2004年10月。



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上旬。


 前回触れた花屋だか雑貨屋だかで、また立て看板が変わっていました。ジャックがひとつ残らず消え、ハート様のみ。張り紙にはクリスマスイルミネーションのカタログ注文がどうとか書いてあります。締め切りが10月末です(*1)。てことは、ハロウィン真っ盛りな頃でありまして、その頃まで多分これ張ってあるんでしょうし、もう今年はジャックの出番はないってことですか。張り紙の下部に購買意欲をそそるためか「珍しい・カワイイものは早くなくなります」半分ボケた頭で「それって遅くなるってこと?」と考えてしまい苦笑です。「早くなく・なります」じゃなくて、「早く・なくなります」ってことね。


 「旬な話」を読んでくださっている奇特な文芸部長老からこないだ指摘をいただいた。「ボシタ祭」の「ボシタ」が「滅ぼした」から来てるというのは言語学的におかしいだろう、と。「申した」からの転訛ではないかということで、神様への奉納だし「申し上げる」ってことなのかもね。ははあなるほろ。いや、私も前々からちょっと言葉がおかしいなと思っていたことは思っていたのだ。まあ、なにぶんどっかで聞かされたことなんで、俗説だったってことでひとつ。でもアレ、ある時期からいっせいに「ボシタ祭」って使われなくなったんだよね。やっぱし何やら難癖つけてきた人がいるのかも。


 前回、ウチで取っている新聞について書いたような気がする。この新聞、契約したのは何ヶ月か前で、それも父親の仕事の関係でのことだ。どーでもいいが、相変わらずアテにならないし、地元の記事は少ないしで、はっきりいって役に立ってない。それでもツッコミどころを探してつらつら眺めてしまう。ってこの読み方ってトンデモ本のそれですな(*2)


 今回は、その某新聞系列が持っているプロスポーツチームの会社が、とある出版社を訴えたという記事から。まあ、内容はどーでもいいんですけどね、出版社が書き立てた内容について「(そのような)事実は全くない」と記事の地の文で訴えを全面肯定するような発言をするのはマスコミとしていかがなもんか。ちなみにその第三者的な根拠はまったく書かれてませんよ、もちろん。訴えた方がいってるつーだけで。批判している、とか、訴えた、とか謝罪広告と賠償金を求めているとかいうのは事実なので書いてもいいさね。でも事実はない、といきなりいうのは違うと思う(*3)。ええ、いや、どこの新聞とはいいませんよ。


 同じ日の編集欄みたいなとこ。イラク戦争に対するアメリカの姿勢は間違っていたという意見が強くなってきている、というような話から始まり、でもテロにつながるかもしれないフセインを叩いた意味は大きい、これは正しかったのである、という方向に持っていく流れだった。起こりえたかもしれない危険を未然に防いだんだ、ってさ。

 自由世界への憎悪を仲立ちにサダム・フセインと国際テロリストが連帯する。その最悪のシナリオが、フセイン帝国の崩壊で消滅したことの意義は小さくない◆幻のリングを狙った一見お粗末なダンクシュートが結局は、どれほどの数の人命を将来の大規模テロから未然に救ったか。「避けられた未来」を見つめる時、人は神の目を持ち得ない。

 これがその結論部なんですけど、「神の目を持ち得ない」ってことは、これが正しいのかどうかは今の人間には分からないってことでしょうに。そう書いてるにも関わらず全体の口調がアメリカの行動を賞賛する感じなのはどうしたことか。「避けられた未来」ってのは起こらなかったことであって、フセインとテロ組織が結んだという事実はなかったということになるわけでしょう。起こらなかったかもしれないわけでしょう。それを根拠に現在を肯定するのはいかんと思うよ。なんだっていえるわけだし。殴られるかもしれないから最初に殴っておけという、アメリカのやり方と一緒なわけで。この理屈を使うならフセインとテロリストの結びつきは阻止できたかもしれないけど、アメリカがちょっかい出さなければ起こらなかったはずのテロが起こってる。アメリカはよけいなことをしてくれたという言い方もできないですか? つーか、アメリカが終戦宣言する前よりテロってよっぽど増えてないか? ぜひともこの記事はテロの被害者関係者やイラクの人たちに読んでもらいたいですな。あんたたちが苦しむのは仕方がない。戦争しなければ、もっと大勢が苦しんだかもしれないんだってね。



 話は変わって「太閤立志伝V」島津君プレイの続きです(*4)


○  ○  ○  ○  ○


 連載リプレイ  これでトドメだ、島津君 第3回「東国激闘編」

 前回、近畿制圧のために北条と上杉を朝敵にしていたので、今度の目標はこのどちらかの撃滅です。とりあえず主命をもらうためにまた鹿児島へ。現在の社会情勢では、上杉と北条が互角、島津がそれよりほんのちょっぴり上ってところです。その他の大名は大きく離されているため、この二家を滅ぼせば全国制覇目前って感じですか。もっとも、島津が単独なのに対して、北条−上杉−今川の三国同盟の方が足したらかなり勢力上です。しかも近畿での前哨戦と違ってどちらの家も本隊、武将がほとんど残ってるんでアレですが。


 鹿児島に戻り、主命申し出。とりあえず上杉。「いくらおぬしの申し出でもできぬ。領地の発展に努めよ」と却下。じゃあ次、北条。「いくらおぬしの申し出でも以下略」上杉北条と交互に申し出て、ようやく主命が下りました。次の敵は上杉です。帰りがけにいくつかの町に寄っているとこんな話が。「三好政勝殿は島津君16号という逸品を持っているらしい。一度見てみたいものだ」たしかに仲良くなるために渡しましたよ、アレ。前回受けたダメージから少し立ち直る島津君でした(*5)


 北条から奪い取った安土城に拠点を移し、輸送コマンドで兵、食い物、金などを石山本願寺から引っ張ってきます。第一段階の標的は直江兼続が城主やってる一乗谷。昔は朝倉氏の居城だったわけで、大名が居城にしてたとこってほとんどがデカいしカタいんですわ。がしがし城を攻めていると、援軍がやってきて野戦に移行です。上杉景勝登場です。いきなり「毘沙門天」ですか。敵援軍がみんなパワーアップです。直江っちの軍がとっとと城に戻ったので、援軍を待ちかまえる島津軍。真っ先に突撃してきたのは、福島正則です。加藤清正は織田家滅亡のときに島津君の手下になってましたが、福島、上杉にいたんですねえ。騎馬隊を率いてまっすぐに迫ってきます。さながら上杉軍のビッテンフェルト、黒色槍騎兵(*6)です。島津軍は陣を敷いて待ち受けます。突っ込んできた福島隊にまず島津君が接敵。殴ります。鍋島直茂、秀吉君、真田信繁が順番に隣接してきて殴る蹴るです。袋叩きです。もう一部隊は横から回り込んで逃げ道をふさいで弓攻撃です。はっきしいって福島正則隊生きてるのが不思議なくらいの壊滅状態。ところがさすがに猛将福島、ただではくたばりません。しかも上杉景勝の使った「毘沙門天」がかかってます。ビッテンフェルトぶりを遺憾なく発揮です(*7)。特技「敵中突破」でいきなり島津君の部隊に突貫。ぼろぼろになりながらもこっちにダメージを与えて包囲網から脱出しちゃいました。何かかっちょいいぞ。もっともダメージを食らいすぎて次のターンで撃破されましたが(*8)。福島隊から時間差で突っ込んできた部隊を各個撃破し、逃げることなく迫ってきた援軍総大将景勝まで撃破して圧勝。攻城戦に戻って直江っちも降伏させました。いや、近畿制圧戦と違ってかなり骨のある戦いです。油断はなりません。
 

 一乗谷、金沢と陥落させていき、かなりデカい魚津城を攻め落としました。んでここに拠点を移動です。上杉の本拠地である春日山まであと少しです。ただ、春日山を落としても景勝は別の城に拠点を移すので、直轄地が最後の一城になるまで殴り続けなければならないんですが、多分、上杉領では一番難攻不落なのは春日山なんでそこから追い出すだけでも意味ありです。デカい、カタい上に駐屯している兵士が最大の50000人です。放っておいたら殴っても殴っても回復しちゃうですよ
 

 覚悟を決めて、第一次春日山攻め開始。使えるのが五部隊で、それぞれの部隊を率いる武将の階級によって最大兵数が決まります。おおよそ16000人くらい。お互いそれくらいの部隊が攻城戦に入るわけです。はっきしいって、しんどい。守備兵が多いと、ただでさえカタい壁がもっとカタくなります。頑張って10000人くらいまで削っても野戦が入れば、予備兵力で最大まで回復しやがります。野戦で殴りまくっても城内へ撤退されれば、攻城戦ではまた最大値です。敵地なんでこっちの兵力は回復しません。破る方法は、敵の兵力をひたすら削りまくる、本丸を陥落させる、敵総大将撃破、和議のいずれかです。予想通り、第一次春日山攻めは、攻城戦→野戦の段階で、すでにこちらの兵力が6000を切り、撤退。


 魚津に戻ってすぐに軍を編成して、第二次春日山攻めスタートです。春日山の兵力は40000近く残ってます。うがー。暴れまくっているうちに第二次春日山攻め終了。何しろ殴っても殴っても回復する上に、援軍が次々に来ます。上杉の国主のひとり北条高広や、忍者の里から軒猿衆が来たり、同盟の北条から来たりします。長引くと入れ替わり援軍が来たりもします。厄介ですな。


 だいぶ魚津に集めた兵も減ってしまったので手下どもに徴兵や訓練を命じて、いったん休養。島津君の体力を回復させてからすぐに第三次春日山攻めです。まだ25000くらい。殴って殴られての最中に、突如報告が。「一大事です。本拠地の魚津城に村上国清軍団が迫っています」何だとうっ。国清だから、おそらく上杉系の国主か、そこから派遣されたのでせう。いや、こっちが春日山にかかっているときに面倒な。しかも他の手下たちはみんな仕事を命じてましたんで出かけてるはずです。春日山攻めの自軍兵力を見ればかなり減ってるし、ということで急遽撤退。魚津に駆け戻り、村上国清軍と野戦です。幸い、雑賀孫市と滝川一益が仕事を終えて戻っていたらしく鉄砲で防いでいました(*9)。合流して村上軍を散々に打ち破り、帰城。ふいー。


 油断ならんでごわすな。ということで建築技能を持つ手下に魚津をカタくさせつつ、兵を再編成し、第四次春日山攻め開始です。第三次辺りから季節は秋。第四次は11月終わりから開始です。北な日本です。雪が降り出しました。雪とか雨が降ると、銃が使用不能です(特技「雨天射撃」なら可)。火を使った攻撃もできません。攻城系の「火攻め」「城門爆破」、守備隊を攻撃する「火矢」も無理です。かなりキツいことに。今度は守備隊のひとつに村上国清の名前が、っておい。何故貴様ここにいる?てことは、他の国主が動いたんではなくて、別ルートで上杉景勝が派遣していたってことれすか。自分が耐えてる間に相手の本拠を衝くなんて、やるねえ、上杉。てなことを考えつつ、殴る殴る殴る。殴っていると「一大事です」ってまたかい。「本拠地の魚津城に北条高広軍団が迫っています」さらに春日山には北条氏の援軍が駆けつけ、激戦状態です。攻城戦→野戦→攻城戦でお互い10000くらいの兵力になりました。あとちょっとです。魚津城も心配ですが。壁を削って削って削って本丸攻めになりました。戦況もかなりこちらに有利になっています。和議の使者に鍋島直茂をやります。しかし、上杉応じません。また殴り合いです。陥落寸前、撃破目前になっても城外退去に応じない上杉です。骨ありすぎです。結局押し切って落城。かなりの武将を捕虜にして、すぐさま魚津に取って返し、北条高広軍を撃滅。


 春日山を陥落させた段階で、島津家の勢力はトップに。もっとも上杉と北条を合わせたらあっちの方がまだ大きいんですけど。会津方向に撤退した上杉を追って支城を陥落させまくる島津君。その間、北条高広軍や北条軍が魚津にちょっかいを出してきます。ええい、鬱陶しい。時々戻って敵を殴りつつ、上杉攻略を進めます。東北近くまでなると、援軍の要請が利きません。本国が遠すぎるってのと、九州外に島津君以外の国主がいないので呼べないのです。北陸辺りがギリギリで、それでも二回目の攻城戦にようやく駆けつける始末。だから島津君孤軍で頑張ります。主戦はちょっと変えて島津君、黒田如水、秀吉君、真田信繁、こばぴーというところ。鍋島や立花や孫市は本拠でお留守番です。つーか、こっちがいないときに攻められるとアレなのです。攻めてる最中やたらと城への破壊工作や放火が続きます。上杉か北条の仕業でしょうか。地味に攻撃してきてます。んで、途中省略で、上杉滅亡。関東の東北まで押さえました。


 次はもちろん北条です。会津まで島津のもんになったんで東北も攻められないことはないんですが、無視。社会情勢的には第三グループの人たちです。第一グループが島津、北条、第二グループが上杉、徳川、そして次が東北連。八つの家がドングリの背比べです。だって、それぞれが島津の10分の1以下だし。


 鹿児島に戻って主命申し出です。例によって例のごとく龍伯どのは領地の発展一点張り。困ったものです。領土的には龍泊どのが死ねば島津君に跡目が回ってきそうです。何せ、四国中国近畿北陸すべて押さえています。でもなあ、たしか龍泊どのって80近くまで生きたはず。んで実父の義弘が85くらい? あと何年生きるんだよ、島津一族。ティーンだった島津君はいつの間にか40近くなってます。ひょっとしたら島津君の方が先に寿命で死ぬかもしれません(*10)。秀吉君は50越えました。この辺りから年齢との戦いめいてきました。秀吉君が史実では62くらいで死にますからおそらくあと10年ないはず。彼がいるうちにどうにか決着をつけたいところです。ちなみに立花や真田は20代でまだまだぴちぴち。


 半月ほど掛け合ってようやく北条撃滅の主命が下りました。出陣です。厩橋城に本拠を移し関東制圧に乗り出します。戦闘プランとしては関東を押さえて小田原から北条を追い出し、西へ追いつめていく、と。追いつめるほどこちらは援軍を呼べる領域に入っていきますし。第一目標水戸、江戸の制圧、さっさと終了。風魔衆がやたら援軍にやってきます。忍者の合戦特技は罠とか広範囲攻撃とか嫌らしいものが多いです。もちろん北条本隊も氏政自ら率いてやってきます。特に一隊を率いる一羽流の根岸兎角が難物。何がやっかいかって、野戦でやたら特技「闇討ち」を放ってきます。しかもこの剣客の技、3発に1発以上の割合で当たります。宇喜多直家とはずいぶん違います。ああ、宇喜多っち、この頃に寿命で死んでます。一度の野戦で根岸の攻撃食らって二人が体調不良に追い込まれることも。そうなったら攻城戦に戻ってもほとんど力が出ません。本拠に戻ってもしばらく使えなくなります。おかげで、主戦武将でローテーション組まなければならないのです。


 小田原は4回くらいで攻略です。やはりだいぶ手強い。削りに削りまくって、ようやく殴り壊しました。北条の主軍は躑躅ヶ崎館に撤退。かつて信玄がいた場所です。だもんでここも結構デカい。小田原攻めでずいぶん消耗したのでしばらく立て直し期間です。休養して補強して徴兵して訓練してとやっているうちに報告が。「北条氏政殿が亡くなりました」何いっ!? これはアレですか。久々に秀吉君が動きましたか、と脳内ストーリー『妖説太閤記』再展開(*11)です。ともあれ北条氏直が継いだようで。躑躅ヶ崎を攻める前に別の城を攻めると、やってきました北条援軍。ってあれ? 大名本隊が来てるのに、こないだまでとメンツが違う。変わらず出てきてるのは根岸「ザ・闇討ち」兎角くらいですか? 残りは氏政の死で追い腹でも切って主戦が代替わりですか?


 軍勢を整えて一気に躑躅ヶ崎館攻めにかかる島津君。かなりの兵力がいたのでまた何度かかかるかと思いきや、風魔の援軍が来たところでのこのこと城から離れた氏直を発見。城との間に割り込んで防護柵を巡らせて逃げ込めないようにした上で、氏直撃破です。北条またしても撤退。島津君は、躑躅ヶ崎に本拠を移動です。

 
 南に進軍して北条の城を落としていると駿府から援軍到来。かつて上杉も含めて三国同盟を組んでいた今川氏れす。あっさりこれを追い返し、北条氏さらに西に撤退。いったん本拠に戻って再遠征かけるという手もあったんですが、たいして損耗がなかったため、そのまま援軍に来た今川を追いかけるようにして駿府に雪崩れ込み、成り行きで今川氏あっさり滅亡。そこまでやって一度戻って北条攻め再開。岐阜までを一気に落としました。
 

 躑躅ヶ崎に戻って、今川家の家臣および降伏させた北条国主たちをチェック。新人さんを殴って親密度アップです。と思いきや、根岸兎角に応戦されて死にかける島津君(*12)。勝ちましたけどかなり体力が削られました。まいったなあと苦笑しながら評定の間に戻ります。ここからだと北条領が遠くなってきたので、岐阜へ拠点移動です。コマンド選択して、外に出ます。岐阜まで行かなければなりません。外に出てコマンド「本拠地に戻る」を押して移動開始です。ところが途中で山賊に遭遇。ちょっとした油断から山賊に殴られ、体力が減っていたこともあったため敗北です。久々です。所持金を99999貫ほど巻き上げられ、体力1です。ぐああ。まあ、お金は城に蓄えがあるのですが悔しいですな。なにしろ、下っ端の給料2万ヶ月分ですよ? いやいや、ここはひとつぽじてぶしんきんぐ。下っ端2万人の給料1ヶ月分です(*13)。で一歩進んだところで報告が。「○○が給与に不満をもらしています」はい? 続いて「××から伝言です。給与を払ってくれない主君のところにはいられぬ」云々みたいなことをいわれる。え? あ? 島津君大混乱です(*14)。不満、伝言が30人ばかり続き、ようやく事態を把握です。給与は月初めに支払われるわけです。んでさっき月が改まった。しかし、拠点移動を先にして本拠地と部下たちが岐阜に移ったのに、軍資金は躑躅ヶ崎に残ってます。手下どもがいる岐阜には金がないんです。うがあ、順番を逆にすべきだったか。親密度の低い連中を中心に給与未払いを理由に20人ばかりに逃げられました。主に北条、今川。泣きたくなっちゃったよ。しかもセーブしたのは躑躅ヶ崎を落とす前です。主戦力は脱落してなかったのが救いです。岐阜にボロボロになりながらも辿り着いて、兵力、軍資金、兵糧、軍馬、鉄砲、大筒の輸送を命じてから、ぶっ倒れるように休養に入ります。


 北条を攻め立てて滅亡まで追い込み、次はと見回すと東北諸侯と徳川です。手下どもを見回すと、年寄りがぽろぽろと死んでいってます。近畿制圧まで主戦だった立花道雪もしばらく前に逝きました。島津一族でも家久叔父が亡くなりました。ちゃんとエディット武将である島津君のセリフが「叔父上が亡くなったか」になってるところ芸が細かいです。秀吉君はあと五年切ってますよ。だいたい、月初めに死亡判定が入るっぽいんです。手下が多いと、月初めにしばらくプレステ2の動きが鈍くなります。多分、手下どもの死亡判定にかかりっきりになってるんでしょう。寿命はおおよそ設定されてるんですが、新武将以外は見ることができません。史実の生没年は書いてありますが、戦死した人の場合は没年が先に延びることがあります。信長はこのプレイでは5年ほど長生きしましたが、まあ55歳くらいですから順当といえば順当。三好政勝なんて90歳越えますし、島津義弘も長生きです。生きるやつは生きるし、死ぬ人は死ぬのです。んで、そろそろ年寄り連中が死ぬ時期が来てるわけで。うーん、会者定離というか愛別離苦というか、そんな感じ


 徳川を外交で支配下に置くという手もあったんですが、ここはひとつ宣戦布告です。朝敵にするお得意の技で敵に回します。後のために主命をもらわずに徳川攻め開始。城四つしかないんですが、めちゃめちゃ手強いです。城四つで武将のいる城が三つってどうよ? ともかく岡崎から追っ払うまでが一苦労。かなりの数の武将が捕虜になったのですが、徳川主力がひとりもこっちに入ってません。いったん岡崎から家康を撤退させてから、他の城主付きの城を陥落させ、ラストへ。相手は家康+徳川四天王。援軍は来ないのに、はっきしいって、北条よりしんどい敵でした。城は小さいのに壁が削れないし、武将は強いし。ともあれ徳川降伏。


 ちょっと休憩をかねて新しい手下どもの掌握に。ことに徳川四天王をひたすら殴って親密度を上げていきます。主人公札をゲットすれば別プレイで主人公にできるわけですよ。武将武将したキャラは手合わせで殴った方がよかったりするわけです。知将系は仲良くなるとクイズを出してくるのでそれに正解すればOKです。イベントでゲットできる人もいます。あともうひとつ忘れてならないのがコンボでゲット。一番多いのが「同名のよしみ」で、ある主人公札をゲットすれば、同じ名前を持つキャラのも入手できるのです。例えば秀吉君プレイのときに浅野長政(ヨメの弟)の札を手に入れたんですが、これが浅野長政→浅井長政→黒田長政→山田長政とつながったり。コンボでは同一グループコンボがあります。同じグループに属する人を揃えたらそれに関係する人の札が入手できるというもの。「豊臣三中老」で豊臣秀次が入手できたりします。もっとも予想外につながる場合も多く、武田二十四将を揃えれば信玄だと考えて頑張っていたら、九州で有馬晴信と仲良くなりそっから同名コンボで信玄ゲットです。ああそうか、武田晴信だったのね、信玄坊主。ともあれ徳川四天王を殴り倒して札を揃え、徳川四天王→徳川家康のコンボ達成。家康が入ったことで豊臣五大老が揃って豊臣秀頼ゲットです。


 有馬晴信といえば。北条攻めの前に鹿児島に行った帰り、博多に立ち寄ったときに再会しました。大名有馬家の当主だった人は、商家で見習い、下働きをしていました(*15)嗚呼、諸行無常盛者必衰

 
 主命を待たずにゲットしたので旧徳川領はいったん島津龍伯直轄地になりました。うまく行けばここに新しく国主が派遣されるかもと考えた島津君です。東海に国主が来てくれれば、東北攻めの援軍が期待できます。でも失敗。直轄地のままでした。がっくし。


 その、東北。ドングリーズが相変わらずです。ドングリ君と島津君の勢力差は40倍以上。ふらりと京都の公家のとこへ。「それでどの家を朝敵にしたいのじゃ?」よりどりみどりだったんですが、どれがどれやら。とりあえず最上家。最上攻めをするために岐阜から北陸に拠点を移動。今度は物資や金を先に送ってからです。一気に城三つ完全粉砕。鎧袖一触とはこのことかって感じです。最上家滅亡です。


 京に戻るのも面倒になってきたので、とりあえず拠点を会津の黒川城に移します。残りは七家。一気に片づけるべく、七家同時に宣戦布告です。ところがドングリーズは絶交しただけで反応を示さず、こっちに攻込名分を立ててくれません。くそう、強すぎるのも考えものか。戦にも飽いてきたので弁舌の立つ手下どもを放って、「外交・支配」に乗り出します。次々と屈服していくドングリーズ。しかし、最後のひとつだけが支配されません。伊達家です。てか、多分システム的に最後の一家は外交で屈服しないのではないでしょうか。何度も外交を繰り返す間、本人すらとうに忘れていた血が騒ぎ、鍛冶再開。島津君26号誕生。しかしブランクがありすぎたのか、ずいぶんちゃちいものになりました。27号、28号で少し調子が戻ります。


 外交を四回ほど失敗して、これは攻めるべしと悟った島津君。悪名覚悟で戦国時代を終わらせる気になりました。伊達の城は三つ。本拠は黒川のすぐそば、山形城です。時間をかけて削るつもりで行きましたが、かなり殴り合った後で援軍を招けることに気づきました。何だ近くにいるじゃん。ドングリーズですよもちろん。東北諸侯を招いて山形攻め。そこそこ削ったらいったん戻ろうかと思ったんですが、城の予備へ威力が40000越えているのを知ってプラン変更。回復しないうちに城を落とすことにしました。城外退去も政宗が拒んだため、本丸落城で伊達退却です。仙台に逃げました。山形に拠点を移して、すぐさま軍を整えてもうひとつの白石城を陥落させ、仙台攻め開始です。もちろんドングリーズもさっさと呼びました。こちらの40000越える軍勢に対して守備側は10000を切る状態。それでも伊達は踏ん張ります。踏ん張って踏ん張って二の丸まで攻め込まれたところで、和議を申し出てきました。交渉内容は従属。これ以上の犠牲は出したくないといってます。ラストですから、受諾です。



 これでようやくエンディング。島津龍伯が征夷大将軍に任命されて島津幕府スタートです。島津君は山形に100万石をもらって重鎮として活躍です。最初の数代はふらつくことがあったけど、以後300年以上に渡って幕府は安泰だったそうで。何かずいぶん信長の幕府と違うですよ? とりあえずめでたしめでたしです。プレイ時間は秀吉君より長くて90時間くらいですか。次は誰をプレイしましょうか(*16)



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 熊大文芸部の部室には、ホワイトボードがある。主に連絡やらメッセージやら落書きやらがされているのだが、こないだ顔を出したらそこにこんな文言が。「めいどかります」後輩が書いたもので、誰宛てのものかは不明である。つーか、いつから文芸部ではメイドが標準装備されるようになったのれすか? (*17)なんて思っていたら、内田某の「冥途」という小説だったとか。現実はつまらん(*18)ですな。てか、カギカッコとか漢字とか使いなさいよ文芸部。


 とある公民館の図書館に行く。読みたかった本がゲットできたのでよし。外に出て、原付にまたがって公道に出ようとしたところで動きを止める。そこにあるのはドリンクの自動販売機。私は曇り空を三秒ほど見上げ、原付のエンジンを停止。公民館の事務所へ赴く。日曜日ということもあって、人が少ない。マドギワな感じのおっさんが窓際から離れたところでのんびりと新聞など読んでいた。窓を軽くノックする。「どうしました?」「表の自動販売機、張り紙か何かしてた方がいいんじゃないですか」おっさん眉を曇らせる「何かありましたか」おっさんを連れて表へ。話題の自動販売機は右半分が、銃で撃ちまくられたT−1000のような状態(「ターミネーター2」のアレだ)です(*19)。引っぺがされて機械の内臓露出しまくりです。「これ、機械か何かでやったんですよね」隣で呆然としているおっさんにいう。左の上部や雨よけの天井も破損して全体がゆがんでいるから無理矢理こじ開けたんでしょうな。「知りませんでした?」「いやあ、今日は雨が降ってたんで、なかなか外に出なかったんですわ」ををっ。それでは私が第一発見者じゃないかもしれないが第一通報者。「子どもが触ると怪我するかもしれませんし、見栄えもアレだし、紙張ってた方がいいんじゃないですかね」おっさん頷きながら「最近、自動販売機荒らしがここらで多いんですよ。こないだ裏手の公園にある売店もやられたといってましたが、まさかウチもやられるとは」事務所にあたふたと戻るおっさんを尻目に、「じゃ、そういうことで」とシミンノギムを果たしたような気になった(*20)私はとっとと原付に跨る。。それにしてもアレやっぱ警察に通報するんですかね。被害者って、公民館つーか市役所になるのか、自動販売機の営業になるのか。どうでもいいことに悩みながら、原付で退散した私でございました。


 小林めぐみの小説を読んだ(*21)。『食卓にビールを』である。久々に読んだが、ふわふわしたところのある文だ。主人公は奥様で小説家で女子高生で理系で毎回宇宙人と遭遇です。そりゃいいんですが、何故これが富士見ミステリー文庫なのか不思議でなりません。読んだ感じ、SFなんですがねえ。

 ネットで調べたら『食卓にビールを2』が出たばかりだという。比較的近くの本屋に在庫ありと出ていたので行ってみた。……ねえ。店内に検索ましーんがあったので使ってみる。……ある。棚を見てみた。……やっぱりねえ。最新刊だからまだ表に出てないのだろう、検索ましーんの紙にも棚番号が書いてない。それをお店のおねーちゃんに見せ、「これ来たばっかりで出てないと思うんですけど、出してもらえます?」と頼んだ。おねーちゃん、棚のところへ行き、探す。探す、探す。「あのう、そこレーベルが違うんですけど」見てたのはそもそも富士見ファンタジア文庫の棚である。富士見ミステリー文庫は隣の棚で、背表紙の色デザイン帯の文字が違います。おねーちゃん、不審そうに私を見、「あ、すいません。本が混じってましたもんですから」混じってねえ、一冊も(*22)。だからミステリー文庫はきれいにまるまる隣の棚にありますってばよ。それからおねーちゃんは棚下の引き出しを開けて、並んでる本の作者名、タイトルを手元の紙といちいち見比べている。それから顔を上げ、「申し訳ございません。当店には在庫がありませんようで」「いや、昨日くらいに届いたやつだろうから、こっちに出てないだけじゃないの?」と私は店の奥の倉庫を示し、「あっちにあるんじゃ?」おねーちゃん、即答。「これは昨日までのデータですし、一冊しか入荷しなかった場合すぐに売り切れてしまうこともございますから」一冊しか入荷せずしかも売り切れたというんだね。よくいきなり断言できるもんだ。私はかなりかちんと来た。「ないんですね?」「はあ……」「ないんですね」「はい」「……」「何でしたらお調べしましょうか」調べもせんであれだけいうたんかい。私は吐き捨てるように「いいですもうここでは買いませんから」そのまま店を出たのであった。ああ、捨て台詞のところは「いいですもう。ここでは買いませんから」ではなく、「いいです。もうここでは買いませんから」と切る感じで。こういう応対はここ数ヶ月の間に何回もあったのである。検索の使い勝手がいいのはかまわんが、店員が使えないのはいかがなもんか。てなわけで、実名だとアレですから一応伏せ字でキ/クニヤ書店(仮名)は今後一年立ち読み専用のお店(延長あり)に指定されました(*23)。まあ、一年だったらせいぜい5万前後でしょうから売れ行きがそんだけ伸びないといってもかの店には大した損害でもないでしょう。

 んで、翌朝、ネットで見てみると、ちゃんと在庫ありになってましたよ。データは前日営業時間終了時のものなのです。私が問い合わせたのが前日の昼過ぎ。私が最初に見たデータは前々日の終了時刻のものですね。てことは、前々日の段階で在庫ありだったものが、前日開店後2時間くらいで売り切れ、そこから閉店までの半日で再入荷したんでしょうな。いや二、三日前に出(て売り切れ)たばかりの本だというのに再入荷したとは対応が早いです、さすがキ/クニヤ(仮名)。ええ、もちろん別の店の新刊コーナーで買いましたともさ、気持ちよく(*24)

 
 何やら好戦的な文章が多くなってしまったですねえ。怒りゲージが高い日々でありました(*25)



(*1)この展開の先取りっぷりは今も変わらず。
(*2)限度っちゅーもんがある。読んでいて不愉快になることも多々。
(*3)報道じゃなくて、意見の押しつけであろう。
(*4)多分、ゲームネタ読んでない人もいるのだろうが、問答無用である。
(*5)前回の黒歴史も今回のも実話である。島津君の鍛冶の腕前の進歩っぷりが分かる、と思いたい。
(*6)田中芳樹「銀河英雄伝説」に出てくるイノシシ提督とその舞台のこと。
(*7)いやまったく。
(*8)そこまでビッテンぶらなくても。
(*9)おう、かっちょええぞ、鉄砲武将。容易に状況が想像できます。
(*10)島津君の寿命をどのくらいに設定してたかすっかり忘れてるのである。
(*11)こーゆー脳内補完がゲームを楽しむコツである。
(*12)多分この島津君プレイ中最大のライバルは兎角である。
(*13)かなり無茶な言い換えをしているような気も。
(*14)プレイヤーの私も連発するメッセージに混乱していた。
(*15)プレイ中の実話。楽しすぎます。どらまちっくです。
(*16)即座に次のプレイを開始できるのは面白いゲームの証では。
(*17)マジで。
(*18)いやまったく。
(*19)えぐられたようになってメタリックなものが露出してるような感じ。多分ましーんの爪が打ち込まれた痕だろう。
(*20)そこの市民じゃなかったけど。
(*21)これがいまだに続くカクシツのきっかけになろうとは。
(*22)そりゃあもう見事なくらいに。
(*23)そろそろ一年経ちますが、別に解除しなくても変わらないような気がします。
(*24)この傾向は多分終わらない。
(*25)いつものこと、という説もある。



購入した本:
 小川一水『導きの星W』、豪屋大介『みなごろしの学園』、新庄節美『はじまりは青い月』、小林めぐみ『食卓にビールを』『食卓にビールを2』、栗本薫『ノスフェラスへの道』、柴村仁『我が家のお稲荷さま。3』、榊涼介『ガンパレード・マーチ 5121小隊九州撤退戦(下)』、高畑京一郎『Hyper Hybrid Organization 00-02』、一色銀河『想いはいつも線香花火』、沖田雅『先輩とぼく3』
    

読了した本:
 秋田みやび『へっぽこ冒険者と眠る白嶺』、青井夏海『陽だまりの迷宮』、津本陽『柳生兵庫助(一)(二)(三)(四)(五)(六)(七)(八)』、夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三』『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四』、荒俣宏『男に生まれて』、小林めぐみ『食卓にビールを』、栗本薫『ノスフェラスへの道』、柴村仁『我が家のお稲荷さま。3』
 




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中旬。


 例のお店の立て看板。またちょっと変わっていた。張り紙の内容は相変わらずクリスマスイルミネーションの案内なのだが、下にずらりと置いてあるのがハート様の植木鉢。てか、ハート様がついた真っ赤な植木鉢なんです。んでその隣にあるのがクリスマス仕様トーテムポール。一番下にサンタ帽かぶった熊です。プーさんを二、三発殴って人相を悪くしたような熊であんな色です。黄色っぽい熊に肩車され、二番目にスノーマンがやっぱりサンタ帽。さらに上にサンタが乗っかっている構成。少なくとも見た感じ、ハート様商品よりはこっちの方がいいなあ……別に買わないけど(「塊魂」の王様風(*26))。肩くらいまであってデカいし。


 原付を走らせていたら、ミラーにオレンジ色のTシャツ、ヒゲグラサンのおっさんが自転車に乗っている姿が映った。最初何とも思わなかったが、しばらく走ってミラーをちらりと見たらまだいる。もうちょっと走ってもまだいる。メーターはというと、40キロオーバー!? おっさんまだ余裕な感じでついてきよる。なんじゃあこいつは。さらに走って道が上りになったところでようやくちょっと離れた。自転車はフツーっぽかったが、あれはギョーカイ人に違いないでしょう。ふと疑問に思ったので検索かけてみる。ふむむ、ケーリンの選手はトップスピードで70キロくらい行くそうな。そりゃ、原付ごとき鼻歌交じりで追尾できるのだろうて(*27)


 例によって例のごとく朝刊を読んでいたときのこと。某デパートに関して書かれた編集部の欄。さよう、某デパートはプロスポーツチームを持っているのだが、そのためか、えらい叩かれようである。「消費者の心を見つめないまま、事業拡大という名の“よそ見”を続けた。要はそのとがめだろう」とか再生機構で出ているという意見を書いてそれが採用されたら「小売業の王者の座に返り咲く日はもうあるまい」とかまあ書いてるわけです。自分とこ系列のプロスポーツチームが提訴した記事と温度差があるべなあ(*28)、と思いながら読み進める。その流れで来るラスト。

 戦後の産業史を照らす成長神話からひとつ、光源が消えたのは確かである。きのう各地で観測された部分日食の写真にふと、「D」の字をかたどったオレンジ色のマークを重ねた。

 っておい。日食に重ねたらいかんじゃろ。また出てくるぞ(*29)。しかも部分日食です。陰るのは一部ですよ? 主旨逆になってます。何でこう、アホゥな結論を書くかなあ。


 日食といえば、こないだテレビでやっていたのだが、最近のガキんちょは、月がひとつだということを知らないらしい。小学生の3割だかが月は複数あると思っているそうなのだ(*30)。つまり満月と半月と三日月はすべて違う天体で日替わりで昇っているんだと。何やら昔は太陽がたくさんあって暑すぎたんで矢でひとつ以外みんな射落としたなんていう神話を思い出したり。いやはや21世紀万歳。素晴らしき哉、日本の教育。そのうち怪我はまじないで治すようになり(*31)、天動説が復活するのでしょう。結局、重要なのは論理立てて思考できるか、自分が間違っていると理解できるかどうか、間違っていたらそれを正すことができるかだと思うんですが、ニュース見てると欲望とか感情むき出しで本能のまま行動する人ばっかりですな。その場限りの反応とか。まあ、首相だろうが大統領だろうが国会議員だろうが大臣だろうが新聞記者だろうが小学生だろうが、上から下までバカばっかりになっていくのでしょうかな。


 んでわ、好評かどうかいまいち分からないまま突っ走る太閤立志伝リプレイ、今回分です(*32)



○  ○  ○  ○  ○


 太閤立志伝Vリプレイ 第三部 「果心居士な日々。」

   さて、次なる主人公は、果心居士。松永久秀に「怖いもんみせぇ」といわれて怖いもの見せてビビらせたり、秀吉に処刑されかかって鼠に変身して逃げ出したところをいきなり鷹だか鷲だかにさらわれた怪しいオヤジです。グラフィックはジジイ。生没年は不詳になってますが、何故か開始年齢は25歳って、特定できるやん(*33)


 奈良からスタートですが、浪人なんで、誰かに仕えてるわけでもありません。金もないので、酒場で仕事を引き受けつつ、のんびりとこれからどうするかを考えることに。京都が近いのでそこにも出入りしながら仕事をこなしていく。戦闘系の依頼ばかりやっているため、医術技能を上げるのを目指す。医術があれば戦闘中に回復ができるのです。京都に医者がいるんでそこで医術師事。


 ぶらぶらしていると、あちこちでイベントが起こっています。信長のオヤジが死んだり、松平元信(後の家康)が人質で移動していたり、大友家で内紛があったり。そんな中、公方様は剣豪と呼ばれているという噂を耳にする。うわっ、そりゃ、義輝(*34)ですわ。日本史上、自ら剣を取って白兵戦を行い、斬って斬って斬りまくった人。どこにおるんかいなと思ったら、朽木谷。京から追い出されてるとこですか。ここはひとつ、義輝に仕えて、将軍で天下統一を目指すのも一興。と思って通うが、なかなか将軍様には会ってもらえず。ようやく会ってもらったと思ったら仲良くなるきっかけがない。身分的に贈り物するなら価値5以上、茶を振る舞うなら茶器は価値5以上です。現在のジジイでは無理。すごすごと退却。


 山賊狩りをしてお金を貯め、高い茶器を購入。マメに朽木谷に顔を出してコネを作る。将軍の手下たちと仲良くなるものの、「同じ道を歩んでいたら」といっこうに主人公札をくれません。だから同じ道を歩むためには同一勢力にならないかんじゃん。将軍の親密度をちょっとずつ上げてようやく仕官申し込みです。すると「いくらおぬしの頼みでもこれは無理じゃ」あっさり。いったいジジイの何がいかんのか(*35)。おっともしかしたら最初からメモり3つほどついてる悪名のせいか? 悪名を減らす方法は二つ、寺で鐘を突く、ではない、寺に金を積むのがひとつ。もひとつは時間が解決する。金がないので後者の作戦を選択。一年でメモり1つくらい減れば上等かな。


 悪名減らし大作戦展開中(そこはかとなく消極的)なので、当面仕官活動はなし。噂で松平元信が今川の人質になってるというのをふと思い出した。そういや今川義元って見たことがない。前世でも前々世でも死んでいた。え、いや、ちょっと待て。秀吉君のときは桶狭間イベントが初っぱなにあったか。でも義元がどんな顔だったかまったく覚えてませんよ? ふらりとそのまま駿河へ。武士宅を突撃訪問です。まず松平元信。っておい。グラフィックが違いますよ、おっさんじゃないです(*36)。元信9歳!? グラフィックが子どもです。びくーり。ジジイの予知能力ではこのガキ、もとい敬意を払っておガキは、将来性大です。大名になるかもしれません。いまのうちにコナかけとくに限ります。早速お茶をごちそうです。「これは素晴らしい」喜んでくれました。さすがです。違いが分かる男の侘び寂びブレンドなのです。


 義元や他の手下どもにも茶を振る舞い、暇つぶし(茶は一月に一度なので)のため城下町へ。酒場で依頼でも受けて金を稼ぐかと入ってみれば、そこに松平元信9歳の姿が。「ここはひとつ酒をおごるか」選択肢が出たのでとりあえずおごってみる。「うー、目が回ってきました。少し飲み過ぎたようです」おい9歳。大丈夫か9歳。何だかえらいことをしでかしたような気分になるジジイ。駿河に滞在して親密度を上げまくったジジイ、義元に仕官申し出をしたもののやっぱり「いくらおぬしの頼みでも」攻撃を食らい撃退。10歳のおガキ(年が明けました)の手下という道もあったんですが、未来は確定してないんでホントにこのおガキが大名になったり天下を取るかどうかは不明なんだよね(*37)。しばし保留で様子見です。まあ、悪名が下がるのを待ちましょう。いったん奈良の自宅へ戻ることにする。


 ぶらぶらしてるのもアレなので医者のところに通って医術の修業を再開。前世(島津君)で鍛冶屋はそこそこやったので、医者を副業にしてみるのも一興かと。てか、医療系の札も集めておきたいのです。んで、技能札「薬草採集」「診療」をゲット。診療所が開けるようになりました。でも診療所開いても薬を作れない。薬草を拾っても薬が作れないのです。しかも薬草は売れません。そこでちまちまと医者のところで修業をして調合系の札二種類をゲットです。


 京を出て朽木谷の将軍様のとこへ。主人公様が歴史に関与しない限り、剣豪将軍はあと10年も経てば殺されちゃうのです。松永久秀の将軍弑逆イベントが起こりますから。義輝は結構好きなキャラだし、義輝に天下統一させたい気持ちもあるわけですよ。10年あれば成り上がって将軍の勢力を広げ、松永弾正を失脚させ、イベント発生を防ぐことは十分可能です。歴史を変えるか否か(*38)。てなことを考えつつ何度か出入りしてるといきなりイベント発生です。お姫様「竹姫」に衝突です。転校生イベントのような展開です。聞けば地方の豪族が人質として義輝に差し出したものの、豪族は内乱で滅亡。人質として外に出ていた姫だけが生き残ったとのこと。ほとんど外に出たこともないという話を聞き、つい話し相手くらいにと思ってしまうジジイ三十路前。


 何度か朽木谷に行ってると竹姫と遭遇して話をしたり。ジジイが来たことを知らせる鈴をもらったり。であるとき行ってみたらオバはんが出てきた。竹姫は病気だそうな。医術技能を持っているジジイは診察を申し出るが一蹴。典医がいるってさ。ただ典医が何やらいう薬草が足りないといってるらしい。早速朽木谷を飛び出し、京の間名瀬のところに駆けるジジイ。折良く医者がその薬草を余らせていたので譲ってもらい朽木谷へトンボ返り。オバはんに薬草を渡す。次に竹姫に会ったら薬草のお礼をいわれたが、どうも暗い。理由を聞けば、ヨメに出されるという。そこでジジイに選択肢が出ました。「残念だ」「嬉しい」ジジイは残念だを選択です。すると「まだ遅くはありません」「はい?」婚礼の日どうにかひとりになりますから奪ってくださいませと申し出る竹姫。うおう、ここで行かねば男にあらず。しばらく経ってヨメ入り当日に竹姫と合流、そのまま奈良に逃げてこっちで婚礼です。ジジイ、略奪婚です(*39)


 所帯持ちになって診療所を開き、そこで薬を作る。拾ってきた薬草→生薬→各種薬です。座に持っていったら生薬は高額で売りさばけます。現在薬は大雑把に二種類、風邪薬と強壮薬が作れます。さらにそれぞれに二種類ずつ薬がありますんで、全部で四つの薬、プラス調合失敗の粉の五つです。それを患者の症状に合わせて飲ませるのです。同じ風邪の症状でも熱っぽいのと鼻水が止まらないのとか体がだるいってので効く薬が違う場合があるし。その辺は経験と相手の反応で覚えていくしかありません。「ぺっぺっ、何だこりゃ」と薬を吐きだしてののしられつつ、学習(*40)です。


 薬のストックを大量に作り、気合い入れて診療にかかります。患者に薬を与えると選択肢が出ます。「薬代だけもらう」「ふっかける」「お金をもらわない」いや、どうせ薬草なんて裏山で拾ってきたもんだし、タダで治療していく。もちろん「当たり前だ。こんな薬飲ませやがって、金まで取られてたまるか」みたいなこともあったり。まあ、診療をビジネスとしてやっているつもりじゃないので、あくまでお医者さんごっこですよ。


 薬が減ってくると、裏山(紀伊山地)へ薬草を採集に行きます。だいたい一ヶ月くらい山籠もりをするんですが、せっせせっせとやってると、下界の道を人々があくせく通っていったり、軍勢が駆け抜けていったりするのが見えるわけです。しかも省略ができないので、山でしゃがんで手を動かすジジイと下界を見るくらいしかできません。自分には関係のない世界の出来事のようで、隠遁者気分です。さらに時折報告が「織田家が滅びました」「相良家が滅びました」「阿蘇家が滅びました」「相馬家が滅びました」なんて来てもリアクションの仕様がありません(*41)


 診療したり薬草採ったりやってるうちに達観してきたというか悟りを開いたというか合戦続きだった前世、前々世を振り返ったというか、このまま夫婦で奈良に引っ込んでお医者さんプレイもいいかななんて思ったり。


 だいたい一度診療期間に入ったら病気でぶっ倒れるまでやるのです、ジジイ。医術技能が高いのでなかなか病気になりません。おおよそ70日強診療期間が続きます。で病気になって薬飲んで休養期間へ。もっとも自分で作った薬で医術技能が高いので回復も早い。一週間くらいで回復。んでまた診療再開。これを繰り返していると、二、三年があっという間です。


 時折、イベントが起こります。貴族が庶民を馬か何かではねて両方怪我したとか(貴族の方はかすり傷)でどっちを先に診察するか。子どもだかが突然ぶっ倒れたので急いで馬で駆けつけたり、行き倒れを救ったり。ちょっとずつ診察のコツも覚えたところでまたイベントが発生。三種類目の薬「万能薬」調合を獲得です(ひたすらミニゲームをやりましたが)。そこらまで来たら、浮世離れが進んで、ほとんど外に出なくなってきました。ジジイ、引きこもりです。何しろ薬は大量にストックがあるし、お金が特に必要なわけでもない。誰かに仕えてるわけでもないからやらねばならない仕事もない。合戦も出ないでいいし、山賊退治や個人戦闘の機会もないです。


 何だかゆったりと流れる日々の中で、ジジイ満足しています。奥さんもいます。患者にも名医と慕われるようになってきました。これはこれでいいんじゃないかという感じです。


 そしてある日、大名から使いが来ました。北条家だといってます。「名医と評判の貴方をぜひとも典医に召し抱えたい」選択肢が出ました。「典医になる」「このままゲームを続ける」たっぷり三分ほど実時間で迷った挙げ句、典医になることにしました。そのままエンディングです。北条家中の健康増進に努め、そのため北条家は健康の心配をする必要もなく、そのうちに天下統一。典医として莫大な給金をもらっていた果心居士は、しかしそのお金のほとんどを医療福祉に注ぎ込み、医療研究にも励んで名医と讃えられたそうな。めでたしめでたし。


 所要プレイ時間約5時間。秀吉君(65時間)と島津君(90時間ちょい)のプレイが何だったのかというくらい短いプレイでした。後半やたらまったりしてましたが、まあこんなのもありかな。


 次回、もうちょっと動きのあるリプレイ第四部「サイゾー君が行く!」掲載(予定)。



○  ○  ○  ○  ○


 そろそろ寝ますかと夜1時頃、自室のブラインドを上げたところ、いきなり赤いものがっ。なんと、前方の道路に赤いものを回しながら車が一台停まっている。パトカーです。あれはいったい何事か、すわ事件かと観察をしていたら、五分ほどしてゆっくり動き出す。住宅街の中心をゆっくりとパトランプ回しながら巡回していき、私の家の前も通り過ぎ、どっかに消えていった。遠くで暴走族の大変ハタメーワクな音が聞こえていたから、それに備えていたのだろうか。いや、いきなりだったので非常に驚いたことよ。


 こないだ寝てたらやっぱり夜1時過ぎ頃、突如としてサイレンが鳴った。町内放送のやつですか。「火災発生、火災発生」とかいってます。そりゃいいんですが(よくない)、隣町です。すんごいよく響きます(*42)。我が町にはいっかな関係ないんですけど。連絡が終わった後、また寝てたら再び放送が轟きます。「先程の火災は、誤報でした」うがーっそんなんで何度も起こすんじゃない。「……繰り返します。○○で起こった建物火災は、誤報でした」繰り返すなっ。何をどうしてそんな時間に誤報が発生したのか、イタズラ?


 雨の中、原付で信号停車していたときのこと。前に停まっているのが、そう例えるならばルパン三世がカリオストロ公国に乗り込んだときのような車である。乗っているのは男性。それも別にかまわないのだが、何やら妙に動いている。運転席で男性が横にグラインドしてるのよ。助手席の辺りまで頭どころか胸まで到達してます。ワイパーより派手に動いてますよ? 見ていると、前後にも可能な限り揺れてるので、なんかスゴいことになってます。え、踊ってるの? 音楽鳴らしてるんでしょうか、それともクスリでもやってるんでしょうか(*43)。とにかく、シートベルトしてないですよね、絶対。一番ヤなのは、この車の後から交差点に進入して曲がらなくてはならないことだったり。少し距離を置いて走ったら、後ろからやたらクラクション鳴らされて、うがー。


 矢野徹氏の訃報に接する。矢野氏の翻訳は非常に楽しませてもらったし、年とってからパソコンに接してゲームにハマっていく『ウィザードリィ日記』や雑誌のBBSでシスオペやったときの記録『矢野徹の狂乱酒場1988』なんて何度も楽しませてもらった。まだパソコン持ってない頃から読んでて、いろいろな面ですごく元気づけられた記憶がある。元気なじーちゃんて感じがして好きだったのだがなあ。またひとり、日本SF界巨星墜つ。合掌。


 また台風です。いやよく来ます。九州人の私でもうんざりです。こないだのは関東にもかなり被害を出したようですが、あっちに下っている私の友人が、メールを寄越しました。

 >そうそう、昨日台風が関東直撃とかで、
 >土曜日の昼間っから特番組んでたけど、
 >風も何も私に言わせれば、それこそ「あの台風(*44)」には、露及ばず・・。
 >というか、無防備、天災ボケの人ばかり目についた。
 >台風の怖さ知らない人ばっか。

 まあ、あっちも根っから九州人ですから(苦笑)。今回もあっちに行くみたいで、前回より強いとテレビで比較していました。前回のが風速14メートルで、今回のが風速23メートル(予想)……おい。風速14メートル!? 暴風じゃないぞ、そりゃ。強風って15メートルくらいからだっけ? 書いてて私が見たのが本当だったのかどんどん自信がなくなっていくが、14メートルであんなに被害出てるんかい。本当ならそりゃ脆弱だわ。14メートルが34メートルだったとしても「50メーターくらいたいしたことないさー」と断言する沖縄人の打たれ強さを見よって感じ。


 「エースコンバット5」を前日買い。まだ風ががんがん吹いてて明らかに強風以上の中を原付で走って、お店に突撃です。買いました。やってます。まだ二、三ステージなんですけどね、操作方法がいつもの通りなんですんなりやれます。さすがに2からやってるし、覚えてるもんです。いろいろと飛び込んでくる無線を聴いてると、スーファミでハマった「スターフォックス」を思い出します。あれも編隊で助け合ったりするのが楽しかったですな、カエルがおマヌケでしたが。主人公のニックネームは最初ブービーなんですが、そう呼ばれるたびに「うっきー」と叫びたくなったり。元がヌルいゲーマーなので、NORMALより下のランクで一周目をプレイです。難易度の選べないアーケードモードは懐かしいメビウス1(「4」の主人公)で画面構成、BGMも「4」に準拠です。でも難しいです。30秒で12機、ミサイル20発はまだキツいです。もうちょっとエースだったことを思い出したらイケるのかね。とりあえず初日の一等賞は、次の無線会話。「これは演習ではない」「見りゃ分かるぞ、馬鹿野郎」そりゃそうだ。



(*26)まだ続いてる塊シンドローム。
(*27)その後明らかに別人と見える人物に追い抜かれた経験が追加されました。
(*28)いやホントに。
(*29)今でもDのマークを見るたびに思い出しますですよ。
(*30)大学生だって月に空気があると思ってる時代ですから。
(*31)てゆーかこういったオカルティックな傾向はますます強くなってきているような気がしてならない。
(*32)長々引っ張りますなあ「太閤立志伝」ネタ。
(*33)ゲーム的処理というか、大人の事情というやつである。
(*34)宮本昌孝の「剣豪将軍義輝」がカッコええのである。
(*35)アヤシいとこではあるまいか。
(*36)年齢によってグラフィックが変わる数少ないキャラのひとりだったのである。
(*37)その後鳴かず飛ばず。今川より先に織田が滅んだため、今川にずっと仕えていたっぽい。
(*38)そういうのを考えるのも一興。後に藤孝君プレイで介入することになりました。
(*39)予想外の展開というか、途中からそうなりそうな気がしないでもなかったっちゅーか。人生いろいろですな。
(*40)主にプレイヤーが。
(*41)プレイヤーまでまったりした心境になっていたので、ほんとに別世界のことのようでした。
(*42)夜だけによけい響きというより轟くという感じで。
(*43)アヤしい人は、やはり大学近辺に多いのか?
(*44)風速60メートル越えたやつですな。




購入した本:
 なし。
    

読了した本:
 米村圭伍『風流冷飯伝』『退屈姫君伝』『面影小町伝』『退屈姫君 海を渡る』、小林めぐみ『食卓にビールを2』上遠野浩平『機械仕掛けの蛇奇使い』『ソウルドロップの幽体研究』、太田忠司『ミステリなふたり』、沖田雅『先輩とぼく3』、吉川潮『突飛な芸人伝』、畠中恵『ゆめつげ』、津本陽『真田忍侠記(上・下)』、恩田陸『夏の名残りの薔薇』、北森鴻『螢坂』、松本人志・島田紳助『裏松本紳助』、池宮彰一郎『大将論』






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下旬。


 いつものお花屋さんの前を通りかかる。立て看板の文句は変わってないし、ハート様の植木鉢もお変わりなし。って、あら? クリスマス仕様トーテムポールの代わりにスノーマンがぬぼーっと立ってますよ。トーテムから独立したようで。サンタと熊はどこ行った? とか思ってたらサンタさん発見。ついでに大スノーマンもはっけーん。サンタは看板の上空、網でぐるぐる巻きにされておりました(*45)。ん、網? いやこりゃハンモックが絡んでるだけのような……(*46)。熊は行方不明のままですかそうですか(*47)


 こないだとあるレンタルビデオショップに行ったときのこと。まあ、書籍も扱っているところなんでぷらぷら見て回っていたのです。店内にはその店のおすすめビデオとか本とかの案内をやっていました。聞くともなく聞いていたんですが、おすすめに「キャシャーン」が出てきました。ほれあれですウタダがどうのサトエリがどうのというやつ。ってあら、何だか映画が混ざってます。私がボケてどうする。サトエリはアレだ、ハニー。えーと実写版「バグってハニー」でしたっけ(違う)(*48)。話を戻してキャシャーン。「キャシャーンがやらねば誰がやる?」というキャッチよりも前の「キャシャーンがやらねば誰がやる」の方が決意みたいなんがきっちり出てていいと思うんですが、まあそれはそれとして。テープのおねーちゃんがこうのたまいました。「2005年ついに公開」うえっ!? えーと私、映画最近ご無沙汰なんで確信が持てないんですが、こないだやってませんでした? 熊本だけの先行公開だったんでしょうか。あるいは熊本だけ今年実は2005年で時代を先取りしてるとか?(*49) さらにおすすめは続き、ゲームの紹介になりました。「10月21日発売……」おう、これはアレですな、私も買った「エースコンバット5」やっぱり。おねーちゃんの言葉はここで終わりませんでした。「エースコンバット5 ザ・アンサング・ウォー」……おい。このおすすめ案内、DJ風に英語をふんだんに取り入れてやってるやつなんですが。「ザ」じゃないやろ「ジ」だ。スペルは「The Unsung War」傍らにあるソフトで確認してもちゃんとカタカナ表記は「ジ・アンサング・ウォー」です。母音が続くときは「ザ」じゃなくて「ジ」だってのは中学校で習いますですよ。なあんだ、カッコつけて英語しゃべってるけどその程度なんですね。つーか、誰かチェックしてあげなさいよ、そのくらい(*50)


 「キャシャーン」や「ハニー」だけじゃなく、今年はいろいろアニメが実写化されましたね。ほら伊東四朗が忍者で「ニン」とやるやつとか(*51)、悪魔の人とか。何だかもう何でもアリという気もしてきます。何が実写になったら一番インパクトがあるかなあなどとつらつら考える。「鉄腕アトム」なんてとうの昔に実写なってるし、「ハットリくん」もかなり前にありますわな。「セーラームーン」なんてのもありました。「悪魔くん」や「北斗の拳」も「シティーハンター」も「シュート!」も実写版がありますよね。「ツルモク独身寮」も実写化された。「ガンダム」もあるし。うむむ。やっぱり実写化しにくい表現が使われてるものですよねえ。(15分経過)よし、「寄生獣」や「バスタード!!」はどうか。いや待て。よし。「ワンピース」と「ジョジョ」ならわりに。うむむ、そうだ。小川直也や武蔵あたりを使って「キン肉マン」なんてどうだ。などと考えた挙げ句、個人的実写で見てみたいアニメまたはコミック第一位は、「聖戦士ダンバイン」に決定! 昆虫ライクなオーラバトラーが空中で斬り結んだりするわけですよ(妄想中)(*52)。あ、でも「きんぎょ注意報!」(*53)とか「みかん絵日記」(*54)や「ガンバの冒険」(*55)の実写版も見てみたいかも。


 とかアホウなこと考えていて、テレビ録画の予約でもするべとスイッチを入れたらいきなり地震のニュースです。たまげました。震度6強が3回とかいってます。うひー。午後5時台だったのがまだしもでしょうか。あと2時間も遅れて一発目が来てたら火災がもっとひどかったかも。それにしても四日目にしてようやく首相訪問ですか。遅すぎですね。挙げ句、「雨だったから延期した」って何ちゅう言いぐさでしょうか。阪神のときは村山さんが二日目くらいで動いて、それでもやっぱり遅すぎとかいわれてたような記憶があるんですが。阪神のとき、私の知人で大学生だった方がボランティアで被災地に赴かれ、げっそりなって帰ってきたことを今でも覚えている。「人生観変わる」とおっしゃっていた。首相はその程度じゃ変わらないだろうなと思うが、とっとと動いてもらいたい。あっちも寒くなってきているようだし、仮設住宅とかそういうの。


 とりあえずいろいろ思うところはあるわけですけど、うまくまとまらないので置いといて、いつものやつをば。



○  ○  ○  ○  ○


 太閤立志伝Vリプレイ 第四部 「サイゾー君が行く!」


 やけにあっさり果心居士プレイが終わってしまったので、次のキャラを選びます。前々から真田幸村の札をゲットしたいと思っていたのですが、三回の人生では駄目でした。仲良くなっても札をくれないので、何ぞイベントをこなすか、別ルートで入手しなくてはいけません。別ルートつったら、やっぱり真田十勇士コンプリートでしょうか。幸い何人かは集めているので、ここはひとつこれまでやったことのない忍者で行きませう。十勇士のひとり霧隠才蔵です。サイゾー君と呼称します。


 サイゾー君がプレイできるのは一番後のシナリオ「太平の章」です。開始時点で15歳。若っ。何でそんなキャラの主人公札持ってるのかといったら、可児才蔵からの同名コンボでした。時代的には関ヶ原合戦前夜。モーロクした秀吉君が死んだ直後くらいからです。所属する伊賀の里はむろん徳川に属しています。そんなとこでプレイ開始。


 忍者プレイです。武士プレイと違うのは評定ですかね。武士の場合、定期的に評定があってたのです。しかし忍者はおかしらから召集がかかったら一ヶ月以内に出頭しなくてはなりません。出頭したら評定で主命が申し渡されます。選択の余地もありません。二ヶ月以内に成果報告です。報告が終わったらしばし解放されるのですが、わりにランダムに召集がかかりやがりますので、報告の翌日また呼ばれたり。自分の時間がなかなか取れません。忍者とは耐え忍ぶ者なのです。


 課される使命を達成して勲功を稼いでいると、次々にサイゾー君とは関係ないイベントが起こっていきます。え、前田利家が死んだ? いきなりですか。んで芋蔓式に石田三成襲撃、家康の窮鳥イベント、三成蟄居と来て、しばらく経ったら上杉問責、直江状、上杉征伐。関ヶ原で合戦発生。立て続けです。展開早っ。サイゾー君は戦場に駆り出されることもなく、黙々と修業です。


 伊賀から京が近いので、とりあえず医者のところで医術技能の習得に励みます。島津君辺りですでに医術技能の重要性を学んでいたのです。何が重要かって、「傷薬」「止血」の技です。戦闘中に回復できる技なんですが、酒場の戦闘依頼をうまい具合に組み込んでいくことでかなり役に立ちます。体力が減ってきたら依頼を受け、山賊を殴り、戦闘途中で「止血」これでおっけー。戦闘中は時間が経過しないので、通常なら宿で何日もかかる回復がいきなり終わります。しかもタダ。「止血」まで覚えたら医術技能はサイゾー君には当面必要ありません。


 サイゾー君は最初下忍ですから使命も修業系なわけです。勲功を積んでいくとミッションに幅が出てきます。お宝発掘とかお宝窃盗とか重要人物の護衛とか。てなことをやってると、おかしらからこんな使命が。「津山の町にいる宮本武蔵から五輪の書を奪ってまいれ」うひー。宮本さんがどっかにいるだろうとは思っていたけど、そんなとこにいたとは。しばらく考えてぽんと納得。そうそう宮本さん、「美州牢人」でしたな(*56)。そりゃ美作にいますわいな。実際に主人公がそのプレイ中に出くわしたキャラしか人物検索にかからないので、とりあえず宮本さんの居場所が分かって嬉しいサイゾー君。早速津山行きです。津山に着いたら宮本さんの留守宅に侵入。家捜しを繰り返し、ブツをゲットです。いや、時代考証とかはとりあえず無視。深く考えるとこんな時期に五輪の書なんてあるわきゃないんですが(*57)、いいんです。んで五輪の書を懐にいれたまま宮本さんちを再度訪れ面談。宮本さん、まだティーンです。二天一流を興してもいません。サイゾー君、お茶をごちそうします。さすが宮本さんだけに、違いが分かる男です(*58)。お茶を喜んでくれて親密度アップ。そのまま軍学などの技能を教えてもらい、月が替わったので再びお茶攻撃。すると「骨のあるやつと一戦交えたいのだ」発言。宮本武蔵と殴り合いです。サイゾー君は苦無、宮本さんは刀。下手に懐に入ると斬られるので、距離を置きちまちま体力を削って宮本さんに完勝。主人公札をゲット。同時にエディット武将パーツ「棍棒」が追加です。


 おかしらのところに五輪の書を持っていって報告。また宮本さんとこで軍学でも学ぶかと里を出た途端、召還命令。戻って一日しか経ってませんよ。そうやってハードな日々を送っているうちに、大阪の陣が始まっちゃいました。終わりました。すぐ大阪の陣二つ目が始まって、また終わりました。一ヶ月くらいで冬の陣、夏の陣両方終結です。年代を見れば、史実の関ヶ原よりもずっと前に豊臣家完全滅亡です。


 忍者のエンディング条件は三つくらいあります。ひとつは全国にある忍者の里をすべて勢力下に置くこと。ひとつは各里に伝わる忍者系秘技を主人公がすべてマスターすること。ひとつは里の支持大名が天下統一すること。サイゾー君プレイが始まった段階で伊賀衆は里を二つ持ってます。ひとつは伊賀の里。もうひとつは小田原にある風魔の里です。すぐ近くにある甲賀とは支持大名が同じなんで同盟みたいな関係です。んで、サイゾー君が中忍になった頃、おかしらがいいました。「合戦でござるよニンニン」攻めるのは根来衆です。援軍も来て圧勝。根来の里は勢力下に入りました。次なる敵は外聞衆。中国地方に拠点二つを持っている毛利系の忍者どもです。ここにサイゾー君は何度か侵入して敵情視察をしたりすることに。そしてとうとう外聞衆との合戦が。伊賀衆VS外聞衆。伊賀の援軍に徳川家康自ら率いる精鋭(真田幸村含む)が入り、外聞衆には毛利輝元自ら援軍に来ました。すごいメンツですよ!? 関ヶ原の東西総大将同士(毛利は出てきませんでしたが)です(*59)。どうにか外聞衆の里をひとつ陥落させたんですが、その後ももうひとつの里からちまちま攻撃を受けることに。


 外聞衆との抗争が入ったんですっかり忘れてたというわけでもなく、合間合間にちゃんと宮本さんのとこに通ってました。特に外聞衆偵察に行った帰りとか。けれどいつ行っても留守です。きっとどっかで人殴ってるんだろうなあと思うサイゾー君。ふと思いついて人物検索で宮本さんの情報を見る。うおう、いつの間にか二天一流を興してやがります。先生と呼ばせていただきます。早速津山に行って一ヶ月ほど帰りを待ってから宮本さんに弟子入りです。弟子になったら流派の秘技を一ヶ月にひとつマスターすることができます。秘技をもらう方法は師匠を殴り倒すこと。しかも流派の武器を使うのが前提で異種格闘戦は不可です。新免先生相手に接近戦です。サイゾー君、もっとも安い刀系武器の脇差で新免先生に勝利です。その後もちまちま通ってついに二天一流の免状をいただきました。


 そんで外聞衆を探ったり宝探しをしたりしていると、またもドロボーミッション発生です。「敦賀の町にいる佐々木小次郎から物干し竿を奪ってまいれ」宮本さんがいるんだから、そりゃ佐々木さんだっているだろうけどよう。ともあれ任務のために敦賀へ。留守宅を漁って標的ゲットです。んで物干し竿を持ったまま佐々木さんに面談(*60)。途中省略で仲良くなってめでたく弟子入りです。毎月のように顔を出して巌流師匠を殴り倒して秘技をゲット。その後燕返しなんて一度も使いませんでしたが。


 根来を陥落させているので、伊賀には鉄砲忍者がいます。そこに弟子入りして鉄砲術をマスターです。どんどん免状が増えていきます。サイゾー君、その後の退屈しのぎに京都で吉岡兄弟を殴り倒して入門。吉岡流を極めます。さらに奈良に行って宝蔵院の槍を覚え、柳生道場にいた石舟斎とマゴ(兵庫頭)を殴って入門。柳生新陰流も免状です。


 功績を上げるサイゾー君に新たなミッションです。「抜け忍狩り」王道ですな。抜け忍がいる町の抜け忍宅を選択すると、コマンドが「強襲する」とか「隙を探る」とか出てます。あまり考えずに「隙を探る」にしたら20日くらい待つハメになりました。その間、食事にこっそり毒を盛ったりしているのです。ちょっち陰険です。考えなしに殴りかかった方が早かったような。んで結局病気状態になった抜け忍を殴ることに。あっさり倒して、サイゾー君「最後にひとつ聞きたい。何故抜け忍になった」死にかけた抜け忍はフッと笑い、「お前にもいつか分かるさ(*61)そんなこんなでミッション達成。


 仕事の合間に金沢や一乗谷に行って富田さんから中条流をマスターしたり、弓の日置流に入ったり、伊勢で佐分利流の槍を覚えたりして、近場に師匠がいなくなりました。いや雑賀に高田又兵衛がいて高田流の槍をやってるんですが、なかなか仲良くなってくれません。ある程度仲良くならないと青春の殴り合いができないし、こやつお茶も贈り物も喜ばないのです(*62)。うむむ。そこでミッションにかこつけて今度は江戸方面に。剣豪の噂でわりに九州に何人か固まっているのが分かってるんですが……遠い。その上、あっちに用事がない。江戸はというと徳川家がいるんで、そっちからみで護衛が入ったりすることがあるのです。


 この辺りまで来ると、サイゾー君もかなり要領がよくなり、召集命令が来ても期限ギリギリまで顔を出さず、なおかつ任務期限もギリギリまで里に報告へ戻りません。任務はしっかりこなしてますがやってることはちょっちスチャラカ。まあ早く報告すればすぐ次の任務が来て忙しいですから。稼いだ時間で身体鍛えとるわけです。江戸方面にかなり剣豪が集まっているので伊藤一刀斎や小野忠明に師事し、同門の柳生宗矩(サイゾー君は柳生新陰流の免状持ちなので)に挨拶し、修業です。


 そんなとき、またもやミッション。初めて受ける類のもので、「米を強奪してまいれ」大きな町の米屋の方が奪えると聞いて京に赴き、大量の米を盗み出す。うーん、何だかダーティー(*63)です。ちょっと気落ちしつつ、報告に戻れば、サイゾー君とおかしらの悪名がどかんと上がりましたよ。どよよ〜んでござるよ、ニンともカンとも。忍者とは心に刃を乗せる者なのです。


 おかしらに里の目標を聞けば、「外聞衆の打倒だ。お前もそのつもりで行動せよ、ニンニン」てなこといつもいうんですが、その後いっかな外聞衆攻めがありません。おかしら、あんた日和ってないか? 釈然としないままミッションをこなし、報われない外聞衆偵察をしたり、お宝発掘をしたりするサイゾー君。武士ならば主命を申し出ることも、評定で意見してみることも可能ですが、忍者はできません。つまり、おかしらの命令は絶対なわけで、おかしらが合戦を支持しない限り外聞衆攻めはできないわけです。他の里を倒せば分家のようにそこの里の長になる可能性もありますが、戦わなければ里を獲得できない。


 ある日、おかしらからミッションです。「○○屋の販路護衛の値上げをしてくるように」要は用心棒代を釣り上げて来いということです。やってることはヤ○ザです。その商人のところへ行って交渉すると、ミニゲームであっさり不可。やり直しもききません(*64)。サイゾー君、初めてのミッション失敗です。おかしらに怒られるぅと思いつつ、期限いっぱいまで修業をしようと江戸下り。その頃には一羽流の小熊某に師事してました。小熊は根岸兎角の兄弟子で、顔のわりに強い。根岸はというと現在九州にいて微塵流を興しています。多少前々世あたりに引っかかる(*65)ものを感じるんですが、まあ、とりあえず修業です。とか何とかやってると、いきなり「おかしらが危篤です。至急里にお戻りください」サイゾー君、強制送還です。ニンとっとっとっニンとっとっとっと早足(*66)で戻ります。


 サイゾー君、すでにして上忍になっておりまして、そのわりに使いっ走りのような仕事をさせられていたのですが、まあ上忍は上忍、次のおかしらになる可能性は高いです。ところがおかしらに指名されたのはまったく別の忍者。がっくりしてるとこ、新たなおかしらの命令でミッションが命じられます。どうやら前のミッション失敗はおかしらの死のどさくさでうやむやになってしまった模様。


 新しいおかしらの方針はやっぱり外聞衆打倒。しかしまったく動きません。いったいどうなのよ、とサイゾー君は思うのです。相変わらずこき使われながら、現状打破しなければいかんよなあと思うわけで。ところがサイゾー君、里の他の忍者たちとあんまし仲がよろしくない。名字持ち(名字のないキャラは主人公札がない)とは仲がいいんですが。もし里中の支持を得ればおかしらに取って代わることもできるっぽいんですが。何やらふっと疑問が芽生えたサイゾー君、家の金庫からこれまでの給料を引っ張り出して、おかしらのところに行き、「里を抜けることにしました」いきなりです。「わしを倒してもここから出ることは難しいぞ」「かまいません」おかしらとザコ忍者たちを相手に戦闘開始です。圧勝です。伊達に武術マニアやってませんよ、サイゾー君。戦闘後「何故とどめを刺さぬ」と問うおかしらに黙って立ち去るサイゾー君。その背に「今後ずっと狙われ続けることになるぞ」とおかしら。里を出ると、もう二度と伊賀の里に入れないことが判明。うわ、金持ち出しておいてよかったよ、ビバ先見の明(*67)。自宅は里にあり、引っ越しは自宅でないと選べません。つまり、今後サイゾー君、完全に家のない人です。まあ、持ち出したお金は7000貫ほどあり、当分仕事せずに暮らせます。いい身分です。金なくなったら山賊殴ればいいし。


 里を出てみると、何となくすっきりです。以前殺した抜け忍の気分が分かります。どこに行くかと周囲を見渡せば、紀伊の山中を見慣れぬキャラが動いております。ん? 初めて見ます、こりゃくノ一じゃないですか。女忍者を見るのは召集命令以外ではサイゾー君初めてだったんで接触。すると「見つけたぞ抜け忍(*68)ぐわ、追っ手でした。忍者との戦闘は射程距離の長い武器を使ってくるので面倒です。ニンポーも使ってきますし。まあ、ザコ忍者ごときなら一蹴ですが。


 一路サイゾー君は江戸へ。小熊のとこで修業完遂です。一羽流を極めたサイゾー君はさらに東へ。伊達家中の支倉常長がわりに使うそうです。噂の出所は道場の「剣豪の噂」なんですが、これに引っかかるのは剣豪クラスの称号を持っている人なんで、流派の免状持ってなくても出てくるんですね。流派の免状さえ持っていれば流派のボスじゃなくても技が学べるんですが、逆にいったら免状なければ学べないと。んで支倉は免状なしでした。まあ、伊達家中に知人を作るためお茶攻撃をしていると、いきなりイベント発生。どん、とぶつかってきたのは抜け忍狩り、ではなく、お姫様です。「桜姫」とおっしゃる。聞けば地方豪族から人質として伊達家にやってきたものの豪族が内紛で滅び、たったひとり生き残ってしまったそうな。城にも知り合いがあまりいないそうで話し相手になってくれないかといわれるサイゾー君。むう、どっかで聞いたような話です(*69)デ・ジャ・ヴですよ、サイゾー君。桜姫、そのうち病気になるような予感がします。


 そういや酒田に林崎の道場があったと聞いたのでした。日本海側に向けてサイゾー君はときおり抜け忍狩りの追っ手をあしらいながら歩いていきます。酒田で林崎の夢想流に入門。居合い術です。秘技を学ぶ一方で仙台に戻って桜姫とのイベントを進めることに。しばらく行ったり来たりしてイベントを進めました。そろそろ病気かなと思っていたところがっ。桜姫のいるお城に戻ってみれば合戦の真っ最中。上杉家が攻め込んできてます。入れません。うぎー。しょうがないのでまた酒田に戻って修業。出てみてもまだ戦ってるようです。


 ようやく合戦が終わりました。伊達家が滅んじゃいました。え、桜姫はいったいどうなったの? 駆けつけると侍女のおばはんが出てきて、「お名前はうかがっております。姫様はお嫁に行かれました。あなた様にお礼を申し上げておくようにとのことです」サイゾー君の淡い恋は合戦の中に消えてしまいました(*70)


 夢想流の免状をもらったハートブレイク・サイゾー君は西へ向かうことにしました。いよいよ九州、ではなくて、堺の南、雑賀に泊まって高田又兵衛のところに顔を出し、殴り合う仲になったのでひたすらに殴って高田流入門。ところがその系統の技はほとんどマスターしてるのでいきなり免状です。


 追っ手を殴りながら、一路九州へ。目指すは小倉。ここに根岸兎角やら数人の免状持ちがいるのです。さらに多分その次の標的、島津家にいる示現流の東郷が鹿児島から島津家の九州北征にともなって大村まで来ています。タイ捨流の丸目は熊本の南部にいます。んでようよう小倉に着いてみれば合戦の最中です。またかよっ。島津VS大友の決戦です。多分九州のどっかに島津君もいるんでしょうなあ。時代的に前々世のときより年食ってるはずです。島津君プレイのときは史実の関ヶ原より早く天下統一しちゃったんで。まあ小倉に入れないので予定を変更して大村へ。東郷さんに贈り物をして仲良くなったところで殴りかかるものの猛反撃を食らって久々に敗北。体力が1になったため近くの宿で療養することに。近くっていっても平戸ですけど。しかし大村を出た途端、「見つけたぞ抜け忍(*71)ぐわわ、回避もできず戦闘です。


 合戦は負けても死にません。山賊に襲われて敗北しても身ぐるみはがされるだけで死にません。でも抜け忍狩りに負けたらどうなるんでしょう。あんまり確かめたいとも思いませんが。五人がかりで囲まれ襲われるサイゾー君。一発食らったら終わりです。囲まれてるんで「止血」なんて使ったら流血は止まるかもしれませんが動きも止まって袋叩かれで息の根まで止まってしまいそうです。やむなく秘技「空蝉の術」発動。そのターン、攻撃を一発だけ自動回避、別の場所に瞬間移動です。丸太ごろんです。一発目に敵の忍者が放った犬に襲われ、丸太ごろん。瞬間移動した先がモロにくノ一たちの攻撃範囲に重なり、苦無がガンガン飛んできました。それをすべてサイゾー君は回避。うひー、すごいでござるよニンニン。もう一度「空蝉」で距離を置いて体力回復という手もあったんですが、忍犬を二匹以上ぶつけられると一匹目は丸太ごろんで避けても二匹目で死ぬし、敵の気合いが溜まってるので秘技で来る可能性が高い。こっちも気合いが溜まったので今度は「雲隠れの術」で戦闘を強制終了。どうにか追っ手から逃れることに成功です。今度から外歩くときには体力に注意しましょう。


 療養が終わって外に出てもまだ小倉の合戦は続いてます。それを横目に大村へ。東郷さんを今度こそ殴り倒して示現流に入門に成功。かなり強い男でしたがこちらも新当流究極奥義「一の太刀」や「空蝉の術」、柳生新陰流の「無刀取り」を駆使して勝利。「碁盤斬り」など秘技をマスターしてついに示現流を極めました。すると、「刀で覚えることのできる秘技をすべて覚えました」とか何とかメッセージが出てくる。んで、「このままゲームを続けますか」んが、こりゃエンディングへのお誘いか。


 一応これでエンディングです。様々な流派の技を統合したり兵法書をしたためて有名になって伝説の武芸者です。実際十以上の免状持ってましたからこんなものでしょうサイゾー君。武術マニアが高じてこんなになっちゃいました。って、おかしいなあ忍者やるはずだったのに気がつけば剣豪エンドですよ? あ、何だかギター侍の声が聞こえます(幻聴モードに移行します)。「俺の名前は、伊賀の里の霧隠才蔵です。十勇士の札を集めて、真田幸村ゲットですって、言うじゃない? でもね、あなた、猿飛佐助見かけてもいませんから〜、ざんねーん! 忍者ハッタリ君、斬り〜っ!」(巻き舌)


 とりあえず無理矢理オチをつけたところで今回でリプレイ終わりです(あっさり)。


 追記:次に転生したとき、五代目の主人公君が甲賀で猿飛佐助を見つけて愕然。サイゾー君、目と鼻の先の里を調べてなかったよ(*72)。とほほ〜ん。



○  ○  ○  ○  ○



 というようなおバカなリプレイをしばらく書いてた(70日くらい?)んですが、こないだ会った後輩がにやりとして「『太閤立志伝』買いましたよ」とのたまった。かの者は、このリプレイを読んでいた様子で、おう、やりました、お客ゲットです。ビバ私コーエイから「決戦V」くらいもらってもいいですな(ないない)。できうれば「塊魂」も買いたまえ。


 このようにハマってるとはいえ、ゲーム雑誌各種見てみると、「太閤立志伝V」は発売後一瞬ランキング入りし、その後すんごい勢いで下降して見えなくなっております。まあそりゃそうだろうなと思わないでもない。このソフト、歴史とか人物とかそこそこ知ってないと楽しめないだろうし、ゲーム雑誌を見ていると、盲導犬RPGやヌルいゲームがかなりランキング入りしてますな。知識や思考や想像力やそういったものを必要としない人が増えているんでしょうね(*73)。本なんかもしかり。描写じゃなくて説明じゃんて感じのクズの方が売れてるわけですしね(どれとはいいませんが)。それはそうとして、時代歴史もののマイブームは三回目くらいになるんですが、それが一年くらい前に池宮彰一郎の『島津奔る』を読んでからじんわり来てたんですね、最近「太閤立志伝V」がきっかけになってどかんと来て、がっつんがっつん読んでて、読むほどに時代背景とかキャラクターの知識が蓄積できるのでよく分かってきて、いや楽しい楽しい。


 時代ものを読む一方、『暗黒館』が出たので、綾辻行人の「館」シリーズ再読開始。読んだのはずいぶん前なんで細部は結構忘れてるものですが、メインになる仕掛けやらはすべて覚えていました。やるじゃん私(自画自賛キャンペーン中(*74))。『十角館』とか80年代の話で、ワープロが普及していないとか書いてあります。ケータイもありません。「親指シフト」とか出てますよ。時代ですね〜。そういうことを考えてみれば、現在のミステリーは時代を反映してきているのだなと思ってみたり。映画なんかもそうですね。ハリウッド映画とか一昔前の「敵」はソ連だったわけです、それからテロリストがメインになり、一時期身内(CIAとかあの辺り)がメインになってましたが、今はどうなんでしょう。やっぱりテロ? 最近映画観てないんで分かりませんが。


 ショッピングにコンビニへ。出るときに気づいたんですが、ドアにステッカーが貼ってあります。目盛りが書いてありますよ。160、170、180とか書いてあって間にさらにいくつか目盛りが。ああなるほど、はしら〜のき〜ず〜はおととしの〜なんてお客さんのすこやかな成長を記録するメモリアルですな。ってそんなわけあるかいっ。透けて見える表側には「防犯強化実施中」とか何とか。ほへー、コンビニ強盗なんかの背丈を記憶するための目安なんですね、多分。そんなもんがあるとは、ちょっとびっくり。てか、そんだけ物騒ってことですよね。先日見た破壊された自販機といい、いやはや。


 
(*45)こういった細かい変化が素晴らしい、と思わないでもない。
(*46)下から見るとみごとなくらい緊縛状態のサンタであった。
(*47)その後どうなったかは知らない。
(*48)時事ネタだが、サトエリが出てたのは「キューティーハニー」である。
(*49)そういうお国柄なのかもしれん。
(*50)チェーン店なので、どっかそういうのチェックする部門がありそうなもんだが。
(*51)クイズ番組だったような……。
(*52)これはマジで観たいぞ。
(*53)空飛ぶ金魚のぎょぴちゃんはCGでどうにかなるとしても、やたらデカい汗マークとか笑うと明らかに輪郭から飛び出している目とかは「マスク」みたいになっちゃってイメージ壊しちゃいそうだ。
(*54)しゃべる猫の話だが、これは実写でもできそうな気がする。
(*55)デカい白イタチのノロイに期待。
(*56)明らかに間違ってますな。美作は「作州」です。「美」だと美濃とかもあるわけだし。
(*57)晩年、熊本に来てから書いたわけですし。
(*58)コーヒーの宮本さんと掛けてあることはいうまでもない。
(*59)忍者の里ひとつ落とすのに大げさなメンツである。ちなみに毛利が戦場まで出てこなかったのは史実の方。
(*60)リアルに考えると相当におかしな状況である。
(*61)サイゾー君にとって人生の伏線だったことが後に判明。
(*62)やっかいな輩である。
(*63)これまでの仕事だって十分ダーティーだったのだが、ドロボーミッションにしたって相手が強い、というのが前提にあったわけで、米ドロボーは弱いものイジメしてるみたいな気分になったのだと思う。
(*64)修正のきかないミッションも珍しいのだが。
(*65)戦場で部下が倒されたり、自分も殴り倒されたりした島津君の記憶であろう。
(*66)ハットリ君走りでひとつ。
(*67)ほんとに。何故金を直前に持ち出したのか、勘働きのなせる技であろうか。
(*68)マジびっくり。抜け忍狩りだとは予想だにしなかった。
(*69)お医者さんプレイの得意だったジジイの記憶であろうか。
(*70)うーん、どらまちっく。
(*71)プレイヤーにとっても不意打ちで焦りまくりました。
(*72)実話。
(*73)脳内補完のできないかわいそうな人たちである。
(*74)よくやる。



購入した本:
 賀東招二『つづくオン・マイ・オウン』、小川一水『復活の地V』
    

読了した本:
 法月綸太郎『生首に聞いてみろ』、柴田錬三郎『江戸っ子侍』、山本一力『損料屋喜八郎始末控え』、火坂雅志『虎の城(上・下)』『家康と権之丞』『全宗』『黄金の華』、逢坂剛『重蔵始末』『じぶくり伝兵衛』、綾辻行人『十角館の殺人』『水車館の殺人』『迷路館の殺人』『人形館の殺人』











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