2008年7月。


上旬。


 前回エラそーに間違いは認め改めるべきだなどといってましたが(←欄外で)、ここはまんず隗より始めるべということもありまして、間違いは認めませう。これ↓

 てか、消防士はレベル7だけど、四パターンのうち一番経験値が高いってのは何事か。

 えーと、どっからどー見ても消防士より女芸人の方が経験値高いっすねー。すまねー。


 月が変わったので、別々ミッション場にあるカレンダーをめくる。このカレンダー、逆さにガムテープでべたべたと止められたハンガーにぶらさがっておるのです(壁に穴を開けたりしないための措置らしい)。ぺりぺりと6月分を剥がす。ううむ、早いもんです。ともあれ、暦の上では7月になったらしいですなあ。私個人の感想では、まだ5月くらいなんんですが。7月のカレンダーを見ていて、気づいたこと。ほら、カレンダーって大安吉日、とか、海の日、とか所得税第1期分納付期限とか書いてあるわけです。それに混じって何故このカレンダーには米国独立記念日ってのがあるんだろう?


 朝、早く出かけるのは、ミッションをこなしておきたいという理由もあるが、一番はやっぱり道中のストレスを減らすためでしょう。高校生のチャリラッシュに苛つくこともなく、快適にすいすいーというのがいいですな。ただし、どこぞの青バスの傍若無人さはどの時間帯でも同じなので、不愉快は不愉快ですが。こないだもやっぱりバス停に寄せずに停まって、四輪を抜こうに抜けない状況にして後ろを不必要に渋滞させ、それでも追い抜く私のような原付乗りにはクラクション鳴らして突っかかってきやがるわけです。まあバス乗ってない人は客だと思わないんでしょうな。そんな感じだったんので、「おのれこれもネタにしてやろうか」とテンションも沸点も低い状態でふらふらと。私の前に二台の車がいて、私もともに左折するという状況。先頭の車がウインカーも出さずに左折。ううむ、この辺りも熊本の交通状況について絡めてネタにするかのう。二台目の赤いやつはやけにゆっくりと左折。そのまま橋を渡っていたのですが、特に対向車があるわけでもなく、歩行者もいない状態で、すぐ前にいる赤いのが不意に左に車体を振った。何事!? そもそも速度をあまり出してなかったのでこちらもそれに応じて徐行していたので即座に対応したわけですが。ほぼ同時に、右方向で破砕音。とっさにそちらを見る。赤いのの女性ドライバーがそちらに顔を向けたのが視界の隅に映る。で、私が見たもの。金属製の橋げたに激突して砕け散っていく瓶。破片が朝日を浴びてきらきらと舞っておるわけです。うわ、何かかっちょいいシーン。多分、女性ドライバーが車道に落ちてたガラス瓶を発見→避けようと左に車体を動かす→それでも右のタイヤで変な風に踏んづける→すんごい勢いでガラス瓶が右に飛ぶ→橋げたに激突、そんな流れだったのでしょう。冷静になって考えてみれば、これ歩行者やチャリや対向車がいたら事故になりかねないイベントですなあ。


 前回恩田陸『小説以外』に端を発するコンボについて書いた。連想の方向が川端裕人『リスクテイカー』から『夏のロケット』につながったので発掘して再読するプロジェクトである。が、さらに話が変な方向に行き、そういや『夏のロケット』を読んだ頃に川島レイの本を読んだことを思い出した。で検索かまして、当時読んだ本の続編が出ていることを知る。それもゲットすべく予約かまして図書館へ。うまいことゲットするが、その前作も読みたくなったのでさらに予約してゲット。コンボ的には、


 恩田陸『小説以外』→川端裕人『リスクテイカー』

 のコンボに割り込みキャンセルで、

 恩田陸『小説以外』→川端裕人『夏のロケット』→『リスクテイカー』→『The S.O.U.P.』→『竜とわれらの時代』→『銀河のワールドカップ』など

 さらにキャンセルで、

 恩田陸『小説以外』→川島レイ『キューブサット物語』→川端裕人『夏のロケット』→『リスクテイカー』→『The S.O.U.P.』→『竜とわれらの時代』→『銀河のワールドカップ』など

 追加でキャンセルして、

 恩田陸『小説以外』→川島レイ『上がれ! 空き缶衛星』→川島レイ『キューブサット物語』→川端裕人『夏のロケット』→『リスクテイカー』→『The S.O.U.P.』→『竜とわれらの時代』→『銀河のワールドカップ』など

 さらに追加要素で井上夢人が読みたくなったので中古購入、

 恩田陸『小説以外』→川島レイ『上がれ! 空き缶衛星』→川島レイ『キューブサット物語』→川端裕人『夏のロケット』→『リスクテイカー』→『The S.O.U.P.』→井上夢人『パワー・オフ』→川端裕人『竜とわれらの時代』→『銀河のワールドカップ』など

 となるが、あっさり川島レイのところで力尽きる。時間がなかったせいもあるが、予想以上に川島レイで時間を食った。個人的な感想であるが、何しろ、下手なんすわいろいろと。昨今のテレビ番組に染まった中学生が書いたような話でして。東大と東工大の学生が人工衛星を打ち上げるドキュメントなんですけどね。全体に登場人物の数が多い割に扱いがぞんざいなので誰が誰だか分かりにくい。同じエピソードや描写がそのままの形で何度か出てくることがあるので短いわりにクドく、内容が薄く感じられる。時系列がごちゃごちゃになっていて、「その時点でのこと」だけではなく「その先で起こったこと」まで同時に語られ、なおかつ「その先」が「その時点」になったときにまた語られなおすことがある。視点がばらばらで東大側からの描写の中に突然東工大の視点が混じるし、ある人物には内面の描写がどんどん入るのに、別の人物は「何故こんな行動を取ったのか分からない」的文章が入ってくる。「これが後々重大な結果を生むことになる」的予告がやたら出る。最後のはいかにもテレビ的ですが、ぶっちゃけた話「これが伏線ですよ」とわざわざ書いてあるようなものでして、興ざめすることはなはだしい。が、昨今伏線という概念が理解できない読み手も増えてるわけだし、時代先取りだったのかもしれませんねえ(『キューブサット物語』は2005年の出版)。でも、この手の話、私好きなんですが、もうちっと盛り上がる書き方があったんじゃないかと思います。


 上記の理由もあっていくつかの図書館で本を借に回っていたところ、「や、これもある」「あ、これも揃ってるまとめて借りてしまえ」という展開になりました。ほくほくな感じなんですが、同日、隣町図書館から借りてた本を返却することになってまして。おかげで途中で原付のメットイン、カゴ、リュックが満杯になり、重いこと重いこと。「何故この近くに隣町図書館がないのか!」と八つ当たり的憤慨をすることに。いや隣町じゃないからですが。ふらふらしながら隣町へ侵攻。本をどかどか返却して、どかどか借りる。うぐう。


 ところで、図書館の本というものには日付などがスタンプされています。多分、入荷日だか登録日だかなんでしょう。例えば図書館の名前(「○○公民館所蔵」とか)+「2008.7.7.」といった具合ですな。これがたまに何かの手抜かりでスタンプされてなかったりするものもあるのです。アタリというかハズレというか。こないだ借りた『文学賞メッタ斬り!』の最新刊は「2008.6.」で終わっていて、日付を切り替えようと引っ込めるか何かして、戻し忘れたのかなという感じですな。ところが上には上があって、というか下には下がいまして、たまたま借りた吾妻ひでお『逃亡日記』のスタンプ「20072.28.」ってどんだけ未来日記やねん! つーか、「.」が間に抜けてる(「.」が入るスペースがまったくない)操作の理由が分かりません。……などと書いた後、ふと文字通り寝かせてある借りた本を眺めてみるに、まとめて持ってきた佐藤多佳子『一瞬の風になれ』の『1(イチニツイテ)』『2(ヨウイ)』『3(ドン)』の三冊ともスタンプが「20073.14.」だということに気づいた。どうやら20072年〜20073年頃の図書館ではこうした表示になっているものらしいです。ふうむ、最初は「日」の打ち忘れで一年のうち月が少なくとも「28」はあるのだと思ってましたが、もしかしたらその頃には「月」がないのかもしれないという可能性もありますね。20073年の第14日みたいな。ああ、でもそうすると日付は3ケタいるわけですがスペースが足りませんか。なるほど、そうするってえと、もしや地球の公転周期が短くなっているか自転周期が長くなってるか


 母がちょいと東京方面に旅行して、お土産を買ってきた。「キャベツ畑」とか何とかいうケーキらしい。「キャベツ」といふからにはシュークリームの類であらうか(小生、小学生の折に「シュー」はキャベツの意なりと聞きはべり)。てなわけで箱を開いてみる。ところで、かつてナイフで切り分けが必要な感じのドラ焼きとかでっかい箱に内容量1個で入ってたもみじ饅頭とかを見たことがある。「キャベツ畑」とやらも開いてみると「でかっ」というのが第一声。しかしものがシュークリームである。構造上、中にぎっしりカスタードクリームとかが詰まっているような気がしてならない。とすればナイフを入れれば小龍包のようなことになりゃすまいか。おそるおそるさっくり刃を入れてみる。クリームが出てこない。……? 切り分けられた中身はミルフィーユのように複雑に階層化されており、間にカスタードクリームが詰められていた。おうおう。食らってみる。うみゃい。ほくほく。


 休日、南の島にいる弟から弟宛てに宅配便が届いた。ダンボール箱には「バウムクーヘン」とある。12個入り、とある。にしては箱がでかい。とりあえず二階に運び、寝ていた父親を叩き起こして渡す。「二階に持って上がってどうする。暑いだろう。涼しい一階に持って下りよ」といわれるが、持って下りるのが面倒だったので、「南の島のものであるから暑さには強い、はず!」とそう断言する。どうやらこのバウムクーヘンは、出産祝いのお返しであるらしい。ならば、私ももらう権利があるはずだ。何しろ7000円相当のTSUTAYAのスピードくじをくれてやったのだ。電話すると、「アホか貴様。身内は一番最後だ」と「め組の大吾」みたいなことをいわれる。「貴様が子どもを作ったらそのときにお返しはする。7000円くらいのスピードくじ」そういう予定もないので「バカ者。期間超過の延滞分を先にいただく。でわっ」ということで、南の島のバウムクーヒェンをテイスティングでとれびあーん。はぐはぐと食らいながら、バウムクーヘンをいくつもらえるかということを考え、そっからバウムクーヘンの複数形は何かという連想へ。バウムは「樹」の単数形で複数はボイメである、あったと思う(クーヘンは英語の「ケーキ」ですな)からボイメクーヒェンという言葉にいたりたり。ってそれって切り株みたいなものがどかどか張り付いた単数のケーキではないか? ううむ、ドイツ語の辞書は弟が南の島で学ぶというので前にくれてやったから手元にないのです。言葉って難しいですのう。


 言葉って難しいといえば。先日立ち寄ったガソリンスタンドはやたら洗車に力を入れているようで。「洗客万来」とかべたべたとでっかい紙があちこち貼ってあるわけです。そのうちのひとつに、

 ★ 洗車 ★
 すぐ出来ま


 私はかれこれここ10年ほどニポン住んでますが、しばらく意味を考えました。床に字が落ちてないか探しました。結局、洗車はできるのかできないのか。どこぞ方言という可能性もありますが、この辺りでは使いませんし。ううむ、日本語よく分かりま


 ところで、年内になんとか南の島に行きたいものよのうと思っているわけですが、言葉が無事通じるかどうか心配なところも。。てか、弟の披露宴を開くの開かないのという話もあるわけでして。それもあって小遣い稼ぎをやってるんですが、細かい出費も多くてなかなか難しいものです。まあ弟の家に遊びに行く、バカンス訪問というか、バカん巣訪問というかそういう形ですが、古書店とかも回りたいなあ。南の島とはいえ、学校で日本語も学べるようなところだし、ある程度の日本語も通じるので、日本の書物も出回っておるわけです。掘出物がざっくざくという展開もありかと。夢は膨らみますのう。


 別々ミッション場にいたある日。別ミッション場の知り合い人がヘルプで呼ばれてきてて、ちょっと話す機会があった。「最近何ゲームしてます?」と問われた私「時間がなくってですねえ」すると空いてはにやりとして「モンハン面白いですよ」この人、4月くらいに私が諸般の事情によりPS2版「モンスターハンターG]を売りつけた人であった。「もう最強武器を手に入れましたよ」「げっ、マジっすか」やりこみ系のゲーム好きだと思って売りつけたのであったが、見事にハマってくれたものらしい。勧めた(売りつけた)方としても嬉しいものである。てか、同じ時期にPSP版を始めた者としては「あれ一クエスト30分とか1時間とかかかるじゃないですか。私もやりたくても時間なかなかないんですよねえ」「ですよねえ。かなり時間食いますね」で最強武器ですかい。寝食削ってやってるんだろうなあ。「何ならセーブデータコピーしましょうか?」ともいわれたが、残念ながらソフトがありません(←その人に売ったので)。加えて私のPS2ではそもそも起動しません(←売った理由)。聞きそびれたが、それにしても最強武器って、どの系統のものなのだろう。例えば片手剣にしても属性武器の最強と通常攻撃の最強とかあるわけだし。くそー、モンハンもやりたいがまとまった時間がないのう


 といいつつ、ちょっと時間ができたし、日本版の発売直前だしということで、PSP北米版「ゴッド・オブ・ウォー」をやる。そろそろクリアも近いかと思っていましたが、だいたいエンディングまで徒歩15分(クレイトス先生戦速にて換算)のところまで来ていましたようで。後半は逃げる幼女を追い掛ける不審者のようなクレイトス先生プレイ(いやマジで)。まあこの幼女、クレイトス先生の死んだ娘なんですがね。これまでのシリーズであまり見ることのできないクレイトス先生降臨ですよ。作品間の時系列を整理してみますと、

PSP版「CHAINS OF OLYMPUS」(日本語版「落日の悲愴曲)→PS2版「ゴッド・オブ・ウォー」→PS2「ゴッド・オブ・ウォー2 終末への序曲」

 もっと詳しくイベントで並べてみます(主語はクレイトス先生)と、

 スパルタ軍躍進→蛮族と激突、スパルタ軍敗北しかける→アレス召喚、バーバリアンキング殺される→アレスの下僕としてスパルタ軍侵攻→ある村を襲撃、皆殺しにする→自ら殺した相手が自分の妻と娘であると知る→焼けた妻と娘の灰が身体に付着、灰色ボディーになる→アレスと決別、オリンポスの神々に贖罪としてこき使われる(「1」の回想シーン)→多分PSP版はここら辺、ヘリオス墜落→最後から二番目の仕事としてヒドラ退治(「1」の冒頭)→アテネを蹂躙する戦神アレスをどうにかしろと命じられる→パンドラ神殿に行ってアイテムを取る→冥界経由でアテネ帰還→アレスをボコボコにして新しい戦神になる(ここまでが「1」)→戦神を頂点にしたスパルタ軍大活躍→ロードス島に戦神クレイトス降臨→ゼウスの策略で神パワー没シュート→クレイトス先生殺される→ガイアに助けられるが、「あんた死ぬわよ」といわれる→死すべきさだめを回避するため運命の女神をぶちのめしに行く→愉快なオヤジどもが邪魔をするのでぶちのめす(以下省略)

 こんな感じ。時系列的にはPSP版ではすでに妻子は殺されているわけで、自分の娘を追い掛け回すのも分からんではない。娘に会うために発生したイベントではボタン連打すると第一段階でごばっ、と緑オーブが身体から噴き出してHPメーターが上限から激減。第二段階でどばっ、と青オーブが飛び出して魔法メーター消滅。第三段階でげぼっと赤オーブが吐き出されて経験値消滅。という「2」でゼウスに騙くらかされたときのような目に遭うクレイトス先生。神パワーなしデフォルト状態でエリュシオンに入り、ようやく娘と再会。うおう、感激のシーンでやんすよ。クレイトス先生の顔がほころんでます。でもいろいろあって今度はくっつてくる娘をボタン連打で引き剥がす羽目に引き剥がした後、そこら辺にいるピュアな魂の人たちをとっ捕まえて首をねじ折る、ねじ折る、ねじ折る。するとHP上昇、魔法メーター復活、経験値回復、ヘリオスの盾やゼウスの篭手も戻り、最後に刺青が蛇のようにくっつき、身体が灰色に。

 それから地上を支える塔で黒い翼の人とバトる。バトりながら考えた。こいつ、誰? 戦ってる相手もよく分からないところがクレイトス先生らしい(つーか私が話を聞き流してるせいだ)。翼の人は最初接近してばっさばっさやってるので、魔法メーター消費してイフリート呼び出してどかどかダメージ。すると、今度は距離を取って遠くから魔法を打ち込んできやがります。この手の攻撃はヘリオスの盾をタイミングよく展開すると弾き返せるはず……はずなんですが、いかんせんしばらくやってなかったせいか、どのボタンなのかすら分からない……というか考えてみたらイベントクリア必須のとき以外は使った記憶もなかった。距離を取られるとイフリートも通常攻撃も当たらず、ようやく思い出した魔法の飛び道具を叩き込むもイフリート使いすぎたせいで弾切れ。じわじわと削られてゲームオーバーに。やりなおーし。ところで、GOW恒例のCSアクションというのがある。表示されたボタンを一定時間内に押すことでダイナミックなアクションをしてくれるというものだ。時間内に押さない(押せない)か、間違ったボタンを押すと途端にアクション失敗になる。で、翼の人と戦ってるときのこと。体力をだいぶ減らしちゃった翼の人がクレイトス先生を抱擁するという暴挙に出た。えらい勢いで先生の体力が減っていきます。表示されるのはLボタン+Rボタンの交互連打。連打連打連打連打とやってると、ほとんど体力ゼロの状態で放り出されます。で、表示される×ボタンのCSアクション要請。ここで起こったこと。LR連打してる真っ最中だったので、連射は急には止まれないのです、一瞬でCSアクション失敗判定。いきなり降ってきたアトラスの拳につぶされて即死。じゃーん。いや、ちょ、ちょっと待てー。翼の人との戦闘からやり直し。イフリートを使わず、無駄弾を避けてタイミングよく魔法を叩き込んで、抱擁までこぎつける。連打連打連打連打。解放された瞬間、止まれ止まれ止まれ止まれーっ。降ってきたアトラス拳を×ボタンで回避、回避してブレード・オブ・カオスを打ち込み、引き上げられる拳に引っ張られ高々と舞う。CSアクション連発でアトラスの拳を再び縛鎖で固定(てゆーかこいつ解放したのクレイトス先生ですが)。固定するたびに緑オーブが出現したので体力回復。拳の恐怖がなくなったとこで、翼の人とバトル再開、倒す。まあ、なんちゅーか、びっくりしたことに誰とも知らぬ相手(私だけだ)とのバトルがラストだったのですな。でさらに驚いたのが延々続くスタッフロール。スキップも早送りもなく、ひたすら背後でクレイトス先生が走ったり暴れたり暴れたり暴れたり暴れたりしてます。スタッフロール終了後、ヘリオスの太陽馬車で脱出したのはいいが振り落とされるクレイトス先生。崖みたいなとこに引っかかって、そこに出現する男神と女神。意識不明のクレイトス先生からゼウスの篭手とヘリオスの盾を奪って去っていって終了。ふー。これでチャレンジモードとかゴッドなモードとかがオープンになりました。また時間があったらやりたいなあ。てか、いいかげん「2」の続きもプレイしたいところです(←まだ起動しない)。……15分のネタで結構引っ張りましたゾ

 クリアしてみたトータルな感想(いや、まだチャレンジモードも上級なモードも残ってますがそれはそれとして)はというと、ボリュームは「1」「2」に比べると薄いですなあ。謎解きに関してもパズル的な要素がほとんどない。アクションの派手さは「2」(バーバリアンキングに森の中引きずりまわされながら障害物を避けるとか)、謎解きをしながら進んでいく爽快さは「1」の方が勝ります。それでも、まあ「ゴッド・オブ・ウォー」は「ゴッド・オブ・ウォー」、クレイトス先生はクレイトス先生。未体験の人はやってみる価値ありといったところですな。2000円(私が買った値段)なら十分すぎるくらいモトが取れましたです。


 てな感じでろくろくゲームもできないところで某Amazonから連絡が。予約注文してた「ペルソナ4」を発送したとか。PSP日本語版「ゴッド・オブ・ウォー」も発売されるしなあ。ゲーム雑誌で立ち読みしてたら、グラフィック、やっぱりいいっすわー「GOW」、PSP版ですが。んで、エオスが服着てたりするのは岩場でトップレス座禅してた北米版と違うのう。他にもささいな違いはありそうですが。さて、購入すべきかどうか。「ペルソナ4」もある(というか届く予定)しなあ。時間がないってんで、他のゲームもおざなりになっております。「勇者のくせになまいきだ。」も全8ステージ中、5あたりくらいまでしか攻略できず、うぎー。とかなんとかいってるうちに、続編の発売が決定したようで(発売時期未定ですが)。雑誌や公式サイトを眺めてみる。続編のタイトルは「勇者のくせになまいきだor2」で、前作は句点「。」が最後についてたんですが、今度はアルファベットですな。てか、これ「orz」よりも尻上がりで寿な感じ? そこはかとない情けなさがいかにもです。開発者のコメントなどを見てみると、ユーザーの感想を吸い上げて面白いものにしようという気配がみしみしと伝わってきます。ボリュームアップするのは当然として、それによってゲームバランスを崩さないようにする、生態系を再構成する、とかとか。当たり前な感想なわけですが、どこぞのメーカーのようにひとりよがりなものにはならない予感です。登場する敵勇者の数が2.5倍、魔王軍が3.3倍、ワールドマップが4倍……って前作にワールドマップなんてありませんでしたが。このワールドマップを眺めると、はて、どっかで見たような……? これって有名RPG1のマップでは? 竜Oの島の辺りには鳥居のアイコンが立ってるっぽいですが。追加の情報がまだ出てないですが、これ楽しみ。


 とある夜。別々ミッション場でろくでもない話(時間の無駄な強制ミッション)が降りかかりそうだったので、とっとと退散することに。ビルを出て、ふと気づく。室内用にしたサンダルのままだ。うひゃー、靴履き替えるの忘れてましたよ。靴は机の下でーす。2秒考え、ま、ええか、と思い、原付に荷物を積む。戻るとでんじゃらすだし。それにサンダルに室内用とか屋外用とかの区別をつけたのは、人間であって、元々買ったときにはそーゆー区分はないのです。勝手に作った概念に捕らわれてはならんのです。ということで、なるべく地面に足をつかぬようバランスを取りながら帰宅。左足のみ3回接地ですみました。


 とある土曜日、朝別々ミッション場に来てみると、物々交換式お菓子入れであるところの主任袋の中身がまた増えてました。推定でパリパリしたもの系が3袋くらいぶちまかれたもののよう。だいたい主任袋の中身は補充されても翌朝にはほとんどなくなってるのですが、珍しい。こないだなんて乾燥剤ばかりが残ってましたし。このパリパリ系たっぷりはよほど夜中に補充されたのでしょう。主任袋は私の机の上、ディスプレイの左側に置かれているんですが、何故か右側にもう一袋。むう、と開いてみて、首をかしげた。このおにぎりセット×3は何なんでしょう。ラップでパッキングされたりしてるやつじゃなくて、ほら、お惣菜屋でふにゃふにゃな入れ物に揚げ物入れたりして輪ゴムで止めたりしてるやつがあるじゃないですか。あんな感じで、おにぎり2個と漬物がワンパック。別々ミッション場は深夜に空調が切れます。私のシマには、起動しっぱなしのパソがごろごろしてます。付け加えて、むちゃくちゃな熱帯夜でした。……このおにぎりセット、どうすんだ? てか誰んだー! かなりの高確率で、現地の言葉で「ねまった」状態に陥ってると思われるそのセット、しばらく考え、隣の席に置いて知らん顔することに決定。


 こないだお昼休みに銀行に行ったSEが戻ってきて曰く、「最近の本はスゴいですね」どうやら本屋に寄ってきたらしい。何がスゴいのか漠然としたコメントであったのでテキトーに相槌打ち打ち聞いてみる。表紙のことらしい。「どれ見たんです?」「太宰治のやつ」多分小畑健バージョンですな。小畑健はジーン・ウルフの「新しい太陽の書」の新しい表紙もやってるし、太宰だけじゃなくて芥川やらもやっちょるわけです。「やっぱ『蟹工船』のブームがあったからですかねえ」というSEの人。『蟹工船』はそういや最近本屋でやたら見るが、ブームだったの? 聞けばマンガ化されたそうで、そんな動きまったく知らなかったため驚き驚き。まあブンガクな作品群の表紙を漫画家に描かせて、若者の興味を引こうということなんでしょうねえ。もっともアメリカの科学雑誌「セル」の表紙を荒木飛呂彦が描いたときのようなインパクトはありませんが。それに私としては寺田克也版『虎よ! 虎よ!』とかの方が好きだったり。第一ブンガク作品であれば、挿絵がそんな入るわけもなし。いやでも、こないだ『伊豆の踊り子』が荒木飛呂彦「どこのスタンドだこりゃ」的な表紙になりましたが、挿絵もあの調子で見てみたい気がする。でこうした表紙群って、ほら7月だし、「ナツイチ」的フェアやってるしで、本屋の目立つところに並んでるんすわ。目に付く目に付く。その一方で、地味なことやってる出版社もあって。こないだびっくりしたのが、「グイン・サーガ」の特装本が出てるんですわ。何が違うかってえと、このシリーズ、何代かのイラストレーターが表紙や挿絵を描いてるんですが、ひとり一冊くらいで表紙を入れ替えたバージョン(中身は確認してませんが)。そもそも三桁に達してるシリーズですから、ひとり一冊くらいやってもなあ(1桁の巻だったりかなり新しい巻だったり外伝だったりとバラバラ)。しかも告知とか見た記憶ないし。もしかしたらしばらく前からやってたのかもしれませんが、本屋で通常のグインの並びに混じってたのです。いやびっくり。


 ネットのニュースがブラウザの上の方に流れるのですが、その中でトールキンの手紙が発見されたというのがありました。何でも昔トールキンが住んでた家で解体業者が仕事してて、手紙を三通発見したとかなんとか。でさらにそれを競売にかけるそうで。えらい値段がつきそうでもありますが。それにしてもその記事の紹介文でトールキンが「ロード・オブ・ザ・リングの原作者」とか書いてあって、多分本人だったら憤慨するだろうなあと思う。あのおっさんは自分が"The Lord of the Rings"の作者と呼ばれたいとは思ってなかっただろうしねえ。創作神話の作り手だということにこだわってたわけだし。


 もひとつネットのニュースで伊坂幸太郎が直木賞候補に挙げられるのを辞退した話があった。まあ、執筆に専念したいとかいうのがこぎれいにニュースには書いてありますが、発言をよくよく読むと、「直木賞候補になるのはむしろ迷惑」といってるのがありありと伝わってきますな。「直木賞を獲ったから読んでみようと読者より、前から読んでくれてる読者の方が大切」的発言もしてるし。候補に挙げられては落とされるという失礼な目に遭わされてるのは北村薫の方がスゴいわけですが(候補に挙げられたときには自分より年下の選考員に「まだ若いんだからいくらでも書けるでしょう」といわれ、最近では「すでに一家をなしたともいうべき人に直木賞を贈るのはかえって失礼」と失礼きわまりない扱いを受けてる)。横山秀夫の「『半落ち』事件」でミステリ読者を小馬鹿にした賞なんで、そちら出身の作家には相性が悪い気もするしなあ。


 暑いのと時間ないのとヘバってるのとであんまし本が読めなかった。中で、竹内真の新刊を読む。……なんちゅーか、竹内真、好きなんですよ、私。でも、かつておそろしくがっかりさせられた本がありまして、ズバリ文庫版『自転車少年記』(単行本版は傑作)というんですが、それに匹敵するくらいがっかりしました。東京創元社から出てるし、バーでの安楽椅子探偵みたいな話で、北森鴻の「香菜里屋」シリーズみたいな感じ、を期待したんですが、内容が薄く、ミステリとしても面白くないし、キャラも膨らませ方が足りないし、終わり方がブツ切れ。竹内真、ミステリ向いてないんじゃないかなあ。


 てことで、今回はいまひとつ調子が出ず。次回はもう少し面白い本が読みたいなあ。暑いけど。忙しいけど。ま、どうにかなるっしょ。どうになするでしょ。



 購入した本:
  すえしばけん『スクランブル・ウィザード』、上栖綴人『彼女は眼鏡holic』、藤春都『ミスティック・ミュージアム』、森絵都『DIVE!!(上)』、篠谷志乃/グループSNE『白き女王の夜』、マイクル・コーニイ『ハローサマー、グッドバイ』、井上夢人『パワー・オフ』、橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに5』、三木遊泳『ゼペットの娘たち』、沖田雅『オオカミさんと長ブーツを履いたアニキな猫』

 読了した本:
  大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り! たいへんよくできました編』、高遠豹介『藤堂家はカミガカリ2』、篠谷志乃/グループSNE『白き女王の夜』、川島レイ『上がれ! 空き缶衛星』『キューブサット物語』、竹内真『シチュエーションパズルの攻防』



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