2011年12月。


上旬。


 前回書きそびれたこと。テレビのニュースを見て、思わず「だんしがしんだ」とうっかり呟いてしまい、あまりの使い古されたフレーズにリアルで「うぐっ」と落ち込む。おそらく日本中で30万人くらいは同じことをしたんじゃないでしょうか。さらに思わず「『だんしがしんだ』は『あんしんはしんわ』に似ているなあ」などと浮かんでしまい、あのフレーズに乗ってリフレインしまくる。うぎゃー。


 毎週土曜早朝には熊本市立図書館の新着図書をチェックするのです。うまく回れば予約して翌日の日曜昼には最寄りの分館に届くのですよ。で、こないだもそんな感じでチェックにいそしんでおりますと、

 

 うん? 一番上の本ですが……自費出版か何かですかこりゃ? 出版社と著者名が同じです。疑問に思いながら、クリックして詳細情報を見てみる。

 

 やっぱり同じ。Amazonで検索してみると、出版はそちらでは朝日新聞出版になっておるのですがねえ。熊本市立図書館で入力時にミスったものか。けど、図書館によっては別のとこからデータをもらってきたりしてるケースもあるので一概に市立図書館が悪いと決めつけはできませんが。うむー。一週間ほど経過しましたが、変わらないまま。どうしたものか。どうもしませんが。


 ところで図書館の本を借りたり、古本を買ったりしてますと、前にそれを読んだ人の痕跡が残っていることが多々あります。例えば静岡県あたりの本屋のしおりが挟まっていたりとかしますと、いったいこの本はどのような過程を経てここまでやってきたものかと感慨にふけったりして楽しいですな。一方、それはないだろうと思うようなものもあります。最たるものが切り取りと落書き。無残にページが切り取られてたりすることもありますし、この本は面白かった面白くなかったというコメントを冒頭に書いてあるのもありました。ひどいのになりますとミステリ小説の登場人物一覧に犯人だと記されていたりとか。ああいうのって不愉快になりますよねえ。先日図書館から借りてきた本を読んで眉をひそめたページ。

 

 章タイトルの下に手書き。しかも何か違うし。さらに読み進めていきますと、

 

 「脚」の字を何度か書いてあったり、右下のは書きかけて止めてるようですな。てっきり、そのページにある文字を書いてあるのだと思っておりましたら、

 

 『血路』というのはこの本の題名なんですが、写真のページにはどこにも出てきません。何だかだんだんと不気味になってきやがりました。

  

 さらに書き込みは続き、「恨」なんてのもありますがこのページには出てこず。「低」や「腕」などは間違ってますしねえ。いったい何を基準にして書いているのか、何のために書いているのかが一切見えてこないところが不気味なわけで。学生さんとかが漢字の練習をしているようでもなし。実際に読んでて内容よりもそちらの方が気になって気色悪くなってきまして読むのを途中で放棄。こういうことってあるのだなあ。


 とある土曜日の夜。ミッション場に戻ってきましたところ、ボスがおっしゃいました。明日、朝一でトークミッション、と。それを狙い澄ましたように同日トークミッションが終わったらみかん傭兵隊に参加要請。何じゃそりゃあ。ちなみに、トークミッションがアクアドーム、のそば。みかん狩りは河内なのです。501号線を北へ行かねばなりますまい。原付で。とはいえ、みかん畑で私だけ後から合流となると、道が分かりませぬ。毎度同じ畑でみかん狩ってるわけじゃなし。するとちょうどミッション場にいました「軍曹」が地図を描いてくれるとの申し出。この人、まあ50くらいのとっつぁんなんですが、ガテン系、原人面、小柄で、みかん傭兵隊のひとりでもあるのです。もっとも翌日には行かないようですが。で、酔っ払いが描いたような地図を持たされ、翌日。無事早朝トークを終わらせ、原付を走らせて501号線に入る。501号へ新港線から入るとやがて海に出ます。海辺をつったかたーと原付を走らせる。うむ、寒い。ちなみに40分ほどで到着しました。山の辺りに。そっからみかん畑の山道に入るのです。そこでひとつ問題が。迷いました。思い切り。何しろ道がワインディングでホワイティングな昔ながらの山道なのです。ボスから車貸そうかともいわれてたんですが、原付でまだよかった。こちらかと思って狭い道いったら突如道がなくなったりとかするし。バックで出れねえよ車だと。酔っ払いが描いたような地図はまったく役に立ちませなんだ。そのまま山をさまようこと20分。現在位置も分かりかね、一度山を下りるかとふと視線を動かすと、倉庫とか小屋とか民家とかじゃない建物を発見。そういや軍曹が納骨堂みたいなのがあって、とかいってたような。ふむ、と頷いてそちらに行ってみるといきなり傭兵隊の車を発見する。やあ、やるじゃん私。迷ったけど。そこでまた問題発生。傭兵隊の姿が見当たりません。後部トランクはぱかりと開けることができたので確認したのですが、弁当もそのままです。まりーせれすと? 周囲を見回してもまったく見えません。みかんの木がすぐそばに並んでるんですが、そちらはすでに狩り尽くされた後で、近辺に気配なっしん。さて、どうする。ふむ、今は21世紀なのです。文明の利器です。ケータイを取り出した私は傭兵仲間に連絡を……ざ・圏外。山、圏外。ぎゃー、連絡も取れねえ。こりゃあ一吠えして呼んでみるべか。それが多分一番確実なのかと思えましたが、返答があったとしてもこだましまくって向こうの位置が分からぬかもしれませぬ。みかん傭兵隊の戦場を探してうろちょろし、10分くらいしまして、それっぽいみかんコンテナを発見。みかんの森に入り、あるかなきかの道を辿り、無事合流。てか、車のあった場所からすれば、U字型の谷(両面に段々畑)の向かい側斜面で、みかんの高い木のてっぺんに顔でも出さない限り車が見えない位置でした。よく分かったな私。実際、よく合流できたもんだと感心され、原付で来たことに驚愕される。夕方みかん狩りを終え、ミッション場事務所へと帰還。てか、車で途中まで誘導してもらう。特に山道。山を下り、平坦な道を走り、誘導された先が山越えルート。えー!? ホワイティングロードを上がってきたことを評価されたんでしょうか。いつもならもうちっと平板な道を帰るはずの車組はあえて山越を選択。まあ私も車でなら通ったことのある道なんですが……。暗くなる前に山を越えねば、と必死に飛ばし、どうにか生還する。あんまし原付で山越え、特に夕方とかしたくないなあ。


 ミッション話その2。土日連続で福岡にて早朝ミッションの依頼を受ける。金曜日にボスに「車、どれ使えばいいんですか?」と尋ねましたところ、あっさりと「バスで行けんかなあ?」そういうことになりました。場所調べたら高速バスと地下鉄乗り継ぎで行けるとこだったんで。ただ、依頼時間が9時、打ち合わせとかがあるだろうから8時半くらいには到着しておかねばなりますまい。てことで、土曜日朝一の高速バスに乗ってお出かけとあいなりました。んで、到着したのが8時15分、せーふ。途中、7時前くらいまで外が真っ暗だったりして、ああもう冬ですのうなどと思ったり。あと、川をまたいだのですが、川の名前表示の看板がありますよね? その英語表記が「○○gawa Riv.」なのはどうなのか、とそこはかとないカルチャーショックを受けてみたり。で、打ち合わせの前に、私に直接指示出しをする人に会い、本日の予定を教えてもらう。午前中お客さん4件、午後は14時〜15時までに2件。ふむ、依頼自体は16時までのはずでしたが、早めに帰れそうですの。と思いきや、朝礼でぶち壊し。10時のお客さんが時間変更により18時に。「6時になりました」といわれまして、聞いた途端現場では「え?」という空気が。「16時とかじゃなくて? 18時?」昼休憩が2時間半くらい。14時台のお客さんたちが15時前には終わったので、えらく待機時間が余りまくってます。ついでに雨が降ったり止んだりするお天気で、外に出るのも億劫。どうしろと? 現場は郊外で、大きな店もなく、本屋もなく、コンビニとスーパーマーケットくらい。他の人たちは博多まで乗り出したりとかしてました。私はといいますと、持ってきた本を読みながら時間つぶし。車で来てれば暇つぶしの手段もまた違ったものになってたでしょうに。うくく。いったん解散になってたのが17時半頃からメンツが戻り始め、ストーブに当たりつつ、待つ、待つ、待つ。外は突如強烈な雨が降ったりとかしてます。降ったり止んだり、月が出たり、雲が厚くなったりとおかしな天候。18時半を過ぎ、ようやくお客さん登場。何故か駐車場で車の出し入れの練習のごときものを始め、さらに時間がかかる。結局私のトークが始まったのが19時20分。そんで19時半過ぎに私の分のミッションは終了。依頼時間から考えると、夕方の待機時間は3時間30分近く、実際には15時前からなので待機4時間半くらいですかね。げんなりぐったり。終わってから受付で「明日の予定はどうなってます?」と確認する。実はこの日の夕方まで「明日は未定」といわれ続けていたのです。帰る直前に問うてみれば、「あ、ないですよ」とあっさりいわれる。翌日分のミッション依頼はキャンセルとなる。雨のぱらつく中、地下鉄乗り場までてくてくてくてく歩く。歩きながらボスに報告の電話を入れる。直帰でいいとの許可を得る。地下鉄に乗り、天神駅へ。高速バス乗り場は博多や天神にありますが、天神の方がバス停的に熊本に近いのです。夜の天神地下街、しかもクリスマス前、土曜日。通路の真ん真ん中を歩き抜ける私。向こうから歩いてくる人たちは次々と道を空けてくれまする。うーむ、前にもこんなシーンがあったような。急いでるときの私はだいたいこんなもんですなあ。客引きとかティッシュ配りなども声を掛けなくなります。もっとも気を緩めてるときだと、いい人オーラでも出てるのか道を尋ねられたりとかしまくりですがね。ともあれバス乗り場に行き、ほぼ満員の高速バスに乗り込む。最後の最後まで取っていた暇つぶしの本を取り出し、読みふける。30分以上経過し、ふっ、と顔を上げる。何故かまだ都市高にいる。えー? さらに読みふける。そろそろ降りるバス停の到着時間が近づいてきたので、本をしまう。出口の看板が過ぎたので、ああーよく見えなかったけど、降車するとこの最寄りの出口だろうと思ったら、まだまだ遙かに遠かった。到着予定時刻を20分過ぎ、どうにか到着。熊本は雨。近くに停めてた原付に乗り、家に帰る。23時前帰宅。シャワー浴びて、ご飯軽く食べて、寝る。泥のように寝る。12月10日の出来事終了。さらに翌日は混沌としたことになるのですが、それはまた次回のお話になりまする。


 梵ピンの夢をマジで見ました。というわけで「俺屍」まだちまちまやってます。前回は、7代目までの最期の言葉が出てましたが、現在の当主は10代目になってますですよ。ちなみに、8代目と9代目はといいますと、

 ←8代目(1025年12月〜1027年11月/父:大隅爆円・母和歌)

 ←9代目(1027年3月〜1028年9月/父:大隅爆円・母伽羅)

 てなわけで、父が同じ親子。近親相姦のためか、はたまた後述するような出来事のせいか、9代目が予想よりも早い時期にぽっくり逝ってしまい家族計画が大変になったりするのですが、それはそれとして。


 梵ピンの夢をマジで見たのです。うう、梵ピン。これ、「俺屍」における術のひとつで全員の攻撃力を大幅アップする効果がありまする。ところでこのゲームの術って、多くが神様の開発したものでして、開発した神様の名前がついているのです。これって、あんましRPGではないですよねえ。いうなればイオナズンをイオナズンさんが作ったみたいなもんですから。くだんの梵ピンはといいますと、前にも実は画像出してます、

 

 梵ピン将軍由来でござる。他にもいろいろありまして、例えばよくお世話になります回復呪文。個人単体だと、泉源氏→お雫→円子と強くなります。全体回復だと私が使えるのは、お地母→春菜で多分もう一段階上があるわけです。由来になった神様たちはといいますと、

   

  

 てな感じで、単体回復だと水の神、全体回復だと地の神のようですね。基本、神様の序列(奉納点の高さ)で強いとか弱いとかなってるみたいですが、画像ではお紋姐さんが高くなってます。これは交神によって神のパラメーターが上昇し序列が変化したためです。で、神様に由来するってのはって回復呪文だけじゃなく、攻撃呪文なども同様で、前に出したナマズこと土々呂震玄は土属性全体攻撃「土々呂」などだったりします。んで、神様たちの半数くらいは当初鬼に姿を変えられて敵として登場します。大半は雑魚モンスターで、尻子玉大将に白波河太郎(カッパ)が封じられてたりと名前も変わっております。しかしながら、ボスモンスターになりますと、神としての名前そのままで登場する連中ばかり。これが結構手強い。手強い上に、自分の開発した術を使ってきます。例えば風神雷神である太刀風五郎、雷電五郎の兄弟はそれぞれ太刀風と雷電を使ってきますが、この風属性の術、当然風属性の神様が得意にしてるわけですから、威力も通常より増してきます。で、後半戦に出てくるボスモンスターのひとりが、この方。

 

 人魚系神様である敦賀ノ真名姫様です。ちなみにツイッターによる人気投票では女神部門第2位。慈悲深い女神様ですが、鬼と化してる状態でして、人間に肉を喰らわれまくり、騙されたりしたことで絶望してるわけで。。この台詞を聞いてる時点ですでに2度ほど退治しておりまする。退治しても、条件揃えて解放してやらないと半年後にまた鬼として復活するので何度でも戦えるのです。一度倒した敵はデータが公開されるのです。鬼としての敦賀ノ真名姫のデータは以下の通り。

 

 真名姫すでにこちらの一族は力押しでこの人魚姫に勝てるくらいの力はあるのですが、やっかいなのは、術。つまり、

 

 この3度目の戦闘の初っぱなに襲ってきたこれ、その名もずばり真名姫。例えば前述の太刀風だと効果は前列を中心に中ダメージ、雷電なら全体に中ダメージとかなんですが、真名姫の説明は「敵全員に水をぶつけ特大ダメージ」一発目はどうにかなりましたが、必死に回復を続け、そこに来る二発目の真名姫。

 

 どーん。このときのメンツで一番能力の高い9代目が一発目のときは346のダメージだったのです。2人目にいる果林はそのとき400オーバーのダメージを受けてたわけで、二発目の真名姫を浴びて撃沈。残った瀕死のメンバーで立て続けに攻撃をしてどうにか敦賀ノ真名姫を倒しましたが。まだ年の若い果林はどうにか健康度1で立ち直り、他のメンツともども体力を回復させ、帰還。で、おそらくこのときの傷が元で9代目が予想より早く健康度が減りだし、ぽっくり逝ったのだと思われ。うぐう。おかげで生後4ヶ月くらいの10代目が誕生することに。まだ果林は死んではいないですが、彼女ももしかしたら早くに逝くかもしれませんなあ。


 上の真名姫戦のときにはすでに一線を退いておりましたが、秀明の母に当たる結さん(剣士)が、果林の健康度が回復するまでの間、前線に返り咲いたりもしてたんですがねえ。その後死亡。

 

 奥義を創作したりもした人材だったのです。惜しい人を亡くしました。で、このゲームにおけるシステムのひとつに氏神制度があります。能力の高いキャラが死亡したときに、神として祭り上げることにより以後、交神が可能になるのです。他にも別プレイヤーのデータからキャラをもらう養子制度、氏神をもらう分社があり、PSP版ではさらに別プレイヤーのキャラと交神を行い、子どもを授かる「結魂」てのもありまする。で、結が死亡した際、氏神登録をするかどうかの選択が出ました。実はこの氏神登録、これまでにも一度出ております。最初に氏神選択が出たのは、

 

 シブい声した昆平ちゃん、やっぱり剣士だったのですが、氏神枠が20柱というのもあり、何となく却下していたのです。今回の結さんは登録してみました。どのくらいのランクになったかといいますと、

 

 うわ、結構いい位置につけてますぞ。神様になったので交神すればもちろんパラメーターが上昇し、ランクも上昇します。いまわの際の言葉を考えるといい結果になったのでは。あ、上の画像でお紋姐さんの奉納点が高くなってるのは4回目の交神をやったからです。お紋姐さんは、水神なのに火の属性も強いので使いやすいのですよ。同様に陽炎ノ由良姐さんは元々そんなにランクの高い神さまじゃないんですが、4回目の交神でここまで上がってきました。ほふー。もうちょっとゆっくりやりこみたいとこですが、あんまし時間がなくてやれてませぬー。うぐう。


 もう、夕方とかすぐに夜になる感じで、朝も朝で結構遅くまで暗いし。冬ですのう。つーか、あと2週間ちょいで年末だし。正月近いし。頑張って乗り切りたいといいますか、休みとかのんびりとかそーゆーのがほしい今日この頃だったり。





 購入した本:
  竹岡葉月『百億の魔女語り4』、宮本昌孝『海王(上・中・下)』、大森望『21世紀SF1000』、デイヴィッド・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』

 読了した本:
  平坂読他『僕は友達が少ないゆにばーす』、山田風太郎『柳生忍法帖(上・下)』、五代ゆう『アバタールチューナーV』



←少し過去へ    少し未来へ→

 戻る