中旬。
前回のをUPした翌朝のこと。いつもの花屋の前を通ったところ、立て看板がすり替わってました。「苗オール50円」とかそんな感じに。
あれ? 家庭訪問はどこへ? 今まさにシーズンまっさかりなんですが。たしか前にもこんなことがあったような気がします。このタイミングで看板が変わるのはやはり……
私の記事の情報が漏れてる?(ないない) それにつけても
「オール50円」って並べてある苗全部で50円ってことじゃない、よね? なんてことを書いて、UPした翌朝くらいに「苗一本どれでも50円」とかなってたらどうしましょう。どうもしませんが。
お休みの日にちょっち明るいうちからてちてちと歩いていたときのこと。通り道の公園で、小学生くらいの少年たちが遊んでいた。
お揃いの野球ユニフォームでグローブをはめてサッカーボールを蹴っていた。うぐう、またしても変な遊びが。あのグローブには意味があるのだろうか。もしかしたら
グローブで触れる分にはハンドじゃないというローカルルールなのかも。んで、しばらくして戻ってきたら、今度はちゃんと野球をやっていた。腰をやや落として構えていた外野の少年が飛んできた球を処理した後、くりんとホームに背を向けた。んん? 何をやっているのかとウオッチングポイントをずらすに、構造物に隠れて見えなかったのですが、もう一面野球フィールドが構成されており、つまるところ
リバーシブル外野。反対側から飛んできたボールを処理していました。危なくないか、それ? 人数が足りないからなのかなあ。審判を攻撃側から出したりするのは聞いたことあるが、外野が共通とは。一面にして、チームの人数を増やした方がいいんじゃないか。いや待て待て。何ぞ利点があるのかもしれん。と通り過ぎてから思いついた。
一箇所でレフトとライトの守備練習が同時にできます。え、違う?
明るいうちにお散歩ってのはあんましできない日が多いのです。そんなときは夜歩いてますが、こないだとあるイタリヤンなお食事店の裏を通ったら、
コック帽にエプロンの人エアゴルフやってました。むう。私はゴルフやんないから分からないんだけど、何だか楽しそうでした。そのままぽてぽて
夜の散歩をしていると道の真ん中でうずくまっている影が。ぴくりとも動きません。し、死んでるのかな? でっかい鳩笛みたいなポーズで、近くで犬が吠えてるのにまったく動こうとしない鳩ですよ。すぐそばを私が通ってるのにノー反応。ほんとに死んでるんじゃないかって感じですが、よく朝ぶらっでぃーな状態になってなかったので、鳥目でうかうかと動けなくなっていたのかも。でも、車も通るとこなんで、光に驚いて動いたりしなかったのだろうか。さらに別の夜。前述のとは別のイタリヤーンなお店の前を通ったら、風が結構吹いてる晩だったのでノボリがばたばたしてました。どうやらキャンペーン中のようで、アニメの絵がキャラのお皿だか何だかプレゼント中だと教えてくれた。ふーん、あんまし大きくないお店でしたが、そういうのを作ったりキャンペーンしたりする力はあったんですなあ。などと思いつつ
数百メートル歩き、某ファミレスにまったく同じノボリが翻ってるのを発見。ちょ、ちょっと待て。ホントにキャンペーンをやってるのかあのイタリヤーンなお店。ノボリはコンクリの重しに差し込んであるやつなんでノボリ部分が飛んでいったとかそういう話でもなく、明らかに「ウチでやってます」という感じの翻りっぷりでしたが。
前回触れてた
にゅーブックオフに行って参りました。まず行って思ったのが、平日の日暮れだってーのに、人がやたら入ってやがります。車とかだと入りにくい場所にあるってのは前回書いてますが、油断してました。何故こんなに人がいるのかと思ったら、
近くに大学と高校と大学と高校があるのでした。それぞれチャリで5分くらいのとこ。その人たちが寄りやすいプレイスのようでして。駐車場の警備の人に誘導されてようやく潜り込む。ふむう、結構広い感じですな、天井が高いっぽい。さっそくいくつか本を物色する。ただいかんせん急ピッチで進めたせいでしょうか、棚の本の並びがおかしい。基本的には作家の名前順になってて、時代小説は別棚なんですが、どうもなんとなーく分類してるのかなあ。北方謙三の「三国志」が時代小説と普通の本のコーナーにバラけてたり、京極堂の本が同じような分散をしていたり。100円コーナーをとっくり眺めていると、
いきなり足下の引き出しがするするーっと開きかけてびっくりしたり。その怪奇現象にしばらく「もしかしたら中に小さい人でも入っているのやもしれん」などと思ったり思わなかったり。多分、反対側で誰かが引き出しを押して、連動してこっちに押し出されてきたんでしょうなあ。でもするるーっな感じからすると、引き出しの中身がありませんな。
全力振り絞って棚に並べました感がするすると伝わってきます。こっそり軽く押し戻しておきましたが。レジに行くと、六人くらい店員さんがいたのですが、非常に、こう、ぎこちない。レジ打ちも客さばきもまだまだですな。で、待ってる間に店内放送が入るのですわ。「
本日もブックオフ○○店にお越し頂きありがとうございます。当店では(以下略)」といった多分マニュアルに載ってる通りの定番セリフですが、ぶっちゃけ、
そのときその場にいた人のほとんどが「本日が初めての客」だと思いますよ本日開店。「ほとんど」というのは、もしかしたら開店前先行買い取りで来た人がいるかもしれないので。まあ、たまーに巡回するのにはいいかもしれませんなあ。
生まれるブックオフあれば滅ぶブックオフあり。世の中諸行無常なのです。とろとろと久しぶりに大津あたりまで行ってみたら、大津のブックオフがおなくなりに。むう、あんまし繁盛してなかったんだろうか。いくつかブックオフを巡ってみると、たしかにちょっと規模が小さいところではあったけど。本を探す拠点のひとつがなくなるという意味では悲しいでございますよ。同じ日、やっぱりとろとろと走っていたら、
「肥後ずいき」と書かれたお店に「閉店セール」の文字が。中に入ったこともありませんでしたが、子どもの頃からずっとあったような記憶があるのですよ。どんな店かは興味のある向きには検索のひとつもかけてみてください。
つーか、営業してたんだ今まで、と思ったりもする。嗚呼諸行無常。
PSPのソフト狙いでヤフーなオークションに参加したりしているのですが、まあ、いつものように自分ルールでやってるわけで。何軒か中古ショップを回ったり、Amazon覗いたりして、中古価格を調査しますな。で、中古価格>落札代金+振り込み手数料+送料、となるようにするのです。当たり前っちゃー当たり前ですが、中古価格の方が下なら、近所で買った方がいいし。例えば、こないだ「エースコンバット×」を落としたんですが、これが廉価版が出てて定価2800円。中古だと2400円〜2600円くらい。手数料が100円くらいでメール便だと160円なので、入札限界が2000円前後ですかね。実際は1000円+105円+160円で落としたので、だいぶお得だったと。で、限界を越えたらよっぽどレアじゃない限りあっさり諦めて、別の同じ商品に入札を繰り返しております。なので、入札中情報には同じソフトの名がずらずらーっと並んだり。その商品のオークションが終わるまで「高値更新」になっても消えないんですな。その辺どうにかならんもんか。
……というのが前フリ。で、先日「塊魂」に入札した後で、入札中一覧を見たと思いねえ。んで、気づいたことがひとつ、いやふたつ。同じソフトの名が複数あるのは上記の理由のためかまわないのですが、
同じソフトの最高入札者に私のハンドルが複数あるのはどういうことよ? うわわ、ダブって入札してやがります、
しかもソフト2種類×2本。ちょっち注意力散漫じゃないですか私。多分、いくつか候補をタブページで展開していって、入札していったときの事故じゃなんでしょう。値段決めてバカスカやってたわけですし。えーと
最悪5000円くらいのマイナスが出そうな感じで。はらはらどきどきしながら様子をうかがっていたところ、片方のソフトはあっさり高値更新されて持ってかれました。限界点を越えてたのでそちらは諦めて別のに入札(ちゃんと確認しつつ)。寝る時間になったし、終了まで翌日だったので「塊魂」の方は後で見ることにして寝る。翌日ミッションから帰宅して、どきどきしながらオークション「入札中」を更新すると、やあ「塊魂」が一本消えてます。誰か持ってってくれたんでしょうか。……3秒くらいしてとあることに気づいて「落札」のページを覗いてみると、
私が落札してました。発見から
15分後、もう一本も事も無くと書いて無事落札。がっくし。片方は、同じ人から別のソフトも落としていたので手数料+送料が一本分ですむので、結局1500円前後のマイナスが生じました。うーんうんうん。
頭のネジを3本くらい締め直さねば。
土曜日のミッションが早めに終わったので、帰りに中古ショップに行く。
「塊魂」が1500円買い取りになってるのを知る。うひゃお、これで
ほとんどプラマイゼロになりそうざますよ。ついでに
3回しか起動してない「無双OROCHI魔王再臨」(4500円買い取り)もやっちまいましょう。プレイする意欲がまったく湧きませんし。「無双」シリーズで中古売りするのは初めてですよ。しかも未クリアだし。だいたい
拠点フツーに攻めてるときにオールスローモーションに処理落ちするとか
空中にカチ上げた敵武将に処理落ちで攻撃が当たらなくなって逃げられるとかいう辺りで爽快感ゼロのゲームですな。トータルで6000円くらいにはなりそう。ほくほくしながら「明日休みだし売りにいくべい」と
店を出て5分後、「塊魂」は両方ともまだ届いてないことを思い出した。あと3本くらいネジを締めた方がいいかもしれませんな。しくしく。
ところで。
意外なことでしょうが、私はヘンなゲームって好きなんすわ(意外じゃないという説もあり)。だいたい「塊魂」を上で話題にしてるし前回「俺の屍を越えてゆけ」の話もしてるし、他にも「アトラス」や「ポピュラス」とか「バロック」とか好きですしねえ。で、以前雑誌の紹介記事見て興味が湧き、最近公式サイト見て要注意マーク点灯中のゲームがひとつ。5月頭に発売なんですけどね、「
ニッポンのあそこで」というPSPゲーム。DSに押されてたというか完敗気味だったPSPですが、ここんとこヘンなゲームが増えてて嬉しいところですな。流れがどうもニンテンドーにプレステが追いついて追い越したみたいな空気になってます。そんな中くだんのゲームですが、
公式サイトに入るなり鳴るBGMがイカす感じでぐー。ゲーム内容は一言でいえば「
国土地理院1/25000の地図に準拠したマップで旅行代理店のコスプレ可能な宇宙ネズミを操って日本各地の有名どころをルーレットで魚釣りするゲーム」……うん、間違ったことはひとつもいってないっていうか、そのまんまというか。すでにこの要約でヘンさ加減が分かってもらえるかと。いや上の紹介じゃあんまりだっていう人にはもう少し詳しく解説を。宇宙旅行代理店が新しい商品を出すにあたって、ニッポンを調査する設定でして。ライバル会社に負けない詳細な調査をするために開発されたのが調査ギョ(←魚)。これを大量に放して、名所の情報を吸わせ、釣って回収することで細かい情報を得ることができるシステム。そのため
主人公は自分が乗ったUFOをエサにしてギョを釣り、ルーレットでバトルをして、ギョを回収する手はず。ダウンロードができるし、自分の現在位置も分かるし、マップの交換や、書き込みやアイコンを入れることで自分マップの作成もできます。これまでPSPでナビソフトみたいな「みんなの地図」なんてのがありましたが、「ニッポンのあそこで」は「遊べる地図ソフト」になってるんですな。こういうのは
大ゴケする可能性もあるんですが、眺めてるだけでも楽しそうなんで買ってみようかなあ。
タイトルと帯に釣られて三崎亜記の短編集『
鼓笛隊の襲来』を読んでみた。ほら、『となり町戦争』の人ですよ。熊大の卒業生の人でしたっけ。ちなみに私を引っ張りつけた帯の文句は、
戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか。
全体を読んでみた感想を例え話でする。コーヒーの好きな人がいたとします。この人の好みは砂糖なしクリームなしミルクなしのブラックです。先日テレビで紹介されてたコーヒー店に行きました。オススメのコーヒーを頼んで一口がぶり。かすかなコーヒーの香りが口中から鼻に抜けていきます。
どろどろのブラックコーヒーを期待してたら出てきたのはアメリカンのお湯割りとか紅茶に見えるコーヒーでした。そんな感じ。いやそりゃまあアメリカン好きな人もいるだろうし、コーヒー飲んだことのない人がそれ飲んで「おう、これがコーヒーというものか」と感じるやもしれん。けど、ねえ。いくつかよかったのはあるんですけど、全体に感じてたのは、微妙にSFな設定があって、そこでフツーの話が展開して、最後に主人公がブンガクして終わるというパターン。空見上げてちょっと物思いにふけります的な。設定そのものは別にいいんすわ。国の認可を受けて浮遊都市になった町(200メートルから2000メートルまでをふわふわしてる)とか、近所の公園にやってきた「象さん滑り台」がホンモノの象だとか覆面をかぶって別人格になることが法律で認められた社会とか。
ただ、掘り下げが浅くて甘い。前述の浮遊都市の話で浮遊都市の公務員と隣町である地上に住んでる主人公の遠距離恋愛話ですが、浮遊都市らしい設定を生かしてるのは二つの町の距離と役場の浮遊維持課、高度を生かして高原野菜を作って決まった日に低空に来て野菜売ってるとか、そのくらい? 神社の神木に少女が下半身埋め込まれて彼女の力で高度を維持するんですけど、例えば200メートルにいるときと2000メートルにいるときって防寒とかどうしてるんでしょうか。地上に着地するわけじゃないし、地上とコンタクトのある日は限られていて好き勝手に動けないで、遠島に隔離された状態になってる住民たちに不満とかないんでしょうか。住民は車とかどうしてるんでしょう。なんて疑問はさっぱり解決されず、フツーに遠距離恋愛して終わる。
オチがいいわけでもない。技巧や見せ方がうまいわけでもないSFっぽい風味のフツーの話。あ、考えてみりゃ『となり町戦争』もそうですな。こうしてみると、異色作家短編集を目指した恩田陸『いのちのパレード』はうまかったんだなあと思う。それから、一本一本の作品に関して物足りないとかそういうのは作家の問題であるが、別に編集サイドの問題もあるかと。ものすごーく正直に申し上げて
この短編集、一番面白かったのが一番最初に来る表題作の最初の4行ってのはどうよ。こんな感じで、
赤道上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した。
鼓笛隊は、通常であれば偏西風の影響で東へと向きを変え、次第に勢力を弱めながらマーチングバンドへと転じるはずであった。だが今回は、当初の予想を超えて迷走を続け、徐々に勢力を拡大しながら、この国へと進路を定めた。
「鼓笛隊の襲来」
いやこれからどうなるよこれ、とワクワクしてきちゃいますな。1000人の楽団で迎え撃つとか、それ突破されて勢力拡大って1000人増えたのか鼓笛隊とか。が、あっさり終わっちゃう。結果、
短編集として見ると尻すぼみ、短編として見るとやっぱり尻すぼみという尻すぼみスパイラル。もう少し編集の仕方とか短編の並べ方とかあったような気がします。いまいち。でも『となり町戦争』がそうであったようにあんましSF者ではない人にとってはこういう味付けは新鮮なのかもしれません。
ある日ミッション場から帰宅すると、出張から帰ってきてた父がいた。だいぶくつろいでいるようで(自宅だし)、私を見て読みさしの本を示して、「こんな本を見つけた。面白いぞ。お前も読むか」とのたまった。明石散人の「鳥玄坊」シリーズ。私はつかつかと歩み寄ってさっと本をつまみ上げ、裏表紙を観察。それから
父→本→自分をびっびっびっと差しながらいった。「あなた、これ、私の」見つけた場所は私の本棚であったらしい。しかも三冊中真ん中が抜けてるし。私の本だし読むかもないもんだ。しょーがなく、二冊目を発掘して渡してあげた。なんだかなあ。願わくは、ちゃんと元のところに戻しておいてほしいことよ。勝手に父が発掘して持っていった挙げ句行方不明になったままの本が多いのです。『ふたり道三』の真ん中とか『剣豪将軍義輝』の真ん中とか『風車祭』とか。『風車祭』にいたっては私から借りたの忘れて自分で買ってやがりましたしなあ。
いつもより早く来月の新刊予定表が手に入ったので眺めてみる。ううむ、
恩田陸が多い。『蒲公英草紙』はよいとして、あんまし面白いと思った記憶がない『「恐怖の報酬」日記』と『小説以外』ですか。どうしたもんか。あと、
珍しく東京創元社と早川に引っかかるものがない平和な月のようです。一冊1000円前後するもんなあ。でもなかればないで嬉しいような悲しいような。あ、
でも『今日の早川さん2』は出るのです。限定版を予約したのです。それから『東京バンドワゴン』は無事購入できたのだけれど、パラ見した集英社の新刊予定に「東京バンドワゴン」の
3冊目『スタンド・バイ・ミー』が今月中に発売されるとキャッチ。うむ、図書館で狙うざあますよ。
などといったネタをいつものやつを含めて書いたのは20日のこと。21日にPSPのこととか「モンスターハンター」のこととか追加しようと思ってたんですが、
緊急ミッションが何故か最近更新日を狙って入ってくる(しかも突然その日に)。いやはや。夕方には帰ってくるつもりだったんですがねえ。
すくらんぶるなのです。緊急出動なのです。油断をしてはいかんのです。そんなわけで、今回は書けそうにない。更新延期しても無理というか、とっととやんないと月末まで帰り遅くなりそうなんで、今回このくらいで。そーりーぷりーず。
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第31回。ここんとこ
3回分ほどのネタの流れをまとめてみようかと思う今日この頃。なので27〜30回辺りをさらりと読んでおくと吉。
ミノタウロス族と帝国の絡み〜帝国の設定に流れていくわけですが、そもそも発端は、ちゃんと書いてありますな。「みすたーあんだーひる」です。元ネタは、分かりやすいですねえ、トールキンの『指輪物語』の映画版
「ロード・オブ・ザ・リング」ただし1978年のアニメ版です。原作でいったら第二部「二つの塔」でぶった切られ、
エントの進軍開始の辺りで後編へ続くっていって後編がない。あと実写取り込みをアニメにするという作業をしているため、何かアニメというより劇画みたいです。
さて、「ミスターアンダーヒル」ってのは花火職人ガンダルフがフロドに名乗らせる偽名で邦訳は「山の下氏」だったかな。その辺りからイメージを拾いつつ、「山の下の族」→「山の上の族」という展開。しかも「霧降り山脈」のイメージを付与。
A27−8:山の下の族の一部が帝国を山の上へ導くことになった。
とかいってるので、「やっぱ裏切りつったらアレだろう」と
スメアゴル登場。合わせてデアゴルも登場。デアゴルがスメアゴルに襲われるというのは反射的に決定しちゃったので細部を埋めていく。当初は幼馴染みという感じで、「出アゴル」と「住みアゴル」あるいは「隅アゴル」として、前者は活発、後者はちょっと暗いイメージだったが、そうすると後者が外に出て襲うシーンがやりにくい。かといって外に出るとその違いが分からないので、ちょっといじって、28回のような状態に。元がスメアゴルなのでゴクリになった後、喉を鳴らすというのが、元は炭アゴルで獄吏になった後、喉をやられて喉を詰まらせるという話に。
デアゴルは「一の指輪」を拾ったためにスメアゴルに襲われたわけですが、該当する「誕生日の贈り物」として、宝石を持ってくる。宝石の役割を決めて、同時にそれが帝国による襲撃につながった話と結びついたのでよし。
炭アゴルに襲われた手アゴルは実は生きていたというのが次に出た設定。崖から落ちて重傷を負い、朦朧としたアゴルはかすかに「歌」を歌い、一度去ったミノタウロスがそれを聞いて戻ってきて救出される。ミノタウロスの村に留まったアゴルはユニコーンの癒しの力を借りてどうにか歩けるようになるが、完治はしないまま、帝国にその村が襲われる、と。そこから今度は村を失って部族の宝を奪還しようとしたりしてるミノタウロス傭兵団とかかわっていくことになる設定へ。
そこから帝国編に入るのですが、帝国編に入ってから30秒くらいで大枠が固まったり。きっかけは、炭アゴルが男爵のとこで獄吏になったという話。
じゃあ男爵はサウロンかと。そっからずるずると引きずられる設定。
男爵がサウロンなら、格付け的に皇帝はメルコオルだろう。で、皇帝をメルキ・オウルと氏名に分け、今度はそこから「メルコオル」ではなく「メルキオール」として「東邦の三賢者」(キリスト生誕を告げた面々)であるメルキオール、バルタザール、カスパーと連想を動かし、「オウル家」「ザール家」「カスパー家」として、先触れであったことから「先触れの三者」にして、
三家残ってると面倒そうだったのでツブす。
さらに「男爵の同僚」としていくつか名家を出現させる。マウグ侯ってのは『ホビット』に登場したドラゴン「スマウグ」から。矢で死んだのはスマウグだから(狩人の矢で撃墜されるので)。
バルタ伯バルロは、『デルフィニア戦記』から、ではなく、大バルロ、小バルロといってることから分かるかもしれませんが、バルログです。『指輪物語』に出てくるバルログが小バルログだし。なので炎の短剣と鞭が紋章。対するシュブ伯シェブは、シェロブ(『指輪物語』で後半出てくるクモ)を核にして発生。多分、これまでの流れからすると先祖はウンゴリアントがらみの名になるはず、だったのに、
どこをどう間違ったのかクモから山羊に転向。シェロブ→シュブとしたせいで、
イメージが「千匹の仔を孕みし森の黒山羊」シュブ=ニグラスに移動したせい。なので紋章が黒山羊さんに。
あとやるべきことは、ここに書いた流れを抹殺して、結果のみを残し、なおかつネーミングを変更するだけですな。あるいはいくつかの設定を裏返したり変更したりするといいかも。
そんな感じのここんとこの流れでござんした。次回はもちっと違う方向に行けるといいなあ。
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今旬のすまっしゅ変換。「
熊本県甘く刺し」ぐはあっ。この伝でいけば「
熊本県噛み甘く刺し」というのもありかもしれない。
購入した本:
籐真千歳『θ 11番ホームの妖精』、栗本薫『旅立つマリニア』、上月司『れでぃ×ばと!6』、シェリー・マザノーブル『月曜日は魔法使い』、米村圭伍『かるわざ小蝶―紅無威おとめ組』、久住四季『ミステリクロノ3』、橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに4』、カール・ハイアセン『珍獣遊園地』『ロックンロール・ウイドー』、桜庭一樹『荒野の恋 第一部』、小路幸也『東京バンドワゴン』、北方謙三『水滸伝 十九 旌旗の章』、西尾維新『クビキリサイクル』、大塚英志『キャラクターメーカー』
読了した本:
成田良悟『デュラララ!!×2』『デュラララ!!×3』『デュラララ!!×4』、橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに4』、米村圭伍『かるわざ小蝶―紅無威おとめ組』、三崎亜記『鼓笛隊の襲来』、田中天/F.E.A.R.『東邦の快男児』『熱き夕陽の快男児』『さらば愛しき快男児』、久保田悠羅/F.E.A.R.『聖雪のキャンパス』『想望のメモリアル』