下旬。
ぼちぼち「学生アリス」も読み進めていますが、他のも読みたくなりまして。
ミステリ系本棚からいくつか掘り出してきました。
この手の日本製ミステリの私が読んできたルートって、わりとはっきり覚えておりまして、わりと分岐点になった作品たちです。元々SFが好きだった流れで、『七回死んだ男』から西澤保彦に入り、それを読みあさっているときに『死者は黄泉返る』から、山口雅也の『生ける屍の死』に行きました。そっから創元推理文庫の後ろに書いてあるレーベルの既刊を読んでいき、北村薫の日常の謎系『空飛ぶ馬』に辿り着き、同じ日常系の加納朋子、若竹七海などに走りました。一方、西澤保彦のタカチのシリーズから学生ものを読んでいって有栖川有栖で新本格に行き着き、綾辻行人『十角館』に走ってそっから広がっていったっていう……。
というような流れはともかくとしまして、『生ける屍の死』は死者が甦る現象が起こるようになった世界で起こる連続殺人の話。被害者すら生き返る世界で殺人に意味があるのか。途中で探偵も殺されて復活します。てな話。『七回死んだ男』は、1日を9回繰り返すループに陥りやすい主人公が遭遇した祖父の殺害される事件。オリジナルルートで殺されることのなかった祖父が2周目で殺されてた理由はなんぞや。また、次々に犯人が変わっていくのは何故か、というようなループ話の元祖的なもの。『十角館の殺人』は『そして誰もいなくなった』な話で、からくり屋敷で行われる学生皆殺しの話。何度かそれぞれ読んでまして、
今読んでどうなのかというのもちと興味があります。
それとは別に新刊でも気になるのが当然ありまして。
1月に楽しみにしてたのは、
↑アンディ・ウィアーの新刊。「
今度は月だ!」とありますが、じゃあ前回はどうだったかといいますと、帯にも書いてありますが、
前回は火星。だんだん近づいてきてますな、
次辺り南極大陸とかですかね(嘘)。『火星の人』は2014年の8月下旬に出まして、たしか書店で見つけていきなり買ったのかな。12月くらいにすらりと一気読みしました。分厚めのハヤカワで、新人作家で、一気読みってわりと珍しいパターン。事故のため火星に置き去りにされた男のサバイバルな話です。その後、1年くらいで分冊化されました。ので、今回は最初から分冊されてますなあ。おそらく分冊の方が手に取りやすいという判断なのでしょう。上巻だけ読んでみて、みたいな。値段も半分くらいだし。ただ、私個人としましては、
値段高めでもいいから分厚いのを読みたいなあという気もします。が、読み慣れてない人には文庫1冊に1200円(←『火星の人』の値段)は高く感じるというのも分かる話だし、ぶっちゃけ名前知らない作家で買うのためらうわ。自分のセンスに賭けて購入して、『火星の人』は私的にはアタリだったですけど、ハズレもやっぱりあるしなあ。ともあれ、
せっかく『火星の人』もSF棚から掘り出してきたことだし、こっちも再読するかなあ。
で、もうひとつ楽しみにしてたのが、倉知淳『夜届く』で、
猫丸先輩の短編集です。創元の『日曜の夜は出たくない』で出てきた猫丸先輩、短編集のシリーズとしましては、『猫丸先輩の推測』や『猫丸先輩の空論』なんてのがあり、こちらは講談社から。たしか「夜届く」は短編のタイトルだったはず。文庫になる前に読んだ記憶があります。ええと、『推測』と『空論』はノベルスで読んでますが、文庫版も持っていて、そちらは未読の山に突っ込んだまま幾星霜。よし、まとめて読むか。とその前に発売された『夜届く』を買わねば。と本屋で探すもののなかなか見つからず。
ところで大きめの本屋に行った際、耳にした言葉。お目当ての本が見つからないらしく書店員に尋ねる男性。「
近くまでは行ったんですが……」なかなか聴きませんぞそんな台詞は本屋で。
閑話休題。
イメージとしては猫丸先輩、
唐澤なをき画伯なんすよ。ぐりぐり目玉の。挿絵も。なので、講談社の新刊や文庫棚を一生懸命探してたわけで。よもや、
創元推理文庫とは……! いやアンディ・ウィアー買うためにハヤカワ棚に行ってますよ、その隣ですよ創元棚。
近くまで行ったんですが……! どうにか購入後帰宅。ん……? この本、
サブタイトルが「猫丸先輩の推測」……? おそるおそる後ろを見ますと、「
本書は二〇〇二年、講談社ノベルスより刊行され、二〇〇五年講談社文庫に収録された」……ひいぃ、ダブりよった。がっくりと肩を落とす。解説には十二年ぶりの再刊とか書いてあります。うわ、そんなに経ってるのか、と自分なりに調べてみるに、たしかに続編である『空論』の文庫版を10年前の
2008年9月に買っとりました。そりゃ12年くらいになるわ。『推測』は
2007年9月に買ってます。ぎゃー。
地味にショックを受けつつ、これをどうしたものかと考える。必死探してみましたが、埋もれてるはずの『推測』『空論』が何故か見つからず。開き直って創元版を読むかという気もしますが、いや読んだら『空論』行きたくなるだろ絶対。ううむ。と考えた挙げ句、
『夜届く』を未読本の山に産め、いずれ『空論』が創元に移ることを期待することにする。いや10年くらいすぐ経つよ。それまでに出るよ、めいびー。あるいは、ひょっこり埋もれてた中から講談社文庫版が見つかるよ。こっちの方が早そうだ。それにしても
必要なときに見つからないってのは、どことなく猫丸先輩っぽいなあと思ったり思わなかったり。
そんな感じで
読みたい本だけがどんどん積もっていきまして、その一方で
ミッション場が修羅場。いつもは定期的というか順番で来る納期が、何故か3つほどほぼズレなく重なってきております。いつもは全員で作成をし、納期に備えるのですが、納期担当と作成担当に分かれて同時作業。つまり人数半分。なのに期間が短い。おかげで残業が続き、ふらふらですよ。てか、
ふらふらDEATH、Yo! 2月半ばくらいには落ち着きそうなんですが、どうかなあ。読む時間やゲームの時間が潰れるというか、寝オチしてるといいますか、そんな具合。
さて、それでもゲームの話。
ここんとこしばらく「モンスターハンターストーリーズ」をやってました。世間的には「モンハンワールド」が発売されたわけで。ミッション場でもプレイしている人がいまして、「
どんな武器を使ってます? ヘビィボウガン? ガンランス?」と問えば「何故そんなマニアックな武器を?」といわれ、「太刀です」「なんかフツーですな」てな会話で盛り上がるミッション場での太刀使いの私。いや、別に「ワールド」やってるわけでもないし、PS4持ってないしねえ。で、ああ、そうそう、「ストーリーズ」でした。今回は、
→
+4時間半、+2レベル。ええ、ミッションが忙しかったというのもあるんですが、そろそろいいかなあという気分になったのも事実。では今何をどうしてるのかといいますと、
↑
昔買ったこれ。私、同じくDSの「メタルマックス2リローデッド」も持っております。
ついでにバーチャルコンソールでファミコンの「1」も持ってますよ。
とりあえずやるなら「2R」より「3」が先ということでようやく手をつけた次第。「2R」は「2」のリメイクですが、発売が「3」より後だし。さらに3DSで出た「4」も持っているので先は長い。ついでにいいますと、今年はPS4とVitaで新作も出ます。んで、現状は、
12時間32分プレイ。「メタルマックス」といいますと「
戦車と犬と人間のRPG」であります。そりゃ「口笛が似合うRPG」が「ワイルドアームズ」であったように、大変分かりやすいキャッチフレーズですな。パーティーに入れる人間の仲間枠は2つしかなく、最後のひとつには犬が入ってきます。あ、ちなみに
今回の名前はデフォルトでついてるのをそのまま使ってます。
主人公はドラムカン・スミス。
AIの反乱による
大破壊後の世界でヒャッハーするRPGでありまして、敵には機械と生物が融合したようなものもいたりして、
だいたいマシーンは敵。あとヒャッハー系。主人公は死体から蘇生した記憶喪失の青年で、世界は冷血党(クラン・コールドブラッド)が幅をきかせてますが、そのナンバー3であるブレードトゥースが殺されたという話が出てきてる頃。ちなみにパッケージで中心にいる黒髪の女は、結婚をいやがり自由に憧れるお嬢。ヨメに行く護衛のひとりに主人公がなるのですが、途中で冷血党の待ち伏せを受けます。旦那予定者はすでに殺されておりました。
生き残ったのは主人公とお嬢のみ。おお、なんか王道といえば王道。「MM」らしいのはこっからで、選択肢次第ではお嬢と二人でシアワセに暮らしましたエンディングにいきなり入りますが、それ以外だと
主人公が気を失っている間に主人公のバイクを奪ってひとりだけ逃走するという。現在のストーリーでは冷血党が探してまして、行方の分からぬままです。
ところどころで世紀末描写。いろいろなゲームがありますが、
わりと味わいの違うものですな。たとえばシエルタという町では支配者たちの住む場所と下々が住む町はくっきり区別され、下町は骸骨が積み重なっております。序盤、そこで
幼い弟妹を養うためにカトール(蚊取りアイテム)を売ってる少女がいるのです。買ってあげた後、弟妹に話すと御飯を食べられたと喜んでいたりします。で、そこからしばらく離れて冒険を続けておりまして、久方ぶりに戻って来て、カトールでも買うかと思ったところ、
その後、少女と会ってませんが、死んじゃったのだろうなあ……。同じく、お嬢の結婚予定者だったラスティメイデンの領主タロミオは死亡したのですが、ラスティメイデンは今やタロミオの弟サブロミオが支配する宗教都市に変化しております。間にいるジロミオは、サブロミオこそがタロミオの情報を冷血党に売った裏切り者だと訴えつつ、監禁されております。ちなみにサブロミオを頂点とするその組織はハッピー教団といいまして、サブロミオが
ハッピー電波を垂れ流して、洗脳している形ですな。加入するともらえる
ハッピーリングを装備すると戦闘中麻痺します。
しばらくラスティメイデンがらみで出入りしてましたが、ちょいと野暮用(ドーム球場に閉じ込められた犬を救出するクエスト)で離れておりました。球場の屋根からロープを垂らして中に入ろうとしているのですが、
ロープの材料としていくつか素材といいますか装備を提供したのですがまだまだ足りません。このロープに使える素材のひとつに「ドクロの革ジャン」てのがありまして、わりと近場に出現する
冷血党のヒャッハーたちのうち「まさかりクラン」が落としていきます。
↑この人たち。前にいるのは「でばクラン」です。このゲーム、マシーンな敵が多いせいか、ドロップ時の表示がちょいと他のRPGと異なっております。で、人型の敵にもそれが適用され、
↑すごいことに。
残骸って!? そりゃ銃器でがんがんやりましたけどさ。パッケージ絵を見ますと、
「CERO B」ですな、12歳以上対象。あー、ついでのように見た「4」のパッケージは「CERO C」の15歳以上だったり。で、ロープの材料にはわりと結構な数のドクロの革ジャン(だけとは限らず)がいるようで、
残骸から拾ったおそらく血まみれの革ジャンつないでロープ作成中。まだ足りません。おかげでいまだ犬の救出ならず。ひたすらにまさかりクラン狩りをしておりました。で、それにも飽きてきたので、ふらりとラスティメイデンに行きますと、
ジロミオが洗脳されてました。ぎゃー。この人、治るんだろうか? 「MM」だけにそのまんまな気もしてなりません。どうするかなー。とりあえずしばらくは「MM3」をする感じですかねー。ただ、終了したから「2R」とか「4」には直結させず、別のをする気がします。さすがに同じ系統のものを立て続けは疲れると思うし。
そんな感じでいつものペースで進めていますが、ちょっとお疲れ気味〜。もう少しのんびりやりたいのう。
購入した本:
迷井豆腐『黒の召喚士6』、葵せきな『ゲーマーズ!9』、三河ごーすと『自称Fラングのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?3』、草野原々『最後にして最初のアイドル』、アンディ・ウィアー『アルテミス(上・下)』、五代ゆう『翔けゆく風』、藤井論理『ラブノート』、荒木健太郎『雲を愛する技術』、田辺青蛙『あめだま』
読了した本:
有栖川有栖『孤島パズル』、迷井豆腐『黒の召喚士1〜6』