2009年1月。


上旬。


 あけました。おめでとうございます。今年もよろしく。


 なんてお正月ちっくな出だしから始まりますが、おそらくもう正月気分とかは抜けてる今日この頃だと思ったり。まあ、挨拶みたいなもんだしよしとしますか。っていや、決して社交辞令ってわけではないですよ。コンゴトモヨロシク。


 元日。朝っぱらからお散歩する。てちてち歩く。住宅街には人の姿はなく。ううむ、気持ちよい。帰宅してみたら、玄関に鍵がかかっている。ピンポンピンポンと鳴らしたら母親が出てきた。何故鍵をかけたのか覚えてないらしい。てか、夫婦して朝っぱらから日本酒などを飲んでやがります。何故酒盛りしてんだか。


 午前中、届いた年賀状の整理をしたり、ちょっとばかし狩りに出たり、ネットしたりする。いつもよりちょっとのんびりした一日。夕方甥っ子一家が来る。用意していたお年玉を渡したら喜んでくれたのでよしとする。下はその写真。



 夕方、さらにてちてちお散歩する。朝よりちょっと人の気配がする。こんなものですか。さらにショッピングモールを通過。皆着飾った感じの中をジャージなカッコで通り抜ける。他の人たちはハレなんでしょうけど、私何だか日常なんすわー。


 1月2日。朝からやっぱりお散歩する。ちょっと吹雪く。途中の民家の庭にみかんの木を発見。えらい色鮮やかなみかんでした。



 ……ん? んん? ずーむいん。



 う、拡大してもよく分からないですか。ええと、私が見たのはみかんの串刺しでした。半分に切ったみかんが木の枝にはやにえ状態。画像上にある実は右側が切れてる。下の大きく見えてるのは手前に断面を見せてまして、へたのようになってるのは貫通した枝です。いったいどこの風俗風習なのであるか。と視線を転じたら、近くの枝にすずめ。……すずめって、みかん食べるのかしら? 鳥寄せ?


 正月早々変な写真が撮れたことに満足しつつてちてち歩く。他に印象に残ったものといえば、まあありふれてますが。



 犬の足跡……



 ……の化石とか。そんなものを発見しつつ、帰宅。弟夫婦が起床していたので今撮ってきたばかりの日常写真の成果を話す。


 ところで、南の島から来た義妹は雪を見たことがないのです。元日は雪が降ってたんですが、彼女たちが来たときにはすでに止んでまして。霜柱も知らず、霜も知らないので、外に出て観察してもらう。霜柱をざくざく踏んで、子どものように驚き喜んでました。また外に置いてあった洗面器に張った水が凍り付いていて、持ち上げて傾けると、奥までは凍っておらず、中の藻のようなものがゆっくり動く。さらにバケツに張った水も凍っていて。突っ込まれたままのひしゃくをぐいっと持ち上げると、氷がきれいにくっついたままアイスキャンディーのように引き抜ける。驚嘆した義妹は「クニのお母さんに見せねば」とケータイでぱしゃぱしゃ撮影しておりました。


 お昼過ぎ、伯父の家に行くことになる。伯父は自分の焼酎コレクションの中から振る舞う分をすでに準備して待っていた。伯父の部屋には焼酎のミニボトルから一升瓶まで種々百本以上並んでいて、そのほとんどが封を切られていない。こうした機会に封を切ったり、飲み干されてなかったものを客に振る舞ったり、土産に渡したりするのである。今回は十種類くらいが宴会部屋に出されていて、「まあ飲め飲め」という。従兄に、近所に住んでる従弟も参加して宴会。私はビールを瓶一本くらい空けたあと、ちびちび各種焼酎をロックで飲む。数杯ずつ、四種類くらいはやったかと。弟は隣で割って飲んでいる。ペースはさほど速くない。景気の話などが出る。不景気の話で盛り上がるというか盛り下がる。すっかり忘れていたが、我が両親の還暦祝いのことも出てくる。二人とも同級生なので、還暦は同時である。「6月1日までに祝いはせねばならんのだぞ」と伯父からいわれて、初めてそんな制限を知る。とりあえず子どもたちで話し合って、イベントを興さねばなるまい。いやはや。


伯父の家には従兄と従妹の一家が来てまして。従兄の子どもが二人、従妹の子どもも二人。下は年少さんから上は小学校低学年くらいまで、全員男の子。つまり、やかましいことこの上なかったり。わいわい駆け回っては宴会部屋にやってきた遊んで去って行き、またしばらくすると戻ってくる。従妹の子どもは双子(小学校低学年)でして、そのひとりがやたらなついてくる。遊んでやってるとどういう流れか持ち上げてくれ、というか高い高いをしろということになる。した。うつぶせでしたから抱えるような感じで持ち上げ、上下左右緩急つけてジェットコースターのように振り回す。下ろした途端、「もういっぺん」というのでまた振り回す。時々浮かせてやったりもする。三度しました。たまたまやってきた従兄の子(年少さん)に「おまえもやってもらえよー」というので、そいつも持ち上げジェットコースター。きゃっきゃと喜んでくれたのでよしとする。そんで、それを見ていたのが双子のもうひとり。私は手招きをして、「や、お前もしたるがー」というが、こやつ首を振り拒絶する。そいつがいうことには、「無理。だって俺、重いもん」たしかに双子を比較すると、こちらはえらい丸いのですな。聞けば40キロだそうで。後で調べたら小学校6年生の平均体重がそのくらい。ちょっとしょんぼりした感じでいうので、「いや、そんなことはどうでもよい」とばかりにがっと持ち上げる。だって、小学校低学年がそんなんいってたら不憫じゃん。そんで他のお子様と同じように振り回してやると、えれえ喜ぶんすわ。やっぱやってほしかったのだね。放り上げて受け止め、下ろしてやる。「軽いもんじゃ」と笑ってみせて、頭をぽむぽむとなでる。実際はちょっとヘタってましたが、そんなもんおくびにも出しませんともさ。来年は無理かもしれませんがね。んで、残ったもうひとりも振り回してやり、全員平等平等。ふひー。


 で、それを見ていた我が弟。何を思ったか自分もサービスするつもりになったらしい。こちらは肩車。子どもたちをひとりずつ乗せて部屋を少し歩いたり天井に触れさせてやったり。このことがアダとなり、帰宅時には酒が完全に回ってつぶれる弟。「年を考えて飲みたまえよ」と私が説教する羽目になる。私より酒の量も運動の量も少なかったはずなんじゃがのう。帰宅したらそんなの事情でつぶれてた弟を車から引きずり出し、あてがわれた部屋に放り込んで寝かせる。夕方6時過ぎ。時間があったのでそのまま私はお散歩に。ぽてぽて。


 ところで、上の話にはまったく出てきてないが妹も帰熊しております。年末帰ってくるなり風邪でぶっ倒れてました。正月もずっと寝てましたが、風邪ひいてなくてもずっと寝てるやつなんで支障なし。その妹、相変わらず空気が読めないというか読めてないというか。風邪ひいてるのに甥っ子と遊ぼうとして引きはがされたりしてるし。


 家族から聞いた妹の素行。お見合いをしたらしい。紹介された場で、早々に「縁があったらまた会いましょう」といって去ったそうで。本人としては「会うだけでいいからといわれたので会うだけ会った」ということらしいが。紹介者のメンツとか相手の感情とかそういうものをまったく考慮しとらんのう。


 妹の素行その2。甥っ子が生まれたときに南の島に休暇を取って会いに行ったときのこと。出産祝いに弟の友達とかが集まったので一緒に飲み食いしたらしい。んで、初対面の弟の友達に「アレはいかん。こっちが酔っぱらってるときならまだしも、素面では付き合えない。アレは毒だ」とまでいわしめたとか。ちなみにその発言を聞いたのはウチの親だったり。いう方もいう方だが、初対面で毒物呼ばわりされるのはどうかと思う。


 時間ができると甥っ子をいじり回して遊ぶお正月。うん、楽しいぞよ。前に9月あたり来たときと違ってるのは。

 1)這い回るようになった
 2)つかまり立ちができるようになった
 3)生まれたての子鹿の真似ができるようになった
 4)音楽に合わせて手を叩いたりテーブルを叩いたりするようになった

 まだ這い回る速度は遅いのですが、今度会うときには高速移動してるかもしれんのう。


 そんな正月が終わり、4日の夜。翌日はまた早朝からミッションに行かねばならない。3日くらいからそのために体内時計の調整などをしていたのです。とっとと寝よう。として気づいた。私の枕元にある時計。私の左手にある時計。後者は電波なデジタルなので音が鳴らない。なので通常は枕元から秒針を刻む音が聞こえてくるはずである。今夜秒針の音は二つ聞こえていた。……! はっと起き上がって調べてみる。とうの昔に止まっていた時計が突然動き出していた。電池を入れ替えたわけでもなく、ただ放置していた時計。いきなり動き出してる理由なんて分かりませんが。やる気な感じです。かちかち、かちかち、と二つの時計は頭の両側でリズムを刻む。そんな休みの最後の夜。


 ところで、帰り道に昨年たい焼き屋ができた。そのことを弟夫婦に話したのだが、どうやら義妹はたい焼きを見たことがないらしい。たこ焼きは見たことがあるらしいが。甘いもの好きなので、キョーミシンシンの様子で。流れで私がそのうち買ってくることになる。5日のミッションをとっとと切り上げてたい焼き屋へ。15分待ち。結構人が入ってる。たい焼きなんて自分で買うの初めてですよ。去年もっちりした白いたい焼きってのは見ましたが、最近はいろいろ種類があるようです。抹茶ぜんざいは売り切れてましたが、その他のをいくつかずつ買う。帰宅して皆で食す。甥っ子が興味を示して手を伸ばしていたが果たせず。また大きくなったら食べさせてやろう。んで、家族内で出た結論。熱々のカスタードはいける。ジャーマンポテトたい焼きはアリだ。弟はジャーマンポテトにかるちゃーしょっくを受けてました。チリペッパー入りで、これをたい焼きの形状で出す必要があるのかとかいってはいけません。うまかったのでのーぷろぶれむ。もっちり白皮で黒餡のは遅れて帰ってきた父親が食べたのですが、その頃には餡がだいぶ下に寄って、ナマズ焼きになってました。うん、たい焼きってあんまし食べませんが、うまいなあ。こりゃ今回食べ損ねた抹茶ぜんざいも試さねばなりますまい。てか近日発売のチーズフォンデュたい焼きとチョコレートフォンデュたい焼きも気になるところです。うまけりゃいいのですよ。あ、義妹もいろいろ食べて絶賛。


 義妹は昨年秋に熊本に初めて来て、そんときはあんまり熊本文化に触れる機会がなかったようで。今回は馬刺しと辛子蓮根を食べたようです。馬はよかったようなのですが、辛子蓮根はたまたま行った店で、すんごい厚切りの、厚切りってことはたっぷり辛子が詰められた罰ゲームのようなものを食べてえらい目に遭ったようで。後でもうちょっと初心者向けの薄いやつを食べて「おおこっちの方がイイネー」とかいってました。熊本ラーメンは食べそびれたようなので、次回ですねえ。あと雪も結局見れずに南の島に帰っちゃったので、また来年かなあ。


 そんな感じの年始でした。ま、今年もこんな風にまったり書いていこうかなあと思ってるんで、懲りずにたまに読んでいただければいいかなあ。よろしく。


 んじゃ、こちらは昨年からやっぱり続いているゲームな話。今年もやりまっせー。




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 「モンスターハンターポータブル2ndG」な話。 第15回


 さて、大晦日に前回のをUPしたわけですが、今回はその直後の話から。なので、ちょっとばかし去年の話がありますが、気にしない気にしない。






* * *


【歳末鎧竜編】

 大掃除も諦め、年内の更新も終え、カレンダーが変わるまであと1時間くらいとなり。PSPを手に取った私は、2008年最後の狩りをどれにするか考えていた。ううむ。次回予告に載せたように、まずは集会所のグラビんを退治しに行くか。てことで選んだのは「湿地帯の激闘」舞台は沼地。


 グラビモス。鎧竜。岩竜であったバサルモスの成体。かつて、私は村長クエストのグラビんと火山で渡り合い、どうにか倒したことがある。今度は集会所。とすれば、当然村クエより強いと予想される。場所は沼地。火山のグラビんはエリア移動する際、溶岩の中に歩いてってずぶずぶと沈み、別のエリアの溶岩の中からゆっくり現れるという動きをしていました。沼地では、やっぱり毒の沼でやるのかしら。


 岩竜も鎧竜も装甲が厚く、下手な攻撃は弾かれるので、攻撃力重視の装備で行くことに。手持ちで最大戦力は、蒼レウス装備です。鈍重な見かけでも飛竜なので、飛竜に効果的な龍属性の黒鎌で。火山と違って爆弾岩がないので、突撃誘って爆発という手も使えません。弱ったら試すつもりで、捕獲セットも持っていく。砥石は必須です。


 沼地にやってくる。たったかと走り回り、一番奥でグラビん発見。てか、デケぇよこいつ。火山のグラビんはこんな圧倒的なデカさではなかったような気がしてなりません。ともあれペイントして斬りかかる。グラビんもバサ公も狙うは胸の装甲。ここにダメージを蓄積すると部位破壊、装甲が壊れ、肉が見えるようになります。肉が見える=攻撃が通る、ということで。


 が、一番奥のエリアにはイノシシが二頭おりまして。イノシシは、こちらを認識すると突進してきます。容赦なく。グラビんと交戦中に、右から左から突進。でグラビんがデカくて、白兵戦に入ってる状態では、イノシシが見えません。やたらはねられ、そこにグラビんの一撃が来る。しゃ、シャレにならんー。離れても、グラビん突進してくるし。実際、太刀で斬りつけた直後にイノシシの突進で転ばされ、グラビんに踏まれて、立ち上がったところに尻尾を食らって死亡。ワンアウト。


 幼体であるバサルモスは身体の下半分からぷしゅーっと毒ガスを放出しました。成体であるグラビモスは同じようにぷしゅーっと睡眠ガスを放出します。足下で眠っちゃうのです。オトモと一緒に寝こけてるところを踏まれたりするのです。何度かそれで危うくなりながらも、隣のエリアに逃げ込んで回復したり。同じエリアだとイノシシが邪魔して回復も覚束ないのです。


 しばらくバトっていると、グラビんが突然走り出す。走り出した勢いのまま、いなくなる。エリア移動!? そんな感じでいいの? 慌てて追いかける。追い越して踏まれる。ぎゃーす。そういやクエストの舞台は沼地は沼地でも昼でした。毒の沼は夜でないと出現しないのでした。うっくっく。予想外。


 ところで、グラビんはビームを放ちます。いきなりな話ですが。他の大型モンスターのブレスに相当するものです。火竜だと火球のようなものをどん、どん、と撃ってきます。鳥だとげろっ、と近距離に小さな火の塊を吐きます。古龍ではダオラが風の塊をぶっ放し、ズッチーが特殊効果のある怪しげな塊を飛ばし、テオ君やナナ・テスカトリはごーっと火を吹きます。グラビんはというと、ビームなのです。ビームのようなものはガノっちがウォーターカッターのような細いブレスを吐きますが、そんなもんじゃありません。連想するのは、シューティングゲーム。それも、横スクロール、パワーアップ後の極太レーザーのような、熱線というよりはビーム。食らうと当然大ダメージ

 怒り状態になると、口元に黒い煙が出始めるグラビん。より攻撃的に、攻撃力がアップし、それだけではないのです。ビームの予備動作はかなりはっきりしているので、絶好の隙になります。だいたいにおいて大型の場合はそうです。予備動作を認めたら側面に駆け寄って斬りまくるのです。グラビんにもそれは該当するのです。が、怒り状態のグラビんは、ビーム発射後、体内の余熱を一気に放出します。具体的にいうと睡眠ガスのような勢いで熱風をどごっと。隙だと思って斬りかかってると火ダルマになります。
 

 大晦日の夜、2人目の私に何が起こったかってえと。ビームの予備動作を見て側面から胸を目指して接近し、目測を誤って口に近づきすぎてビームの最後の方に引っ掛けられる。倒れたところにビームを撃ち終わった後の放熱を食らってダメージ。どうにか起き上がる私、死にかけ。だいたいすでに1人目が死んで、体力UPがついたレイア装備と違って蒼レウス装備なので体力も低い状態なのです。立ち上がった直後、今度は離れたところにいると思われるオトモアイルーに反応したグラビんの突進に巻き込まれツーアウト。


 年内最後のクエストがこれかー。と暗澹となりながらも、同時に狩人スイッチが入る。もちろん体力は低いまま。肉食らってスタミナだけは増強し、いざ決戦。ダメージを食らったら即回復を心がけ。側面から胸に向かって走りこみ、踏み込み斬り→縦斬りと二発叩き込んで回転回避で反対側に逃げる。振り返ってまだ隙があるようなら逆方向から同じ攻撃、というヒット・アンド・アウェイ。何しろ二発くらいまともに浴びたら死にかねません、クエスト終了なのです。でも、下手な攻撃では弾かれてしまいます。やるしかないのです。


 怒りまくるグラビんの胸面装甲が弾ける。肉が剥き出しになる。そこに何度もヒット・ヒット・アンド・アウェイ・ヒット・ヒット・アンド・アウェイ。どうもグラビんの動きが緩慢になるときが出始める。時々ぼーっと立ち止まる。エリア移動をしたがる。こいつ、弱ってきてやがりますね! 木が少し立っているエリアで落とし穴を仕込み、ビームを避けまくって、突進で誘導。落ちたところに、麻酔玉を二発。本年の狩り、終了


 驚いたこと。前に倒したグラビんより、今回のグラビんの方が小さかったという事実。火山で背後のグラフィックが派手だったから小さく見えたのかしら。


 驚いたことその2。集会所に戻ってみたら緊急クエスト発動。ここまではまあ前回予想した通り。その緊急クエストは、「迫り来る仙高人」――仙・高・人。しぇん・がお・れん。上位クエストへの関門。



* * *



【関門出現編】

 村クエのシェンガオレン、あのタカアシガニでさえ倒せてないのに、集会所のカニが倒せるわけなかろう! なんてことを思いつつ、2008年最後の30分くらいに今後の狩猟計画を練る


 第一目標としては、村クエのカニ退治である。カニには猿です。耐震スキルのついた白猿装備の強化を進め、限界まで強化したら爆弾抱えてカニに挑む。現時点では防御強化の鎧玉は「上鎧玉」までしか出現してないので、それを入手したら片っ端から白猿に突っ込む。このカニを倒せば、村クエ上位への道が開くはずなので、上位武器を入手できれば、他のクエストが楽になる。


 第二目標としては、集会所クエストにまだいるラオさん龍の撃退である。ラオさんは足で風圧起こすので、これをどうにかしたいなあ。でひたすら攻撃して、とカニとあんまし対処法は変わりませんが、使う防具をどうしようか。ぱらりぱらりとデータ本めくりながら、考える。うーん。風圧のポイントがついてる防具ってあんましないなあ。なければ、足に近づかないで腹や顎辺りばかり狙うか。ぱらぱら。お、これなんてどうだろう、と思ったのは、ディアブロス系


 装飾品で耐風圧の効果があるのは「文鎮珠」です。イメージとしては防具のスロットに鉛か何か差し込むんでしょうか。この文鎮珠を作るのに必要なのは角竜素材。角竜、ディアブロス。装飾品がそんな感じなら、防具はディアブロシリーズ、ディアブロDシリーズに風圧への抵抗がついています。重いのです。前者がディア坊素材から作る悪魔防具で、後者がクローディア素材から作る黒悪魔防具になります。ただし、悪魔防具と黒悪魔防具ではついているスキルポイントが違います。データ本でほしい要素だけ見ると、

悪魔防具
 頭:達人+4、風圧+2、体力−2、運気−1
 胴:達人+2、風圧+2、体力−2、運気−1
 腕:達人+3、風圧+2、体力−2、運気−2
 腰:達人+2、風圧+2、体力−2、運気−1
 脚:達人+4、風圧+2、体力−2、運気−1
 発動スキル:見切り+2風圧【小】無効、体力−10


黒悪魔防具
 頭:風圧+3、斬れ味+2、防御−1、運気−3
 胴:風圧+3、斬れ味+2、防御−1、運気−1
 腕:風圧+3、斬れ味+2、防御−1、運気−1
 腰:風圧+3、斬れ味+2、防御−1、運気−1
 脚:風圧+3、斬れ味+2、防御−1、運気−1
 発動スキル:風圧【大】無効業物


 ううむ。そもそもの目的はラオさんの風圧を無効化することです。風圧無効【大】の方がよい。とすれば、黒悪魔なんですが。風圧さえどうにかすればよいという相手ではないのですね。カニだろうとラオさんだろうと砦なりの防御が0になるまでという時間制限のキツい戦いになるわけです。ならば攻撃系のスキルも欲しい。黒悪魔で固めると、「業物」が発動しますが、これは攻撃が弾かれたときに武器の磨耗が通常どおりになるもの。すなわち、砥石の使用回数を減らすためのものです。たしかに攻撃していれば武器のヘタりは気になります。砥石を使うほど、その間攻撃ができなくなる。ヘタりにくい武器はそれだけ攻撃の回数が増えるのです。ただし、私の好みはどっちかってえと、悪魔防具の見切り(会心率上昇)とか蒼レウスなどにつく攻撃力UPなんですね。


 あれやこれやと考えた挙句、悪魔と黒悪魔のブレンドにすることに。どちらにも一律風圧はついているので、悪魔と黒悪魔の違いって+2か+3かです。差の1は文鎮珠で補い、黒悪魔をベースに、達人の高い頭と脚を文鎮珠を突っ込んだ悪魔と換装。残った黒悪魔には達人珠を突っ込み、見切り+2をどうにか発動させる。そんな感じで。


 んじゃ、足りないディア坊とクローディア素材を集めるところから始めることにしましょうかねえ。集会所のカニは当面スルーする方向で。


 翌日。元旦。朝っぱらからぽてぽて散歩しながら、ふと閃く。逆でもいいんじゃないかな? 逆、とは、悪魔をメインにして、黒悪魔を換装するということ。悪魔と黒悪魔で防御力に違いがあるだろうから、防御力の確認をして、高い方をベースにした方がいい。で、これまでの例からすると、亜種のシリーズって、通常よりも防御力が低いときがあるのです。実際、帰宅してから調べてみたら、悪魔装備の方が防御力が高かったり。だったら、悪魔防具で揃えてにフツーに文鎮珠突っ込んでも同じか。よし。クローディアを相手にしなくてすみそうです。



* * *



【角竜年始編】

 ディア坊をシバく。新年最初の相手はこの砂漠の飛竜。角を含めて素材が欲しいので、尻尾を狙い、角を狙う。角の部位破壊はかなり面倒。二本ある角のうち、頭部にダメージを与えつづけると、右がへし折れる。さらにダメージを与えると左も折れる。二本とも折れてようやく部位破壊達成となります。


 ディア坊はよく砂の中に潜ります。潜ったまま待機し、そのまま突進、敵の真下から飛び出してきやがります。まともに食らうのはもちろん、引っ掛けられただけでも大ダメージです。ペイントしてても、潜ってしまうとマーキングが一時的に消えてしまいます(どのエリアにいるかだけは分かる)。一度見失うとかなりやっかい。なので、自動マーキングの発動しているレイアシリーズにて。これが、想像をはるかに越えてお役立ち。てのも、ペイントと違って、自動マーキングは砂中にいるディアブロスまで捕捉してくれます。さらに相手の向きまで表示してくれるので、砂中突進の始まるタイミングが分かるのでもかなり楽にかわせるように。


 ディア坊、クローディア、モノビー、白モノビー。角竜、一角竜を相手にする場合、砂中に潜られたときに攻撃できません。この状態で音爆弾を投げると飛び出してのたうち回るのですね。隙になるわけですが、これをやりだすと消費する音爆弾がかなりのものになります。なので、こいつらをたくさん狩ろうというのなら、音爆弾と素材である爆薬に鳴き袋が必要になってきます。


 ただ、嬉しい誤算だったのは。経験の蓄積のおかげか。ほとんど音爆弾を消費しなくていいようになったのですな。立ち回りでどうにかなる。まあ集会所じゃなくて村長クエストの角竜だからというのもあるでしょうが。鳴き袋や音爆弾は店では買えないので消費量が多くなるとストックが尽きます。それじゃなく、いざとなれば閃光玉(素材が店で買える)の方を使って足止めし、滅多斬りにしていくと。一頭目で音爆弾4発。二頭目は支給品にあった2発のみ。以降は、支給品のはそのまま持ち帰ってストックにする流れに。


 二頭目でレア素材「上質なねじれた角」も入手、計四頭ほどを刻み、ちょっとずつ作っていたシリーズが揃う。そうして揃えた悪魔防具に鎧玉使って防御力を加えていく。上鎧玉もこの時点ですでに白猿装備が限度いっぱいだったので、入手するつど悪魔防具の方に流していく。文鎮珠を突っ込み、んで、シリーズを装着してみた。発動したスキルを確認する。風圧【大】無効、 見切り+2、不運……不運!?


 不運っていったら、幸運の反対じゃないですか! 成功報酬の枠が減るかもしれないアンラッキースキル。ここここんなもの発動させてどうしますか、私。データ本を見ても気づきもしませんでした。何故? 調べてみて分かりました。文鎮珠です。文鎮珠の効果は風圧+1、運気−1。悪魔装備では運気はトータルで−6でした。風圧【小】無効→風圧【大】無効にするために突っ込んだ文鎮珠は5個。これで運気が−11。データは正確でした。かといって運を上げる運気珠作っても入れるスロットもない。我慢するか。いや、どうにかなんねーもんか。


 そしてまた閃く。換装です。スロットの数、スキルの内容をよくよく確認し、指折り数え、結論。腕だけ黒悪魔。悪魔装備のみにして文鎮珠を突っ込んでいくとどうしても体力−10か不運が発動しちゃうし。そうと決まれば早速クローディアを狩りに行く(←素材が足りなかった)。苦労の末、角も折り、素材も揃い、ようやく対ラオさん龍に考えた防具が出揃う。後は、防御力強化が完了したらチャレンジですかねえ。



* * *



【高足伐倒編】

 白猿装備はいっぱいいっぱいになったものの、どうにもシェンガオレンのクエストに行く気が起こらず。正月二日目はダオラを一頭倒し、テオ・テスカトリを一回傷つける。ダオラの尻尾を切断し、鋼龍の尻尾をゲット。さらに成功報酬でもゲット。どうやら低確率ではあるものの、通常の報酬でも尻尾は出るらしい。これで天下無双刀の強化素材で残るは、テオ君の尻尾×3。間にイェンガルルガ狩りを挟みつつ、テオ君の再出現を待つがなかなか来ない。来ないうちに、気が変わった


 1月3日夜。「緊急事態発生!」を受注。猿蟹合戦第三戦開始


 一度目はとりあえず戦ってみた。二度目には爆弾の実験をやった。三度目の目的は強化系アイテムの試用と防御兵器の試し撃ちである。なので、爆弾類とその素材、調合書を抱え、さらには攻撃力増強の怪力の丸薬に鬼人薬グレートまで最大限持っていく。


 開始後、支給品箱の中身を眺め、ひとつ除いてすべてスルー。アイテム枠が塞がるので地図も必要なし。入手したのはバリスタの弾×6(でアイテム一枠)。


 防御壁の上を走って、城門の上、撃龍槍のからくりが真中にあり、その両側に大砲がある。大砲に関しては運搬アイテムとして大砲の弾がどっかにあるはずだが、落とすとダメージ食らうし、運搬面倒なのでそのまま。撃龍槍をいじってみようとするが、うまくいかない。諦めて、一段下の壁上に設置されたバリスタをいじる。照準モードにして、射程範囲などを確かめる。エリアに入って早々のカニを射程に納めることはできないようで、もうちょっと近づいてからですな。照準解除。時間がまだあったので、もっぺん、上に行って撃龍槍回りをいじる。いきなり発動。画面が切り替わり、門の両側から、ごうん、と槍が突き出される。引っ込む。終了。ああ、これって飛ぶんじゃないんだ。効果範囲は門直近。一度使うと次に撃てるのは10分後


 そこまでやったところで、カニがエリアに侵入。バリスタのとこに飛び降り、そっからさらに地面に飛び降り、カニを迎え撃つ。バリスタの射程範囲にカニが来るまで待ってるだけってのももったいないし。足のそばまで接近し、足の横で怪力の丸薬をごくり。攻撃力を上昇させ、傍らを通り過ぎていった足を追いかけて攻撃開始。足は順番に一歩ずつ動きます。踏み込み斬りから入り、突き→斬り上げを行うと、おおよそ足が次の一歩のために動き出している。なので抜刀したまま前転して立ち上がればちょうどその辺りで足が停止しているので突き→斬り上げ→斬り下ろし→前転。


 カニの動きとして、三度目の戦いまでに把握したことは。エリア侵入してからはまっすぐに城門に向かう。足は順番に動かす。城門に最接近すると攻撃を開始。そして、足にダメージを蓄積されると、ひるみダウン発生。


 ひるみが発生すると、この火星人のロボットちっくなナマモノは、ゆっくりと足関節を曲げていきます。それにともなって本体が地上に降臨。地面すれすれまで近づいたところで停止。しばらく動きを止めた後、そのままの姿勢で後退開始。やや後退したところで停止。それから再起動。げいんげいんげいんと本体がゆっくり上昇し、(おそらく)最高地点まで到達してから再び門へと移動を始める。ダメージの蓄積が大きくなってくると、他の例えば飛竜たちが横転するような勢いで、本体が落ちてくる大ダウンを奪うこともできます。


 確認すれば、このクエストの敗北条件は、(1)クエスト報酬が0になる=3回倒される、(2)防御率が0%になる、(3)撃退できずにタイムアップ、となります。制限時間は30分。これまでの戦いはすべて、30分経過を待たずして城門が陥落しています。ダウンを何度も発生させれば、それだけカニから城門への攻撃が減るわけで。さらにひるみを発生させると、本体に直接攻撃ができるという点と、本体が地上で停止するので爆弾による攻撃が可能になる点がこちらの有利に働くので、積極的に攻撃をするべきです。そういう意味でもひたすら攻撃力をUPさせるような強化系が必要だと思ったのですな。まあRPGなどと違って、相手にどれだけのダメージが入っているかなんて表示されないからどれだけ効果的なのかいまひとつ分かりませんが。


 そして、ひるみを何度か発生させた後のこと。位置取りを間違えて蹴られる。蹴られて転がった先にまた足が動いてきて、蹴られる。ど、どりぶるされてる……! 蹴られた先に壁があってカメラワークが例によって乱れ、飛んできた足と門に挟まれ、死亡。クエスト開始後9分くらいの出来事。


 ベースキャンプに戻ったものの、愕然としている暇はない。支給品箱を開いて、空いたアイテム枠に支給品用大タル爆弾Gを入れる。携帯食料を取り出して全部食って(←アイテム枠を空けるため)スタミナ上昇。それから城門に走る、走る、走る。城門に攻撃を仕掛けるタカアシガニが見えます。撃龍槍に取り付き、操作しようとする。が、撃てない。クエスト確認で時間を見る。あと最低数分は放てない。待っている余裕もありません。飛び降りてバリスタに取り付き、本体に向かって六発。動きが止まったので地面に下り、駆け寄る。丸薬ってそんなに長い間増強してくれるわけではないので。データ的には20秒だそうで。持ち込みは5個まで。そんなわけで最後になった怪力の丸薬を飲む。動き出したカニの足を攻撃、攻撃、攻撃。ひるんだら爆弾。


 クエスト開始後15分。頃合と見て、一発だけ持ってきていたモドリ玉を使用。ベースキャンプに戻ると同時に城門へ駆け出す。撃龍槍へ。地面から城門上まで行くとなると、梯子をふたつ使わねばなりません。落ちるのは一瞬ですが、登るのには時間がかかるのです。それよりもキャンプから走った方が速い、と見ていたのです。そしてモドリ玉はそのためのもの。装置に走りよって、かちゃかちゃとボタンを押す。画面が切り替わり。ごうん、と巨槍が伸びる。別の攻撃をするためか門から後退しようとしているカニ。その足を貫く。ひるむ。画面が戻ると同時に走る私。時間的なことを考えたら、クエスト内にもう一度撃龍槍は復活するわけですが、今度はおそらく戻っている時間がない。一発しか持ち込めないモドリ玉も使っちゃいました。モドリ玉の調合素材を持ち込めばアイテム枠が余分に塞がるわけだし。あと、強硬手段として、わざと死んでキャンプに戻る、というのもありますが、それは好みではない。


 何度目かのひるみを奪い、そろそろ大ダウンも出ようかという頃。新たな問題が発生。着火用に持ってきていた小タル爆弾Gが尽きました。え、前のときはそんなことはなかったんだけど。困惑しつつ、戦闘しつつ、前回のことがフラッシュバック。あ、Gだけじゃなくノーマルな小タル爆弾も前は持ってきてた。大タル爆弾の方はGが調合素材まで含めて、ノーマルしかなくなってきています。カニが後退停止したところで大タル爆弾を2つ仕掛け、着火の問題に気づいたのです。アイテムリールを回している間に、カニは再起動。爆弾がぽつんと残される。節約のため、ペイント玉も持ってきていません。もちろん石ころもありません。突進してきて起爆してくれるイノシシもいません。とすれば。足を攻撃し、再度ひるみをゲット。下りてきた本体を滅多斬り。本体が後退を開始。で大タル爆弾置きっぱなしの地点で停止。これはもう、やるしかない。一度納刀し、ダッシュで駆け寄って、踏み込み斬り。背中から抜いた太刀は、まずカニの本体に命中してダメージを与え、そのまま抜けて、下にある大タル爆弾を直撃


 壮絶な相打ち
 爆裂音と共に両者の顔から鮮血が飛び散る
(森川ジョージ「はじめの一歩」48巻)



 火ダルマになって吹っ飛ぶ私。突きでも着火できるはずで、ギリギリのところからならノーダメージで起爆できるらしいんですがね。そんな距離測ってる余裕ないし、踏み込み斬りなら通常ダメージも見込めるし。吹っ飛びが終わって立ち上がると同時にすでにセットしていた回復薬グレートをぐびり。本体に斬りかかる。三度、そういう相討ちサイクルを繰り返す。ぼろぼろ


 面倒な足の部位破壊にも成功し、残り時間5分。まだカニは倒れません。城門に振り下ろされる両鋏。勢いのままそれは地面すれすれまで下りてきて、私を後ろから殴り倒したり。残り防御率30%→20%です。本体の落下に巻き込まれ大ダメージ。回復薬グレートが底を尽く。調合している暇もない。残り3分を切り、防御率は10%に落ちています。さらに斬って斬って斬って斬って斬りまくる。やはり撃龍槍まで戻っている余裕も余力もありません。戻ってカニをフリーにしたら、その間に城門が落とされそうな恐怖


 残り時間35秒。ひるみ発生で本体が下りてきている。もうひたすらに攻撃するしかない私。これが多分、最後の隙。気刃斬りをぶちかまし、コンボを入れ、気刃斬りを入れ、ひたすらに。あと7秒。再起動したため本体に手が届かなくなる。足、足、足。まだ撃退できねえかこいつ。くぬくぬくぬくぬ。そして。


 戦いに勝利しました


 ……は? 画面にはまだ暴れ狂うカニがいて。どうやら、私は勘違いをしていたらしい。撃退、というのは一定ダメージを負わせれば敵が逃げていくことだと思っていた。シェンガオレンに対する撃退とは、一定ダメージを負わせた上で城門を陥落させずにタイムアップになること、だったらしい。カニが死んでないし、採集ポイントもないし、やることないし、アイテム画面を開いてみたりする。そこで気づいた。強化用に持ち込んでいた鬼人薬グレートの存在をすっかり忘れていた。クエストクリア! でガッツポーズをするキャラを見て、ようやく実感が湧く。街を守りきれなかった、という二度のメッセージ。ああ、私は街を守ったんだ。少し、うるっ、と来た。


 そんなこんなで関門がひとつ、開いた、らしい。



* * *



【眠鳥眠眠編】

 「2nd」から「2ndG」になったときに追加された要素のひとつにネコートさんがいる。村長オバァの後ろに立っているこのネコマントは、偉そうな口調でこんな感じのことをずっといっていた。「まだまだ発展途上といったところか。そこのオババどのの下で力をつけるがいい。さすればそのときは私が力になろう」とかなんとか。そして、シェンガオレンに勝利したらしい(←あんまし実感がない)私に、ネコートさんはいう。「貴殿の力を試させてもらおう」みたいな。かくして、ネコマントの最初の依頼が始まった。クエスト名は「極秘依頼 眠鳥を狩れ!」舞台は、樹海。「G」で初登場のものばかり。


 ところで話は脱線しますが。オトモアイルーにしろ、キッチンアイルーにしろ、村のその辺うろついてるアイルーにしろ、基本的に服着てません。キッチンのはハダカ板前服とかハダカコックコートだし、オトモアイルーハダカアーマーです。うろついてる連中はハダカベルトとかだったりするし。てことはやっぱりネコートさんはハダカマントなんじゃろうなあと思ったり思わなかったり。


 閑話休題。上位クエストなのです。最初なんで勝手が分からない。相手もよく分からない。眠鳥ヒプノックは、パソコン版だかに出てたものらしいんですが、画像を見たときは異様な姿だと感じたものです。なんかさー、胸から脚生えてるし、一本脚だし。実はこれがヒプノックのジャンピングキックした瞬間の画像だなんで分かるかーっ。てっきしそういう形態なのだと思ってましたよ。ともあれ弱点も分からないし、樹海も初めてなんで、アイテムしこたま持って蒼レウスのフル装備で向かう。


 なんつーか、樹海、見えにくっ。かなり視界が悪いです。マップのつながりもまだ把握できてないですしねえ。とにかく初見参であるから、ムービーが入るはずだと、それを求めてエリアからエリアへ。一番奥で、予想通りムービーが始まる。


 青トカゲであるランポス三匹に半包囲されてるヒプノック。落ち着き払って、口からげろっと怪しい塊を吐きつける。ひとつ、ふたつ、みっつ。それを浴びたランポスが次々に昏倒する。


 ムービーが終わり。ランポス三匹が周囲で眠ってる状態のままヒプちゃんがこちらを認識して鳴く。片足を振り上げるようにしてジャンピングキック。なるほど、たしかにあの画像だ。


 戦闘開始。円を描くようにして、まずは観察。イャンクックに似た動き。だが、微妙に違う。連れてきたオトモは突撃型のタップ。まっすぐに突進していって斬りかかっている。タップに気を取られた隙にダッシュで駆け寄って踏み込み斬りから攻撃。そうこうするうちに、周囲で眠っていたランポスが次々に目を覚まし、大乱戦。ランポスVSヒプノックVS狩人たちでして。ランポスはこっちにもあっちにも攻撃してるし。


 さすが上位、と思うのは、敵が与えてくるダメージと、敵の耐久力でしょうか。ランポスが一撃で死ななかったりするし、ヒプノックの攻撃を食らうとかなり減ります。こちらは防御力ではレイアシリーズと並んで高い蒼レウスなんですが。

 それでも、ジャンピングキックを避け、予備動作の大きいネムネム攻撃を隙として攻撃。ぶっちゃけランポスがいればかなり楽なことが判明。だってヒプちゃん、そっちも攻撃対象に選んでるんですもの。まあタップとかはネムネム攻撃食らって眠り込んだりしてましたが。


 こまめにペイントかけていたおかげで、エリアを越えて追いかけ回すこともできました。そんで、ついに眠鳥攻略に成功。さほど、苦戦しなかったような感じでした。が、これから始まる上位の他のクエストはそうもいかんでしょうなあと思いつつ、報酬でゲットした見知らぬ素材群を眺めてほくほく



* * *



【上位散策編】


 ネコートさんは追加要素だったのですが、追加部分を最低限にするためなんでしょうか。ネコマントからの依頼は極秘って設定になってまして。そのことを知ってるのは村長オバァと加工屋のみらしい。つまり、他の村人は私が上位にいるってことを知らないまま進行するのです。多分メッセージ等が変化するのは、集会所のタカアシガニを倒してからでしょう。そうした極秘な部分ってのはネコートさんのメッセージにも強調されていて、変な依頼があっても訳アリなので気にするな、とか。ちょっと遠くまで行ってもらうこともある、とか。そんで、集会所の上位クエストと同じレベルの素材がちゃんと出てくることも保証してくれました。


 いくつかクエストを受注してやってみる。上位クエストが下位クエストと違う点を痛感させられる。すなわち、

1)基本的に上位クエストのスタート地点はランダム
2)基本的に上位クエストの支給品が届く時間はランダム

 ということ。始まっていきなりボスモンスターが目の前にいたりすることもありますし。狩り終了までに支給品が届かないってのもしょっちゅうです。第一、ベースキャンプに近いエリアにいるとは限らないので、支給品が届いたとしても、取りに行かないこともあります。


この2点によって、だいぶ行動が変わらざるをえなくなります。つまりですねえ。地図がないんですよ地図。支給品の中にあるんだから。まあ地図のスキルがあればいいんですが、そんなん使ってないし。地図がないとマップが周辺しか見えません。慣れてないマップだとエリア間のつながりもよく分からなかったりするわけで、探しそこねが発生したり、モンスターを追いかけるルートがはっきりしなかったり。


 支給品内には応急薬やら携帯食料やその他お役立ちアイテムもあるわけですが、それら支給品に頼らないアイテムの持ち込みが必要になります。まあやってみて分かったんですが、地図とかなくてもいいやーという気分になったりして、それはそれでいいんですがね、回復アイテムが持ち込みのみって状況はあんましうれしくないなあ。こないだ備蓄ハチミツで苦労したばっかりですし。


 クエストの内容についても新方式が出現。大連続狩猟クエスト、です。採集クエスト、討伐クエスト、狩猟クエストがこれまでありました。採集は特定のアイテムを納品すること。討伐は特定の敵を倒すこと。狩猟は特定の敵を倒すか捕獲すること。大連続狩猟は、大型モンスターが複数登場します。これまでだって大型がたくさん出てくるのはありました。イャンクックが次々に出てくる「怪鳥の嵐!」なんてのもありましたし、ダイミョウザザミがどんどん登場するものもありました。これらはクックにしろザザミんにしろ、一頭倒したら、次のが登場する仕組み。ただし、同じ種類だったのです。大連続は違います。私の前にある密林の大連続狩猟は、クック+ザザミ。すなわち、大連続狩猟では種類の違う大型モンスターが出てくるもの。同時に、ではなく、最初のクックを倒してしばらくしたらザザミんが来ます。


 実際にどういう点がやっかいになるかというと、弱点属性が同じとは限らないってことでして(たいてい異なる)。クックなら氷系に弱い、ザザミんなら火に弱い、というような。火属性の武器を持っていけばザザミんには効果的ですがクックは火に強い。氷ならその逆。かといって無属性なら、属性分の追加ダメージがない。結局どっちを苦手とするかで決めたりすることが多くなりそうですが。


 ついでに、大連続だと、雑魚から剥ぎ取れるのは携帯食料のみ。大型からは回復薬グレートのみ、となります。ただし、大型の素材に関してはクエストクリア後に剥ぎ取りができない分上乗せされて出てくる形になります。剥ぎ取り素材でアイテム枠が塞がることがないので、戦闘に没頭しやすくなります。


 同じゲームです。ただし、少しだけ、ルールが違う。これっぽっちのことで、また違う面白さが出てきた、そんな感じ。わくわくです。わくわくしながら、いくつかのクエストを受注してはこなしていく。やっぱ面白いわこのゲーム



* * *



【霜降白子編】


 上位クエスト「旧密林に走る稲妻」を受注。相手はフルフルです。下位フルフルは以前はゲリョス装備で倒しに行ってましたが、だいぶ攻撃が分かるようになってからは別の装備にしておりました。以降、ブサイク鳥装備に関しては強化もしてないので、上位に持ち込める状態ではなく。蒼レウスで挑む今日この頃。また、上位クエストから舞台に「旧〜」というのが出てきてるんですが、実際にやるのは初めて。通常の密林とかとは違うのかしら。


 ぽん、と旧密林とやらに放り出される。葉っぱやら何やらで視界が非常に悪い。樹海より視界悪いんじゃないかなこりゃ。でも、何だか……。隣のエリアに進入。やっぱり、みょーに分かる。この先に小さなジジィがいるんじゃないか? いた。


 分かった。分かりました。これ、「モンスターハンターポータブル」のマップだ! なるほど「旧」なわけです。ネコートさんもちと遠くに行ってもらうかもといってました。「ポータブル」の拠点であったココット村は、名前だけこちらにも出てきますし、モノビーをひとりで倒した英雄の話も出てきます。地続きなんですな。とはいえ、そんなに「ポータブル」をやり込んだわけでもないので、勝手が分からぬことに変わりはない。


 うろちょろしているうちにフルフルと遭遇。ペイントして戦闘に入る。なんつーか、攻撃が大変痛い。微妙に下位フルフルと動作が違うような気もする。予備動作短くないか? こちらの武器は飛竜刀【朱】で、かなり攻撃力があるはずだが、なかなか倒れない。エリア移動を繰り返す白いのを追いかけ回してはペイントする。マップのつながりがよく分からないままなので、結構大変。入り組んでるし。


 後半。フルフルが洞窟に逃げ込む。旧密林にそんなものがあるとは予想もしてなかった寒い洞窟で、ホットドリンクもなしでスタミナががしがし減ってく中でバトる羽目に。いろいろとキツいですわこれ。一度洞窟に逃げ込んだフルフルは洞窟内を奥に奥にエリア移動。引きこもったまま外に出ようとしねえ。寒いっちゅーねん。しかもこの洞窟内、落とし穴が一切使えません。捕獲用に持ってきてた落とし穴と調合素材がすべて無駄に。怒りモードになったフルフル相手に逃げ回り、ダメージを与えたり与えられたり。


 ところで、最近オトモアイルーには第三のネコであるハナウタを使ってることが多い。攻撃のサポートを使いたいときにはタップを連れてったりするんですけどね。まあぼちぼちと。ハナウタは突撃型のタップ、回復役のパイと違う育て方をしようかと思いまして。タップが性格「武器一筋」で切断、パイが性格「平和主義者」で攻撃を一切しない、だったのです。ハナウタは性格「武器好き」で打撃。切断の武器だと尻尾斬ったりしてくれることもあるようですが、打撃はそういうのがない代わりにハンマーのように相手をピヨらせるとか。さらにオトモスキルとして、「属性攻撃【麻痺】」と「状態異常攻撃強化術」を付けまして、将来の予定としてはここに「シビレ罠の術」も追加して、シビレオトモとして使おうかと、まあそんな感じで育ててるのです。


 で。話を戻しまして。洞窟のフルフル。他の上位クエストでもたびたび起こったことが。ハナウタは、爆弾をたまに使うのです。タップもパイも爆弾の使用はなかったのです。なので、時折大型と接近戦している最中に爆弾が飛んでくるのです。もう、そりゃびっくりするくらい高確率で私も巻き込みます。下手すると、私だけ爆発食らったりします。剥ぎ取りやってる最中に爆弾食らって吹っ飛び、起き上がって戻るまでの間に剥ぎ取り対象が消滅してるとかよくある話で。逆に爆風で吹っ飛ばされて敵のもっと痛い攻撃を避けられたとかいうこともありましたが、それは少数派。たまに気配を感じて振り返るとハナウタが頭上にタル爆弾掲げて私かモンスターの隙をうかがっていたりします。で、フルフル。爆弾をいきなり投じられて思い切り巻き込まれて吹っ飛び、起き上がったところに怒れるフルフルの帯電ダイブ食らって死亡。はーなーうーたー


 それでもどうにかフルフルを倒して帰還。入手した素材の中に「電撃袋」がある。下位で出てきた「電気袋」のごついやつでしょうか。電撃プレイステーション誌の編集長倉西誠一の著書『狩られ道』の序盤で、氏が「電撃袋」を入手するため部下とともに上位クエストに挑もうとする話があった。当時の氏は太刀使い。すなわち。


 二頭目の上位フルフルに即座に挑む私。一度目の反省点からホットドリンク、シビレ罠等を持ち込む。防具はレイア装備で自動マーキング発動。オトモはやっぱりハナウタのままで、爆弾には要注意です。狙いは上位フルフルの素材です。


 途中省略。やっぱり後半洞窟で決戦。一番奥でシビレ罠に引っかけ、捕獲に成功。んで、得たもの。電撃袋×2×2、アルビノの霜降り


 来た来た来たーっ。アルビノの霜降り! アルビノの中落ちよりもレアなアイテムです。二度倒しただけで素材が揃いましたよ。びばびば。


 てことで、かつて倉西誠一がやった強化を私もやることに

 鬼斬破:攻撃力720、雷属性450
  ↓
 鬼神斬破刀:攻撃力816、雷属性520

 斬れ味レベルが緑がマックスだったのが、青まで出てきました。強そうです。ただ、強化費用70000ゼニー。無理矢理お金をひねり出して強化しましたともさ。ええ。



* * *



【一角双頭編】

 ちまちま上位クエストをこなしていくと、緊急クエスト発生。ネコマントがこんなこという。「貴殿のような剛の者にはこの程度の依頼はヌルかったようだな」ごご剛の者!? 私そんな者じゃないですよ。で、「極秘依頼 二頭の一角竜!」通常モノビーは群れをなさないということらしいですが、このクエストではモノビーと白モノビーが同時に登場。舞台は旧砂漠。旧砂漠のクエストはまだ受けてなかったので、見知らぬマップでの挑戦。


 相手はモノビーです。下位のディア坊たちは音爆弾なしでもどうにかなるようになりましたが、上位です。音爆弾しこたま持って行くことに。閃光玉も素材から準備です。武器は作ったばかりのビビビ刀ネオで。防具は、同時に出てくるので自動マーキングのレイアシリーズにて。


 始まったら何だか洞窟にいた。外に出ると、白モノビーがいる。攻撃開始。って、地中に潜ってから突進が始まるまでの間が短いっ。どごっと、と下からかち上げられ、大ダメージを食らう。慌てて洞窟に駆け戻り、回復。なんじゃありゃあ


 地中に潜ったら音爆弾。間に合いそうにないならダッシュで離れて、マップで白モノビーの向きを確認しつつ回避に専念する方向で。あとは尻尾がやっかいなので、尻尾斬りを狙うってのはいつものことで。だだっ広いその砂漠エリアで、尻尾切断達成。ハナウタに突進している隙に尻尾からの剥ぎ取りに成功。二つのエリアを交互に白モノビーが移動開始。最初の広いエリアに何度目かの移動をした際のこと。広いエリアの南側に白モノビーがいて戦闘中。別のエリアを移動していたモノビーが、当該エリアの北側に出現。自動マーキングを見る限り、まだこちらに気づいてないようですが。気づかれて合流されたら大変やっかいです。んで、気づいたら、この距離だと突進してきてすぐに合流ってことになるでしょう。モノビーの様子をうかがいながら、エリアの端っこで白モノビーに攻撃を当て続ける。そのうち、北側にいたモノビーがいなくなる。ほっ。


 それにしても、尻尾はとっと落ちたわりに、なかなか死にませんよこの白モノビー。怒りやすくなってるので、多分だいぶ削ったとは思うんですが。それにしても、白モノビーの怒りモードは分かりやすい。トリケラトプスのような顔周りの襟巻きに赤い線が左右二本ずつ出るのです。ただし、こうなると音爆弾が効かなくなるっぽいので、閃光玉で動きを止めつつ、殴りまくる。角を折る。回復薬グレートがかなり減っていく。それでも、どうにか15分針で沈める。


 さて、もう一頭です。自動マーキング様々ですよ。今倒した亜種の方が強いはずなので、残りは多少楽になるでしょう。


 ……と思ったのが大きなミステイク。広いエリアを移動していた白モノビーと違って、何だかモノビーは比較的狭いエリアを移動する。狭いってことは、攻撃が避けにくいってことでして。しかも接近戦を挑んでるときにショルダータックルなぶちかましを食らい、ピヨったところに一撃食らって死亡。ああ、モノビーのぶちかましはピヨる確率が高いんでした。モノビーと交戦開始後2分くらいでの出来事。さらに2分後、今度は潜ったモノビーの突進を避けそこなって吹っ飛ばされ、壁際に追い詰められてもみくちゃにされて死亡。2死。


 あと一回死んだらクエスト失敗で、また二頭相手を頭からということになります。結構シンドい。狩人スイッチが入ったので、諦めずにクエスト続行。慎重に削り、削り、削り、ちょっとダメージを受けると回復。尻尾を切断。閃光玉でピヨらせ、角折りを狙う。練気ゲージが貯まると、尻尾下に潜り込み、コンボからの気刃斬り三連。入ったら、回転回避で離脱。隙をうかがう。後半になるほど回復薬を使わなくなる。とにかくダメージを入れる。ダメージを避ける。一度、ハナウタの爆弾に巻き込まれ、吹っ飛んだ直後、私のいたところをモノビーがかすめて行くという危うい場面があったりも。


 角はまだ折れない。もうちょっとか。と思った途端、モノビーが倒れる。「目的を達成しました」のメッセージに安堵する。緊急クエストは終わった。


 ネコートさんがさらに上位クエストを斡旋してくれるようになりました。









* * *



  上位をうろつく狩人の前に新たな敵が現れる。すなわち、ビンボー。40000〜70000ゼニーする太刀が何本も出現、防具だってバカにならない。対する狩人のお財布には4000ゼニー。果たして狩人はどうにかすることができるのか。のんきに散策してる場合ではない。次回「上位金策編」で小銭稼ぎを目指すっ。


 
なお、番組の内容は予告なしに変更することがあります。ご了承ください。



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 昨年9月の頭に予約した市立図書館の本がようやく待ち人数5になる。予約した当初は11だったのですがようやくです。貸し出し期限は2週間のはずですが……。うう、今年は穏やかに行くのです。怒らないのです。かーむだうーん、かーむだうーん




 購入した本:
  半村良『すべて辛抱(上・下)』、倉知淳『壷中の天国』、恩田陸『ネクロポリス(上・下)』、榊涼介『ガンパレード・マーチ 九州奪還5』、成田良悟『バッカーノ! 1931<臨時急行編>』、沖田雅『オオカミさんと洗濯中の天女の羽衣』

 読了した本:
  倉西誠一・永竹弘幸『狩られ道 豪黒毛』、林トモアキ『ばいおれんす☆まじかる! 九重第二の魔法少女』『ばいおれんす☆まじかる! 恋の呪文は修羅の道』『ばいおれんす☆まじかる! 核の花咲く日曜日』『お・り・が・み 天の門』『お・り・が・み 龍の火』『お・り・が・み 外の姫』『お・り・が・み 獄の弓』『お・り・が・み 正の闇』『お・り・が・み 光の徒』『お・り・が・み 澱の神』『戦闘城塞マスラヲ1 負け犬にウイルス



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