2011年1月。


上旬。


 あけましておめでとうござりまする。まあお正月ってことで、家でのんびりしたりしているわけです。具体的にいいますと、裂きイカ囓りながらブラックコーヒーを飲み飲み山田風太郎の『人間臨終図巻T』などパラ見してるとか。いや何そのカオス状態と思わないでもないですが、まあお正月お正月。


 大晦日の辺りから急激に冷え込みまして、雪ですな雪。新年早々、積もってます。寒い。外に出て見ますと、

 

 ↑こんな感じで。んで、家から出てちょっと歩いたところにある民家の門の狛犬君(あるいはツインシーサーズ)は

  

 このような有様に。後で聞いたところによると大晦日から元旦にかけて九州上空は観測史上一番冷たい空気があったそうです。阿蘇では観測史上4番目の積雪(多分元旦では、ということだろう)ってことで。いやはや。身が引き締まるといいますか。だいたい道も凍ってたので、散歩にも行かず引きこもってました元日。そんな一方で、南の島にいる弟一家が写真をブログに掲載。先月19日に撮影したもののようです。

 

 ↑受信中

 

 ↑潮風を頬に受け、裸足で駆けてく〜

 

 ↑すいみんぐなう。映ってるのは甥っ子ですが、3枚目、背景で泳いでる人がいますよ南の島。シーサーズとの落差がすごいですなあ。南の島とはいえ、一応北半球、のはず。その弟一家から新年の挨拶電話が来る。甥っ子も出る。母と話していましたが、2歳児との会話。「バァちゃんとこ、雪降ってる?」「降ってるよ〜」「こっちは雪降ってません」「あらほんと〜?」多分この話題になったのは、私がブログに雪が積もってる旨コメントしたからでしょう。甥っ子続けて、「雪が降ったら泳げないので困ります」いやいやいや、フツーは雪が降るようなシーズンに泳がないってばよ。つーか、貴様そもそも泳げないどころか波が怖いビビリストじゃないかい(←波打ち際で遊ぶのは好き、波が来ると慌てて逃げる)。やっぱり南の島とこっちではギャップがあるなあ。


 年賀状を見ておりましたら、ガッコの同期からいきなり10月に出産しました、とか報告があって心底びっくりする。そういや最近連絡がなかったけど……。別の同期からメールで年賀状が来ましたが、そのメールでもくだんの出産ネタが話題になりました。「ところで○○ちゃんの出産って皆知ってたの? 私がウッカリしてしてたのかな…知らなくて。年賀状見てビックリしてるとこ」ええ、私も初耳でしたともさ。情報交差点たる私んとこに話が来てなかったってことは、他の同期は知らないと思いますですよ。まあとにかく、新年早々おめでたい話ではある。お祝いしたいねーということになり、といいますか、結婚祝い出産祝いは同期で毎回やってますからね、恒例で。早速メールで参加/不参加のお知らせを皆に送りつける。年始だってことでメアドが会社だったりパソだったりするとなかなか連絡取れない人もいますんで、まだ全員は揃ってませんが、10月の出産のお祝いだしまあちょっとくらい遅れても今更。過半数は集まったので、本人に問い合わせをする。「ダンナと相談していい?」と聞き返してきたので、「もちろん!」と送りつけて返答待ち。彼女、3人目の出産でしたが、1人目は赤ちゃんから幼児までの体重計、2人目は空気清浄機だったなあ。


 雪とか雨とかあんましよくない天気が続きましたが、晴れや曇りくらいだったらお散歩は止まらず。てくてく。昨年通りかかったときにインフルエンザワクチン残り9人とか書いてあった病院前。またしても貼り紙があったので眺めてみる。「インフルエンザワクチン追加確保できました」やっ、事態が進展。でもそのすぐ下に「残り10人分」とあったり。うん、大変ですね、病院も、患者候補も。


 正月明けまして、3連休、初日。父が朝から騒いでいる。んん? どうやらテレビが映らなくなったらしい、ってまたか!? 夏ぐらいに買って、10月下旬に映らなくなって修理に出して、11月中旬新品交換で保証期間が延びて、とやったばかり。最近のテレビの寿命は2ヶ月なのかしら……? どうも父は連休中自室でごろごろのんびり楽しもうとDVDとかたくさん借りてきた模様。それが初っ端から蹴躓いた感じでして。今回の症状は、電源ボタンを押すと、電源ランプが緑になるものの数秒後オレンジの点灯になり、結局画面がつかないというもの。前のとちょっと違うかな。開店と同時に父が買ったお店に連絡。まあ前のテレビはあるにはあるんですが、それは伏せてとにかくどうにかしろと。さらに「車でも修理に出したら代車があるだろう。修理で引き取るならすぐに代えのを持ってこい」とねじ込む。機種などの確認後、電話の応対のみですんなり新品交換となる。代替機を貸す、ではなく完全に交換。いやそれっておかしくね? 現物見てないのよ? と後から話を聞いて思ったのです。が、どうもその機種、壊れやすいらしい、といいますかすでに製造中止になってるとか。電話のやりとりで交換まで行くってことは、相当にクレームとか来てるなこりゃ。お昼過ぎ、こないだ交換テレビを持って来たのと同じ人が登場。一応症状を確認の上、テレビを丸ごと交換、セッティングをしてくれる。って代替機、まったく同じ機種じゃん。違うのじゃなかったんか。故障の多い機種持って来てどうするよ。てか、多分在庫の余ってるやつなんだろうなあ。保証期間がさらに更新される。んで、この3台目が壊れたら機種変更という対応になるだろうとのこと。同じ機種を祖母が使ってますけど、そっちは問題ないんですよねえ。どっちか壊れたら素知らぬ顔で機種交換してもらった方がいいかもねえ。


 モンハンですが、まったり狩りを続けておりまして、状況がほとんど変わってませんな。ライトボウガンの使用数がじわじわ伸びてきております。太刀の方じゃ緑迅竜ナルガクルガ亜種、上位の火竜リオレウス、爆鎚竜ウラガンキン、潜口竜ハプルボッカ辺りを新たに狩りました。とはいうものの、で、全体としてモチベーションが低くなりまして、狩りをしている間はそこそこ楽しめるんですが、狩猟後、さて次は何を行くか、という段階で「よしこれだ!」と前のめりに突っ込んでいく感じがありません。ふう、と息をついて装備とか解除してセーブし、ゲームを終了することもしばしば。うーん、改めて考えてみますにこのゲーム、年明けに400万本出荷とかやってましたけれど、やはりぬるい。ぬるい、と感じるのはモンスターの体力が低いとかそういうのではなくて。結局突き詰めるとスタミナのせいなんじゃないかという気がしております。いや装備が少ないとかボリュームがないとかそういうのもありますが、だったら、★×7だったかに留まらず最後までがーっとやってる気がするんですよ。


 Wiiの「3(tri-)」から導入されたスタミナというシステム。時間経過とか攻撃をしまくるとかハンマーなどの打撃武器等で殴られるとかそういうので減少していき、モンスターの行動を左右するものです。スタミナが少なくなるとよだれを垂らし、行動が不安定になっていきますし、さらに進んで疲労状態になると息切れして動きが完全に止まるとかそういうモーションも見えてきます。私の腕で挑んだバランスを申し上げますと、スタミナがたっぷりある狩猟前半はかなりモンスターが優勢です。もう、そりゃ「勝てるのかこいつホントに!?」という感じで。中盤になってスタミナが減ってきますと、つけいる隙が増えてきますのでこちらの攻撃も増加し、疲労状態になると完全に逆転です。連続突進がウリだったモンスターは向きを変えるときに踏ん張り切れずに転倒してもがいたりします。前作では怒り状態でしか切れなかったが怒ってなくても切れるようにもなります。「前半はキツいけれども頑張って耐えて後半逆転!」というのが今作のやり方だと思います。


 前作のG級ナルガクルガをG級太刀で挑んだときと、今作の上位ナルガを上位太刀で挑む場合。後者は最初40分くらいかかってましたが、今では20分ちょいくらいでやれます。前者も同じくらいの時間で狩猟可能です。しかし、どっちが楽しいかってえと圧倒的に前者だった気がします。武器の攻撃力とモンスターの強さのバランス、ではないでしょう。ナルガには強烈かつ範囲の広い尻尾攻撃があり、連続跳躍を含め、どうやってかわすかがキモになってきます。その尻尾は第1段階としてダメージを蓄積させて傷だらけにした上で、さらにダメージを与えていくとナルガが怒り状態(今作だと疲労状態でも可)時に切断ができます。尻尾が切断されれば攻撃範囲が狭くなるので戦いやすくなる寸法。前作でも今作でも同じように戦うのですが、違うのはナルガの強さ。前作では最後まで油断するとこっちが狩られる、というのがありますが、今作においてスタミナ切れ→疲労状態になったナルガにはまったく負ける気がしません。尻尾を切断するのはプレイヤーの腕です。しかし疲労したナルガに攻撃を当てまくるのはむしろシステムによるものじゃね……? 私個人の意見としては、前作あるいは「2nd」にハマったのは、強い敵高い壁を自力で克服していく快感があったからです。最初はどんなに強そうに見え、勝てそうにないと感じても工夫して腕を磨いたり武器を強化したりして乗り越えていくのが気持ちよかった。が、今作で上位ナルガを狩ったときにはそれがあまりない。プレイヤーの試行錯誤の結果ではなく、スタミナというシステムの前にナルガが屈服したように見えるのです。いやそりゃ怒濤の攻撃が入りまくるのは楽しいのですが、転んだり呆然としたりしてるモンスターを見ると、チャンスというより「何かかわいそう」って気がするんですよ。モンスターの隙って、プレイヤーが観察して見つけるのですが、あからさまに「ほら殴りなさい」と神様にいわれてるようで。その辺がモチベーションにからんでくるのかなあ。自分の力で勝った気がしないといいますか。とか書いてて、前作ではクリアできないクエストに対してどの装備で行くかどの武器で行くかどのスキルで行くかアイテム構成は戦術はと考え込み、それが当たったときの快感が凄かったことを思い出す。今作は強い相手に対しては基本スタミナ切れまで頑張るゴリ押ししかやってないなあ。


 そんで合間にやってるゲエムですが。アーカイブスです。てことは10年は昔のものですな。「御神楽少女探偵団」です。分類的には探偵もののアドベンチャーゲーム。何気に1.5ギガくらいするんですよねこれ。ディスク4枚組で、といってもうち2枚が本編、1枚がミニゲームとかが入ったおまけディスク、1枚が設定資料やムービーなどが入ったもの。舞台は大正から昭和にかけてくらいで、名探偵御神楽時人が関わった事件を扱うという設定。ただし、「捜査編」では忙しい探偵の代わりに助手の少女たちが証言を集めたり現場検証をしたり、証拠を探したりアクションしたりします。それから「解決編」では名探偵が皆を集めてさてという話で、ここでは特に選択肢があったりってこともなく。事件はわりと猟奇的なものも含めた短編。なので、雰囲気的には江戸川乱歩リメイクみたいなとこですかね。だから少年探偵団ならぬ少女探偵団なのです。ちなみに「続・御神楽少女探偵団」という続編もあり、そちらもアーカイブスになってますが、さらに「新・御神楽少女探偵団」ってのもありこれはパソのエロゲーらしいです(話の続きではあるっぽい)。まあエロゲーではない方のアーカイブスですね今回は。えっとスクリーンショットが撮れるタイプのアーカイブスだったので、画像を。

 

 や、アーカイブスのスクショ初めて見ましたが、ちゃんと下にまるしーが自動で入るんすね。それはそれとしまして、基本がこんな感じで、上にその場面にいる人物、下にメッセージ。映ってる3人は探偵助手で主人公。向かって左から、桧垣千鶴、鹿瀬巴、久御山滋乃で、それぞれ普段は日本画家の弟子、カフェの女給、子爵令嬢をしていて、事件があると集まってくる流れ。事件単位のシナリオで構成されており、それが前編後編に分かれています。おおよそ捜査編のクライマックス辺りから先が後編みたいな感じですかね。捜査編は複数の、小説でいえば節で構成されています。各節で必要な情報を集めたら次の節へ進み、進む際にアイキャッチが出てセーブが可能となります。各節では移動できる場所なり得られる情報なりが限定されており、それを求めてキャラたちが移動します。



 ↑これが移動画面。行ける場所にカーソルを合わせて選択しますとちびキャラ(中央やや左下に見えにくいですがいます)がとことこ動き、お話を聞く場面になります。その場面転換の際には、



 ↑このような幕がかかり、ローディングが入ります。この辺り、単に暗転ではなく、また幕が上がってからも、背景→キャラと順番に出てきて、ロードの時間を紛らわせております。こうした細かい演出があちこちにありまして、例えば移動後の話を聞くシーン。



 中央に見えるのがアイコン群で、中央にあるのが場所移動、右のノートがこれまでの登場人物や証拠品や諸々の設定を行うやつ。で、左側にあるのがそこにいるキャラ。これを選択して話を聞くんですけど、



 ↑カーソルを合わせたとこ。静止画像では分かりませんが、アイコンが、細かくアニメーションしてます。このアイコン、かなりいいデキで、同じキャラでも服装が違う場合にはちゃんと反映されてきます。実際に上のアイコンの女性が下画像にいるので比べてみるとかなりうまいことになってるのが分かるかと。で、話を実際に聞く、いわば捜査編のメイン。



 通常の文章はこれまでの画像と同じフォントカラーなのですが、話の中で、青に変わる文が出現します。これが証言になるかもしれないもので、中にはかなりの数のフェイクも混ざっていますし、犯人がいたりもするので、真っ正直には信じられません。このゲーム、総当たりコマンド式ではなく、この青い文を使って話を進めていくシステムなのですな。上の画像の左上に「推理Point」というパラメーターがあります。右下には「推理Trigger」というのがあります。青い文が出てきたとき、この推理トリガーを引くかどうかというのがプレイヤーの選択となります。事件解決に役立つものであれば、推理ポイントとして反映され、間違えればブザー音とともに失敗を知らされます。証言それぞれにポイントが設定されているようで、1ポイントのものもあれば10ポイントくらい稼げるものもあります。この推理ポイントを20溜めれば、その節はクリアとなり、話が次に進みます。ただし、その節で使用できる推理トリガーの回数には限度があり、これが0になっても推理ポイントが20に達してなければ容赦なくゲームオーバーとなります。また推理トリガーがヒットした文がフックとなり、新たな会話や状況の変化が出現することもあります。例えば、「呪いで殺されたという噂もあります」てな千鶴の発言に、左の女性が「そうですね…そういう事もあるかも知れませんね。」といってる場面(右の鹿瀬巴は怖がりなのでビビってる最中)。これに推理トリガーを引くと、



 ↑このように千鶴が女性の発言に食いつき、女性が何故そう思ったのかという話が展開していきます。トリガーを引かないならさらりと流れるだけ。「トリック×ロジック」も文章の一部を取り上げて行く形だったけど、あちらはフェイクの文がかなり多く、基本が短編小説を読む、なのでキャラの面白さとかはあんまし関係なかった。「トリロジ」への架け橋みたいな感じかしら。ともあれまだ第2の事件を追ってる最中なんですが、アーカイブス600円の値段は十分に元が取れそうな気がします。あ、マイナス点ですが、何故かカーソルを十字キーで動かすんですが、元はマウスカーソルだったんじゃないかと疑うような動きでちょっとアイコン等に合わせにくいこと、アクションシーンで突如として△矢印が表示されそれに対応したボタンを押さないと即ゲームオーバーになるのですけどその矢印が見えにくい。アクションシーンってアニメが流れてる真っ最中で、矢印小さいし。最初の事件でのアクションシーンは押し損なうと犯人に撲殺されるのです。うぐう。


 年始から川原礫の「ソードアート・オンライン」シリーズの溜めてた分を既読分とまとめて読了。オンラインRPGものなんですが、うーん、面白いは面白いですが物足りない感じで。全感覚を没入させるタイプのゲームで、デザイナーによってそこから出られなくなって、という筋。となると、同じ電撃の高畑京一郎『クリス・クロス』のリメイクという感じが消えないわけで。まあその後、解放されて別のゲームの話になったりして行くんですけど、どこまで続くんだこれ、という。あくまでゲームと現実、という関係の中で描かれ、ゲーム内のギミックを生かしつつ進行。でも2040年代という近未来の設定ですが、大して未来にも見えないといいますかとってつけたような未来ですなこりゃ。例えば現在のオンラインゲームあるいはネットがらみの状況が30年前つまり80年代くらいとどう違うかということを考え、またそうした技術環境の進歩ってどんどん加速していくわけですから、差はもっと激しくなる気がしますが。フルダイブ式のゲームはともかくとして、黒板代わりのスレートに書いてというのに教師がいまだに違和感を感じてるとか、宿題が授業の終わりに無線LANで送られてくるとか、ケータイがそんなに変わってないとかですもん。同じく積ん読状態だったおかざき登『図書館迷宮と断章の姫君』も読了。こちらもダンジョンもの。「図書館迷宮」の出現により読書魔法が登場した日本。迷宮にある書物にはこちらの世界ではありえないものや知識が詰め込まれており、また力ある「書物」の変化(人化したりモンスターになったり森になったり川になったりする)なんてのも。読書魔法は「書物」の中から描写された力を引用することによって使用する。読書魔法の能力を使えるようになった人間たちはまだ16歳以下で、これは迷宮が出現した前後から生まれた子どもたち。迷宮を出現させたのは魔術結社のメンバーで、その際に用いられたと思しき最初の書物はバラバラになって「断章」と化している。主人公は「断章」のひとつと推測される「書物」の少女と遭遇し、事件に巻き込まれていくというもの。設定はこんなですが、でも基本はラブコメ。会話や何かは楽しいし、思わず続きを買って読んじゃいましたが、ダンジョンものとしては深くはありませんし、設定の練り込みが足りません。例えば、読書魔法を使う者たちは「書物」をそれぞれ携帯し、登場人物のひとりは同時にいくつもの書物を展開して使用します。が、どうも同じ「書物」から同じ引用ばかりしてますねこの人たち。だったら、「書物」の該当ページだけ持ってたらいいんじゃね? 本、重いよ? 断片だけで力を発揮できるのは「断章」があるので可能でしょう。また、人化した書物が、読書魔法の専門学校(小・中・高一貫)に来ると無条件で入学できるという話も出てきますが、断章の少女は人化して数日でいきなり高校のクラスに入ってきます。社会常識の一部は知りませんが、日本語によるコミュニケーション等はフツーにできてますなあ。何故? コメディであるから許されるのかなあ、こういうシチュエーション。でもこんな状況なら、社会常識一般を教えるためにもっと下からするか特別に授業を組んだりするんじゃないかなあ。んで、生物となった書物と生物となった書物で交配して子どもを作った場合、それは書物ではなくなるという設定が出てきます。そのため図書館迷宮内では親が書物であるライブラリ・チルドレンが登場。彼らもまた、日本語で会話し、日本の社会常識で動いているっぽい。戸籍もない彼らは最後は解放されるのですが、やっぱり高校クラスに入ってきます。ううん、もちっとリアルにした方が私の好みではあるなあ。ダンジョンものとしてはダンジョンに物足りないまま。まあ楽しかったけど。ダンジョンものなら今のとこベニー松山か林亮介の方がいいなあ。


 ダンジョン枠は置いといて、越谷オサム『空色メモリ』読了。何故か越谷オサムをハセベバクシンオーとごっちゃにしていましたよ私。で、読んだ気になってた。多分、デビュー作『ボーナストラック』をハセベバクシンオーの『ビッグボーナス』とかと混ぜてたのでしょう。『ボーナストラック』は図書館で昔借りて結局手つかずで返却したのでした。あれだファンタジーノベル大賞の優秀賞だ。『空色メモリ』は主人公がデブとメガネの高校生2人組で、語り手は「汗かきデブ」の方で登場人物のひとりからは「ブーちゃん」とか呼ばれてる人。メガネの方「ハカセ」が新入部員に恋をして、というところから始まるのですが、シンプルだけと面白かった。いやーこれならもっと前から読んでおくべきだったと読んでる最中に反省し、文庫の既刊を2冊購入してくる。こちらも楽しめるといいなあ。


 ともあれ、こんな具合ですが、まあまったりやっていきますんで、今年も一年よろしくお願いいたします。




 購入した本:
  小城昇『男クラ!』、越谷オサム『ボーナス・トラック』『階段途中のビッグ・ノイズ』、おかざき登『図書館迷宮と断章の姫君2〜3』『二人で始める世界征服』、沖田雅『オオカミさんと亮士くんとたくさんの仲間たち』、上月司『レイヤード・サマー』

 読了した本:
  日本推理作家協会編著『ミステリーの書き方』、川原礫『ソードアート・オンライン1〜6』、花田一三六『戦士の法』、おかざき登『図書館迷宮と断章の姫君1〜3』、沖田雅『オオカミさんと亮士くんとたくさんの仲間たち』、越谷オサム『空色メモリ』



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