2010年4月。


中旬。


 前回書き忘れてたこと。本を読んだ感想。まずは三崎亜記『コロヨシ!!』から。架空のスポーツ「掃除」を扱ったスポ根系小説ですな。戦争に負けて、国技が封じられてすでに忘れ去られて久しい日本(州政になってる)。何故か政府によって厳重に管理されている「掃除」を巡る話でして。元の状態に復元する種目とかはねつきの羽根みたいなものを舞うように片付けていくとか、そんな感じなんですが。三崎の作品を読むのは、えーと『鼓笛隊の襲来』以来? いつだったか忘れましたが、ネタはいいんだけどどうも惜しいというようなことを書いた気がします。「となり町戦争」もそうでした。結論としては、やっぱり惜しい、という感じが強い。うーん、選んだ的はいいんだけどちゃんと当たってないみたいな。スポ根部活モノにしては、キャラクターの立ち方が大したもんでもなく、主人公に共感を得ることまでは行ってないし、スポーツものとしてはいまいち盛り上がりに欠ける上後半駆け足で「俺たちの戦いはこれからだ」みたいな終わり方をするし、SFとしては旧国技とのからみや秘密が分かっていくのが急展開かつあっさりしすぎてて面白みに欠ける。結局どの層を狙ってるのかいまひとつ分からないんすなこれ。どれも中途半端な感じがします。まあ、『となり町』より『鼓笛隊』、『鼓笛隊』よりも今作とだんだん的に近づいてきてる気がするのですが。


 もう一冊本の話。宮本昌孝の『陣借平助』続編『天空の陣風』を読んだのです。『陣借平助』は大好きな話で、戦国時代を舞台にした連作。大きな牝馬に乗った摩羅賀平助の活躍を描いたもの。女に優しく、弱きに付く平助は、陣借をするにも弱き側に回ることを信条とする。んで、弱者が強者になった時点でそこを離れる。毛利VS陶の厳島の戦いに参戦して名を知られるようになった。有名イベント、有名人物にいかにからむか、また馬を含めて脇役にいたるまで魅力的なわけで、その辺が読み所。『陣借平助』では桶狭間で織田に入り、上杉VS北条では北条に付き、川中島では武田に味方し、とやってきた平助、今回は竹中半兵衛とともに稲葉山乗っ取るわ、上杉に陣借りさせられて原虎昌と一騎打ちをし、宇佐見の最期を看取り、山中鹿介と知り合ったりしてます。前作が出版されたのが2000年なんで10年ぶりくらいですが、一気に読んでみるとその期間を感じさせない安定感です。『コロヨシ!!』と違って狙いやキャラの立ち方がびしっと決まってるせいでしょうか。後味もよく、すっきり、いい話を読んだという気がしました。


 さて、前回暑くなったという話を書きましたが、やっぱりその直後急激に寒くなりやがりまして。阿蘇とか雪降ったりしてるし。4月? ホントに4月? 2月くらいじゃね? ミッション場へ行くときにマフラー手袋装備だったりしまして、外に出るとむちゃくちゃ寒い。そういや弟一家が南の島から祖父の七回忌に合わせてこちらにやってくるのでした。電話してみる。どうやらまだ仕事中だった様子で「あー、冬装備してきたまえよ」というと面食らったような声になる。「こっちはマフラーとかいるぞ」「あー、そう?」あんまし信じてない様子。「まあ、長袖のひとつも持ってくから」15分後、登録されてない番号から着信。んー、どっかで見たような、もしかしたら、と掛け直してみる。南の島にいる義妹でした。どっかで見たような気がしたはずです。1年くらい前にたしか一度弟がこの番号で掛けてきたことがあったのでした。義妹の用件は、熊本の気候に関して。弟から聞いたわけでもなさそうで、第一、まだ弟帰宅してねー。そこで息子のお守りしながら荷造りをしているらしい。かくかくしかじかで朝晩寒いぞとおどしておく。ついでに到着日の予想最高気温と予想最低気温の差が20度近いことも付け加える。さすがに驚いてたようで。


 その寒い熊本に木曜、弟一家到着。ミッション場からの帰りに甥っ子に備えて飴などを買っていく。チュッパチャプスなんて何年ぶりですかこりゃ。いろいろ味がありますのう。6本ほど選り抜いて購入。チュッパチャプスは気に入ってもらえたようで、かっぽんかっぽん食べる甥っ子。出すたびによだれだばー。まあ喜んでくれたようで何よりです。翌金曜日。甥っ子は二度目の登城(私はミッション中)。前に登城したときには熊本城一口城主の芳名板がまだできてなかったんで、今回はそれを見るのが目的。いろいろ遊んで帰ってきた模様。

 土曜日。弟が前日に部屋を片付け、溜め込んでたコミック数百冊を売り払う。近くのブックオフに開店同時に入って査定を頼んで、夕方受け取りに寄ることにし、父、弟一家と私で動物園へ。南の島には大した動物園もないようで、大きな生き物がいるとこは甥っ子初めて。だいぶ前から楽しみにしてたようで、「ゾウさんみる」「キリンさんみる」「ライオンみる」などといっておりました。てか何故ライオン呼び捨て? 甥っ子は車内でもわりとご機嫌で、歌ったり踊ったりと忙しい。「おおきなくりのーしーたーでー」いやいやいや惜しい惜しいとツッコミがあちこちから入る。栗大きくなっちゃったー


 到着してみれば動物園、かなり人が多い。団体さんとかも入ってるようで、駐車場も満タンだし。ううむ。考えてみりゃ、私、動物園なんて小学校以来ですよ。父も、弟が小学生の頃親子粘土大会に出て賞状もらったとき以来だそうです。ふうむ。んで、実際に園内をうろついてみましたところ、猿が固まって動かなかったり、ネコ科の動物が丸まって動かなかったり、鳥が止まったまま動かなかったり。さ、寒いからかな……? 熊は元気でした。ひとつひとつの動物に「あれなに? あれは?」と甥っ子がいうので答えたり案内板を読んだり。あ、そうそう、マンドリルも呼び捨てでした。何故? 私はというと、前日にたっぷり充電してたデジカメを持参し、写真やムービーを撮ってました。園内、学生の群れや保育園児やらがやたら歩いてまして。天気もいいし、遠足みたいな感じですか? 父は朝食を摂っていなかったので腹が減ったといいだし、11時半頃、園内のレストランに入る。が、がらがら。どうも来る人たちの大半は、お弁当を持参してきて、ビニールシート敷いて、外で食べるものらしい。公園とかそんな感じですか。植物園もあるし、遊具もあるし、1日じゃ遊びきれないよなあ、ここ。入園料は大人300円ですが、父は城主証があるのでタダ、義妹は母の城主証を借りてきたのでタダ、弟は甥っ子の城主証を使おうとしていたが南の島に忘れてきたので私が出す。甥っ子はまだ2歳にもなってないのでタダです。うーん。


 さて、レストランで御飯を食べてましたところ、甥っ子が斜め上方を指さし、「じゃむおさん」という。すーっと皆の視線がそちらを向く。そこに新聞で作ったような兜をかぶった人形がありまして。「いや、あれアンパンマンだし」「じゃむおさん」どうも何かかぶってるアレな人形はジャムおじさんに見えるらしい。似てる、か? 御飯食べてるうちに、今度は甥っ子が上半身を揺すり出す。だんだん揺れが大きくなり、手を振る。何をしてるんだろうと最初は首を傾げましたがやがて分かりました。レストラン内に流れる有線か何かのBGMに合わせてリズムを取り、踊ってやがります。ポーズなんかも決めちゃったりしてると「遊ばないで食べなサイ」と義妹が怒る。


 御飯も食べたところで次のイベント。メリーゴーランド。弟と甥っ子が乗りました。1周目、まだ状況が分からず。2周目顔がちょっと不安になる。3周目表情が大きく崩れる。4周目泣いて大騒ぎする、という周回運動をムービーに収める。怖いのかなあ。まあすぐ泣き止みましたけど。次のイベントは「ディスク・オー」という遊具。で、ひとり300円。義妹と父が乗る。ムービーからコピーしたんで画質悪いですが、こんなん。


 


 ディスクが回転しながら、U字形になってるレールを行ったり来たりするというもの。途中でディスクが逆回転したりもします。義妹がそれに乗るために離れた途端、また甥っ子が泣く。大泣きする。ディスクが動き始めてから一層ひどくなり。「おりてきてください」とか途中で拾ったお気に入りの石を差し出し、「これあげるからー」とわめいたり。ディスク・オーがらみのムービーは大半が甥っ子が大泣きしてるものになっちまいました。後で家族やらに見せたらバカ受けしてました。


 それからふれあい広場に行って、ヤギや羊に触ってごらんというがやたら拒否しまくり、ようやく腰が引けたままおそるおそる手を伸ばした途端、ヤギが頭を振り出し、びびりまくってそのままの姿勢で高速後ずさりをしてみたり。園内を一周するモノレールに乗るために30分くらい行列してみたり(乗車時間5分)。ゾウを見て、エンドレスで「ぞうさん」を歌う甥っ子。首を伸ばしてきたキリンを見て餌を与えようとする甥っ子。大雑把に動物を眺め終わり、一周した辺りでデジカメの電池が切れました。早っ。ちなみにこの日に録画したムービー、3ギガ強。大半細切れですがね。


 帰りに母方の実家に寄る。昨年の正月でしたか、従妹の双子の息子の話を書きました。小学生で、片方だけがやたら太ってるとかいう。この双子が遊びに来てまして、久々に会ったのですが、両方とも体形が同じになってました。太った方に。で、二人してテコンドーを習い始めたらしい。て、てこんどーしょうがくせい? ただ、体形のため足がほとんど上がらないそうで。それってテコンドーか?


 ブックオフに寄ると数百冊のコミックは5000円くらいになった。それはまるまる私がもらうことになったのですが(今まで保管してた代金とかそういうもモロモロの理由で)。その中から、立ち寄ったたい焼き屋でたいやきを2000円ほど買う(うち1000円くらいはソフトクリーム)。帰宅してみなでたい焼きを食す。写真を撮り忘れたというか電池切れだったのが残念ですが、私はエクレアたい焼きに挑戦。………………失敗。第一に白いもちもち皮が失敗。熱いチョコクリームと熱いカスタードクリームが、白いもちもち皮にミスマッチです。まだノーマル皮の方がよかった気がしました。


 翌日、日曜日。法事の日。いい天気の朝っぱらからお散歩をする。途中コンビニがあるんですが、車が車道で動けなくなっております。んん? 通行人とかが何人か集まっていたので、駆け寄ってみる。どうやらコンビニに入ろうとして、入る場所を間違え、縁石に思い切り乗り上げたものらしい。左前輪が完全に浮いてます。さらに下を覗いた人によればシャフトが縁石に当たっているそうで。で持ち上げて何とかするかと通行人でやってみようとしたが、左前輪を持ち上げるとシャフトが痛むことが予想された。じゃあ全体を持ち上げようとするが、バンパーの辺りのパーツがプラスチック風のかなりべこべこのやつで、ヘタに力を入れるとぼろりともげそうです。JAF呼ぶかーという方向になったので、様子見でコンビニで立ち読みなどする。何人かの通行人はこの時点で立ち去る。と、コンビニ店長がそちらに行き、話をし、下を覗き、何ていうんですかねノボリとかを立てる台形みたいな土台。あれを引きずってきました。動きがあったってんで、立ち読みを停止して合流。どうやらこうした事故はここで何度かあったらしい。入り口が見えにくいのですかね。で、何をしたかってえと、台形を横にして、飛び出してるパイプ側を左前輪の下に押し込む。で台形をタイヤに接触させる。即席の足場を作ったわけです。運転手がバック操作。車に詳しくないんですが、前輪駆動でした。ひとりが挟まないようにしながら台形を押さえ、他の人たちがもげないように注意しながらバンパーとかをつかんで持ち上げる。何度か空回りした後、台形をタイヤが噛み、そのままバックで縁石に乗り、車道にイン。バンパーの一部が少し傷つきましたが、どうにか動き、改めてコンビニの駐車場へ。落ち着いたらいっぺん見てもらった方がいいですよ、などと声がかかる。「小腹が空いたのでおにぎりでも買おうと思ったんですが」と県外ナンバーの運転手。ずいぶん高いおにぎりになりましたか。「じゃあこれで」と手伝った人たちは名乗ることもなく解散。ほっこりいい気分になる。


 その後、法事も墓参りも家族で温泉旅行も無事済まして数日。弟一家が島に帰る前夜。実は今回妹も東京から帰ってきておりました、妹、父、母、などは玩具の類を甥っ子にたっぷりあげてるのです。特に妹は考えなしなことをします。昨年の正月は三輪車をプレゼントしました。弟一家は島に持って帰れませんでした(大きすぎ)。今回はでっかいバケツに入ったレゴセット。と、東京から直で持って来やがりました(しかも高速バス)。そんなもんで、玩具の類はたっぷりもらってるので、どうするかなあと。考えた挙げ句、まず帰宅して取り出したのは、ゴムのボール。見せると甥っ子はすぐさま顔を輝かせ、「あんぱんまんだー」と飛びつく。アンパンマンの顔をしたボールでした。それから義妹には本をひとつ。結局弟が仕事に行ってる間、ということは一日のかなりの時間を甥っ子と二人で過ごすわけです。だったらこういうのがあってもいいだろうと。手遊び歌が60曲以上掲載された本です(「大きな栗の木の下で」とか振りのあるやつ)。歌詞、楽譜、振りの図解に加えてDVDまでついてました。DVDつきを選んで買ってきたのですが、そりゃ知らない歌があったら、そういうのがあった方がええわいな。地味に効くプレゼントかなあと。義妹は歌好きで、ノド自慢みたいなのにも出たことがあるというし、呪い師を排出する家系で声の張りもよい。よく日本の歌を口ずさんだり甥っ子に歌ってあげたりしておる。んで、どう見ても甥っ子も歌好きだし。「レパートリーを増やすとよろしい」と渡すと喜んでくれました。「俺には?」という弟には「貴様にはこれだ」とお徳用チョコレート大袋。これでブックオフで売りさばいた本代がほぼゼロになりました。


 ところで、しばらく前に書いた甥っ子が自分の写真を認識できない話の続き。ようよう観察してみましたところ、もう少し詳しく分かりました。おおよそここ一年ほどの写真は自分だと認識できるようです。それより昔のものになるともうだいぶ顔かたちが違ってくるのであまり分からないよう。また、窓ガラスに映った自分を自分だと認識できておりました。ふうむ。だいぶ分かってきているようです。


 弟一家が使ってた部屋に入ったときのこと。ちょうど義妹が甥っ子のおむつを替えてるとこで、大便を排泄した模様。まだトイレとかできないんですな。で、仰向けになってた甥っ子と目が合いました。途端、甥っ子が顔をくしゃくしゃにして泣き始める。んー? あっち行ってーとかいわれる。ふうむ。これは恥ずかしいのかな。シモを見られることに羞恥心を覚えるというのは、どこでどう身についていくんでしょうか。これって、後天的なもののような気もします。もしかしたらトイレ教育が始まっていて、おむつに粗相をすると怒られたりして、だから恥ずかしいという感覚につながっていくのかもしれません。おむつ替え終わった頃に行くとまたご機嫌だったしなあ。


 あと、もひとつ観察。甥っ子は自分のことを名前で呼びます。これは、周囲が甥っ子を名前で呼ぶので、自分のことをそう呼ぶものだと認識しているのでしょう。まだ、「僕」「俺」などの一人称を教わっていないんでしょうね。こう考えると、どれだけ多くのものが後天的に学ばれたものか分かってきて新鮮だったり。


 そんなこんなで、弟一家は南の島に帰り、そのちょいと前に妹は東京に帰り、いつもの生活に戻ることに。まあミッションが再開され、アホみたいに働かされて忙しかったんですが、さらなる事件が起こり、という感じの引きで次回へ続きます。ネタの整理もできてないしねえ。申し訳ないです。


 ということでいつものモンハン話はいつものようにやるんですが、プレイ時間も今回激減です。またたっぷりやりたいところですがねえ。忙しいしなあ。。




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 「モンスターハンターポータブル2ndG」な話。 第61回


 うぐう。今回ネタが少なめです。あんましやれなかったからなあ。まあこんなときもあるさって感じで。



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【蛇対飛竜編】


 のっけから「モンハン」の話じゃないんですがね。前回紹介しました、「メタルギア」シリーズ最新作「メタルギアソリッド ピースウォーカー」の公式サイトに行きまして。ぱらぱらとサイトをめくって、トレーラーを観てみました。


 スネークたちの部隊がボートで島に上陸する。見送るトレニャーさん。ランポスたちがうろうろしています。うわ、ランポス動いてますよ。大きな鉤爪のついた脚がどすんどすん。腰を落とす部隊。脚からすーっとカメラが動きその顔が映し出される。ランポスが警戒の声を上げ出します。並ぶ椰子の木の向こう側に現れるそれ。BGMが始まりました。近づいてきた影が跳躍。どん、と着地したところで画面が真っ赤に染まり、絶対強者、轟竜ティガレックスの文字。咆吼の前にスネークたちが顔をかばって防御姿勢。アイルーたちが一斉に地面に潜り出します。



 戦闘開始。画面で確認できたのは、そうですねえ、まず右手を叩きつけて起こす三方向への岩飛ばし。その場でぐるりと回転。強力な前脚を使った突進。それから咆吼。もちろん流れるBGMは「牙を剥く轟竜〜ティガレックスですとも。


 「モンハン」にも銃器はありまして、ライトボウガンとかヘビィボウガンとかですね。観た感じ、全員がライトボウガン持って戦ってるようなもんですな、こりゃ。ただ、ああ、これいいなと思ったのはリロード。ボウガンのリロードってしゃがんでやるんですが、「ピースウォーカー」では移動しながらリロード(弾倉付け替え)が可能のようです。うー、近代火器強いなあ。集中砲火を浴びていつの間にかティガレックスの尻尾は切れるわ、グレネード直撃されてひるむわ


 スネークが岩の直撃を受けて倒れ、そこに飛び込んだティガレックスが噛み付きをするといういい感じの場面で画面にノイズ、映像が切り替わる。今度はトレニャーさんに見送られて上陸するはスネークひとりランポスのいる広場。スネークがゆっくり腰を落とす。そこへどこからか聞き覚えのある鳴き声。ああ、これは……。ランポスが鳴く。椰子の木の向こうから飛来する大きな影。始まるBGMは「咆哮-リオレウス、スネークの上を飛び、旋回、舞い降りる画面が赤くなり、大空の王者、火竜、リオレウスの文字。


 戦闘開始。このデモでは、仲間がいないせいでしょうか、ランポスも積極的に邪魔してきやがります。まあ、リオレウスにぶっ飛ばされたりもしてますがね。レウスの攻撃の合間にスネークがランポスを銃撃しまくります。でランポスに気を取られすぎてレウスのブレス直撃したり。


 レウスの動きの再現度はかなりのもんですな。地面を引っ掻く動作、威嚇、ブレス、咆吼、ホバリングブレス、さらには攻撃を受けての墜落。で、咆吼を近くで受けて硬直したところにブレスでスネーク死亡。ああ、あるあるこんなシーン


 最後に場面が切り替わり、レウスが上空を舞ってる下、肉焼きのテーマでスネークがレーションをくるくる回してます。そして大塚明夫ボイスで「上手に焼けました」うわー、かっちょええ。大塚明夫っていったら、ほら、あの人、アナベル・ガトーの人だったり、無双の本多忠勝だったり、映画だったらアントニオ・バンデラスだったりスティーヴン・セガールだったりするわけです。そ、それが「上手に焼けました」ですと!?


 その後、体験版をダウンロードしてやってみました。うん、これ、結構面白い。アクションゲームってあんまし得意じゃないんですがね。近接格闘とかも多彩っぽいですが、モンスターには通じないんだろうなあ。ランポスとか首締めたり、投げ飛ばしたりできたら楽しそうですが。あと、ティガレックス戦、リオレウス戦、ともに海岸近くの広場でしたが、闘技場みたいな感じの1エリア限定で戦うんかなあ。せっかくだからもう少しいくつかのエリアを連結したようなホントにモンハンみたいな戦闘をしてみたいもんですが。


 てなわけで、


 


 ↑タイトル「とりあえずキープ」こんな感じで。





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【米蜊蛄祭編】


 G級に上がってちょっとしてから、ということは、かなり前になっちゃいますが、その頃から何度かチャレンジしてたクエストがあります。ダウンロードクエストのひとつでして、その名もズバリ「アメザリカーニバル!」と。


 アメザリっては、あれだ、お笑い芸人のアメリカザリガニで、そのコラボ。村の下位クエスト「アメザリ20匹討伐…!?」、集会所の下位クエスト「アメザリ釣り大会!」ってのもありまして、そこで入手できるのはアメザリの甲殻。これで作成できるのはアメザリシリーズという防具です。


 「アメザリカーニバル!」はG級クエストで、そこで入手できるというかそこでしか入手できない素材がアメザリの巨大殻。これで作れるのが太刀と双剣なんですな。水属性のかな〜り強力なやつ。それ目当てで挑戦してみたわけです。


 場所は水上闘技場。ここは闘技場系のフィールドで控えエリアと戦闘エリアの2つのみで一方通行。支給品やベッドがある控えエリアに戻るには、死ぬかモドリ玉を使用するしかありません。戦闘エリアは、丸い舞台で、周辺は水。で、同じ形の岩天井がついています。他のクエストとかでは、ガノトトスが出たりもします。今回のクエストの敵はダイミョウザザミ亜種とショウグンギザミ亜種。順番に出てくる大連続狩猟、ではなく、同時狩猟です。G級蟹×2です。でっかいです。


 カニ…

 キャーッ(ぱーん)

 食い放題だったから

 食い放題だとおー!!
 先生に言いつけてやる――――!!(だっ)

 なっ

(あずまきよひこ「あずまんが大王」3巻)


 食い放題というか、食われ放題というか、そんな気分。んで、第1戦。防具が何だったかは覚えてませんが、武器は太刀で。結果、あっさり死亡。何がいかんって、同時に攻め掛かってくる2頭の蟹ですよ。わしゃわしゃ近づいてくるブルーベリー色のダイミョウザザミ、たかたかたかと急接近してくるオレンジ色のショウグンギザミ。どちらか片方だけならまだいいんですよ。片方にかまっているといきなりどつかれたりするし、蟹を貫いて泡ブレスが飛んできたりとか。うがー。クエスト失敗。


 第2戦からはライトボウガン。策としてはひたすら逃げ回りつつ、貫通弾とかで削っていくというもの。逃げ回る方針のため、G級ナルガ装備。てことはそんなに昔じゃないですな。だいぶ第2戦まで間があったようです。装飾品を調整して貫通弾強化。第1戦よりは長持ちしたものの、ショウグンギザミ亜種の鎌に叩き斬られ、1死、ギザミのブレス直撃したところをザザミの突き上げで2死、怒りギザミの鎌で斬られて3死。クエスト失敗。


 こっからさらに間が空き、ようやく今旬、3度目の挑戦を思い立つ。第2戦の失敗は、なるたけギザミ&ザザミを貫通弾で同時に狙うということにこだわったせいのような気がしました。そりゃ弾丸節約にもなるし、ダメージも積めるんですが、これやってると両者同時に怒りモードに入ってるなんて現象があっさり起こります。片方しか見えない状態で、もう一方も怒りモードに入ってると視界の外から急接近されて一撃かまされるという事態も増えますし、隙が少なくなるのでリロードすらままなりません。ライトボウガンで行くって選択肢は今の私には間違いではなさそうですが。


 そこで考えたのは、弾丸構成の大胆な変更。貫通弾を捨てました。散弾はそもそも持っていきません。じゃあ何にするかってえと、メインは通常弾と属性弾。防具は回避重視のナルガ。んで、装飾品をいじって、これまで貫通弾強化だったのを自動装填へ変更。自動装填が発動していると、弾丸はその名の通り自動的にリロードされます。ただし、反動が最大になるので、一発一発が撃ちにくくなるというおまけが。でも、通常弾、属性弾はその影響をほとんど受けないらしいのです。で、ライトボウガンは蒼穹桜花の対弩に変更。これまで使ってた金華朧銀の対弩の方が攻撃力、防御力ともに高いのですが、蒼穹桜花はレベル2通常弾の速射がついてます。この辺を買った次第。雷撃弾などの属性弾を持っていざ水上闘技場。これで、片方だけをひたすら攻撃してとにかく時間かけてでも倒す作戦。


 いざ始まり、まずはレベル3通常弾から。撃っても撃っても画面左上に表示される装填弾丸が減りません。おお、自動装填。リロードを考えずにすむので回避と攻撃に専念できます。とりあえずはザザミ狙いでいきますか。しかし、予想外のことが。レベル3通常弾って命中後跳弾というか破裂するんですよね。うまくやれば多段ヒットするんで重宝するんですが、弾数節約のため、欲を出してダイミョウザザミショウグンギザミが近くにいるときに撃ってたもんだから、ザザミだけじゃなくギザミまでいいタイミングで怒りモードに。進歩ねーっ。怒った蟹たちがほぼ同時に地面に潜り、闘技場はモグラ叩きのように蟹たちが急襲を繰り返す。地面から突き出したギザミの鎌を転がって避けた先でどごっとザザミの急襲で突き上げられて死亡


 ところでこれまでほとんど触れてませんでしたが、岩天井。これがあるため、このクエストかなりやっかいになってます。というのも、ショウグンギザミ、天井のある場所ではそこに張り付いて歩くことがあるのです。しかもその状態からブレスをすんごい勢いで吹き付けてくる。こちらを直接狙うのではなく、円上に吹き付けてきます。その円がぐるりぐるりと次第に大きくなり、近づいてくるのです。他エリアに退避も難しい場所なんでねえ。だんだん水ブレス(というか尿)に追い詰められてくのです。しかも蟹はこいつだけじゃないんすわ。逆にブルーベリー蟹に集中してるときに、いつの間にか天井にいるギザミのブレスをいきなり浴びたりとかするし。で、ダイミョウザザミ亜種が潜ったので走りつつ急襲をかわしてるとこに天井ギザミのブレスで薙ぎ払われ、吹っ飛んだところにザザミの急襲直撃、死亡。


 さらに誤算が。ギザミ亜種用に雷撃弾、ザザミ亜種用に氷結弾を持って来た、つもりが、何故か火炎弾と水冷弾。あんまし効かない弾ですよ? 火炎弾はザザミ通常種には効くんですが、こいつは亜種だし。別の誤算。何故か連れてきたオトモアイルー近接型の「赤」のトニー。ガンナーのときは爆弾アイルーを連れてくのですがねえ。何が起こったかってえと、通常弾がやたらとトニーの後頭部に炸裂するんすわー。蟹の手前に割り込んで攻撃してるから。貫通弾ならそのままダメージを与えられるんですが、通常弾だとそうもいかず。弾がもったいねーっ。もひとつ誤算。決め手にするはずだったレベル2通常弾速射ですが、速射には自動装填が効きませんでした。速射って、装填数が少ないんで、そのフォローをしてくれると思ったのですが。でそのことに気づいたのは、弾丸が尽きたとき。がしゃがしゃと空撃ちして覗き込む狩人。当然その間足が止まってます。そこをギザミに薙ぎ払われ、瀕死。動揺動揺。回復薬ひとつ飲んでちょびっと回復。動揺がまだ続いてる状態で、状況も確認せずにリロード開始。そこにギザミの地中急襲直撃、死亡。


 ……反省中……


 と、とりあえず。防具・スキルはそのままにボウガンを金華朧銀に戻す。これでレベル2通常弾も自動装填。金華朧銀の速射はレベル2貫通弾なんで、貫通弾を使わない作戦では単純に攻撃力の底上げってことになります。んで、属性弾もきっちり選んで、と。あ、あとオトモも爆弾系に切り替え。


 第4戦。基本方針は変わらず。狙いをザザミ亜種に絞り、氷結弾→レベル2通常弾の順で使っていく。第3戦では30分ほど戦い、どっちも倒せなかったので、一発一発とにかく当てていく方向で。氷結弾は貫通性能があるので、多段ヒット期待で、横合いややや斜め前方から狙って行く。通常弾にシフト。近づいてくるザザミ、振られるハサミ、これを転がってかわし、カメラを動かすより先に反転して脚に撃ち込む。通常弾は至近距離ほどダメージが大きいので、引きつけるだけ引きつけてる状態だとほぼ最大となります。ただしこの戦法だと、もう片方の蟹の位置がまったく見えてないので、常にそちらを意識してかないといきなり薙ぎ払われたり、えらいことになったりします。


 25分針。いきなりザザミが突っ伏す。ダウンかと思ってさらに撃ち込むが、反応がない。むー? 走りながらクエスト情報を開くと、ダイミョウザザミ亜種の討伐が1/1になってます。や、死んでる。これでようやくギザミに集中できます。取っておいた雷撃弾を使ってびしばし。ただし、ギザミに関しては鎌を狙わない方針。ヘタに鎌を部位破壊なんてしちゃったら怒りっぱなしになりますからね。怒ると攻撃範囲が広がるし、ダメージは増えるしでやっかいやっかい。まだこのクエスト、回復薬グレートをひとつも使ってません。調合素材も持って来てるし、いざとなればグレート、ダイミョウザザミ亜種から剥ぎ取ればいいですしね。というのが大いなる勘違いだと気づくのはもう少し後のこと急襲を食らって瀕死になり、逃げ回っていたら天井に行ってくれたので距離を置いてグレートひとつを飲む。「残り時間10分です」のメッセージ。背後に回り込んでブレスを誘う。ザザミ亜種は背後に回ると後ろ向きで突進してきますが、ギザミ亜種は殻からブレスを吹いてきます。もちろんその間動けないので、狙い放題。天井に上がったのも邪魔するザザミもないので、スコープで狙ってびしばし。ダメージをある程度与えると落っこちてくるので安全です。約2分後。ショウグンギザミついに撃沈。


 ファンファーレを聞きながら、あ、そうか回復薬グレートを使ったので補充しておこうかとすぐそばで動かないショウグンギザミ亜種を剥ぎ取りにかかる。剥ぎ剥ぎ……「鎌蟹の朱殻を入手しました」……は?? 3秒ほど固まり、そこでようやく、つまり第4戦目の終わりにしてようやく、これが大連続狩猟ではないことを思い出しました。うわーっ、剥ぎ取れるの回復薬グレートじゃないじゃん。ホントにまったく気づきませんでした。グレート減っても剥ぎ取ればいいやとかマジ思ってたですもん。慌ててギザミから剥ぎ取り、さらに突っ伏したまま動かないザザミ亜種にも駆け寄って剥ぎ取る。うぐう、不覚。クリア報酬ではアメザリの巨大殻を2つ入手。これにより太刀ができました。他に持ってる水属性の太刀と比較してみませう。入手順に、


 クレセントヴァイス(レア度7、攻撃力960、水属性260、斬れ味青ゲージ)

 アトランティカ(レア度9、攻撃力1296、水属性350、斬れ味白ゲージ、スロット×2)

 アメザリ刀(レア度9、攻撃力1104、水属性500、斬れ味白ゲージ)


 クレセントヴァイスだけが上位の太刀で、後はG級太刀ですな。クレセントヴァイスが白い鎌形、アトランティカは青と黒の剣形、そしてアメザリ刀はザリガニのハサミ形で、柄から先が2本に別れ、それぞれの内側に向かい合ってハサミのぎざぎざがついております。実際に入手して眺めてみたところ、柄がザリガニの本体でした。


 試し斬りもしときますか。えーと水属性が効くのはイャンガルルガとかか。G★2「月に吠える」を受注。やってみて分かったこと。背負ってる状態だとハサミのぎざぎざが内側で向かい合ってますが、抜刀すると2つに分かれた本体が90度回転。並んだのこぎりのような二枚刃形状になります。あとこの太刀、やかましいです。アメザリのセリフがやたら入ります。「止まんないよ」「アホウ」「水を得た」とかいってるし。でダメージ受けると痛っとセリフが入るし、納刀したままダッシュするとハァハァと野太い息づかいが聞こえます。太刀の効果の方はというと、水属性がかなり強力なせいか傷ガルルガの尻尾がほんのわずかで斬り飛ばされる。ただし、同じ白ゲージとはいえアトランティカよりも白ゲージの消費が激しくすぐに斬れ味が落ちます。スロットがないのでアトランティカよりツブシが効かないですか。水属性を叩きつけるための刀ですなこりゃ。


 ついでに「アメザリカーニバル!」をさらに2回クリアして、双剣アメザリクロウを作成。こちらはまだ試してもいません。何か違うセリフが入るんでしょうか? とりあえずこれでアメザリの巨大殻を使った武器はコンプしたんで、他のクエストをダウンロードしてくるかなあ。











* * *



 またひとつやっかいだったクエストを攻略した狩人。次なる相手はいよいよ黒いディアブロスか。そこに現れるは圧倒的な黒い暴力。次回「双角黒嵐編」で砂漠の暴君っ。


 
なお、番組の内容は予告なしに変更することがあります。ご了承ください。



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 こないだ熊本市立図書館の新着資料一覧を眺めていたときのこと。日本推理作家協会の会報に連載されてたエッセイ逢坂剛『剛爺コーナー』と若桜木虔『時代小説を書く』が「外国の文学」なのは相変わらずテキトーな分類だと思うがどうよ?




 購入した本:
  比嘉智康『神明解ろーどぐらす』

 読了した本:
  西尾維新『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係』『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係』、新木伸『GJ部』、逢坂剛『剛爺コーナー』、鴨志田一『さくら荘のペットな彼女』、比嘉智康『神明解ろーどぐらす』、恩田陸『エンド・ゲーム』、山田風太郎『青春探偵団』



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