2011年4月。


中旬。


 知り合いから電話が入る。どうしたのかと問えば、最近友人がパソコンを買ったのだが、ワードとエクセルが入ってないそうで。ふむ。そんでその友人氏がインストールしたいのだが、買うと30000円くらいする。安く入手する方法はないのか、というのを聞かれて私の方に質問を回してきた次第。気になるのは、「XPだっていってました」という発言。てことは、中古の可能性大。うむー。調べてみたら、ワード、エクセルともに単品で2010を買うとアマゾンでもそれぞれ12000円くらい。通常が15000くらいなんで、合わせて30000は間違ってない。どうせXPじゃん。いっそ古いバージョンの売れ残りとかを探した方がいいかもしれぬ。といいつつ、知り合いにこういう質問するような人が売れ残りを探せる気もしない。ついでにいうと、安いアップグレード版もダメでしょ。アップグレード使えるなら、そりゃワードとか入ってるっちゅーねん。なので解決策としては、アカデミックパック。アマゾンだと単品で8000円くらい、通常が10000円くらいまでなるので、合わせて20000円と見ました。後は、知り合いに学生なり教師なりがいればそこに頼んで代理購入してもらうのが手っ取り早いかと。折り返し電話して、その旨伝えてアドバイス終了。……と思いきや、ふとまた調べて、再度電話。中古のXPだとバージョンが合わぬ可能性がある。アマゾン見てたら2010は対応OSにXP入ってるけど、SP3しか書いてない。サービスパックの1や2だと対応してないですやん。とすれば、バージョンアップしてもらわねばなるまい。そのためにはシステム情報を調べるのが肝心。その方法を説明し、くれぐれもその日のうちにいきなり買いに行くとかは差し控えるようにしてもらう。下調べはせんとなあ。


 熊本市立図書館の話。前回、予約システムのリアルタイム更新を試した話を書きました。あれ、やっぱすげーや。今回やったのは、新着情報が更新される土曜の早朝に予約。すぐに待ち人数1になり、朝の開館からさほど待たずに搬送中に移行。早っ。同じことを前のシステムでやると、待ち人数1がデルのが翌日の朝、それからもたもたして搬送中になるのがその日のうちか翌日とかだったりしてたわけで。まあすぐさま送ってくるわけではないのかもしれませんが、対応が早くなるのはいいことですわい。とか書いてたら、何と日曜日の昼に搬送が完了し借りれるようになった。借りてきた。すげー。


 で、借りてきた本のひとつが『葉隠物語』だったりするのです。安部龍太郎で「葉隠」ネタですよ? もちろん、連想するのは隆慶一郎の『死ぬことと見つけたり』なわけで。安部龍太郎は「隆慶一郎の後継者」であるわけで。後書きにもその点にはちゃんと触れてありました。そんで、『葉隠物語』は鍋島直茂の代〜勝茂〜光茂の時代を23の短編で結んだ形式。ひとつひとつは短編なんでさくさく読めるので読了しちゃいましたが。『死ぬことと見つけたり』が「葉隠」を元にしてキャラをデザインし、痛快時代小説にしておりました(ただし未完)。ところが『葉隠物語』は歴史小説寄り、ただし多少柔らかめみたいな。各短編の冒頭には「葉隠」の引用がしてあるし。私の好みとしては、隆慶一郎かなというところ。ただ、安部龍太郎の方は元ネタ寄りなので、それをどう隆慶一郎が料理したかなどと脳内比較しながら読むのは楽しゅうございました。同じエピソードを扱ってるとことかあるし。


 他に借りたのが茅田砂胡『コーラル城の平穏な日常』で。「デルフィニア戦記」の外伝の単行本化でごわす。つーか、「デル戦」なんて何年ぶりよこれ? 読めるのかしらとぱらぱらやってみたらあ〜ら不思議。結構楽しめました。いやあこれがすごく意外。「デル戦」を異世界ファンタジーとして見た場合、私、そんなに評価してないんすよね。キャラもありきたりだし、ストーリーとしても起伏にかけるというか、「どっかで見た感」ありありだったし。逆にそれがしばらくぶりの外伝にはいい方向に働いたのかと。例えば「指輪物語」とかムアコックのやつとか「十二国記」とかを何年かぶりに新刊が出て読んだとして、ぱっと没入できるかってえと、そんなことない気がします。濃く深く創った世界に入り込むにはそれなりの準備が必要です。よくあるキャラ設定をし、深く語らないことによって、さらりと入り込めるようなやりとりだったりしたんじゃないかなあと。褒めてるんだか褒めてないんだかよく分からないですが、まあ楽しめました


 日曜日お休みだったのでのほほ〜んと本読んだりしてて、ふと夕方パソのメールチェックなどしてみますと、数時間前のタイムスタンプで、友人の教師系人妻からメール。ふむ? 写真が添付されていて、今まさにナース系人妻と会合を開いているところだとか。いきなりだのう。つーか、何故私を呼ばぬ? メールを送ってみるとすぐに返信が来る。どうやら今まさに会合を終了し、熊本駅でナース系人妻は八代に戻り、教師系人妻も玉名に新幹線で戻るとこだとか。ぐぬー。どうやらここんとこずっと私が週末休みなしだってのを話してたせいで、てっきりこの日も忙しいと思ってた模様。まあ連絡入れてなかった私が悪いのか。また今度ねー、とメールする。しばらくしてまた女教師からメール。どうも新幹線を乗り間違えたらしい。玉名まで10分どころか通過して鳥栖まで行くことになったとか。ネタ提供とかいってくれてますが、ネタかそれは? 1時間後、さらにメールが来る。新玉名に帰還したらしい。結局、熊本駅から鳥栖経由新玉名行きっで1時間くらいだったらしい。別段追加料金とかはなかったそうですが。うむー、何してるんだか。


 同じ頃、文芸部の卒業生である元将棋部部長からメール。しばらく前にも連絡があって、そのうち飲もうということだったんですが、私のスケジュールがよく分からないため、逆にそっちのスケジュールはどうよということになってたところ。4月終わりから11連休とかいいやがってますよ?


 PSP「ラストランカー」のベスト版のダウンロード版が発売されたので購入。この辺の感覚がカプコンってユーザーフレンドリィだなあと思う。何といってもDL価格1600円。去年フルプライスで出たゲームですよ? 他にもカプコンってモンハンの「2ndG」もダウンロード版は同じ値段です。ベスト版が出て何年も経ってるのにDL版が2800円とかの「もじぴったん」(バンダイナムコ)などと大違いですし、ついこないだゲームアーカイブスで「ファイナルファンタジーV」を1200円で販売したスクウェアエニックスとも大違い。特に後者はPSそのままですよ?


 ともあれ「ラストランカー」です。強さがすべてで参加者がランキングで表示される戦侯機構ってのがありまして、主人公は伝統を守るだけの少数民族の暮らしに飽きたらずそこに参戦。上を目指していくというもの。ランキングは最初90000台から開始されます。頂点になる第7位までのランカーは「七騎士」と呼ばれ、行政・司法・立法を司るというもの。ただし、現在第1位のランカーが名目上病欠中。ランクを上げるためには、修練と呼ばれるクエストだかミッションだかをこなす(ランキングが100とか1000とか上がる)か、自分より上のランカーを倒す(勝利すると相手のランクを奪える)こと。画面には常に左上に自分のランクがでかでかと表示され、街やフィールドを行けば、ランカーなら接近時に頭上にランクが表示されます。おおよそランキングがだいぶ離れているとレベルも違うので勝利できないことが多いですが、5000くらいの差だったら場合によっては勝てることもあります。世界設定はそんな感じで。


 ここまで行きますと、ランキング戦をアクションで、とやってほしいとこですが、これRPG。モンハンのようなアクションではなく、むしろFFで昔合ったATBバトルに近い。行動値ってのがありまして、ストーリーの展開に従って最大値が上昇していきます。戦闘中はボタンを押すことで、行動できるんですけど、この行動に行動値を消費します。行動値は時間経過で回復するので、後は敵が攻撃してる最中でなければ、いつでも行動はできます。通常攻撃で行動値を2とかガードで1とかスキルを使うと3消費とか決まっているので、後は自分次第。ただし通常のRPGと異なるのは戦闘中のアイテムの使用ができないということ。なので体力の回復はスキル頼りですが、スキルは使用回数に制限がある上、スキルのセットにも数の制限があります。攻撃のスキルばかりを入れると回復や防御のスキルが入らないしということになります。主人公の特殊能力として、倒したランカーのスキルをコピーできるというのがあります。上位ランクの連中が使ってくる奥義すらコピーの対象となり、たいそう便利ですが、先に書いた通り、スキルのセットには制限があるので悩みどころ。


 現在ランキングが30000を突破した辺りで、ストーリーとしてはどの辺なんだろうと思わないでもないですが、わりと楽しいです。七騎士のうち2人とすでに会っており、幕間で出てくる七騎士の会議なども裏で何やら画策されてる感じがして面白い。最初の方で肩ぶつけて因縁吹っかけてくるにーちゃんが実はいいやつだったりとか。あと戦ったランカーはランカーファイルにまとめられ、顔グラ、武器、倒したときの主人公のランキング、プロフィールなどが表示されるのも楽しいです。


 ランキングでストーリーの展開を制御しているというのも新鮮。通常のRPGであれば、街に辿り着く、敵を倒すというのがフラグになってますが、ランキングが○○位を突破して初めて受けられる修練があったり、突破してようやく別のエリアへの移動権限がもらえたりします。そのランキングを上げるために修練を受けたり、相当するランカーを見つけてランキング戦を挑んだり。ただランカーには相性があるので、そのランカーを倒すために別のランカーに喧嘩吹っかけてスキルを奪ったりしないといけませんし、修練でのランキングの上がり方は基本的に+○○位なので、先にランカーを倒してからの方がいいのかなんて判断もしたりします。逆にいいますと、受けられない修練などがあったりすると、どっかに相応するランカーがいたりとフラグが見破りやすかったりはするわけですがね。


 不満点としては、うーん、90000人ランカーがいるという設定でも街やフィールドにいるランカーは限られていて、ランキング戦が挑めるといっても断るランカーもいますし、結局戦えるランカーのランキングが飛び飛びなんですよね。ランカーファイルも例えば90000の次が85000だったみたいな感じになりますし。こんな世界設定ならば、ホントに90000キャラ用意して、誰でも戦えるようにできてたらよかったのになあと思います。


 世間的にはもうすぐゴールデンウィークなんでしょうねえ。ただ私、結構ミッションが入る気配っぽいので、どうなることやら。溜まってる積ん読本も処理したいとこですが。うぐう。




 購入した本:
  なし。

 読了した本:
  月本一『○×△ベース1』、安部龍太郎『葉隠物語』、茅田砂胡『コーラル城の平穏な日々』



←少し過去へ    少し未来へ→

 戻る