2019年6月。


下旬。


 鬱陶しい時期になってきましたな。ようよう月末近くになってようよう熊本も梅雨入りしましたよ。そんな状況下、ミッション場はばたばたしております。ようやく、やっかいさんやブービーさんの呪縛といいますか、彼らが関わったパーツがらみのとこが終わり、追加での改造等に追われてる毎日ですよ。海外研修生の女の子たちも仕事に慣れ、指示さえ出していれば十分に活躍できる状態です。全体の人数も増えておりまして、毎朝我々はチーム毎に集まって予定を確認したり危険予知をしたりしております。が、人数が増えた分、大雑把になってきたのも事実で、意見を出したりする人も決まっており、他人事みたいな面も出てきておりました。なので、ボスが思いきって、チームを朝だけ2つに分け、そこで危険予知活動やモラル等の確認を行うことに。そうすることを発表したのが6月28日金曜朝。「メンバー分けはもう掲示板に貼ってあります」という。これまでの仕組みはその日で終わりってんで、終了後にみんなしてそのメンバー分けを確認する。ふむふむ。研修生も半分に分けてありますな。ん、あれ、私はAグループになってましたが、Bグループのメンバー間違ってね? だってやっかいさんがいますよ。ざわざわ……。すると別場所から来てるメンバーがいいました。「応援で来てくれてたメンツが2人帰って、代わりに来るそうですよ」ざわっ……! 一斉に皆が顔を見合わせ、同じ表情になる。すでに帰るメンツはその日から来ておらず、てことはおそらく週明け=7月頭から来やがるか。皆が皆自分の作業持ち場に来ないことを祈りつつ、月末。あ、ちなみに「向こうを追い出された」ということで、原因はいろいろあるんでしょうが、向こうで同期で盟友で友人で相方だったブービーさんと大衝突したとかしないとか。あえてもう一度繰り返しましょう。鬱陶しい時期になってまいりましたな


 前に海外研修生の子たちが海に行ったという話を書きました。またどっか遊びに行きたいみたいなことを話していて、どうやら彼女らは山より海派らしい。山だとまだ近場にいくつかポイントもあるんですが、海の方がいいという。「海だったら天草だねえ」などという熊本人。あちらは興味を示し、天草天草いってますが、ええ、彼女たち原付連ねて行くつもりらしい。聞けば今度は10人を越えかねない模様。うわ、何の団体だよ。天草だったらイルカウォッチングとかもいいなあ、と無責任にいう我々。ただし、彼女らはなるたけ金銭的には抑えたいようで。むむう。あれですよ、フツー、車だよ天草行くの。車かトライアスロン。車で熊本市から天草でも2時間かかるし、南の方ならさらにかかります。夏休みとかのシーズンなら行きはともかく帰りはアホみたいに時間がかかります。熊本からすれば草五橋のひとつ一号橋を越えてから先は基本一本道だからねえ天草。車なら日本人込みであれば出してくれる人もいるだろうけど、それについてはあまり乗り気でない人もいるようです。一緒に行くのが嫌なのではなく、車に酔う人がわりといるため。ああ、花見のときには私が原付で先導したりしてましたなあ。まあ人数募って車で休み休み天草を目指すというのが無難なとこですかね。ただ、問題があるとすれば、梅雨で雨でしょうか。雨が予測できないので、週半ばくらいになって、よし今週末は大丈夫のようだ、スケジュール大丈夫か、みたいな流れになりかねません。どうなることやら天草ツアー。


 前回の続き。

 

 2つ目届きました! 来月届く3つ目もすでに予約してるんで、楽しみでござるよ。


 さらに前回の続き。

 

 「バーナード嬢曰く。」アニメ版買いました! 全12話で、おまけに1話ついてますし、他にもCMやら声優のコメントやら入ってます。本編は1話辺り3分くらいなので、さくさく進みます。展開が早く、台詞回しが早い上に多く、高速のツッコミコントを見てるみたいですわい。面白い。もっとも一番面白かった点は、実名で出てる本と原作から名前が架空のものになってる本があるってことでしょうか。原作ではすべて実名なわけですが、おそらくオトナの事情というか配慮があったのでしょう。第1話冒頭ではデイヴィットスンの『どんがらどん』はそのまんま出てるのにほぼ同じシーンに『すあしのケン』なんて本が並んでおります。また今度映画化される、あまり訳がよくないので新訳される可能性があるのでそれを待つべきみたいな話で出てくる本は原作では『エンダーのゲーム』ですが、アニメだと『月の世界から』みたいな架空本に。同じ場面で『潤いの海』とか出てますが、これはクラーク『渇きの海』だよなあ。などとこれはこれでにやにやしながら楽しんでみたり。その一方で、図書室の書棚にある本などワンシーンしか出てこないのに並んでるのが『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』『地球の長い午後』『くらやみの速さはどれくらい』『流れよ我が涙、と警官は言った』『瞬きよりも速く』『虎よ、虎よ!』『愛はさだめ、さだめは死』『たつたひとつの冴えたやりかた』だったり。すげー偏ってるなあ。アニメ自体はテンポいいし、面白うございます。まだ半分くらいしか見てないので残りもじっくり見よう。


 ゲームの話。前回までたらたら「朧村正」をやってましたが、今回はこれといって中心になったゲームもなく、シューティングやってみたり、パズルやってみたり、といった感じで。いやー、なんかゲームしようとして寝落ちってパターンが多かったのですよ。


 そんな中、3時間ちょいというプレイ時間を叩き出したのは、携帯ゲーム機の有名RPGでした。名前をいえば日本人なら結構な割合で知ってるような有名RPGで、PS2からの移植版。より具体的にいいますと、この辺の上旬と下旬で私がオリジナルの批評をやってますな。あー、諸々の事情で画像写真なしで今回はひとつ。


 何やら評判がよかったので、リトライする形でプレイしてみました。ええ、3時間ちょい。オリジナルは70時間オーバーで精根尽き果てましたが、今回はあっさりしたものでした。ええ、3時間ちょい。相変わらず戦闘のバランスはいいですね。新しく入ったエリアのモンスターとの戦闘は歯ごたえがあり、しばらくレベル上げをすると楽になってきて、それくらいになるとボス戦もいい感じになります。グラフィックもいい。褒めるとこそれくらい?


 私の心を折ったのは、ひとつの疑問でした。それひとつで、すっかり醒めてしまいましたよ。トールキン御大いうところの「魔法が解けた」わけで。その疑問とは「何故教会で生き返らせなかったのか?」でした。


 これくらいの時間でどの辺りまで来てるかといいますと、女性魔術師が仲間になろうかみたいな状況。彼女の兄はほんの少し前に盗賊に殺され、兄にだけ懐いていた彼女は敵討ちをせんがため、旅立つのですよ。彼女の家系は、その村の領主的な位置で、死んだ兄は跡継ぎであり、性格よし剣の腕も立ち、魔法も使えるし、慕われてるという人物。主人公たちが村にやってきたのは、死んですぐくらいのところでして、すでに埋葬されており、家族は喪に服し、村人は嘆いている状況。さて、ここで疑問「何故教会で生き返らせなかったのか?」ですよ。最初盗賊と間違えられたような得体の知れぬ旅人である主人公たち、戦闘で死んでいた場合、村にある教会で数十ゴールド払うことによりさっくり生き返ります。えーと戦闘数回分くらいで得られる金額です。このゲーム内での人命はそんなもんです。教会という手段がすぐそばにあり、金銭的にも問題なく、さらに生き返らせるに不足ない対象ですよ。何故生き返らせない?


 蘇生時のセリフからすれば、さまよえる魂を戻すということのようです。肉体的な損壊は関係なさげ。おそらく傷等を癒やし、魂を下ろすてな流れでしょう。通常金さえ積めば100%甦ります。いや最初は何らかの理由があって蘇生不可だったのかと思いました。が、そんな話一切出ずにみんなして嘆くだけ。さらにシナリオをちょい進めますと、彼の魂の一部が神像に取り込まれてて、やがて昇天していく流れになっておりました。なので、それが原因で彼の蘇生が不可能だったのかと考えたものの、そういう描写もなく。てか、それだったら神像は余計なことしたわけですし。うむむ。


 思えば、その前の村でも、主人公たちの敵が、自分の師匠である魔法使いを殺しているのですが、この人も惜しまれておりました。何故生き返らせない? その後の火災で蘇生不可だった? 主人公たちはどんだけ魔法食らって死体損壊してても生き返りますが?


 どちらもそれができなかったという話をひとつ盛り込むだけで解決することで。それをしてないので、兄の仇を討つために少女が仲間に加わる、というストーリーが前提となり、すりあわせもせずにに世界観をぶちこわしてるように見えてきます。まあいうなればご都合主義。やろうとしたが何故かできなかった、というのは物語のフックとして使えるネタでしょうに。そうしたこともフォローされません。


 蘇生につきましては、簡単にできる世界とそうじゃない世界ではありようが変わってくるでしょう。そこで展開される物語も変わってくるでしょう。例えば死者が高確率で甦る世界で起こった殺人事件を解決する山口雅也『生ける屍の死』では、その世界ならではのフワイダニットが語られました。何しろその世界では、殺人事件の被害者自ら証言できちゃうわけですし。また、蘇生はできるが簡単じゃない制限を多くのテーブルトークRPGではかけられています。蘇生は高等技術で、国でひとりかそこらしか使用できず、コネや金が必要だったり。


 細かいことでありますが、ファンタジーとかってそういうのをきちんと構築すべきであって、それを怠った結果、ひどく作り物めいてきてるわけですよ。人家に勝手に入っていって、住人の目の前でタンスを開いて中にあったお金を取っていっても何もいわれないのは相変わらずだし。グラフィック等がよくなっているだけにやってることが悪質に思えてきますわな。


 ってことで、有名RPGは見事に挫折。うん、まあいいや。別に後悔しないし。さて、次は何をするかなー


 梅雨入りした途端、大雨とか長雨とかエラいことになっております。朝っぱらから熊本市の土砂災害レベル4の緊急メールが驚かされたりとか。あちこちとLINEやメールで連絡取り合ったりとか安否確認とかしてましたが、ううん、そんなまとめて雨来なくてもいいのに。しばらくこの雨続きそうでうんざりげんなりですよ。ああ、そろそろ南の島の甥っ子姪っ子どもにジュースでも送るかなー。




 購入した本:
 桜庭一樹『小説という毒を浴びる』、小松左京他『SF作家オモロ放談』、奇想天外社『奇想天外SF放談集1〜2』、ジェイソン・シュライアー『血と汗とピクセル』、迷井豆腐『黒凪のダンジョンマスター2』、大森藤ノ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか15』、森田季節『ウタカイ』、ニール・ゲイマン『壊れやすいもの』、雑賀礼史『真リアルバウトハイスクールXX春の嵐と紅の龍』『真リアルバウトハイスクールXX少年探偵と虹の悪魔』、柴田勝家『ヒト夜の永い夢』、野アまど『HELLO WORLD』


 読了した本:
 川上稔『奏(騒)楽都市OSAKA(上・下)』、鈴木美潮『ヒーローたちの戦いは報われたか』、蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー イヤーワン2』、迷井豆腐『黒凪のダンジョンマスター2』



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