2004年7月。



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上旬。


 7月に入り、そろそろ6月下旬の分をアップして、7月分のファイルを作っておこうかな、などと作業を始め、操作を誤り、つい7月用のを6月に上書き。ぐわっ。しかもバックアップが6月中旬までしかありません(*1)
 しょうがないので、もう一度下旬の原稿を書き出すことに。
 ところが書いてる最中にぷつん、と電源が落ちる(*2)。直後、点灯。またかっ。コンセントを引っこ抜き、しばし放心。それからおもむろにタワーをバラす。こないだテープで止めたところの接触が悪くなってきたのだろう。ぐりぐりと揉むようにテープを固定。側面が完全にオープンになったまま、タワーを起動。ぐおんぐおん。音が大きいです。うおっ。何やらびりっと来たですよ? いかんいかん。良い子はマネをしちゃいけません(*3)
 そのままの状態で使える状態になるのを待つ。が、途中でまたダウン。
 こりは本格的にまずい。
 ということで、第二回放置プレイ開始


 すでにネオパソは注文してはいるのだが、まだ到着までしばらくかかる。うむむ。


 とりあえずウィザードリィを続けることに。テンションを高めるため、ベニ松(*4)のウィズ小説を一気に読む。よし。


 数日後、ネオパソが届いたので、調教開始。組み立てて、最初の一手はウィンドウズの設定。二手目、アンチウイルスソフトの組み込み。三手目、モデムとネット接続の設定。四手目、ウイルスソフトのユーザー登録とバージョンアップ。五手目、バックアップしたCDからブラウザソフトをインストール。六手目、メーラーの設定。七手目、溜まっていたメールを受信。八手目、ウイルス検索をしながら、バックアップCDからデータを移植。九手目、疲れたので寝る(開始したの夜だったし)。


 翌日、お休みだったので、というか、休日の前に配達をしてもらったので、パソコンいじりを続行。ネオパソにはTVチューナーとやらが入っているらしい。組み立てているときに得体の知れぬコードが出てきたのだが、これをアンテナコネクタだかアンテナの穴だかに突っ込まねばならないようだ。私は自分の部屋を見回した。そんな穴はない。別室にはあるのだが、遠い。しかもコードが太いのでドアの隙間を通らない(電話のケーブルは薄いので通った)。何か抜本的なことをやらねばならないような気がしてくる。
 悩むこと数秒。まあいいか、と結論。TV観なけりゃいいんだし(*5)。観たければ別室にあるし。
 てなわけで、今度はパソコンショップにお買い物。目当てはディスプレイカバー。父のパソコンが家に来たときには、ディスプレイはビニールでくるまれていて、いまだに父はそれをカバー代わりに使っている。私もそういうのを期待していたのだが、我がディスプレイ君は、スチロールの薄いのに包まれて到着しなさった。カバーにはちと使えぬ。
 パソコンショップに行ったが、営業時間まだ到達しておらず、閉まっている。隣のいろいろ中古屋さんが開いていたので、そこに入る。古いゲームソフトやDVDなどを眺めつつ、時間つぶし。その店で未開封のCD−Rの10枚組800円くらいを見つけて購入(*6)。まだ時間があったので、今度はさらに隣の本屋に入って立ち読み開始。
 ようやくパソコン屋が開いたので入ってつらつらと探し物。カバーはあっさり見つかったが、アンテナは売ってないなあ。店員に聞くのも面倒だったので、カバーのみ購入して帰宅。
 カバーはなかなか薄々で使いやすい。


 「BUSHIN」はようやく6つ目のダンジョンに到達。一時はそこに至る方法が分からずに5Fをさまよい歩いては、クモに追っかけられていたものだが、ふと思いついたことを試したらうまくいったのである(*7)。なかなか好調に話は進んでいる。


 もう一本ちまちまやっているのが「機動戦士ガンダム戦記」である。ガンダム系のゲームではかなりお気に入りの部類に入った。一年戦争の地上戦のみに限ったミッション遂行型のゲームである。連邦側、ジオン側のどちらでもプレイできるのだが、私はジオンがほとんどである。同時期に買った「エゥーゴvsティターンズ」だと、ティターンズばかり使っている。なんでこうも敵が好きかな。
 射撃武器がへなちょこで、格闘にやたら特化しているグフ系が愛機(*8)です。スラスター吹かして加速し、一気に相手の懐に飛び込んでヒートソードで斬りまくるのをもっぱらとしてます。部下が二機いてフォーメーション組んだりするんですが、自機がグフで、僚機がゲルググだったりザメルだったりと高性能なのはどうよ(*9)

   ともあれ、加速ばっかりしているとこのゲーム、すぐにオーバーヒートです。30秒くらい加速や素早い動きどころかジャンプすらできなくなります(高低差のあるマップだと先に進めなくなったり)。グフだと距離を置かれて射殺されます。オーバーヒートDeathです。そのあたりを考慮しながら突撃しなくてはいけません。また、珍しく敵味方が爆発するときに近くにいるとダメージを食らうゲームなんで、そっちも注意しなければなりません。特に接近戦だと前しか見てないので、すぐそばで僚機が敵を破壊して、それに巻き込まれることがしばしば。見えてない→正面ではない→装甲の弱い方角である→大ダメージ。そんな感じです。僚機の報告やレーダーも見てないといけません。気をつけることいっぱいです。

 でもまあ、愛機に乗って出てくるアムロやクリスやコウやユウやシローやらをグフで斬り倒すのは楽しいですな。今ではグフカスタムを愛用。イフリート改もあるんですが、いまいち、美しくない。ちょっとは使ってみたんですがね。だいたいイフリートは耐久度が半分くらい削られるとEXAMシステムが発動して、ブチ切れます。加速の制限がなくなり、攻撃力が上がります。連邦の貧弱なモビルスーツなんて一撃です。「じゃまするやーつはゆびさきひぃとつでぇ、だうんさぁ〜」などと口ずさみながら殺戮をしていたら遠くから雑魚に撃ち殺され、邪魔するやつに指先一つでダウンさせられた気分でヘコむことに。油断大敵です。そもそもEXAM発動していい感じになっているってことは、死にかけてるってことですからねえ。

 話が進むと、仮面のにーちゃんが「少々目立つカラーだが」と自分のお古をくれたり(*10)眉なしの総帥に褒められたり、部隊内がギャルゲーだったり、ゾックのデザインが妙にカッコよかったり(*11)します。ゲームの難易度はそんなに高くないので(「ジオニックフロント」などよりは)、わりにさくさくミッションクリアランクSが獲れます。手軽に楽しむにはいい感じです。
 って、ジオンの話ばっかりしてますね。連邦の方は……何かモビルスーツえらい少ないですよ? ジオンが20体近くあるのに、13くらいですか。1機しか使えないカスタム機は、ジオン8(シャアザク、ガルマザク、グフカスタム、イフリート改、シャアズゴック、ゾック、ザメル、ケンプファー)、連邦は6(アムロ機、クリス機、コウ機、シロー機、ユウ機、エイガー機)。なんだか偏ってるような気が。しかも連邦はジムばっかりだし。 いくつかはミッションをこなして、天パ少年(後から常人には聞けない声を聞いたりしてる人です)に「あなたなら使いこなすことができるでしょう」とか何とか白いのをもらったりしてますが、でも連邦は身が入らないなあ。じぃく、じをん


 ネオパソがネットにつながるようになったので、自分のサイトを覗いてみる。んで、ふと気づく。……一部のページに背景がついてない。あれれ? ソースを見てみると、相対アドレスになっていない。慌ててコンポーザーで手元のファイルを修正。しようとしたが、どうも変。アドレスを相対化する、と設定してOKを選択。しかし、次に開いてみるとまったく変更されていない。うむ? 前のパソコンではできたのだが、仕様か?
 しようがないので、きちんとなっているページのソースを参考に、ネット上でパスワード打ち込んで、直接修正を開始。修正して、プレビューで見て、ちゃんとなっているのを確認して、保存する。これでよし(*12)



(*1)バックアップを取ってないときに限って、こういうことが起こるのである、パンはバターを塗った面を下にして落ちるのである。
(*2)不幸の追加打撃。
(*3)悪い子に対しては責任持ちません。
(*4)ベニー松山。元ゲーム誌ライターで「亀仙松ちゃん」とも。鳥山明ファンクラブの人で、亀仙人のモデルになったとかならないとか。
(*5)などといいつつ室内アンテナが手に入ってから結構録画に使ってる。
(*6)当時は買い慣れてなかったのでそう高いと感じなかったが、現在4ギガのDVDR10枚組400円くらいで買ってる私にしてみれば高いぞ。
(*7)エレベーターで上の階に乗り付け、エレベーターそのままにして、ダンジョンを徒歩で下り、開きっぱなしのエレベーター孔から下の階に飛び降りるなんてこと、よく思いついたな、私。
(*8)「連邦VSジオン」でもグフで斬りまくってたなあ。
(*9)ザメルなどの遠距離用が部下にいると、砲撃食らった敵の爆発に巻き込まれやすい。接近戦は大変なのです。
(*10)装甲薄めで速くて赤いやつ。
(*11)前後にゴツくブッとく、しかもカッコいいという一見に値するデザインでした。
(*12)ちっともよくなかったことがすぐ後で判明。



購入した本:
  林トモアキ『お・り・が・み』、川上稔『終わりのクロニクル3(下)』、柴村仁『我が家のお稲荷さま。2』、成田良悟『Mew Mew!』
  

読了した本:
  ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上・下)』、鈴木輝一郎『時代小説が書きたい!』、東野圭吾『ちゃれんじ?』、川上稔『終わりのクロニクル1 (上・下)』
 




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中旬。


 ふと自分のサイトを覗いてみる。「旬な話」が豪快に文字化けしていた。表示の文字コードを変えてみたが好転しない。借りてるとこのファイルマネージャーからソースを呼び出し、点検。うおっ、文字がそっから壊れちょる。しかもタグもイカているらしく、後になるほど文字が大きくなっている。「戻る」と推測される文字は画面一杯に広がってますですよ?(*13)
 こりは困った。
 マネージャーが悪いのかクラック食らったのか呪われてるのか知識に乏しい私には分からない(*14)ので、とりあえず削除してみる。
 帰宅してから、おもむろにパソコンを立ち上げる。「破る方法はさっき思いついた(*15)などと呟きつつ、手元のファイルを開く。いじってみるが、いつものコンポーザーでは背景設定が変わらないまま。そこで別のブラウザを立ち上げ、ソースを呼び出す。んで、切り貼りして背景タグを修正、保存。いつものコンポーザーで見てみるとちゃんと背景のアドレスが相対化されている。よし。それをネットにアップしてみる。これでよかろうて。
 今度から長いのはワープロソフトで打ってhtmlに変換、コンポーザーでソース調整して、しきれない部分は別ブラウザからソース呼び出して微調整することにしましょう。Wソース方式(*16)


 最近信号待ちでよく見かけるお菓子屋(前に書いたのとは別)の幟に、気になるものが。以前の店の「冷珈大福」という合わせ方もインパクトがあった。何故アイスコーヒーと大福を合わせるのか。いちごと大福よりもはるかに馴染みにくいような気がするんですがねえ。んで、今度見かけたのは、「プリン大福(*17)ええと、プリンと大福を別々に食べた方がよさげな気がするのは私だけですか? なんてことを考えてるときに川上稔の本を読んでプリン入りおにぎりにのけぞったり(*18)


 ゲーム雑誌を立ち読みしていて、そのうち来るだろうなと予想していた通りの記事を発見。「戦国無双」の猛将伝が出るそうな。ええと、羽柴のサルが使えるようになる他、うおう、本多忠勝が出るそう(*19)おう、平八郎。平八郎なら、槍ですな。英語でいえば「ドラゴンフライスラッシャー(*20)ですか。斬属性ですよ多分。ちょっと楽しみになってみたり。でも、蹴鞠でオーバーヘッドをかます今川よっしーはどうよ? それはそれですごいと思うけど。


 すごいと思ったといえば、前にこんな達人を見た。結構なスピードで走るバイク上、肩でケータイを固定して話している(*21)。ちゃんとギアを変えたり、車をすり抜けたり、信号停車したりしている。これでくわえタバコだったら、桜玉吉のマンガ(*22)ですな。
 別の日、こんな人を見た。渋滞している車の横をすり抜けていく原付ライダー。走りながらメールを打っている。ただ、どうにも達人ではないらしく、メールの方に神経が行くと、アクセルを握る右手が緩む(ついでに脳も)ようで、唐突に速度が落ちる。ふらつく。すぐ後ろ、原付で走っている私は、行動パターンが読めずに危なくてしょうがなかった。混雑した状況でこれをやるにーちゃんは、ある意味すごいと思う。


 さらにすごいといえば、最近諸々の事情で目にした名前。これまで見てきた中でトップクラスのインパクトでした。その名も、無敵剛介(本名)。東洋医学の人です。実在でご存命です。無敵さんです。教授です。やっぱり「無敵先生」と呼ばれてらっしゃるんでしょうか。親戚の子どもたちからは無敵のおじさん」なんて呼ばれているのかもしれません。一撃必殺って感じがします。って殺してはいけませんがな。悪気はありませんので、関係者の方が見ていたらお許しを。


 後輩から今後のために本を買ってきてくれと頼まれた(*23)ので(パシリ?)、何軒か回ってみる。「め」で始まる雑誌なのだが(例:めばえ、めんずのんの)、見つからない。売り切れですかそうですか。しょうがないので、別の本でも買っていこうかと考え出す。まあ、そのまま渡してもバレないじゃろう。……暑さが脳に回っている模様。雑誌コーナーにあった「現代農業」の8月号なんてどうよ? 背中のキャッチ「ミミズはスゴイ」が気にかかるのよ。スゴイらしいよ?(*24)
 汗だくになって捜索を続け、分かったこと。
  その1:しばらく前にはあった。
  その2:しばらくすればある。
  結論:今が一番ないとき。
 それでもなお、売れ残りを求め、探し続ける私。さらに二日で十五ほど店を回りました。最初のうちはテーマソングが太陽にほえろ!でしたが、太陽に吠えてても暑いだけなので、途中から名曲「やつらの足音のバラード(*25)に脳内でオートチェンジ。最近CMで使われてる(*26)この曲を口ずさみながら放浪することに。この苦労が報われて、やがて何かが生まれたりするんでしょうか(*27)。よっぽど「ふ」で始まる方(例:ふじんこうろん)の新しいやつを買っていこうかとも思ったが、止めておくことに。
 原付で走っていると、ヘルメットが焼けてくるわけです。何だか塩釜に首突っ込んでるみたいな気もしてきます。
 ふと、こんな言葉が思い浮かぶ。
働け、DO! 働け、DO! 我が暮らし楽にならざり。ぢっと手を見る(*28)
 するとそこには預かったお金があるわけで。
 別の人の言葉がひょいと頭をかすめます。幻聴です。真理です。
お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの
 うん、まあそういうこと。

 とりあえず小金が入った(←前パラグラフとは別件ということにしておこう)ので、またゲームなぞ買ってみようかと思ってお店に行く。今度こそ「塊魂」をと思ったんですが、売り切れてました。しかもまだ高いです。狙いを修正して、月末に出る「ドルアーガ」を待ちますか(*29)


 TVチューナーが役に立たないが、三色端子の穴が開いてるので、思いついてプレステ2をつないでみる。設定を外部入力にしてみると、ゲーム画面になった。うむ。手元にあった「真・三国無双Empires」を差し込んで実験。画像がちと荒いなあ。特に文字のドットが荒く見える。アクションだと動きがたまに遅くなるし。普通のテレビと違って、画面までの距離が短いのでよけいにそう感じるんですかねえ。動きの少ないシミュレーション系ならいいかもと思わないでもないが、考えてみたらそうしたゲームは文字や数字のデータが多いしなあ。
 とりあえずお気に入りのゲームのムービーを取り込んでみたりして。画面はちと暗いですが、自分なりに内容を分析してみたりもする。
 さらに、ビデオデッキを別の部屋から拝借し、パソコンに接続。昔録ったビデオなどを取り込んでいく作業をしている。地獄のスナフキンや汚れなき壊れ屋や邪悪なお兄さんや遅れてきたルーキーや不発の核弾頭などが出演してるお笑い番組とかなすびが出ている電波少年スペシャルとかソロモンの悪夢とかニュージーランドまでバンジージャンプしに行ったときのビデオとか。DVDなどに焼いて保存できるのが嬉しかったり。と書いてて思い出した。熊大の部室に前録画したノロイのビデオ……じゃなかった「ガンバ」のビデオを置いたままにしていた。回収せねば。
 結構遊べますな、こりゃ。まあ、TV付きHDレコーダー(まだTVは映りません)なわけで、容量デカいからできることなんでしょうけど。
 
 サークルに顔を出して、預かってたお金は返却。結局小心者というか正直者な私



(*13)ほらね。
(*14)いろいろ心当たりはあるらしい。
(*15)荒木飛呂彦風でひとつ。
(*16)結構メンドくさい。その上、この時期の(つまりこの原稿も)ソースがひどく読みにくい。
(*17)中のプリンはどろっとしてるらしい。
(*18)美術部部長のドイツ系美少女が結構おいしそうに食べてます。
(*19)第一次平八郎ブーム到来。
(*20)和名「蜻蛉切り」ですが……。
(*21)今は犯罪です。
(*22)ファミ通で連載してた頃も病んだ感じのどろどろのエッセイマンガも大好きである。豪華本も持ってます。
(*23)何か一年後も似たようなことをしている。
(*24)うお、今にして思えば読んどきゃよかった。どうスゴいもんか興味あるですはい。
(*25)「なんにもない、なんにもなぁい、まったくなんにもない」という出だしから始まる名曲。
(*26)北野武がでっかい卵みたいなのを抱いてるCMが流れてました。何のCMだったか忘れましたが。
(*27)歌詞はその後「生まれた、生まれぇたぁ、何が生まれた」と進み、星が生まれ、大地ができ、海ができ、動植物が生まれ、最後は地平線の向こうからマンモスの匂いのするやつらがやってくるのです。
(*28)「DO」なので前半は「働けや、オラァ、働けってんだろうが、オラァ」といった感じでしょうか。
(*29)結局買ってない。



購入した本:
  安田均編『狙われたヘッポコーズ』
    

読了した本:
  川上稔『終わりのクロニクル2(上・下)』『終わりのクロニクル3(上・中・下)』、と学会『トンデモ本の世界S』、林トモアキ『お・り・が・み』






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下旬。


 何だかブラウザの調子が悪い。ファイルの保存とかできないですよ。ちとクラッシュ? やむを得ず、念のためにデータを避難させておいて、ブラウザを削除。再インストールを目論む。あっさりと修復されました。めでたい(*30)


 家の近くにある本屋に寄ってみると、しばらくぶりに文庫本の新刊案内が変わっていた。どのくらいしばらくぶりかというと、こないだまで3月の新刊案内が堂々と出ていたくらいである。それが一気に8月の分ですよ(*31)
 来月はどのような本が出るのか確認作業。ロード・ダンセイニ、田口仙年堂、榊涼介、雑賀礼史、水野良、栗本薫、岩本隆雄(*32)、小川一水とチェックです。そこはかとなくライト系が中心なのは、暑いから。やっぱ、暑いと長いのとか難しげなのって読みたくないじゃん? 私の部屋、クーラーとかないし。

 で。これを読んでいるような人であれば知っているやもしれんが、アイザック・アシモフ(アジモフ)という作家がいた。毎回「トリビアの泉」で引用されるモミアゲのおっさんとして記憶している人も多かろう(*33)。ロボット小説を書いた人である。アシモの名の由来(多分)になった人である。ついでにいうと、中学の英語の教科書に載ってたこともある。
 そのアシモフに原題を“I,Robot”という小説がある。その新訳が出るそうな。案内表を順番に見ていくと、角川の欄にあった。『アイ・ロボット』ぐわっ、角川っぽい、何のひねりも芸もない邦題です。さらに表を読み進んでいく私。早川書房で目が点に。そこにあったのは、アシモフ作『われはロボット 決定版』って、おい? 早川はもう一冊アシモフのロボット小説決定版を出す予定になっている。ちなみにこれまであった同作の邦訳は早川版『われはロボット』、創元版『私はロボット』の二種だったと記憶している(ジュブナイルとかは計算に入れてない)。さすがに創元から同時に出るってことはなさそうですが、このブッキングはどうですか? 版権はどうなってるんでしょうか。しかも早川が上旬発売に対して、角川は下旬です。『決定版』が先に出てて、なおかつそれがSFに強い早川書房だったとき、角川版がどれほど売れるんでしょうか。もしかしたら私が知らないだけで、角川が映画化したりする話があるのかしらん。私は早川の旧版持ってるんでどっちも買いませんが。

 とか何とか書いてたら、別の本で「I,ROBOT」が映画化されるという話を発見。角川映画じゃないだろうけど。でも、設定だけを使って、内容はあんまし関係ないっぽいですよ。てことは、多分、角川から出るやつは、映画のノベライズ系でしょうね。納得。


 パソがらみの出費もあって、懐がかなり寒くなる。というか、真っ赤っかに貧しい状態である。以前、研究室の先輩から「新しい血をバイトに入れたい。誰かおらんか」といわれていた。サークルの方もあたっていたが、たまたまバイトの期間が大学の試験期間とものの見事に重なっていたため、なかなか見つからぬ。スケジュールに都合がつくようだったので「私が行きます」と申し入れをしたところ快諾される。その後、試験の合間だという後輩をひとり確保(*34)
 バイトというのは、放送局でのお仕事である。具体的にいうと、高校野球の放送の準備やら手伝いやら後片づけやらである。シャツに塩が浮きまくるくらい機材を運んだり、うろちょろしたりしていた。TV局の社食で昼食摂ったり撮影や機材を眺めたり現場の雰囲気を味わったりと、いろいろ取材をタダでさせてもらった気分である。しかもバイト料が出る。いい話だ。
 撤収の手伝いをして局に着いた途端、土砂降りになる。雷まで鳴っておる。局内で片付けを一時間ほどもやっていたが、終わってもまだ降っている。どうせ汗びっしょりになった格好である。カッパを持ってきていなかったが、覚悟を決めて、原付で帰ることにする。後輩は自転車。バッグを入れるためのビニール袋を余分に持っていたので、与える。局を出て坂を下りて、信号待ちをしていると、追いついてきた後輩が自転車で左折……しようとして、見事に滑り、歩道から車道に吹っ飛びかける。おいおいおい。無事だったので、ホッとする。
 帰っているときにも雷が鳴っていて、ふと目を上げると、すぐ上で稲妻が踊っている。ううむ。私は日頃の行いがいいから雷が落ちてくるわけがないと確信しているので、雷を観察しながら帰宅(*35)
 まあキツいことはキツかったが、想像以上に重い機材はなかった。これまでいろいろバイトをしてきたが、一番想像以上に重かったのは、洋服の卸を手伝ったときの反物だった。ロールである。ちょっぴり巻いてあるやつならともかく、50メートルとか100とかなると腰が砕けそうな重さになる。それはそれで立派に作品の取材になったのだが。


 ロールといえば、バスに乗っていて信号待ちしているときのことだ。ふと窓の外を見れば、お菓子屋の張り紙。こういうのに敏感になってるよなあ、なんて思いながら観察。するとふわふわ「の」の字ロール。一緒に乗っていて後輩が「何となく形状が想像できますね」とのたまう。それはあれか、ロールケーキのゆるんだやつ


 前旬で触れた本多忠勝の槍であるが、意味の分からぬ人もいるのではないかと遅まきながら気づいたわけで、注釈をば。彼があるとき竜を見かけ、ジャンプ斬りで触れたらそれだけでまっぷたつにしてしまったという伝説があるのです。んで、ついた名前を英訳すると「ドラゴン・フライ・スラッシャー」って。これは朝鮮半島に行った加藤清正の片鎌槍「タイガー・スレイヤー」と並んで、戦国末期の「竜虎の槍」と呼ばれています。……信じないように(*36)
 てなことを書いているうちに、ゲーム雑誌で平八郎(とその娘)の画像が公開。でかいオヤジである。兜もでけぇ。槍がかっこいいぞ。しかもどこかで見たような……としばし考え、はたと膝を打つ。この平八郎、武装した江田島平八に似ているですよ。正体が分かって何となくすっきり。やっぱり「わしが徳川四天王筆頭本多忠勝であるっ(*37)とか名乗ったりするんでしょうか。んで、レベル3までの槍が名前だけ出てきたのだが、レベル3の武器が「虎斬槍」って、うぉぅ、まさしく「タイガー・スレイヤー」ですよ? ああ、それで加藤清正が使用キャラになっていないのですか。

 加藤清正といえば、日本の歴史上、一休さんと並ぶ虎退治の人(*38)である。熊本は清正ゆかりの土地であるから、彼にちなんだ祭がいくつかある。ひとつが清正公祭。もうひとつが藤崎宮秋の例大祭である。後者はかつて「ボシタ祭」と呼ばれていた。つーか、そっちの方がいまだに馴染みがある。しかし、「ボシタ」が「滅ぼした」から、より正確には「朝鮮を滅ぼした」から来ているという話があり、実際お祭り自体が、朝鮮出兵がらみであるから、仕方ないのだが、名前が変わったのである。ちょうど、「バカチョン」という言葉が朝鮮人差別だということで使えなくなった時期だったろうか。しかし、毎年思うのだが、かけ声を「ボシタボシタ」から「どーかいどーかい」メインに変え、名前を変えても、それじゃ意味がないんじゃない? やってることって一緒だし。言葉変えたって、実体をともなっていなければ意味がないということに、言葉狩りをする人たちは何故気づかないんだろう。 
 ……なんてネタは秋頃使えばよかったと書いた後で思ってみたり。


 先日、お伺いした会社のある事務机のマット下にカレンダーがあった。何とはなしに眺めていると、微妙な違和感。日付のところにやたら○や△が書いてカラフルに色分けされている。まあ、それはよい。視線をカレンダー上部に向けるとそこにタイトルが。電波カレンダー、と。この印はひょっとして怪しい電波の強弱あるいは受信記録かっ。しかも何故2002年? 会社の人にも訊けず、謎が謎を呼ぶ電波カレンダーであった。この話題は多分続かない(*39)


 
(*30)その後使えなくなったので結果としてめでたくはなかった。
(*31)それからはマジメに更新している模様。
(*32)この時点で二年くらい待っていたような気がするが、また予定から消えました。出てません。また「十年寝太郎」になっちゃんでしょうか。
(*33)現在降板。後任はアリストテレスです。
(*34)一年経ち、後輩は文芸部に顔を出さなくなって久しい。
(*35)何でも観察の対象にするヒトである。
(*36)書いてたら「魔法の国ザンス」みたいな気分になってきた。
(*37)念のために書いておきますと、徳川四天王の筆頭は酒井定次です。
(*38)ちょっと方法が違いますが、清正は退治で、一休さんは対峙です。
(*39)ほらやっぱり続かなかった。



購入した本:
  なし。
    

読了した本:
  柴村仁『我が家のお稲荷さま。2』、中村うさぎ×倉田真由美『うさたまの暗夜行路対談』、杉原智則『殿様気分でHAPPY!』、鈴木鈴『海辺のウサ ギ』、竹内結子『ニオイふぇちぃ』、本の雑誌編集部編『よりぬき読書相談室特盛すこぶる本編』、鷺沢萠『かわいい子には旅をさせるな』 、パペットマペッ ト『パペットマペットの4コマショートコント大作戦』











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