中旬。
強きも弱きも等しく暑さで痛めつけられてる気がします。お盆です。お元気でしょうか。いや、朝とか結構涼しいんですがねえ、夕立もあんまし来なくなったし蒸し暑さがちょっと。
本屋に行きまして、ようよう購入したものがありまして、
ついに完結せがわ版「魔界転生」でございますよ。表紙は宮本武蔵で、おまけのしおりは、
でも、裏は、
十兵衛で、
対決をイメージした感じですかね。武蔵は、享年とか書いてないなあ。
読んでみて残ったのは、
「あれ?」という違和感でして。十兵衛の十人弟子である十人衆たちは、転生衆との戦いで次々に死んでいくのですが、最後の二人は武蔵に殺されます。その場面に「あれ?」だったわけで。二人の働きに
十兵衛が「ようやった!」と声をかけてから死ぬのですよ。心に残る場面だったのです。それが、せがわ版では、
死んだ後に「ようやった」と十兵衛が声をかけておりまして。その辺り原作の方がよかったなあ、と。せがわのコミックは「バジリスク」は『甲賀忍法帖』より面白い部分が多かったと思います。「Y十M」は『柳生忍法帖』とどっこいどっこいで、
「魔界転生十」は『魔界転生』に及ばなかったのではないか、というのが正直なところ。
前回、お盆に大学の先輩と飲みに行こうという話が出てましたが、どうにかこうにか実現しました。8月14日夕方から飲み会。
待ち合わせ場所、街のTSUTAYAにある文庫売り場というのも、なかなかに元文藝部らしくていいんじゃねえかな。さて、バスで行ったため、多少時間より早く到着。おおよそ1時間半、文庫コーナーをうろうろすることに。
今回の主旨としましては、
春に逝った友人の追悼みたいなとこもあります。が、
本の話をたっぷりするつもりでもありますよもちろん。前に友人と先輩と飲んだことがあってそのときも本の話などたっぷりしましたしね。そうすることが、我々らしい追悼ではないかなと思ったり。
そもそも、社会に出ましたところ、
なかなかに趣味の話などする機会もないのではないかと思うわけですよ。ことに、本の話などすることないしね。まだ、今のミッション場はゲームの話やマンガの話などの方が通じますが、いかんせん本読みがあまりいないようでして。条件としましては、本を読む相手であること、また、自分のテリトリーと相手のテリトリーがある程度重なってくることなどが挙げられましょう。まったく興味のない分野の本の話もつらいときありますしね。
その点、大学時代からの付き合いでありますし、趣味の重なり具合もほどほどな感じなので、楽しみにしておりました。また、
自分があまり読まない類いの本を紹介してもらおうという魂胆もあり。なので、一時間半の準備期間で、文庫本コーナーをうろつきながら、こちらも
何かオススメするならば何だろうかとつらつら棚を眺めながら考えていたわけで。ちなみにこのペエジの読了本を1年くらい遡って叩き台となるようなリストも作成していたり。ただ、振り返ってみると、
そこまで今年ハマった本もあんまりなかった気がするなあ。ウィアーの『火星の人』とかつい最近TV放映もあったことだしどうかと思ったら、TSUTAYAに売ってなかったよ……とほほ。
合流時間になったら、ふらりといつものように先輩出現。文庫本コーナーにて、これがどうかとか最近何読んでるかとかそんな話からスタート。とりあえずオススメ本としては、
古川日出男『アラビアの夜の種族』や牧野修『MOUSE』などを挙げておく。また、そういうリストをメールしてもらおうと思ってたがいうのを忘れていた、と先輩がおっしゃったので、ケータイにそのリストをすでに持って来ていたので、先輩の反応から多少リストの整理をした上で、メール添付して送りつけておく。後から思えば、未読の可能性がある
ダン・シモンズの『ハイペリオン』とかも挙げておけばよかったか。まあその辺り、また後で連絡を取って追加してみますか。
アイリッシュパブを皮切りに日本酒の店、スナックと店を変えつつ、
飲みながらひたすら本の話をする。元々先輩は読み手であり批評・分析の人であるから、そうした意見を聞きつつ、討論もする。うむ、楽しい楽しい。ああ、
ここにあの友人がいたら、にこにこしながら話を聞いてくれていただろうなあ。
前述の「魔界転生十」の話なども出まして、『柳生忍法帖』『魔界転生』と来れば、
次はやはり『柳生十兵衛死す』ではないかということに。まああれだ、石川賢がすでにコミック化はしていますが、それをいうなら石川賢『魔界転生』もやってるしなあ。ただ、
個人的な感想を述べるならば、『柳生十兵衛死す』は小説としては盛り上がりがいまひとつだった気がするわけです。ならば、コミック化する場合どうすれば面白くなるか、などという話をする。
また柳広司の「ジョーカーゲーム」のシリーズがいいですよとオススメしましたところ未読だったようで、どういう話かと問われ、まったくもって一言ですませる私。「
陸軍中の学校をネタにしたスパイ機関の話です」「おお、なるほどなるほど」それですませる方もすませる方ですが、通じる方も通じる方だと思う。まあそれですまなかったときには、「
昔陸軍中野予備校なんてのもありまして」と別のネタに方向転換するつもりもなきにしもあらず。あー、念のため「陸軍中野予備校」は安永航一郎のギャグマンガね。ともあれ、「そういうのだったら自分も似たようなのをコミックで見たことがある」とおっしゃり、「D機関というのがあって……」「いや待って先輩、それ結城中佐とか『魔王』とか出てきませんか?」「ああ、たしか」「同じもんですがな!」「おおう」解決する。ぜひとも原作も読んでいただきたい。
先輩も、単純に語るのではなく、いろいろな分野の話などを織り交ぜながら多角的に批評していくタイプの人なので、
話を聞くだけでもぽんぽん飛んだりして面白い。ネタも私の振る話にノリノリで、ベニ松の話や「ウィザードリィ」やら「オーバーロード」の話、テーブルトークRPGからアニメの「パトレイバー」とその時代背景、作り込みの話や他の作品との比較などなど。こないだ亡くなったハーラン・エリスンの話から、やはり今年亡くなったル=グインになり、さらにジブリのアニメに話が飛んだり。あ、「世界樹の迷宮」の話も出ました。プレイしたことはなかったようで、タッチペンでマッピングするというので「それはすげー」と興奮されていたり。
そんな感じでたっぷりと語り、ホロ酔い加減で自宅に帰り、シャワーも浴びずに寝る。翌朝汗でべたべたになって気持ち悪かったので、
珍しく朝シャワー。15日のこととて、両親は母の実家に顔出しに行ってるんで留守。午前中は、近くにある祖父の墓参り。
今回は左手前に写ってますが、「川辺」を納めておく。帰宅して、まったりと過ごす。五連休だったお盆休みはこれにて終了。てか、
飲みに行った以外はひたすら本を読んでいたような気がします。
ところで、ここんとこしばらくVitaを起動してなかったのですが、久々に起こし、PSストアにアクセスしましたところ、キャンペーンが。SNKの40周年だとかで、ん、SNK? 中を見ますと、
中には150円とか狂ったような値段になっているものもあったりしまして、ええ、
当然のように購入しましたともさ、Vitaでできる最後のひとつ。キャンペーンじゃないなら2000円くらいでしたか。えーと、あ、画像があった。
これがワンコイン近くまでに下がってたら、
そりゃ買うっしょ。ええ、まだプレイしてませんが。
一方、3DSの方は、
→
+12時間半てとこですか。そこそこ順調。第五迷宮の地下2階に到達でございます。レベル的には40を越えまして、スキルの方も順調。ことにブシドーが「戦意高揚」を覚えてかなり楽になりました。
構えを崩してなければターン終了時にTPが5回復してくれます。構えというのは3種類ありまして、上段とか居合いとか。上段の構え中は攻撃力増加しています。居合いだと速度とかかな。で、それぞれに対応する攻撃スキルがあって、対応した構えをしていると必ずクリティカルヒットがおまけにくっついてくるという。構えは累積・延長し、3つの構えのうち一番レベルの高いものを戦闘開始時に勝手にとってくれる場合があります。ので、わりと放っておいても勝手にブシドーはTP回復という。で、例えば「逆袈裟」のスキルなんて現在TPコスト5ですからね。使い放題。
てことでまだまだ先は長そうですが、ちまちまやってますわい。長そう、というのは、第一迷宮が「東土ノ聖堂」で、第五迷宮で「真南ノ聖堂」となり、東西南北に対応した聖堂があるらしいという話が出てますからねえ。まだ現在第五迷宮とはいえ、実際にはナンバリングされてない小さいダンジョンもいくつかクリアしてきてるので、このペースで行くと
まだまだダンジョンたっぷり、マッピングたっぷりですよ。うくく。
盆明けから狂ったようにミッション場が忙しくなるはず……だったのが
中途半端な忙しさに。疲れだけがたまっていく感じで。お盆休みにのんびりしてた反動が一気に来てるのかね(肉体的に)。ううむ。まあほどほどに頑張って行きましょうかね。
購入した本:
相野仁『日常ではさえないただのおっさん、本当は地上最強の戦神』、中山七里『中山七転八倒』、佐島勤『魔法科高校の劣等生26』、あわむら赤光『我が驍勇にふるえよ天地8』、山和平『デーモンロード・ニュービー3』
読了した本:
雑賀礼史『召喚教師リアルバウトハイスクール14〜19』『デスパレート・サマー』『雛は舞い降りた!』、渡辺恒彦『理想のヒモ生活11』、うみ『格安温泉宿を建て直そうとしたらハーレム状態になったんだけど全員人外なんだ』、相野仁『日常ではさえないただのおっさん、本当は地上最強の戦神』、山和平『デーモンロード・ニュービー1〜3』、あわむら赤光『我が驍勇にふるえよ天地8』