ってあげようか』といわれてもついていかない」とか「出かけるときには家の人にどこへ行くのか、いつぐらいに帰ってくるのかを告げる」「横断歩道を渡ってる最中にレーダーに反応があっても立ち止まらない」「人がたくさんいるところでは大きなレーダーオンは出さない」「知らない家のそばでレアなガウストがいたからといって勝手に中に入ったりしない」「歩きながらやらない」などなど。
シナリオ的にもキャラ的にもこのゲーム、コロコロでコミックな読者層がターゲットです。実際小学館とも連動してイベントとかやってるみたいだし。しかも外を出歩くことを前提にしています。なので安全配慮。ひたすら安全配慮。ゲームのモードがいくつかに分かれ、各モードでポーズがかかります。サーチで釣れてすぐスキャンしてもいいんですが、溜めてからまとめてスキャンするとガウストが逃げにくいなどの特典があります。また各モードに移行する際に必ず「まわりの安全を確認してください」「移動しながらプレイしないでください」といった類のメッセージが立ち上がり、ボタンを押すまで消えないし、始まりません。また忘れた頃に20問のライセンス更新問題があり、道路の横断に関する話とか暗くなってからどうやって帰るかとかが追加されてます。またライセンス問題には自転車に乗りながらやらないとかあって「歩いている速度くらいがもっともガウストを捕まえやすい」「サーチの範囲は20メートル」という説明がされてます。実際は原付の速度でも地縛ガウストは十分釣れますし、高速道路でもできるという話ですし、多分範囲もスペックとは異なるんでしょうが、ゲーム内でまことしやかに説明され、納得してしまう内容になってたり。
お子様が遊ぶ、ということを考えてのギミックとしては。バンダイのオモチャと連動してるとかもあるんですが、やはりサーチの追加でしょう。このゲーム、バージョンが「クリムゾンレッド」と「ディープブルー」の二種類。最初に仲間になるガウストが違う、とか、釣れるガウストが微妙に異なるとかの差違があります。それはそれとして、ゲームを差したDSが複数ある場合、「グループサーチ」というのができます。同じバージョンのものだったら単純にサーチレベルが上昇(レベルが上がると釣れるガウストが変わる)。。違うバージョンだったらレベル上昇の上、「クリムゾンレッド」と「ディープブルー」の協力でしか手に入らないガウストが釣れる可能性があるとか。対戦も交換も協力もできるわけです。しかも友達つっても、同じ家に住んでるわけじゃないでしょうから、テリトリーが微妙に違うでしょう。釣れるガウストがそもそも違ってくるわけですから、楽しみもいろいろな感じ。
育成に関しては、最大三つのイケース(ひとつあたり3体まで)が使えます。余ったガウストはひろびろイケースに放り込まれる。育成にあたってはイケースを選んでエサを投げ込む。好物を摂れば好感度も上がります。逆に嫌いなものだと好感度が下がるシステム。また複数ガウストが入ってる状態でエサを食うと競争によるボーナスが付きますが、同時にエサ投げても他のやつが食うというトラップにも。目当てのガウストにだけ確実に与えるには、イケースに一体だけにすればいいんですが、そうするとボーナスが低くなる。その辺りも自分で調整できるわけですわ。それにしてもイケースとかアミとかフーダとか分かりやすいネーミングも子どもをターゲットにしたものですな。ヘタに英語とか使いまくるよりもよろしかろう。。
用語を分かりやすくする一方で、先程の「DSがダイバー端末」という演出を強化するために、起動時には英語のメッセージがずらずらと並んで、ダイバーのOSが起動する画面に。上画面の端にはDSの電池と直結したケータイみたいな残量電池のメーター、新着メールはメールのマークがその隣で点滅しますし。また感情移入度を高めるため、ゲーム登録で郵便番号を入力するというのがあります。これによって所属する支部が決まります。私なら「クマモト支部」になったんですが、ガウスホールがおかしくなって引き起こすガウスハザードが起こった際、「アラオ支部、ガウスハザードレベル4」とか「ヤツシロ支部、ガウスハザードレベル2」とか緊急ニュースで出るわけですな。ダイバー同士の対戦で最初に出てくるふくよかな少年も隣の支部所属という設定ですし。さらにシナリオが進むとガウスハザードのどでかいやつのせいで、「
アラオ支部崩壊、行方不明1000人以上」という展開になったり。多分、他の人がやると支部とかが違うはず。また、所属する支部のある都道府県では特産品を売ってて、熊本だとカラシレンコン。特産品は育成時のボーナスが通常の食べ物よりも高いアイテム。ただし他の地方の特産物ってなかなか手に入りません。郵便番号をいじるか、現地に行くか。もうひとつ、ナムコ直営店とかで物産展があって、そこで買うか。ええ、
こないだ物産展の案内が来たんで買いに行きましたともさ。さらにスーパーレアなガウストがいるというので、お金貯めてフリルメイドを買いに。
メイドを買って、飼うのです。いや、人魚系(マーメイド)ガウスト、癒し能力が高いし、格闘能力が通常3連打のところ5連打だし、結構使えるのよ。
戦闘は闘技場のようなフィールドで、一対一(交替有り)。最大三連戦ですが、連戦の場合経験値にボーナスが入ります。戦闘時には属性による相性で相当に修正かかってます。火属性のガウストは水属性のガウストに弱いのですが、具体的には火→水へのダメージはオール半減。逆に水→火のダメージは大幅増加です。戦闘自体はアクションで、通常弾を撃ちまくり、接近して殴る、という形。強化アイテムのタマフーダで弾を一種類増やすことは可能なんで、火属性だけじゃ水に勝てないので別の属性の弾持っていくとかそういう戦略にするか、他の属性のガウストを先行させるとか考える。戦闘シーンは上画面で表示され、下画面には最大三種のこちら側のガウストステータスが出てます。DSのゲームでは例えばFFの人が作った「アルカイックシードハート」なんてゲームがありまして、これがシミュレーションRPGでコマンド選んで戦闘するんですが、フルタッチでボタン通じません。しかもコマンド枠が怖ろしく小さい上に狭いのでやりにくいことこの上ない、なんてゲームがあったりするわけで。快適さを目指すんならボタンとタッチの両方を使えるようにするとかいろいろやるべきだと思うんです。ファースト「ドラクエ」だって、「コマンドの並べ方」「ボタンを押してコンマ何秒でウインドウが出るようにするか」「文字の使い方」「ウインドウ背景の色」など様々なことを研究した挙げ句に商品になっているわけですからねえ。んで「ガウスト」はどうかってえと、感心するのは戦闘時。タッチ画面を三分割してガウストデータが表示されてます。
上画面でアクション戦闘激しくやってるときに、タッチペンに握り替えてーなんてことをやってる余裕なっしんぐ。とっさに指でタッチするんですが、間違えようのない大きさに。指紋がついたりしますが、のーもんだいですよ。不必要なとこを落として、機能と快適さを追及した感じでよし。チュートリアルもビデオメールで担当オペレーターが話しかけるという形で短く項目化されていて、分からなかったら差出人別になってるメールフォルダから件名を探して見るという分かりやすいものになってたりとか、うーん考えてあるなあ。
安全配慮に関しては、おそらくオモチャがらみでバンダイが培ってきたノウハウであろうし、ゲームの没入度とかレベルの高さに関してはナムコでしょう。まったく私は知らなかったゲームですが、DSやってた中でもトップクラスの面白さに感じています。バランスもいい。サーチでストックできるのはアイテム含めて32まで。おおよそアミフィールドに入る1/3。全部がガウストで全部をキャプチャーできても余裕があるサイズ。逆にこれが99匹までおっけーとかなら、アミフィールドの管理とかが無茶苦茶になりそうだし。んで、この32までのサーチが限度になるとサーチが「メモリーオーバー」で自動的に中断。そこまでなるのにおおよそ15分くらいですかね。もうひとつ、「ログ」という機能がありまして。サーチ始めてからの記録が何月何日何時何分何を引っかけたというところまですべて残ります。捕獲してない種類だと「未確認ガウスト」なんですが、一度捕らえると遡って「未確認」が上書きさえれます。ゲーム内でもきちんと説明されるんですが
、ログを見れば、どの辺を歩いているときのことか分かりさえすれば、「いつどこで自分が何を釣ったのか」がきっちり分かる。地縛ガウストは固定されてるという説明なので、どのガウストをサーチするためにはどこを回ればいいのかというルートもできてきます。てことは逆に「こっちはまだ行ってないので行ってみよう」とかもあり。お散歩ルートにDS持ってってガウスト釣りしたりとか楽しんでますよ。ガウストは釣れる時間帯や季節が限定されてるのもいるんで。てくてくほくほく。や、新種はっけーん。
実はもうひとつバンダイナムコでハマりつつあるゲームがあるんですが。ミニゲーム集なんですけどね、ジャンル的には「
即死系ハチャメチャラブコメディ」……ってどこの「ドクロちゃん」ですかそれ。いけません、会話の内容とか一発一発が強烈。でもまだ「ガウスト」(あるいは始まりつつある追加ミッション)のせいで、あんまし進んでない。ので、次回以降に紹介しましょうかね。いや、
すんげーバカパクな感じで楽しい。おかげですでに2月にして今年のベスト級。今んとこワンツーバンダイナムコで。
ゲーム雑誌見てて、「無双OROCHI 魔王再臨」の続報発見。のへーっと眺めるに、さらに
追加キャラ平清盛と太公望。まあ、正直なところを述べますと、何で中国サイドからは神仙級がバカスカ参戦してるのに、じゃぱにーずはいないのかと。せめて将門とかよう。それにしてもアレですな。最新機種であるところの
PS3で出た「三國無双5」ではキャラ削りまくったのに、旧世代機のPS2では今んとこ9人もキャラが増えてるってのはどうなのかKOEI。続編OROCHIではキャラが70人くらいにはなってるよなあ。
KOEIといえば、こないだヤフオクで「三国志11withPK」が解説本付きで出てまして。解説本なしでも6000〜7000以上で推移してるソフトです。まあ本があるんで、これくらいじゃ落ちないだろうと6000円くらいで入れて
放っておいたらうっかり落札。ぬう、表紙がちょっとヨレてるのがいかんかったんじゃろうか。いや別にいいんですけどねえ。やる暇まったくなっしん。どうしたものか。
本屋で梶尾慎治の新刊を見かける。『クロノス・ジョウンターの伝説インフィニティ』またしてもくろのすじょうんたーですか。何バージョン出せば気が済むのやら。とりあえず確認せねばいかんことが。がーっとページをめくってラストの初出一覧。……やっぱり。このクロノスなんちゃらは、連作短編でありながら
新しいバージョンが出るたびに短編が増える方式を採用していて、初出一覧がかなり変なことに。んで最後に「本書のための書き下ろし」がついてまして。うぎー。
わし3バージョンくらい持ってる気がするぞ。特に最初の頃の(←つまり短編の数が少ないやつ)。
とまあ、テキトーにいつものような感じで。ただし今回は久々にちょっとずつネタを書いていってたので、更新予定日に更新できそうざますよ。
んじゃ、ラストに例のやつをば。
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男がひとり、山をさまよっていた。
なかなか獲物に巡り合うことができず、朝から狩りに入って、いまだ野兎一羽という始末だった。
その上、道に迷った。どうもどこかで獣道に紛れたようである。
帰り道を探し当てることもできぬまま、夜になった。野営の場所のひとつもまず探すべきだったのだろう。もう少し、と思いつつ、時間を無駄にしてしまった。
あ、と思ったときには遅かった。男をさらなる不幸が襲った。足を取られ、姿勢を崩した。その先に、ちょっとした崖があった。
落ちた。
不幸中の幸いというべきか。いくつかの擦り傷と、足をくじくくらいで済んだ。
夜、が来る。
獣の遠吠えに怯え、男は一夜を過ごす場所を求めた。なかなか適した場所は見つからず、這いずるようにして、近くの樹の根本、いくつかのまたになったところへ身体を押し込むようにして隠れた。
火をおこす余裕もない。野兎の死骸をどうにかすべきだった、と気づいたが、今更どうすることもできない。
遠吠えが近付いてくる。男は闇の中に光る目のようなものをたしかに見たと思った。獣臭い風に怯えた。
それでも。男はいつの間にか眠っていたらしい。あるいは、気を失っていたのかもしれなかった。
身体が揺れていた。まだ意識が外界と結びついていない。半ば夢の中である。
細い、それでいてしっかりした歌が聞こえた。そう思った。
揺れる。揺れる。揺れる。
再び目が覚めたとき。男は山の入口に倒れていた。傍らには野兎の死骸が落ちていたままであったという。
おそらく、と戻ってきた男に村の古老がいった。お前は「山の人」に救われたのだと。
男も昔語りに聞いたことがあった。山には「山の人」と呼ばれるものたちがいるのだと。「山の人」は角をもつものたちで、人間のようには見えない。またかれらは時折山に迷い込んだ人間を助けることがあるのだとも。
男が聞いたのは「山の人」の歌だったのだろう。男は感謝し、再び狩りに赴いた折り、目立つ場所に酒をいくらを置いておいた。翌日、再び行ってみれば、酒は消えていた。代わりに、野兎が一羽。過分な礼であったのかもしれない。
男は二度と「山の人」に会うことはなかったが、時折、山の奥で細い歌のようなものを聞いた、という。
そんな第25回。何となく思いついたので書いてみました。ミノ吉たちと人間とのコンタクトって、最初はこんな感じだったのかのう。あるいは、物々交換取り引きの始まりというか。
上の話。最初のバージョンだと焚き火して野兎焼いてる間に眠り込んでしまい、
ふと起きると目の前、焚き火の向こう側にミノ吉が座っているという展開だったんですね。怯えた男が肉を差し出すが、ミノは固辞(だってベジタリアンだし)、代わりに男が持っていた酒をもらう、と。で焚き火に照らされ、月を見上げて歌うミノ。男はいつの間にか眠り込んでしまい、夢の中で揺られ、気が付くと村の近くへ、という流れでした。いや、狩りに行くのに酒持っていくのもどうかと思ったんで、上の形になったんですが。持ってき方次第では可能だったかなという気も。例えば山に入るときにはいざというときのために、あるいは山の人に奉納するために酒を一本下げていく風習があるとか。
とまあ、こんな思いついた場面を描いてイメージを補強していくのもアリかと。
次回もこの路線で行くかなあ。気分次第風任せでござんすが。
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追加ミッションが始まる前の日。ちょっと早めに6時過ぎにミッション場を脱出。ビルに反射する西日で焦げそうになる(直接は見てないが)。じりじり。
URYYYYYYAAAA。
購入した本:
五十嵐貴久『交渉人』『Fake』『安政五年の大脱走』、文岡あちら『ヒツギでSOSO!』、本田透『ライトノベルの楽しい書き方』、田中ロミオ『人類は衰退しました』、岡田篤宏/テーブルトークカフェDaydream『旅する大樹とかわいい剣』
読了した本:
近藤史恵『サクリファイス』、沖田雅『オオカミさんと毒りんごが効かない白雪姫』、葵せきな『生徒会の一存』、柴村仁『ぜふぁがるど』、高遠豹介『藤堂家はカミガカリ』、竹内真『ワンダー・ドッグ』、SFマガジン編集部『SFが読みたい! 2008年度版』