2009年12月。


上旬。


 前回暑いとか書いた反動で、急に寒くなってきました。1月上旬〜中旬並でこの冬一番の冷え込みとかいってます。この辺の人たち、すまん、私のせいです


 クリスマスデコの話。いつものお散歩道をてちてち歩いていつものライトアップ系ハウス、人形系ハウスを通り越し、原色電飾系ハウスへ。こないだ人形が増えた部屋が、いきなり閉店ガラガラ、といった風にシャッターだか雨戸だかで封鎖されておりました。うぐう。他の飾りが普通にぺかぺかしているだけに、何やら寂しい。その翌日、また通りがかったところ、新装開店。中のクリスマスツリーに巻き付けてある電飾が赤一色に。オレンジ色に光ってた部屋が真っ赤になってます。部屋の主の心象風景が一変したようで、ちょっと引く。まだクリスマスまで時間があるので、さらなる成長に期待したいところ。そんなわけで、もう12月ですが、こないだバス会社の人がお歳暮を持って来ました。ボディソープとかの詰め合わせとタオル。まあ、発着点がすぐそばで、お早うからお休みまでバスの音がするとこだしねえ。時折バス停掃除したりとかしてるし。時刻表とか変わったら持って来てくれるし。ま、来年もよろしくってことで。


 こないだ晩御飯を家でもぐもぐやりつつ、テレビを眺めておりました。テレビ、だいたいこの食事の15分とか20分とかしか観ないのはいつもと変わらず。ネプチューンがやってるクイズ系の番組で、中野裕太とかいう人が出ていました。ふうん、何となく見たことがあるような気もしますが、あんまし興味もないしー、と眺めておりました。彼が五カ国語できるという話題になりまして、じゃあ何かしゃべってよという流れで、五カ国語で自己紹介を始めました。下に字幕でスペルと何語かというのがしゃべるのに合わせて表示されていきます。……? 上二つ、フランス語とフランス語って書いてありますが? フランス語×2を五カ国語に入れてるんすかね?


 同日だかテレビを眺めてまして、パンのコマーシャルを見る。パンを食べる人たちの横に数字が出まして、子どもは3ケタ、大人は4ケタで、これまで食べてきたパンの数、のようです。うう、荒木飛呂彦のファンとしては、合いの手を入れたくて入れたくて仕方なかったり。


 ここんとこの「旬」のタイトル(ウインドウの上に表示されてるやつね)はアルファベットでてきとーに進んでおりますが、その影響は計り知れないものがあるのです。いや、すんごい大きいってことじゃなくて、予想できないって感じで。毎回毎回今回購入した本とか読了した本とか自分に対する覚え書きのつもりで書いてますけど、今回、太田忠司の本を入力するとき、さくっと打ち終わってぱっと見たら、『dareが疑問符を付けたか?』ぶっ。dare=敢えて〜する、思い切って〜する。すまねー、私が悪かったざます。たしかにこりゃ予想してなかった出来事。


 原付でぷっかぷかと走ってましたら、前にトラック。尻に会社名がアルファベットで入ってます。個人の名字を社名にしてるんですかね、仮にそれを山田とかしますと、アルファベットでYAMADA UNYU Co.,ltd と。ぽけーっと見てたら、「やまだうにゅー」と読んでしまい、ふらつく。後ろ英語にするんだったら、運輸も英語にしてほしいなと思う今日この頃。


 トラックといえば、こないだ夜てくてく散歩してまして、わりと車道渋滞中。信号三つくらい塞がっております。二つ越えてきた私がいうのですから間違いありません。その先三つ目までずらーっと車が並んでたし。まあ、別に車が渋滞してても私は歩きなんでのーもんだい。てくてく。信号が近づくと私の進行方向同じの車線は片道一車線から右折レーンが発生。中央は追い越し禁止のオレンジに変わります。と、いきなりでっかいクラクションが荒々しく。……? 私の進む方向にいるでっけートラックががんがん鳴らしてます。もちろんその前にいる車は渋滞してるわけで進めるわけもなく。と見てたら、このトラック、いきなりぶつけるような勢いで中央の線を突破。対向の右折レーンに突っ込み、直進。てっきりそのまま右折するんだと思ったんですよ。けどトラックはそのままエンストでも起こしてるのかというような動きでがくんがくんと直進。右に左によろめきつつ。ぽかーん、と見ていた私はそのまま視線を動かし、振り返るようにそのトラックを見てました。ほら、昔の映画で「激突!」だかってのがあって、トラックに追いかけられる話でしたっけ? あれをリアルで見た気分。後ろからの圧力に耐えきれなくなった前の普通車が数台いきなり左ウインカーだしてお店の駐車場とかに避難してました。なんちゅーか、酔っぱらってねえか、あのトラック? 後ろにいたトラックはフツーに順番通り進んでましたが、その一台のみが緊急車両みたいな進み方してました。あのトラック、そのままだと交番の前とか通るはずですが。確認しないまま、少しずつ遠ざかるクラクションを聞きながら、お散歩再開したことよ。突如として異空間に紛れ込んだ気分。ミステリー隣町。いや、早く日常空間に戻りたかったし。


 まあ、まっとうな日常生活を送っておりますと、このサイトに記載できるようなおもしろネタとかってあんまり起こらないもんすなー。あ、上のパラグラフにあるように隣町は日常世界じゃないんでノーカウントです。ところで、私はわりにラーメンとか好きでして、もっとも外食はあんまししないのでもっぱらインスタントとかですけどね。こないだキッチンでがさごそやってたら、袋ラーメン発見。

 

 ↑タイトル「GYO−RETU」って、あれだ、前回写真画像が多かったんで今回自粛しようかと思ったんですが、つい。で、部分電化と化した(重複表現)キッチンにて、作成してみる。この一袋で2人前。麺もパッキングされたのが2つ、スープも同じく。後ろの説明書きを見ながら、鍋に水を入れてすいっちおん。

 

 ↑タイトル「まにある」ってことで、ふうん、麺とすうぷは別に作るのですな。ヤカンに水入れて、こちらはこちらで湯沸かしもーどすいっちおーん。先にヤカン水が沸騰したので、どんぶりを用意し、液体すうぷの袋を開けて中身を入れる。ん、何か脂分とかすうぷ分が固形化してますよ? まあいいか。沸騰した湯を注ぐ。頑固な脂がなかなか溶けません。説明には「よく混ぜてください」とあるので箸でぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり、どんぶりの底にある塊が緩やかに分裂し、浮かび上がってくる。うう、あぶらー。おおよそ溶けたと思ったところで鍋の方にすでに投じた麺に注意を戻す。そうそう、卵とかよく入れるので、生卵を投入。ちょっと半熟くらいになったのがお好みです。と部分電化の恐るべき力により、私の感覚よりえらい早く沸騰。吹きこぼれそうになってたので慌てて停止。ううむ。湯切りにどかっと入れてぶんぶん振る。説明にあるようなざるじゃなくて、ちょっと深いサイコロ入れて振るみたいなツボ形です。ラーメン屋とかで見るようなやつ。それ振りながら、切られるお湯がみょーに粘っこいことに気づいた。んん? これって、ひょっとして白身エキスが垂れてる? うわー、いつもは白身が固まる辺りまで煮てるんでこういう状態に気づかず、動揺する。が即座に開き直る。黄身は無事なのです。電化の力恐るべし。テーブルに置いてあるどんぶりに湯切りを傾ける。あれ、なかなか麺が滑り落ちません。んがー。どばっ。どうやら白身が相当からんでいた模様。ひとかたまりになった麺+卵がどんぶりのすうぷを直撃。なんちゅーか、ちょっとふくよかな人がプールにはらうちっくに飛び込んだ感じでどびゃーっとコクとんこつ濃厚炊き出しスープが飛び散るテーブル、椅子、床。座ることもできないので雑巾持って来てくすんくすんと拭っていく。とんこつ風味の雑巾を片付け、麺をどんぶり内で馴染ませ、何事もなかったかのように食す。少し、冷めてた。食器をシンクに持って行く途中、液体袋に気づく。

 

 ↑タイトル「すうぷ袋」溶けにくかった理由判明。そもそも要冷蔵なわけですよ。溶けなかったのは中身がほどよく冷えてたのでしょう。さらに攪拌により熱湯の温度はさらに低下。ちょっと冷めてるはずだ。てか、写真見たら、ちゃんと袋の調理方法の上にも書いてあるじゃん。これ、上に書かないで「2スープを作る」に組み込んだれや! たしかしばらく前に「ゴッド・オブ・ウォーV」体験版でも同じような経験をしたようなしてないような……。といったことを思いつつ、食器を洗う。シンクがなかなか流れないなあと感じてたんですが、シンク表面卵パック状態でした。うがー。などとやっぱりネタにならないまっとうな日常生活ですよなあ、と思ったり思わなかったり。


 先日のこと。研究室の先輩からケータイにメールが届く。内容を要約すると、「暇な子はいねがー?」ということでして。何でも次の土曜日と年末にバイトしてくれる人を探してるのだけれど、人手が足りないてことらしい。私、サークルとか今はあんんまし繋がりないしなあ、と思いつつ、詳しい内容を問うメールについでのように「土曜だったら私暇ですよ」ってのを書いてをパソから送る。いやあ、いまだにケータイでメールするよりパソでタイプするのが早いんですわー。でこれがなかなか返事が来ない。先輩のケータイじゃなくて先輩のパソアドに送ったせいかと数日してから気づき、ケータイにもっぺん送る。その日の内に内容の返信が来る。ほふー。年末のことだけが書いてあったんで、土曜日の方も募集するのか、どっちかだけ来れる人とかいるかもしんないし、とメールを珍しくケータイでちまちま打ってるうちにメンドくさくなり、直電する。あ、土曜日は私だけで確定ですかそうですか。募集は年末だけってことで、文芸部の卒業生の人にメールしてみる。サークルの後輩とか当たってくれるそうでお頼み申す。


 んで、土曜日。狙い澄ましたように朝っぱらから雨。うう……原付でカッパ着て移動。冷てー、寒いー。先輩のお手伝いということでしたが、ずいぶん前になりますが、やったことがありまして。つまるところ、放送関連映像関連。撮影のお手伝いです。裏方です。補助です。あしすたんとです。年末のは外だそうですが、土曜日のはスタジオロケ。ふうん。前にやったときは外ばかりで、スタジオって道具取りに行ったりしたときくらいですか。てか局内自体が、私が利用したことがあるのは社食とトイレと大道具室くらいだし。前にやったことあるっていっても、ずいぶん前だしなあ。忘れてるよなあ。どきどきしながら当日を迎え、雨だし、少し早めに出たら少し早めに到着。さむー。


 10:30頃、準備開始。打ち合わせの後、大道具を運んだりする。メンバーは10人いないくらい? 今回撮影するのは素人さん×30くらいの出てくるもので、数分のシーンを4つ。昼過ぎに団体さんがいらっしゃるので、それから撮影になります。撮影自体の終了予定は5時半。そっから30分で撤収ってことで。案外早く準備自体は終わって暇になり、先輩からケーブル巻く練習しとけといわれる。ケーブル巻く、ああ、やっぱり。ケーブルをひたすら手で巻くのです。ただ単に巻くだけじゃダメで、素早く、しかもこれが延ばすときにはするすると停滞なく出るようにするのです。今回の手伝いのメインがケーブル捌きなんですよねえ。多分、テレビとかで撮影風景が出るときに見たことがあるかと思います。カメラマンの後ろにもうひとりついてて、ケーブルのたるみをなくしたりしてるの、あれあれ。簡単にいったら、私のところでケーブルを溜めておいて、カメラが例えば前に動いた場合(というかケーブルの元から離れたとき)、私の後ろにケーブルを落としていく。カメラが後退した場合には私の後ろのケーブルを巻いていくことになります。カメラさんとの間に来るケーブルについては一切引かない。当たり前ですが、引っ張ったりしたらカメラの動きを邪魔しちゃいますしね。きちきちにしてると動けないんで遊びを残しつつ、カメラさんとの位置関係を保つと。またその部分のたるみが大きいとカメラの足下にケーブルが垂れ、カメラマンが引っかかったりしちゃうんで、ちょっと浮かす感じのたるみで。腕にケーブル巻く練習をひたすらひたすら。巻き終わったらそれを床に置き、端を引っ張ってまた一から。もっと長いときには床に8の字を作るように巻いてきます。その場合、終わったら真ん中をつかんで畳むことに。けど、今回は手に巻いてくのです。輪を作るように一回転させ、次にひねって一回転、普通に一回転、ひねって一回転。これやると輪と輪の間に一本入るんですな。ケーブル自体にねじれを作らないようにしつつ、巻く巻く巻く。


 お昼時。先輩と一緒に流行ってない感じの喫茶店みたいなとこへ。手書きのメニューを眺め、注文取りに来たおばちゃんに「あ、チキンカツで」と頼むと沈黙。え、ちょっと豪勢にチキンカツレツっての(700円くらい?)行こうとしたんですけど。「えーと、これこれ、チキンカツレツ」壁のメニューを指さす。おばちゃん、怪訝な顔のまま、「チキンカツレツだけですか?」……は? どうやらこの700円ってのは単品だったらしい。大学周辺の定食レベルで考えてた私が間違ってたようで。考えるのメンドーになったんで、「じゃあ、オムライスで」とこれだったらいくらなんでもオカズと御飯一緒だろうってメニューに。もぐもぐ食らって、支払いの段階になったら、「いや、こっちで払う」と先輩に奢ってもらう。そんなつもりはなかったんですがのう。


 昼過ぎ。いくつかあるカメラの一台に付く。カメラマンの人たちは私がケーブル巻いたりしてるときに打ち合わせとかをしてまして。私もまあ台本もらったんですが、カット割り見てもよく分からんしなあ。一応説明は受けましたけどね。一回が数分、それもカメラ複数で分担してやるんですよ。一台あたりのカットは少ない。どのタイミングでカメラがどこまで動くのかってことのみ把握しておく。カメラがどのような映像を撮るのか、それをどう上の人たちが選択するのか、後ろで見てるわけですけど、そうしたことがすごく面白い。一台のカメラが出演者たちを舐めるように動きながら写してる間、後ろにあるカメラは次に自分の出番が来るまでに移動し、角度を調整したりズームしたりしてるわけです。で進行に合わせてちゃんと位置取りして撮影する。数分の間に数台のカメラが踊るように動く。私は呼吸を合わせてケーブルを巻き、ケーブルを延ばし、また巻き取る。これが神経使いましてねえ。例えば団体さんが乗ってる足台のきしみ、とかケーブルが床で立てた音とかまで拾っちゃうんですよね、スタジオロケ。なのでケーブルを床に落とすときには音を立てないようにし、その場面の撮影が終わってから、局の人が拳を突き上げ、指を立て、カウントして「かーっと、おーけーでーす」という声が来るまで息を詰める。カメリハ、リハーサル、撮り直し、打ち合わせ、照明の変更等も含めて、1シーン数分のやつがだいたい1時間くらい? 照明の人などひとりで、鉤のついた棒一本で器用にライトの方向、角度、絞りなども全部合わせてる。紙吹雪をやるって話になって、どういう角度でどうやって降らせるか、どのタイミングでやるかとか打ち合わせし、さらに出演者たちに邪魔にならないように、とか、カメラさんも全体を通してあんまし写らない人がいないように気を遣ったりしてる。皆私服だし、見た目大学生がアルバイトやってるみたいですが、そこはぷろふぇっしょなるなのです。異業種ってのは、首突っ込んでみるといろんな発見があって楽しいでございます。うんうん、撮る方も撮られる方も大変ですがね。息を止めたりしてるのは、やっぱしスタジオロケだからですかね。野外だとあんまし意識した記憶がありません。ただし、野外だとケーブルが長くなり(中継車とかまでの距離があるので)、カメラの動きも大きくなるので捌くのも片付けるのも大変でしょうけど。たまにこうした異業種とかに首突っ込む分には楽しいですがね。打ち合わせとか聞いてて楽しかったし(←あんまし私は関係ないので)。後半がわりと順調に進んだおかげで、片付け込みで予定より1時間早く終了。雨はもう止んでました。ほふー。


 お手伝いもやったことだし、お休みの日などにはのんびりと本を読んだりしております。いや、別にお休みの日に限ったことじゃありませんが。こないだ図書館に予約していた桜庭一樹『製鉄天使』の順番が来たので、『赤朽葉家の伝説』も借りてくる。『赤朽葉』は以前読んで面白かったのです。わざわざ借りてきた理由は、『製鉄天使』が『赤朽葉家の伝説』のスピンオフだから。まずは再読の『赤朽葉』の方を説明しておきます。こちらは、鳥取県の辺鄙な村を舞台にした親子三代の物語。村は山の下に造船所、山の上に製鉄所があり、前者が成り上がりの黒菱家、後者が地元名家の赤朽葉家です。第一部の主人公になる赤朽葉万葉は山の人たちによって捨てられた子。この子が赤朽葉家の大奥様に気に入られて嫁入りをすることになります。万葉は幻視能力があり、人に見えないものや未来を見ることができます。自分の夫の死を見、自分の義父の死を見たりするシーンがあるんですが、圧巻は初めての子を産むとき。生まれた子の一生を幻視、その子の生涯、気持ち、死までを一気に体験してしまいます。このため、もうこんな悲しい思いはしたくないと、出産のたびに固く目をつぶることに。義父の死を予見し、死んだ義父の言葉(幻視したときにはまだ存命中)により、製鉄所はオイルショックを回避したり、方向転換により生き延びていきます。第二部はその万葉の長女、赤朽葉毛毬の物語。70年代、不良文化が芽吹く社会において、毛毬はヤンキーとしてデビュー。レディースを率いて鳥取を統一、以後島根、岡山、広島、最後は山口と中国地方を制覇します。が、悲しい出来事が起こり、引退。その後漫画家としてデビュー、12年間にわたり、自分の体験を元にした不良コミック「あいあん天使!」で活躍、最終話を描き終わった直後に死亡します。第三部は毛毬の長女瞳子が主人公の現代。すでにバブルは崩壊してるような状態で、赤朽葉万葉もまた死を迎えることになります。万葉の死によって製鉄所の象徴であった煙突も取り壊されることになります。瞳子は万葉が死の間際に漏らした「自分は人を殺した」という言葉の意味を探るため、過去の物語を辿っていくことになります。小説全体はこの瞳子が聞いた物語を語る、という構成になっています。で、ようやく『製鉄天使』です。これがどういったスピンオフなのかってえと、まあ見りゃ分かりますわな。赤朽葉毛毬が書いたコミックのノベライズ、です。中学生のヤンキー少女が仲間と出会い、別れ、戦い、最終的に中国地方を制覇するまでの物語。な、ん、で、す、が。正直にいいます。いまいち。私、例えば今でいうなら高橋ヒロシの「WORST」であるとか、ちょっと前なら「特攻の拓」であったり「ろくでなしBLUES」であったり「湘南爆走族」であったり「ビー・バップ・ハイスクール」であったり、結構好きなんすよね。『赤朽葉』のスピンオフってのもあって、期待してたんですけどね。なんちゅーか、中途半端にファンタジックなコミック原作みたいになってます。バイクが犬か馬のように勝手に動き回ったり、鉄製品が主人公の小豆にすがってきたりとか。『赤朽葉』が万葉の幻視のみをファンタジックな要素として後は史実の歴史文化風俗などで脇を固めて展開していったのに対して、どっかふわふわした子どもだましの物語みたいになってます。加えて、こりゃ失敗だったと思ったんですが『赤朽葉』を再読するんじゃなかったと。設定上、作中に出てくるコミック「あいあん天使!」は赤朽葉毛毬の体験を元にしてるということで、『製鉄天使』もそれっぽく展開するわけです。もちろん赤朽葉毛毬自体は桜庭一樹の小説に出てくる一登場人物に過ぎないわけですが、『製鉄天使』で出てくる赤緑豆小豆の物語よりも赤朽葉毛毬の物語の方が遙かに重みがあり、面白かったし、感動もした。さらに、『赤朽葉』に出てくる文章がそのままちょくちょく使ってあり、このキャラクターの言動は、『赤朽葉』のあの人のアレだとか、そうしたことがたびたびオーバーラップ。元よりも面白いと感じるならいいんでしょうけど、逆だったのでいまいち。私は桜庭一樹の軽めの文章、各作品のあとがきであるとか日記であるとかが好きなんですけどね。だからあんましいい読者といえないのかもしれません。今回の結論からいえば、『青年のための読書クラブ』が文庫化されたら買います。『赤朽葉家の伝説』が文庫化されたら迷うことなく買います。けど『製鉄天使』が文庫化されても買いません。うん、そーゆーこと。あ、今月19日に読書日記の単行本第3弾が出るのでそれは買います。


 入間人間『電波女と青春男』3冊を読む。入間人間を読むのは初めてでした。デビュー作の『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』は持ってるんですがね。1巻を買って今回読んで面白かったので、続きを買った次第。まあそりゃそうだわな。初見の作家のまとめ買いはしませんよ。ストーリーは、ぬるいボーイミーツガール。それまでダメダメだった主人公が高校デビューしてラブコメる感じで。主人公の従妹がかつて半年間行方不明でその間の記憶喪失で、布団にくるまったまま生活し、街を徘徊し、高校も辞めてる。まあこの従妹がタイトルの「電波女」なんでしょうな。んで、主人公は「青春男」ですか。何かことあるごとに「青春ポイント」をっせっていして、+1とか−2とかやってます。各章タイトルのページに前章までの累計ポイントが表示されます。ふうむ。まったりした感じで楽しんでいたんですが、これ、電撃文庫でライトノベルで、おそらくメイン読者層は10代くらいだと思います。その世代、この程度の奇行で「電波」っていうんですかね? 何だかんだで主人公と従妹はコミュニケーションが取れるし、電波、というより痛い人みたいなんですが。私の感覚からすると、もっとズレてて、相互理解ができなくて、それでいてこちらが部分的に分かる言葉を話し、向こうにはそれなりのルールがあるみたいな居心地の悪さが「電波」であると思うのですが。私が「電波」だと分類している小説は、例えば牧野修の「電波大戦」であったりするのです。てか、電波ナメんなっ、といいたい気もします。まあそれはそれとして、続編を買うくらいには楽しめたということですがね。ただ、どうも、3巻での居心地の悪さが、どうしてもここで語っておきたいなーと。小説が出版されるまでの流れとしまして、打ち合わせ→執筆→推敲などを経て、編集に渡り、そっから校正や校閲が入って、著者校、ですかね。何となく、イメージとして。この作品、おかしな言葉遣いや造語を駆使する人がいて、それに関しては、直後にフォローやツッコミが入るのです。そりゃかまわん。ただ、いかに主人公=語り手の一人称であったとしても、「兵糧攻めされてます!(p.69)」のルビが「へいろう」であったり、柔よく剛を制すが美徳である近代日本の野球漫画で、主役を張りそうな設定だ。(p.287)」の最初のルビが「やわ」だったり、御輿扱いかー、むしろ俺がリュウシさんを抱っこして以下略。(p.317)」のルビが「おみこし」であったり、他にも「言質」で「げんしつ」と振ってあるのもあったなあ。これって、作者じゃなくて出版社側のミスでは? アスキー・メディアワークスどうなってんのさ。てか、ルビ振った状態で著者校入るか? だったら作者側? ついでにいうと喜びの表情を浮かべるというニュアンスで「喜色ばむ」とか書いてあるのが何カ所かあったり、「公共の場所だったら絶対に係員に怒られる勢いで駆けて騒いで(p.180)」とあるがそれが学校のプールだったり。2巻まではそんなに気にしてもいなかった部分が、突如として気になって仕方がない。そんで、クライマックス、野球をするシーン。

 長打を期待して長く持ったバットは当然のように振り遅れながら、それでも。
 爪で衣服を引っかけるように。
 掴んだ手を、誰の為であっても離さないように。
 人間が八十年の生涯を賭して、五センチメートルの距離を埋めるように。
 バットの真芯からややずれた右側で、逃げようとするボールを捉えた。
(p.304)


 という後にもうちょっと文章が続き、それまでダメダメだった主人公が打つわけです。草野球ですが、硬球、金属バット。


 バットがボールを捉えたまま、その一瞬を写真として切り取ったようにホームベースの上で時が停止した。ぐ、ぐ、ぐとボールの変形する様子が目に映る。重い。ずっしりと、硬球を叩く感触が手に伝わってくる。指の肉とバットの間で爪が歪曲しそうなほど食い込み、痛む。(p.304)

 本来、クライマックスで、おお、となる場面です。多分、作者も力が入っているシーンです。私、ここ読んで、いったん本を閉じ、空中で指を曲げてくねくね。本に没入してた自分がすうっと冷めていくのが分かりました。前にどっかで書いたような気もしますが、昔、漫画読んでて、ソフトボールのシーンがありました。本来は料理漫画なんで、そんなに大筋とは関係ない場面です。主人公がピッチャーで投球してるコマ。すでに前傾していて、ボールが頭の横くらいに達しています。でも鷲掴み、肘がボールより後方にある。この状態だと出来るのは砲丸投げです。まともには飛びません。漫画の場合でも作者−アシスタント−編集と来て、さらにコミックにするときにも誰かしら見てるわけです。それですべてスルー。ああ、この人たち、ソフトボールやったことないんだ、と。今回読んでて感じたのもまさにソレでして。お手元にバットとはいわず、ペンでもいいですわ、あればちょっと持ってみてくれませんかね? 主人公は右利きなんで、右手が上、左手が下。持ったときに肉とペンの間に爪が来るか、フツー? 前の引用に出てくる「爪」は比喩だしね。くねくねやりつつ達した結論は、四本指をすべてまず曲げ、ドラえもんのようにして、巻き込みながら親指で支えて握るやり方しか思いつきませんでした。この持ち方だと、力が入りにくい上に、多分硬球をホームランするくらいヒッティングしたら、親指もげそうになる気がします。誰か一言いってあげなかったんでしょうか、このシーン。全体の話は悪くないと感じるだけに、こうしたひたすらな表現のミスで、全体がハリボテの作りものめいてきています。メディアワークスのレベルが落ちてるんですかね。今回やったアルバイトの話から引っ張ってくれば、セットがハリボテハリボテしてるのが見えちゃいかんわけですよ。いくらハリボテだって最初から分かっていたとしても、です。プロフェッショナルじゃないなあ。……あ、もうひとつあの状況に該当する握り方を思いついた。バットに爪を立てる、だ。先に挙げたのは爪の表面がバットに接している状態ですが、爪の先端が食い込むくらいの勢いで立ててても、バット−爪−肉が成立しますな。こちらは肉って爪の付け根から手前だすな。どっちにしろしんどいか。


 とクサすネタが続きました。まだまだ本読みの話です。ずいぶん前に予約していた柳広司の『ダブル・ジョーカー』の順番がようやく回ってきたので、前作『ジョーカー・ゲーム』も借りてきて読んだのです。こっちは再読。って、まるっきりやってることが『赤朽葉家の伝説』と同じですかそうですか。連作短編、というか話自体がユウキ的につながりまくってるわけじゃなくて、結城中佐が陸軍内に創設した秘密諜報組織「D機関」を扱った短編集。『ジョーカー・ゲーム』は吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞の受賞作。また読み直して、ううん、やっぱ面白いわ、これ。D機関は陸軍の鬼子扱いされてまして、というか、それまでの陸軍の常識を破るような機関。スパイや諜報は卑怯卑劣、日本語は神聖な言語であるから他の国の者が理解できるわけがない、といった風潮をばっさり斬っていきます。何しろ、初っ端から、自決は最悪の手段、坊主頭はD機関の建物に近づくな、天皇という言葉に反応するな、と来ます。陸大出身ではない者(ということはエリートだと認められない)で固められた組織は横のつながりもなく、お互いの名前も知らず、長である結城中佐によって送り込まれて任務に挑む、という形なので、それぞれが協力する、というシーンも少なく、そもそも出てくるD機関員の名前は偽名なんで、短編それぞれに違う名前で出てくるスパイたちが別人であるという保証もまったくなし。そんで、続編、これは9月くらいに予約して、ようやく回ってきました。直前に『製鉄天使』の例があったからちょびっと不安でした。今度の表題作は、D機関とは別にもうひとつの諜報組織が陸軍内で組織され、「同じカードは二枚も要らない」ということで諜報争いをする話。全部で5本短編が入っていますが、そのうち4本は前作と違って、D機関を外から見た話ですな。「ダブル・ジョーカー」は新たに作られた風機関から見た話だし、「蠅の王」は最前線にいるモスクワのスパイが、スパイ狩りの情報を得て、スパイ狩りをしているD機関員を推理していく話だし、「仏印作戦」は仏領インドシナに派遣され、参謀本部に連絡する仕事をすることになった電信士が奇妙な依頼をD機関を名乗る者から受けて、という話だし、「柩」はドイツで起こった列車の衝突事故で死亡した日本人がスパイじゃないかと疑うドイツ諜報組織の話です。前作でD機関がどういったものかを把握したところで、今度はそれを外側から見る構成になっており、誰がD機関員なのか、ということも楽しみのひとつになってきます。分かりやすくいえば『ジョーカー・ゲーム』が例えばルパン三世や次元大介が盗みを計画していく話なら、『ダブル・ジョーカー』はそのルパンが変装しているのが誰か分からない状態で銭形警部の話が展開するようなもの。一気に読めて、面白かったです。大満足の一冊。かつて「魔術師」と呼ばれ、D機関を作ってからは「魔王」と呼ばれる結城中佐がまたいい味を出してます。時折ぽろっと出す人間味がまたよろしい。今回書き下ろしの「ブラックバード」だけはアメリカ西海岸に潜り込んだD機関員の話で、最後は日米開戦まで時間が進みます。D機関自体は、多分陸軍中野学校あたりにに想を得てるんじゃないかと思うわけですが、とすれば戦時中も活動してたわけだし、また続編を期待したいです。文庫化されたら買います。あ、そうそう中野学校関連の本を昔何冊か読みましたが、また読みたくなっちゃいました。今回本をけなしまくってた気がするので、ちょっとほっとした


 TSUTAYAに行き、久しぶりにレンタルCDなど眺めてみる。一ヶ月前に戦隊もののプレートのとこにぽつんと「ドラクエ」のサントラがあったという話を書きました。同じ店です。ちょっと思い出したので、探してみる。おそらく、私が見たのは、CDの並びを変えたり整理したりしてる途中だったのだろうと思っていたのです。TSUTAYAを甘くみてました。戦隊もののコーナーにドラクエはそのままでした。だけではなく、「ドラえもん」と「ピーターパン」が追加されてました。せ、戦隊もの……? ドラはともかくとして、「ピーターパン」が戦隊ものなら、「ルパン三世」とかもそうなのだろうと思うが、そっちはそっちでワンコーナーを形成している。サントラ世界の分類はよく分からん。ところで、「ドラえもん」がパーティー制なら、ジャイアンは戦士、ドラえもんが魔法使い、しずかちゃんが賢者、とかになるんすかね。スネ夫はってえと、スキル「ごますり」「コネ」とかを持った商人、のび太は……あやとり士? などといらんことを考えてみたり。


 いつもの本屋に行く。「グイン・サーガ」の最新刊が出ていたので手を伸ば、しかけて止まる。今度のコレでグインの新刊は最後なんである、それを思うとぐっときた、というわけではない。平積みにされた最新刊にやたら違和感があったのである。まず、このグイン、20冊ほどが積み上げられていた、と思いねえ。で、グインといったら、一冊が4話構成でほとんど同じ長さなんである。ちょっとマイ本棚の奥にあったのを引っ張り出して写真を撮ってみた。

 

 ↑タイトル「表面化」普段はもうひとつ奥に仕込んでいて、光が当たらないようになっています。前の本をどけた状態で撮影しようとしたらうまく行かなかった。隣にあるのは、川上稔の文庫本で、一番ゴツいのが1100ページ弱と考えると目安になるでしょう。で、買ってきた最新刊を一番左に並べてみた。

 

 ↑タイトル「挿入」って、何じゃこりゃーっ。20冊積んでも他の新刊のタワーと変わらぬ高さだったのですイン本屋。タイトルだって背表紙からはみ出しそうだし。ぱらぱらめくる。第2話の途中までしかありません。んで、解説付き。本編で初めて、著者以外の文。開始当時の元編集者にして元SFマガジン編集長にしてダンナの解説。うう……。何か泣きそうになりつつ、購入。読みたいような、読みたくないような。


 今回は図書館本を結構読んでたせいで、ゲームやる時間あんましなかったなあ、「モンハン」も削られた、かな?




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 「モンスターハンターポータブル2ndG」な話。 第48回


 今後の計画を立てたところで、早速脱線してヤマツカミを倒しに行ったりしたところまででしたかね。ところで、この一年ほどお世話になったデータ本のカバーが崩壊しました。本自体もだいぶぼろぼろです。間違いなくこの一年でもっとも読んだ本だと思います。もうちっとだけ続くんじゃ



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【雌雄銃捕編】


 太刀を振り回して、旧火山でリオレウスを4頭、旧沼地でリオレイアを1頭倒したものの、天鱗どころか紅玉も出やしませんぜ。ううん、ちょびっとマンネリかも。予定変更して別のを殴りに行くかなー、なんてことを考えつつ、原付をぱらりら走らせていたところ、ふと思いつく。あ、ガンナーで行ってみっかな


 ライトボウガンでG級のレウスやレイアって退治してませんよね、たしか。ちょっと気分が変わっていいかも。ちぇんじ・おぶ・きぶんなのです。これまで太刀でずっと狩ってた理由は、そりゃ天鱗獲得の確率を少しでも高めようとしてのこと。尻尾切断→剥ぎ取りが私の腕じゃライトボウガン無理です。ま、今回キルマークつけるつもりで狩るだけなので、尻尾無視ですわ。


 とりあえず最近こればっかりやってた気がする旧火山のレウス「噴煙まとう王者」から。武器は蒼穹桜花の対弩で、防具はガノス装備にフルフル頭巾を合わせたもの。発動スキルはシンプルに捕獲名人、捕獲の見極め、耳栓。弾丸は貫通系をメインに、水冷弾とか。罠とか捕獲用麻酔玉に閃光玉も忘れずに。回復アイテムは、まあ少なめにしますか。


 開始して、レベル2通常弾(速射)で想定戦闘エリアの猪やトカゲを狩る動きで。と、猪を狩っていたところ、いきなりレウス降臨。ちょうど倒し終えたところだったんで、そのまま戦闘。突進をかわして、追いかけて後ろから水冷弾。空中でホバリングしてブレス、下りてくるところを狙って水冷弾。などとやっていて、「あれ?」と首を傾げる。これ、太刀の動きというか戦闘パターンじゃん。太刀だとまずこの立ち回りで何をしてるかっていったら、尻尾切断を狙ってるんですよね。でも、今回それやんないんだからもっと全開で行っていいじゃん。具体的にいうと閃光玉。ぱしんと投げる。ぱしゅんと光る。ホバリング中のレウス落下。落とし物。とりあえず拾っておこうと習慣でレウスの足下にしゃがむ。竜の大粒のナミダ。ん? あ、やっちまった。太刀だとこの落とし物が出た段階、すなわち閃光玉を投げ出す時間帯には罠をひとつ使い終えてアイテム枠を空けているのです。でも、今回はまだ塞がったまま。うぐう。あんまし考えてる余裕もないので、まだちょびっと残っていた水冷弾を破棄、ナミダをもらう。とにかく閃光でピヨらせ、弾丸は頭部にまず集中させる。尻尾切断を諦めた以上、頭部部位破壊だけでもやるべきでございます。頭部、翼爪を無事破壊。レウスが火山の奥に逃げてったので、こちらも別エリアに移動、まだやってなかった雑魚トカゲ退治をし、オトモアイルーに採集などさせながら待つ。やがて戻ってきたレウス。トカゲのエリアじゃなく猪のエリアに向かったので、追いかける。ガンガン閃光使い、びしばし銃撃し、やがてマーキングが黄色く変わる。閃光でひるんでるときだったんで、そのまま落とし穴を設置。うまいこと誘導して捕獲に成功。


 冒頭で、紅玉すら出ない、と書きました。このたびのレウス捕獲作戦。紅玉アイコン×3に埋もれるようにぴかーっと光る感じのアイコン。天鱗あっさり出現。ぐわっ。早速村に戻って、加工屋へ。


 飛竜刀【銀】(攻撃力1152、火属性400、スロット×2)→飛竜刀【椿】(攻撃力1248、火属性450、スロット×2)


 これで飛竜刀最終強化完了。ふー、でもアレですな。金華朧銀の対弩を作るためにはまだ天鱗が必要です。始めていきなり天鱗もらっちゃいましたけど、G級火竜ライトボウガン戦はまだ残りがありますし。てことで、次に挑むのは、蒼レウス「王の領域」です。夜の森丘。太刀ではこれも何度もクリアしてますな。装備は変わらず。れつごー。


 まずは定番で猪退治をレベル2通常弾にて。それから高台を通って巣へ。こそーっと覗いて蒼レウスがいないのを確認して、作業にかかる。最優先作業、すなわち、キングチャチャブーの排除です。太刀でやったときって、たいていこのクエスト、巣での捕獲しようとしたらキングチャチャに毎度邪魔されるんすわ。今度はボウガンなんで、ちょこまか動くチャチャとはやっぱり相性悪い気がします。できるなら、蒼レウスが来てないうちに退治しておきたい。鉈を振り回す攻撃や頭にかぶった肉焼き器から振りまく炎とかは当たったらかなりのダメージが来ます。なるたけ離れて、狙いをつけて撃つ。追いかけてきたらひたすら逃げる。ときどき殴られては洞窟を出て回復。また銃撃。ふむ。スコープで眺めていたら、わりと動きがよく見えてきました。狙いどころは、1)火を撒いた終わりにぱたっと倒れるとこ、2)ジャンプ攻撃直後、地面に鉈が刺さって動けなくなる、といったところ。あとはひたすら逃げまくる。ただ、ライトボウガン抜いたままだと、移動速度はキングチャチャの方がわずかに速く、じわじわと追いつかれる恐怖はほらー。そうこうするうちに、咆吼とともに蒼レウスが下りてくる。こりはいかんですな。蒼レウスにペイントだけして離脱。そっから、ハチミツ採集などに努め、レウスのマーキングが洞窟から出るのを待つ。しばらくしたら離れてくれたので、再び洞窟へ、行こうとしたら途中の高台で蒼レウス。ブレスをかわして隙を見て段差を登って洞窟に転がり込む。踊っているキングチャチャに速射3発。ん? キングチャチャが地面を掘り始めた。や、倒しましたか。えーと99発持ち込んだ弾丸がこの時点で残り34発。猪2頭に2発ずつ(×3速射)なんで、60発ほどを使った計算になりますか。速射は1発で3度発射なんで、全弾命中してるなら180発分叩き込んだことに。まあそんなわけないんですがね。的が小さいので結構外してるし。


 ともあれこれで安心して捕獲できる準備ができました。水場にいるようだったので、蒼レウスに再会しに突っ走る。弾丸はすでに水冷弾に切り替えております。属性弾は火以外貫通性能があるんですが、いかんせん射程が短い。突進を躱して追いかけ、尻から打ち込むのだったら、普通に貫通弾の方がいいんですけどね。属性弾は弾数も少なめだし。でも効きそうなんで撃ち込む。エリア移動。高台にて。怒れる蒼レウスに突進を食らい、壁際に追い込まれる。ま、まずい。立ち上がった直後、バックジャンプブレス一発で死亡。うう、避けきれなんだ。壁際に追い詰められたら、もうやばいですな。そのまま二度目の突進でもガンナーなら死ぬし。カメラは変な角度に切り替わってるんで、状況はよく分かんないし。


 重要なことは、です。秘薬忘れた、ということでして。デフォルトの体力で蒼レウスに向かう。せっせと射撃していたら、怒り蒼レウスに踏まれて即死。ぎにゃー。これはいかんですとも。にんともかんとも。最後のひとりで挑む。今度やらかしたらクエスト失敗でございますよ。しんちょーにしんちょーに。頭部部位破壊成功。翼爪破壊成功。猪のエリアで、マーキングが捕獲可能に変わりました。よっしゃしんちょーにしんちょーに。落とし穴を設置。突進を誘うべく落とし穴の手前で待ち構える。「残り時間10分です」のメッセージ。かまいませんとも。ばさり、と蒼レウスが羽ばたく。ホバリング、にしてはそのまま上昇。ぎゃー、エリア移動しやがったー。またやっちまいましたー。しょーがないので覚悟決めて追跡。高台。一度着地してまたすぐに移動するかなとも思ったんですが、一発弾丸入れたらそのまま戦闘に。もうこっちは殺すつもりでいますので、さらに攻撃を続けておりましたら、脚を引きずるモーションの末、逃走。行き先は巣。そちらへ続く段差を登りながら、ふとクエスト情報を確認。残り時間6分。……罠って、放っといたら5分くらいで解除されるよなあ。手元にはシビレ罠がひとつ。蒼レウスが巣に戻って、休眠に入るまで数十秒。とすれば、もしかしたら間に合うかも。オトモがよけいな手出しをしないようにしゃがんだままじりじりと眠る蒼レウスに迫る。こちらがしゃがんでるとオトモは勝手な行動をせず、自分もしゃがんで御主人様の後ろをついてくるのです。残り時間5分4秒、蒼レウスの頭に到着。接近する間にアイテムリールを回してシビレ罠に合わせてあります。ただし、アイコンはモノクロのままで使用不可になってます。残り時間をにらみつつ、待つ。5分を切り、しばらくして、アイコンがカラーに。かちかちボタンを押してたのが作動し、シビレ罠設置。そう、シビレ罠。これ、どうも落とし穴より効果範囲が狭いんですかねえ。落とし穴だと広がった直後に罠に引っかかってくれるんですが、シビレ罠だと失敗することが多い。うぐう。もちっと接近した方がよかったか。弾丸を顔面に叩き込んで起こす。起き上がった蒼レウスは少し後退、ますます罠から離れる。バックジャンプブレスからのホバリング。影の下にこちらもダッシュして続くブレスを避ける。降下してくる蒼レウスからダッシュで離れ、シビレ罠のそばに待機。そんで、ようやく突進→シビレ→捕獲に成功。


 天鱗、出ず。ただしリオレウスの最大サイズ更新、これまでビッグサイズの銀冠だったのがキングサイズの金冠に変わりました。ううむ、ガンナーだと何だか違うのかもしれません。んじゃ、次は、旧沼地のリオレイア「久遠の女王」で。武器は変わらず蒼穹桜花。防具も同じくガノス+フルフル頭巾の捕獲耳栓セット。弾丸はレイアの弱点属性である電撃弾に変えたくらいですかね。


 今回のライトボウガン連戦の前に太刀でこのクエストやってるんですが、いかんせん雷属性の太刀である鬼哭斬破刀のゲージが、他と比べると一段劣る感じなのです。レウス相手に使ってる水属性アトランティカだと白ゲージまであります。マジ装備のときにはこれが斬れ味レベル+1効果で紫まで。鬼哭斬破刀は、デフォルトが青ゲージ、斬れ味+1で小さい白ゲージと小さい紫ゲージが出現します。てことは今の捕獲装備だと青ゲージまでしか出ない。与えるダメージも少ないし、弾かれることも増えてきますわな。勝てないてことではないですがね。


 そうしたことを考えつつ、ライトボウガン。スタートしたエリアにレイアがいなかったんで、猪狩り。ひたすら猪を狩り倒す。このクエスト、やたらと猪どもが出るのです。猪は突進しまくってきて、こちらの行動を邪魔するのです。単品だったら突進を誘って、停止したところを攻撃すればいいだけですが、複数いた場合、さらにボスモンスターと同一エリアにいた場合は、ものすごくやっかいです。的確にこちらのいる位置に突進してきて、当たったら尻餅ですから。せっせと猪キラーやってましたら、レイア降臨。ちょうどそのエリアでは一時掃討がすんでましたんで(多分エリア移動して戻ったらまた猪が出る)、戦闘開始。ガンナーだろうと剣士だろうと、レイアを相手にしたら、ブレスを狙えばいいのです。特に三連続ブレスは隙が大きいので、太刀だったら後ろ脚を、ボウガンなら斜めから首−本体−翼の貫通か、翼−本体−翼狙い。レウスよりははるかに戦いやすい相手です。弾丸を湯水のように使ってダメージを与え続け、気がつけば閃光玉も大量に余したまま捕獲に成功。罠設置時に大人しくさせるために使ったのを含めて、閃光玉3発でケリ


 報酬に雌火竜の紅玉。加えて、ぴっかりマーク。ややっ、初めて見ましたゾこの色のは。雌火竜の天鱗初登場。ギルドカードの狩人日記みたいなとこには、レアアイテムを獲得した場合「〜を入手した」と表示されるんですが、ここんとこ連続ですな(サイズ更新も出るので)。もしかしたらライトボウガンで物欲センサーに修正がかかってるのかも


 じゃあ次は旧密林で桜レイア「桜色の雌火竜」です。ん、あれ? 私、桜レイア倒してない? なんとなーく旧密林でスコープ画面で桜レイアを狙撃したような記憶があるようなないような。ざっくりG★2に上がってからの記事を眺めてみたが見つからず。ううむ、思い違いかなあ。ま、ええか、倒せば。武器防具変わらず、旧密林へ。旧密林は密林などよりもはるかに視界が悪いのです。掃除をきっちりやっておかないと。たしか太刀で初対戦したときには川沿いのエリアで猪に翻弄されたところに突進食らったんでしたっけか。まずは巣につながる洞窟前で青トカゲどもを通常弾速射で吹っ飛ばす。洞窟に入ってそのまま抜けると、そこは高台の巣。太刀で何度かやってますが、このクエストでは桜レイアはここからスタートのようです。マーキングだけして、とっとと巣を抜ける。猪退治、トカゲ退治をしてあらかた掃除終了、いやいやいやまだあったわ。巣だ。まだ桜レイアは巣に居座っているようですが、かまわんでしょう。巣に戻って、飛び交うトカゲを退治する。ブレスや尻尾振りで桜レイアもトカゲ退治を手伝ってくれるし。トカゲがいなくなったところでマーキングをしなおし、桜レイアを的にする。うんうん順調です。ちょっと違うことをやってみようかと、貫通じゃなくてメインをレベル2通常弾の速射にしてみる。貫通よりも打撃力がデカい気がするし。頭部破壊するだけならこっちの方が早いかもー。実際にとっとと頭部破壊し、レベル2通常弾もトカゲとかに使ってたせいもあって99発撃ち尽くし、やっぱり貫通系で締めることに。捕獲可能になったところで、桜レイアが移動。んー、巣に戻るのかと思いきや別のエリアへ。あ、このエリア行くんだ? と首を傾げる。桜レイアがそのエリアに行くのを見たのは初めてでした。洞窟の前というか中というか明るくて、足首くらいまでの水が広がってるエリア。草食竜のアプトノスがのそのそと退避していく中、閃光玉一発で着地しようとする桜レイアを撃墜。ピヨってるのを尻目に罠を設置。桜レイア回復後、突進を誘って捕獲。じゅんちょーじゅんちょー。前の三戦と違って、紅玉くらいですかね? 天鱗もなく、記録も出ず。しょぼーん、というか、これが当たり前のような気がします。


 お次は、銀レウス「秘境を目指して」。今度はちょっと装備をいじった方がええかのう。何しろ金銀の咆吼はバインドボイス【大】なのです(亜種までは【小】)。耳栓ついてても関係ないわけで、使うなら高級耳栓です。ただ、今のガノス装備を基準に考えると、うーん、耳栓までしか届かないんですよねスキルポイントが。かといって、装備を切り替えて、捕獲名人を捨てるわけにもいきますまい。天鱗の捕獲報酬目当てなんだし。じゃあ捕獲の見極めを削るかってえと、私、太刀でフツーにやっててうっかり殺しちゃうことあるんですよねえ。自力で見極めができるほどの経験がG級金銀にはまだありません。特に今回ライトボウガン初めてだし。じゃあ、そうですなあ、しょうがありません。吠えたら諦める、という方向で。耳栓あってもなくても一緒なんだから、フルフル頭巾じゃなくてガノス帽に戻すかなあ。と防御力を比べてみたら、フルフル頭巾は元々剣士用の装備(ガンナーでもかぶれる)だったんで防御力が倍くらいありました。スキルがそんなに変わらないんだったら、頭巾でいいかな。


 そんなわけで塔(秘境)へ。何だかいつもと勝手が違う。ホバリングからの飛び蹴りをまともに食らって死んだり、ブレスを避け損ねたり、閃光玉がちっとも決まらなかったり。多分、合間合間に咆吼が入って硬直、これでリズムが乱れたり寸断されたりしてるからではないかと推測。太刀だと直接斬り込むのは着地狙いや突進後狙いで後ろから、とか、閃光玉でピヨらせたときに正面から脚下に抜けつつ気刃斬りとかなんですわな。でも、ガンナーでやってるとわりと正面に近い位置から狙撃することが増えてきます。ピヨってるときでも怒り状態になれば咆吼が入るし、そうすると正面に近いとこで硬直。フツーに狙撃しててもそういうことが頻繁にある。硬直が解ける前にブレスが飛んできたり突進が来たりというパターンで2人目死亡。おかげで多少慎重になりまして、とにかく追いかけ回して弾丸を撃つ。


 め…
 めんどくせ――

 お…俺ってぶきっちょさんかもよー

(なかじ有紀「ハッスルで行こう」2巻)


 30分針でどうにか捕獲に成功。ただし、頭部の部位破壊すらできてない状態。うぐう。天鱗なし、紅玉なし。


 ちとヘコみながらもレウス・レイア最終戦。金レイア「一縷の月光」です。これもまた銀レウス戦に次ぐ苦戦。やっぱり咆吼がらみです。ううん、特に怒りモードに入るときの咆吼がやっかい。この咆吼が出たときには怒ってるわけで、そっから硬直してるとこに一撃食らうとガンナーのペラい装備だと致命傷になりかねません。高級耳栓、ほしいなあ。また、もうひとつレイア、桜レイアではたいして問題にしてませんでしたが、尻尾が当たること当たること。太刀だと尻尾の切断を最優先にしてますが、今回はそのまま。おかげで尻尾が長いまま放たれるサマソを食らうこと3回。即死こそありませんでしたが、慌ててモドリ玉使うほどで。普通の尻尾振り回しでも距離を読み違えて命中することがしばしば。ううん、油断禁物です。ただし、銀レウスのときと比べると地上ブレスが連発で来る分狙撃はしやすい。射撃を頭部に集中して、どうにか捕獲。天鱗なし、紅玉あり。


 ううー、とりあえずG級リオレウスリオレイアの単品はすべてクリア。息抜きにはなりました。戻ってきてネコメシ食ったら、「招きネコの激運」発動。ちょっと考えて、ライトボウガン装備したまま、弾丸補充、再び金レイアへ。いや、G級ゴールドルナ入手するんなら、フツーに金レイア素材たっぷり必要だし。途中省略で金レイアを捕獲。天鱗なし、紅玉なし。戻ってきてネコメシ食ったら、「招きネコの激運」発動。ちょっと考えて(中略)天鱗なし、紅玉なし。戻ってきてネコメシ食ったら、「招きネコの激運」(中略)今度は捕獲どころか3落ちでクエスト失敗。戻ってきてネコメシ食ったら、「招き(中略)天鱗なし、紅玉なし。


 なんかライトボウガンに変えてから急激に運気が上がり、徐々に物欲センサーの方が勝ってきてる気がします。そ、そういう仕様なんじゃろか。


 太刀に戻る。相手は通常レウス。と装備を変更してて、ふと首を傾げる。あれ? ライトボウガン戦で念のためにとデータ本見ましたが、レウスの弱点、水よりも氷じゃ? 蒼穹桜花は氷結弾が撃てないので、水冷弾持ってくのが正解なわけですけど。太刀で水属性のアトランティカって……。あっ、思い出した。そうそうそう。たしか氷属性の太刀であるところの氷刃【雪花】の斬れ味ゲージがあんまし高くなくて、だったら次善の策として水属性で攻撃力の高いアトランティカにしたんでした。でもさあ、私、前回すでに氷刃【雪月花】への強化が終わってたんですよねえ。比べてみる。


 アトランティカ(攻撃力1296、水属性350、デフォルト白ゲージ、斬れ味+1で紫ゲージ、スロット×2)
 氷刃【雪花】(攻撃力1104、氷属性150、デフォルト青ゲージ、斬れ味+1で白ゲージ、スロット×1)
 氷刃【雪月花】(攻撃力1344、氷属性200、デフォルト白ゲージ、斬れ味+1で紫ゲージ、スロット×2)


 うわ、何してんだホントに。【雪月花】の方がいいじゃん。前回から今回にかけての太刀戦は何だったんだろう……。とりあえず【雪月花】背負ってレウスに行く。紅玉あり、天鱗なし。がっくり


 ちょっといろいろばたばたしていたので、レウス・レイア狩りのみで10日間が過ぎてしまう。ほんとはもっと他のクエストとかもしたかったんですがねえ。







* * *



 ついに最高レベルG★3に辿り着いた狩人。しかし前回から新たにクリアしたクエストはひとつもなし。合間に行くはずだった山では怒りに身を震わせつつ鬼が待ちぼうけ。今度こそついに登場する金色の悪魔、次回「金猿鬼哭編」で怒りの極限を見るっ。


 
なお、番組の内容は予告なしに変更することがあります。ご了承ください。



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 『NOVA1』購入。大森望の責任編集で、SF短編書き下ろしアンソロジーで、「1」とあるってことは、あとがきにも書いてありましたけど、定期的に続くみたい。。昨今珍しいですなあ。前は岬兄悟と大原まり子で「SFバカ本」シリーズが昔ありまして、このシリーズ好きだったんだけどなあ。あとがきにもありましたが、「バカ本」と同じくらいに始まっていまだに続いている書き下ろしアンソロジーが「異形コレクション」で、こっちは最近読んでませんけどねえ。あ、大森望が関わった年間ベストのアンソロジーで東京創元社の『虚構機関』や『超弦理論』なんかもありますが、これって再録ですしねえ。まだ未読なんで入手してみっかなあ。でもあれだ、東京創元社の本で1冊1000円以上するしなあ。とりあえず『NOVA1』から楽しむべー




 購入した本:
  古川日出男『僕たちは歩かない』、新井円侍『シュガーダーク』、入間人間『電波女と青春男2〜3』、大森望責任編集『NOVA1』、栗本薫『見知らぬ明日』、榊涼介『ガンパレード・マーチ 逆襲の刻 東京動乱』、川原礫『ソードアート・オンライン3』

 読了した本:
  北方謙三『楊令伝 十一 傾暉の章』、太田忠司『ミステリなふたり』『誰が疑問符を付けたか?』、入間人間『電波女と青春男1〜3』、桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』『製鉄天使』、柳広司『ジョーカー・ゲーム』『ダブル・ジョーカー』、定金伸治『タフガイのタフガイによるタフガイのための日記』



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