上旬。
韓国に行ってきたニダ。つーか、アレです、ミッション場の慰安旅行。基本旅費+食費等は
全額ミッション場持ちという大盤振る舞い。まあ、ソウルとかじゃなくて釜山で、しかも飛行機とかじゃなくて船で安上がりなんですがね。
まずは準備から。ミッションの合間を縫ってパスポート申請。昔ニュージーランドにバンジージャンプしに行ったときに取得したのはとうに失効しておりました。ので、新たに取得。スケジュール的には5日の昼に博多港を出て、夕方着。ホテル泊まって翌日6日は夕方までフリー。夕方船に乗って7日未明博多港着。7時半まで港で待機して下船、てな感じの
わりと強行軍。なので、4日の夜にでも荷造りをしようと思っていた3日夕方、ミッションから戻った私にボスがいいました。「明日太宰府泊まりなんでよろしく〜」……は?
私だけ前泊? 4日の午後あちらでトークミッションがあるので、それやってそのまま待機しろということらしい(戻ってくるのは高速代がもったいないから)。うわ、準備準備。急いで戻って荷物を詰め込む。えーと、途中の船が時間かかるんで、なんぞ暇潰しのタネを持って行かねば。まずは本ですかね。何にするかな……。しばらく悩んだ末、
池宮彰一郎の『島津奔る』を持って行く。ラノベとかを選択すると、あっさり読み終わっちゃいますからね。読み応えのあるものがいいかと。後々考えると、
朝鮮半島行くのにこの選択はどうかとも思うのですが。他に念のため
PSPとDSも放り込んでおく。
充電ができなかったとしても15時間くらいはどうにかなるでしょう。
5日、出航当日。この日午前中私は何も予定が入ってなかったのですが、他の同僚の中にはミッションが入ってる人もいまして、そうした面々は港で合流の予定となっておりました。別の車に拾ってもらって私は先に港へ。どうにかミッションに行ってた面々とも合流に成功して船へ。前々日くらいがすんごい強風の日でして、この日もその影響からか波風がひどいことになっておりまして、
船が揺れること揺れること。何人かはダウンしてました。前日夜遅かった人(←女性)など、最初から最後まで寝っぱなしでした。私含め無事だった者たちは
ビールを飲み飲み5時間ダベってすごすことに。ようよう釜山へ。
入国審査も無事あっさり通過。韓国に入ったわけですが、最初「韓国ってキムチの匂いがする」って聞いてたのでそうなんかなあと思ってたんですが、さにあらず。
ラーメンの匂いでございました。いや建物内に食事処があるからさー。
途中、旅行会社と契約してるんでしょう、お店に寄ることを余儀なくされ、途中で止まったバスから降りてその店へ。途中の露店や店先などを眺めていく。ふむー、日本からの客が多いからですかね、日本語の看板もちらほら。まあ、「
日本語のメニューあます」みたいなものも多いのですが。あと、
店先に「焼きそばソース」と書かれたボトルがあったりするのはどうしたものか。これは国際的なものなんですかね。んで、目的の店についててきとーにぷらぷら。ハンドバッグやらサイフやらの
パチモンとかパチモンとかパチモンとか。うーん、そんなんまったく興味ないのです。つーか、今回の私の個人的テーマはといいますと、「
いかに金を使わないか」なんですが。いや最近いろいろと金が入り用だったもんで(ケータイ関係とか原付の修理とか)。ホテルに到着しますと、荷物置いて御飯に。
肉ですよ肉。ひたすら焼き肉を食らいます。一緒に来てた同僚の子どもたち(上は中学生から下は3歳児まで)が、恐るべき量を喰らってました。大人たちが満腹してるのにお皿をひたすら追加して追加して追加してる状態。
すげーなー若さって。
いったんホテルに戻り、部屋に子どもたちは残して、大人組は三手に分かれることに。まずは皆カジノ方面へ。昔、
このカジノはフリードリンク、フリーフードであったらしい。それがしばらく前に同僚が行ったときには食べ物の方はひとり一皿みたいな感じに限られていたようです。今はといいますと、会員制で身分証(パスポート)を元に作成したカードで管理する模様。そのカードをみんなして作ってもらう。あーまーそりゃそうでしょう。管理しないとエラいことになります。同僚のひとりは昔別の旅行者の「
食べ放題飲み放題だから行こう」てな発言を覚えてたようで。金落とさないでそんなんされたらいくらなんでもダメダメでしょうに。で、カードを作成した後に別れる。一隊は屋台とかに買い物に。一隊はマッサージのコースへ。一隊はカジノへ。
私はカジノコース。先輩と同輩の三人になる。先輩と一緒にカウンターに飲み物をもらいに行く。すると「フリードリンクはあちらデス」と韓国なまりの日本語でおねーちゃんにいわれる。いやでもおねーちゃんの後ろにお酒とかいっぱい置いてあるんですが? 首を傾げつつ教えられたコーナーに行くと、そこにあったのは、コーヒーとかジュースとかコーラとかのソフトドリンク。「うむ、我々は
酒が飲めない年齢だと思われたのであらうか?」もう一度カウンターに行って聞いてみると、またしてもフリードリンクコーナーを教えられる。アルコールが飲みたいのだというと、「テーブルに座ってゲームをすれば注文できる」とのこと。ははあなるほどねー。ソフトドリンクは誰でも飲めるけど、アルコールはゲームをする=お金を払う人にしか出ない方式なんですな。で、ルーレットなどをやってみる。
ふむむ。10000ウォンほど負ける。えーと多分10000ウォン=1000円弱くらい。
ぐむむ。もう10000ウォンほど突っ込む。負ける。
ふむー。もはやここまで。同輩がルーレットに次々にお金を突っ込んでるのを横目にとっととテーブルを立って、あっちふらふらこっちふらふらする。うむ、この雰囲気、いいですねい。
『島津奔る』じゃなくて『マルドゥック・スクランブル』が正解だったか。ウォンに換金してたお小遣いをすべてスった同輩が「10000ウォン貸してくれんか」といってきたので、カス、じゃない貸す。電動ポーカーに行く。テーブルゲームだとチップを買う際にメンバーズカードを出して記録する方式ですが、スロットや電動ポーカーなどのソロプレイ用のはカードを突っ込んで、現金を使う形式。10000ウォンが20クレジットになる。それから始めたポーカーは一時195クレジットくらいまでふくれあがった(というか2回目くらいにフォーカードが出た)。が、1時間半くらい経過して買い物組が合流したときにはすっからかんになってました。
欲望は身を滅ぼすのだと思います。ちなみにこの同輩、熱くなりやすいタチでして、以前もUFOキャッチャーでどうでもいいぬいぐるみひとつ取るのに1万円くらい突っ込んでましたっけ。やがてマッサージ組も合流。お腹が減ったというので、カードを使って御飯を食べようとする。フリーフードは食券式でメンバーズカードを使えばよいようです。が、合流組がカードを使おうとすると受け付けてくれず。その一方で、同輩が自分のカードを使うとさっさと購入できました。なるほど、使用したカード=
ゲームをした人のカードでないといけないのだ。じゃあってんで、同輩のを使って合流組が購入しようとするとエラーが出る。どうやら一度購入すると一定時間が経過するまでは食べられない仕組みらしい。食べ物自体は食堂とかのより豪勢なんですがね。買い物で歩き回って消耗してる合流組に食べ物を恵んであげることに。私のカード使って購入する。またぷらぷらする。同僚のひとりが
スマホ取り出して写真を撮ろうとして怒られた上に、その場で写真を削除される。当然といえば当然。ぷらぷら歩き、ゲームを覗き、人の顔を見ていると、やはり私の本質は
プレイヤーではなく観察者なのだなあと思う。2時過ぎにホテルに戻り、シャワー浴びて寝る。
翌朝6時に起床。ぱらぱらと『島津奔る』を読む。廊下に出ると、やたらと大きな音でテレビをつけている部屋がある。ん、ここって先輩の部屋では? あと、聞こえてくるテレビの音が日本語。部屋に戻ってテレビをつけてみる。エロいのを朝っぱらからやってたり、ニュースっぽいのだったりする中、
NHKが映りました。天気予報とかもやってて、同輩と見てたんですが、
どうもこの放送関東版みたいで、関東地方の天気をやたら詳しくやってます。一番近いのは九州だと思うのですが。あと、
NHKの受信料払ってるんですかねこのホテル。集合時間の8時になっても先輩が出てこないので、みんなしてテレビ音の部屋のチャイム鳴らしたりノックしたり声かけたりしてみる。出てこない。ううむどうしたものか。ケータイも先輩が持ってるやつは外国で使えないやつなんでね。みんなして困惑していると、さらに事態を困惑させることが。フロントの人が私らがいる7階まで様子を見に来たのである。で、廊下にたむろってる私らのとこまで来て、そのまま踵を返した。何だったんだありゃ。別のコがさらにノックして呼びかけてたら、ようやくドアが開く。ん、様子が変。ノックしてたコが頭を下げ、ドアを閉めた。
どうやら部屋を間違ってたらしい。あーそりゃ朝っぱらからノック+呼びかけ+チャイムしまくられたら、
フロントに訴えたくもなるわいな。そのタイミングで狙い澄ましたように隣のドアが開き、先輩が出てくる。お〜そ〜い〜。
フロントに荷物を預け、外に出る。お店に入って朝粥を食す。あと、ビール。食事が済んだら、先輩以外はタクシー拾って
免税店のあるロッテホテルへ。先輩はひとりホテルに残って寝てるとか単独行動とか。さて、免税店。化粧品やらいろんなものが売ってるわけですよ。
同僚たちが餓狼のごとく動き、品定めをし、値切りを行い、おまけの品を山のようにゲット。特にボスの娘さんがその手の交渉に慣れており、袋いっぱいのおまけをもらうわ、すでに購入済みの同僚のために改めておまけを獲得しに行くわの修羅っぷり。私はそもそも
化粧品とかファッションの類いに物欲が働かないタチなのです。それに今回の
隠しテーマは「いかにお金を使わないか」だっちゅーねん。2時間近くふらふらしては子どもたちの相手をしたり。ちなみに休憩所付近では、どうやら買い物につきあわされたっぽい男どもが雁首揃えてぐったりしてました。
昼前、免税店を出、ボスの娘さんはいったん皆の戦利品とともにホテルへ。私らは、国際通りだか何だか、露店や店が軒を連ねる場所へ。先輩以外は皆合流した後、肉を食う。肉を食い終えると、マッサージ受けるのが趣味なボスはそちらへ。他は買い物へ。まあ私もウォンはまだ手元に残ってるので何か面白いものがあったら買ってみるかーと。肉食った後に皆フリー行動なのでどうするかと聞かれたんですが、私の答「
てきとーにぷらぷらしてますわい」いやマジで。いいじゃん異国の、言葉も通じない街を気の向くままふらふらすんのって。最初こそ皆と一緒に露店眺めていたものの、すぐに別れて単独行動。ホントにふらふら。まずはてきとーに歩いて、集合場所のマクドナルドの場所を確認。そこを起点にしてこちらの通り、あちらの通りとさまよって脳内にマッピングしていく。韓国全体がこうなのか分からないのですが、釜山のここは、タバコをやたら投げ捨てる人がいる。脇道からほとんどぶつけるような勢いで投げられてわっと思ったり。あと、日本人客を目当てにした店も多く、突如耳元で「上着いりませんか?」いらんわ! 「ヤスイヨーヤスイヨー」などの声も飛び交っている。そんな中、当然ハングル語も流れているわけで。
混沌とした感じもこの国、この街の一部であるとして心地よい。途中、アイスクリームを食べたり、屋台で串焼きの肉を食ったり、と買い食いしつつひたすら歩く。そういや子連れの同僚がゲームセンターに後で行くといってましたっけ。前に来たことがあるそうで、そのゲーセン内に絶叫マシーンがあるらしい。で、それっぽいのを見つけたので入ってみる。さあて、どんなゲームが並んでるのかしら。「鉄拳6」ほう? 「鉄拳3」ほほう? 「鉄拳5」ほほほ? 何でこう日本製のゲームが多いのか。あとマリオカートとかアウトランとかもありました。んで、絶叫マシーン。屋内にある円盤形のマシーンに客が乗る。円周内側がベンチになっていて、そこに座ります。
ベルトとか軟弱なものは一切なし、つかむのは円周上にある手すりのみ。まずはゆっくり回り始め、やがて急激にアップダウン。その尋常なさは
人が完全に浮いてますよ? 多分体重軽い人だと天井に頭ぶつけんじゃね? 真ん中に転がり落ちてますよ? あと女性客は赤いエプロンのようなものを貸し出されるんですが、それどころじゃなく
スカートだと丸見え状態ですよ? あと、眺めてて思ったんですが緩急交えつつ10分以上回転続けてるんですけどこれ。絶叫マシーンってそういうものなの? 見てるだけで食った肉戻しそうになったので脱出。またふらふらする。
ふらふらしておりますと、たまに同僚に出くわしたりします。そっからまたすぐ別れて単独行動になったりするんですがね。家族連れの組と遭遇したときに「あ、ちょーどよかった。
ゲームセンターどこ?」いやあんたがいうなや。あんた行った人でしょうが。まあ、案内したわけですが。あと、あれですね、どうも現地の人だと思われたのか、
道を2回ほど聞かれました、ハングルで。客引きとかじゃなくて、明らかに道を聞いてる感じってのは分かるもんですな。問題は何を聞かれてるのか分からないってことと答知ってても伝えることができないってことで。うーむ、言葉って大事よね。時々ミッションケータイで時間を確認したりしてました。プライベートのは電源切ったままです。そちらは海外でも受信できる契約がこないだ機種変した際に追加されてたので使えるのですが、受信料が違うのですよ。ミッション用のは海外では使えないので、
単なる電話型カメラ付き時計ですよ。結局そんなこんなで昼過ぎから4時半くらいまでの間
ひたすら街の中をうろうろしてました。使ったお金は、アイス×2、ホットク、串焼き、くらい。
ウォーキングといいますか街の空気味わいを堪能しまして、夕方ホテルに戻り、荷物回収して、途中旅行代理店と契約してる店でキムチとかを買ってみたりする。港へ行く。船に入れるようになるまでにまだ時間があったので、港の売店に皆群がる。出国の手続きができるようになり、中に入る。途中、両手を水平にしてのボディチェックがあるんですが、ポケットに入れてたもののせいで
中身を出せといわれる。ポケットに入れてたもの……
『島津奔る』の上巻。「ブック?」「やー」見せたらあっさりクリア。ううむ。ゲートを通ったものの、まだ船には乗れず。免税店にまた行く他の面々。何人かはぐったりしていて、荷物番。30分くらい経過して、ようやく乗れるようになる。19時過ぎくらいに乗船しまして、出発が22時。それまでダベったり風呂入ったり御飯食べたりする。買い物行ってた人たちはかなりぐったりしてまして、布団敷いてとっとと寝る人も。私は本をぱらぱらやってたんですが、途中強制消灯。しょーがなく、寝る。
男女雑魚寝。
起きたら6時。隣で寝てたはずの先輩の姿はなく、反対側で寝てた同輩はすでに起きている。つーか、同輩はあんまし寝てないらしい。真上に換気用の穴が開いててその音が気になって仕方なかったらしい。あと、
皆容赦なく男女年齢関係なくイビキかいてたらしい。先輩の方は、同僚の娘さん(小学生)が隣に寝てて、寝相がものすごく、蹴りを入れられた挙げ句布団を明け方に乗っ取られた模様(ロビーに行ってたらしい)。起きてはみたものの、税関が7時半になるまで開かないので、とうに博多港に我々到着してるんですが待ちの一手。次々に起床した人たちは帰りの準備などを開始しましたが、ボスやボスの娘さんなどはまだ寝てるし。7時半、下船。入国審査もあっさりクリア。
大人組の半分くらいは、このままミッションに行くことになってました。船内で打ち合わせもすんでおり、私と同僚ともう2人がいったん太宰府の拠点に戻って準備して、出かけることに。ボスや子ども組は熊本へ。私の行く先は、
築上郡吉富町。ふーむ。どこかといいますと、うん、
ほんのちょっと走ったら大分県中津市ですよ? こないだは苅田町、その次は行橋市行ったんで、着実に距離が伸びてる感じです。とりあえず行く。高速通って、北九州空港のとこで下りて、下の道通って豊前市通過して、と移動。なんとなく豊前市って大分県のイメージだったんですが、福岡県なんすねえ。ちなみに昼御飯は中津市で食べました。トークミッションも無事こなして、熊本に帰還。ふらふらーん。翌日休みだったんで、ぐったりーん。そんな感じで韓国旅行は終わったニダ。あー、結局PSPとかDSまったくしなかったですよ。使ったお金は、
多分5000円くらいじゃないかな。デジカメも持っていきましたが、
一枚も撮影せず、ひたすら身体で味わった感じでひとつ。
そんな感じでちょっと異国の空気を味わってきました。リフレッシュになりましたかね。また頑張ってこー。
購入した本:
なし。
読了した本:
桜庭一樹『お好みの本、入荷しました』『本に埋もれて暮らしたい』、大楽絢太『BIG−4 2』、鳳乃一真『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2』、池宮彰一郎『島津奔る(上)』